プロなら言おう。「無理難題を私にください!」と
【プロなら言おう。「無理難題を私にください!」と】
脚本家 三谷幸喜
新幹線の中で読むために買ったプレジデントという雑誌の中に、脚本家の三谷幸喜さんのインタビュー記事がありました。そのタイトルが、コレです。
独特のキャラクターと天才的な笑いを作り出す脚本家として有名な三谷さんのインタビュー記事は、本当に楽しめます。
プレジデント社の許可をいただいていなので、一部を取り上げさせていただき、若干最後のほうは加工をして掲載させていただきます。
■記者/ダメだしや理不尽な要求に燃えるタイプですか。
■三谷/テレビドラマの世界に入ったときに感動したんです。あまりの制約の多さに。まず時間の制約。正味45分で完結させなきゃいけない。CMが3本入る。役者のスケジュールとあわせ、スポンサーに気を使い、大物俳優のわがままに気をつかい・・・。
■記者/サラリーマンではないのですから、仕事を下りることできると思いますが。
■三谷/僕はそれはしたくない。僕は本当はすごく組織に向いているのかもしれません。会社ではなくても、テレビドラマも映画の一つの集団作業であって、いろんなしがらみや揉めごと
がつきものだと思う。この仕事をしている以上、それはちゃんと受け入れたい。それが嫌なら小説家になって、自分の好きな物語を1人で作っていればいい。
■記者/どうしてもダメな相手に対しては?
■三谷/僕は情ではなく理屈で考えるんです。だから頭ごなしに全否定されたら、なぜダメなのかを話し合う。絶対に抜け道はあるはずだから。ダメな理由を一個ずつ提出してもらって語り合う。
そうしたら代案も出てきて、なんとか自分のやりたい方向に話しを持っていこうとしてみる。それでもダメだったら、全部受け入れた上で、誰にも言わずにそっとやりたいことをはめ込みながら、相手の思い通りのものを書く、という・・・・これは高等手段ですが。
けんかは絶対にしない。降りたに僕の損。おもしろそう、やりたい、と思って引き受けたのだから、それがどんなカタチになっても、仕上げようと思います。
■記者/打たれ強いというか打たれ好きというか。
■三谷/相手が怒っていたら、「あなたが気に食わない理由は何か」みたいなやりとりが好きです。とりあえず現状把握をして、何が問題になっているのかをキチンと問いただせば意外に簡単だったりする。感情的になると水掛論になる。
大河ドラマはすごく制約が多くて、僕に向いてます。無理やダメをなんとか可能な抜け道を見つけ出したときがとてもうれしいし楽しい。
日野/仕事の受け止め方、楽しみ方っていろいろですね。
やはり人気のある人は、こういう仕事ぶりなんだな、と驚きました。辛いこと、苦しいこと、制約、揉め事を楽しみ、抜け出し、完成させることそのものが楽しめるとは・・・おそるべし三谷幸喜です。


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