器
仕事柄、多くの経営者にお会いする機会があります。
ここ数年はとくに、マーケティングや講演、コンサルティング的な仕事が増えているので、経営者に会う機会もいっそう増えています。そうした中で、忘れられない人や感動、尊敬できる人も大勢います。
中でも最近、とても感動しているのは、ドモホルンリンクルという化粧品の通信販売でテレビCMなどでも有名な再春館製薬所の西川正明社長。再春館http://www.saishunkan.co.jp/
彼は31歳。世の中でいえばあのホリエモンと同じ年代。売上高223億円(サイト上で)、従業員850人を擁する企業のトップです。
私も29歳で創業して、当時は若いねー、といわれましたが、彼は何よりも年齢だけでなく、すでに抱えている会社規模も巨大ですし、何よりもその「器」にふさわしい人格者なので、驚くばかりです。
23年前、倒産した再春館製薬所を実母である現在の会長が引き継いで再生され、その後、正明社長が社長となられます。創業者ではなく、後継者ですから、それはそれで本当に重責が最初から待っていた環境です。正直、経営者の「器」というと、イメージ的には強いリーダーシップで、たくましい経営者を想像されるかもしれませんが、西川社長は、きゃしゃで、どちらかというと小柄。ぱっと見は「え?この方?」というぐらい存在感があるわけではありません。
でも、話をすると、「私の31歳っていったい何だったの?どうやったらこんな31歳ができるの?」と自分の過去と比較してしまうとどーんと落ち込むほど、大きい!持って生まれた経営者とはこういうこと?というぐらいに「器」を感じます。そして気遣いの人で、細かいことに気づかれ、腰がめちゃくちゃ低いのでぴっくりです。社員の方は、本当に彼を尊敬し、支えていこう、という雰囲気が伝わってきます。
ご一緒にお酒やお食事をさせていただく機会もあるのですが、いつでも話に聞きほれてしまって、「西川ワールド」へといつしか引き込まれます。
同じように人生を生きてきて、生まれた場所、環境で、人はまったく違う人生を歩んでいるのだな、とつくづく感じます。
再春館の今を作り上げたのは、母であり現西川通子会長。本物のカリスマ経営者で、愛情と厳しさはピカイチとお聞きします。エピソードも数多く、天才的な女傑だったと思います。
しかし、だからこそその立派で凄すぎる会長が、若い息子に社長をゆずる勇気も凄いと思います。
あとを次ぐ正明社長はいつも「私は、ただ、会長のいってきたことを実現するだけです。会長が凄すぎるので」とさらりと立場と役割をいわれます。
「経営の本をまったく読まないんですよ」といわれるのですが、必死で乱読してきた私からすると、無理やり詰め込んだ知識で今がコレなのに、どうして?と思うのは、やはり20代を凄い会長の側で過ごし、そのひと言ひと言がしっかりと体に落ちているからでしょう。
人は環境で育つ。人は環境で変わる。人は環境で決まる・・・本当にそう思います。
西川正明社長の「本気」は、まだまだこれからだと思うと、この会社の10年後、20年後は、本当に楽しみです。
そうそう会社は、CMをよく見るので東京の会社と思う方もあるかもしれませんが、九州、熊本市内です。
こちらはCMで同じみの広い空間に大勢のコミュニケーターと呼ばれる女性たちが、お客さまと電話でコミュニケーションをしています。
こちらも素敵な女性が活躍しています。数回、ミニ社内セミナーをさせていただきましたが、みなさん素直で一生懸命話をきいてくださるので、彼女たちと会うのもとても楽しみです。
西川社長>すみません、ココに書いてしまいました。m_ _m
歳は私とひと回り近くも違いますが、とにかく、尊敬する憧れの経営者です。
あの、静かで、すべてが悟られているような風格は、どんなにがんばっても一生追いつかない(というかすでに私のほうが年上なわけですから距離があくばかり・・・)でしょう。
「器」の大きさはまねできませんが、これからもご指導ください。

