江角マキコの国民年金未払いに思うこと

テレビでここ数日、女優の江角マキコさんが、国民年金の納付を呼びかける広告に起用されていながら、本人が未納だったことが話題になっている。
テレビの報道によっては、社会保険庁がこんな人を起用したことに対するお粗末な対応に対しての厳しい指摘とともに、広告代理店への訴訟に発展するかもしれない、という話しも出ている。
とうとう本人の江角マキコさんが記者会見をして「自分は払っていると思っていた」とコメントし、すぐに二年分を払い込みしたらしい。

私は最近、ニュースをみると人ごとではないと思うことがしばしばある。少し前の鳥ウィルスで自殺された経営者の浅田夫妻のときも胸が痛んだが、事業をしていると、ニュースやワイドショーでの報道が、視聴者側ではなく、当事者側で見ている自分に気づいて、思わずテレビで攻められている人たちの援護に回ってしまう。これはいつからだろうか・・・。最近はとくにそれが強くなっていると気づく。

この件にかかわっている人たちは今、どんな気持ちでこの問題に向き合っているのか、と思うだけで胸が痛くなる。たしかに保険料を払っていない人が広告モデルに登場したのは問題だと思う。しかし、問題視すべきは、【意図的に隠していた】とか【自覚していたのに知らないフリをしていた】という場合ではないだろうか。江角マキコの言葉を信じるなら、税理士を通じて確定申告をしている様子なので、依頼している税理士にも問題はないだろうか。
また、「自分もびっくりしてすぐに二年分払った」といっているのだから、年金を払っていない国民が40%を超えている日本では、今回の問題は、かえって大きく印象度を高めることができるので、私なら広告モデルから降板させるよりも、「ごめん!払っていなかった私も、すぐに払い込みました。みんなも関心をもって!」というポスターを逆手にとって作ってしまいたいぐらいだ。
この広告に6億2000万円もの費用が使われ、「すべて国民の税金からです」とニュースでは、どこの局も連呼する。今回の件が、まるで詐欺行為のようにいう報道の仕方にも疑問に感じている。
たしかに払っていなかった人を起用したことは問題だったかもしれないが、逆にいえば、この件で、少なからず払っていなかった有名人一人から、二年分が回収できたのだ。モデルに起用されていなければ、江角さんは今だに払っていない人かもしれない。有名女優二年分の社会保険料回収は意義がある。

それに誰も【本題】については追求しない。ニュースはどこも批難の見解ばかりで、【本題】をテーマに前向きな話しはない。今回の件でいえば、タレントが未納だったことの問題を通じて、【みんなが年金を払うようになるためにはどうしたらいいか】ということのはずだ。そこについて見解を述べる番組はまったくない。なぜ40%以上の人が未納なのか、どうしたら関心を持つのか、それとも無駄なのか・・・その本質解決のために、この話題を前向きに検討したらどうなんだろう。

間違っても、訴訟や降板、税金の無駄遣いという結論の出し方、退任、辞任といった責任の取り方に問題をもっていってほしくない。生番組をすっぽかしたロシアのアイドル歌手の訴訟問題ならわかるけど、今回の件は、「本質は何か」を見失いたくない。
話題の取り上げ方、責任の取り方が間違っていることが多すぎると感じるのは私だけだろうか。
【本題】は何か・・・。どうしてココの解決に目を向けずに話題をそらしてしまう国なのか。不思議でしょうがない・・・。

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日野佳恵子(ひの・かえこ)。島根県生まれ。90年創業。女性(主婦)マーケティングの パイオニア企業として注目を集める。企業・主婦・ハー・ストーリィの三者共働型マーケティングを開発する。「クチコミュニティ・マーケティング」は登録商標。 [ 続きを読む ]

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