仕事は私事、志事

この言葉はあるとき、自分で思いついて、講演の最後によく使う。とくにビジネス向けの講演ではなく、起業体験や生き方を振り返った話しをするときに。

仕事の時間は、自分の時間にかわりがない。自分の時間なんだから、自分のために仕事をしている、という意識で仕事をしよう、というものだ。よく「プライベートの日はどうしているのですか」とか、「仕事一筋」とか「仕事馬鹿」とかいうけど、私は仕事とプライベートをそもそも分けようと思うから、仕事が大変、とか仕事で疲れる、とか休みたい、と思うのだと思う。
休む・・・とは体を休める、と理解したい。つまり睡眠をちゃんととる。ときにはゆったりと本を読む、ときには旅をする、ということだろう。でも、それもこれもすべては自分の時間の中。自分の人生のひととき。ならば本も、旅も、癒しも、結局はそうした充電でさらに仕事をパワーアップされるのだ、と考えれば、どれもが自分の人生を豊かに充実させるための「仕事」であり「志事」なのだ。すべてが仕事と思えば、私は意図的にどんなに忙しくても本を読むこと、旅をすること、エステにいくことをする。それもこれも「仕事」をさらに豊かにするからだ。忙しくて休めない、とか忙しくて本も読めない、という人は、だから忙しいのだ。どうしたらもっと効率よくできるかも本屋にはたくさん方法論が公開されている。どうしたら輝いて生きられるか、も本屋には山のようにある。忙しくて・・・は、忙しくならない方法を学ばずに我流で自分の時間をいっぱいいっぱい使いきるからではないのだろうか。仕事で成功する人は、お客様とアポイントが入った、と思うのと同じだけ重要視して、自分のお茶の時間、本の時間、店を見る時間、旅の時間を入れる。すべて「仕事のアポイント」とすればいい。お客様のアポイントと作業だけが「仕事」と思っていると、「仕事」はできない。いつ原稿を書くのですか?いつ本を書かれるのですか?と聞かれることがある。「書く時間」は、自分とのアポイントとして手帳にメモる。私自身とのアポイントの時間を確保しているだけである。
もちろん、それでも追いつかないことは多々ある。それで周囲に迷惑をかけてしまうこともある。メルマガや掲示板、自分で書いている情報誌、出版、企画書、講演のレジメ、社員との打ち合わせ、商談、ミーティング、役員会・・・とにかくスケジュールは詰まる。
でも、基本は、仕事は私事。そして志事と思うこと。忙しいけど、このおかげで、いろんなことが訓練されていく。いろんな体験を持つことができた。大勢の人と会ってきた。仕事は私事なのだ。
常に前進をイメージしていれば、志も少しずつ高くなっていくと信じて、仕事をする。

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日野佳恵子(ひの・かえこ)。島根県生まれ。90年創業。女性(主婦)マーケティングの パイオニア企業として注目を集める。企業・主婦・ハー・ストーリィの三者共働型マーケティングを開発する。「クチコミュニティ・マーケティング」は登録商標。 [ 続きを読む ]

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