自己投資

成長する人、人生に成功する人は自己投資意欲が大変高い。

先日行ったイベントである学生が私にメールをくれました。「とっても行きたいのですが、学生はお金がないので学割はありませんか」と。私はすかさず返してしまいました。「3000円のイベントが高いか安いかではなく、自分に必要かどうかで判断をしてください。月にかけられる自己投資の額に枠があるなら、優先順位をきめて必要なものという価値を感じたら参加ください。弊社には今年入社した新卒採用の新人がいますが、彼女は、去年一年間、私が参加している女性経営者の会に、一般参加で毎月参加していました。それも私に接近するためではなく、会場では多くの方と名刺交換をしたり交流をして人脈を拡げていました。自社の社員にもこの会に毎月出てくる人はいません。私が彼女を採用したのは、面接で素晴らしい答えをしたのでも、試験の結果がよかったのでもなく、学生のときから自己投資を自然体でできる人だと思ったからです」と。メールをくれた学生は、当日参加してくれていました。

少し前ですが女性中心の講演会に招かれました。終わってからある人からいわれました。「今日は会社から交通費もお弁当も出なくて、みんな自腹だってので、中にはちょっと・・・という人もいましたが、来てよかった!と思いました。ありがとうございました」と。
講師としては「来てよかった」は賛美でありがたいのですが、交通費や御弁当の費用と、自分が成長できる機会を同等に考えていると、数年後にどっちが得だろうか。「自分への投資」は、絶対に損をしない最高の高利回りになる。たとえ「ちょっと違ったかな」という場だったとしても、いろんな人がいること、いろんな社会をしること、いろんな知識を得ること・・・それはみんな自分の体験という蓄積になっていく。
社内でも、ビジネスに関するセミナーや勉強会をすると、一番に「社販ありますか」と聞く人がいるかと思うと「こんな凄いセミナーをしてくれてありがとうございます。がんばって参加します」とお礼からいう人がいる。どっちが「社販」にしたくなるかというと心情的には後者だ。中には「これは収益事業なので、この講師の方々に別に社員研修としてお招きいただく計画を立ててはいけませんか」と提案をしてくる人がいる。同じ事柄に対して、意識や発言がいろいろあるから興味深い。もちろん社販は条件付で検討するけど、三者三様の発言で人となりが見えてくる。

先月、私が尊敬する大手企業の女性部長が定年退職を数年に控えて、自ら依願退職をされた。ねぎらいのティータイムで彼女は、「私、振り返ると貯金らしい貯金はないな。これから生きていくには困らない程度はあるけどね。だってほとんどを自己投資してきたから。おかげで多くの人脈と仲間、体験を学ぶことができたから、もう仕事人生に後悔はないの。これからは後世のために活動するはわ」といわれた。彼女は、私よりずっと上で、女性管理職のめずらしい時代に大手の中で上り詰めた人。会社員でありながら、多くの経済人の会や勉強会、研究会に参加をしていた。すべて自腹だったという。どう考えても会社員の女性はいないような会に堂々と参加をし、かえってめずらしいことから可愛がられ頼りにされていた。20代、30代に投資をするだけした彼女は、40代、50代で押しも押されぬ社内の存在感になり、その会社では唯一の女性部長になられていた。

自己投資の感性は、本質のことが大きい。大きくなれる人はもともと自己投資意欲が自然に身についている。何か゛本当は得で、何が本当は損かをちゃんと知っている。
自己投資は、どんな投資よりも高利回りで、失敗さえも失敗にはならないことを直感的に知っている人たちが伸びる。

Profile

日野佳恵子(ひの・かえこ)。島根県生まれ。90年創業。女性(主婦)マーケティングの パイオニア企業として注目を集める。企業・主婦・ハー・ストーリィの三者共働型マーケティングを開発する。「クチコミュニティ・マーケティング」は登録商標。 [ 続きを読む ]

日野の生い立ち物語
日野佳恵子の著書
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ハー・ストーリィは、主婦マーケット専門のマーケティング会社です。「主婦の力をプロデュース」を合言葉に、web媒体とリアルネットワークを活用し、主婦のおしゃべりをコンテンツにするクチコミュニティ®・マーケティングという独自の名称で、事業を展開しています。

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