そのとき・・・仕事を通じて生きる証を創る
一ヶ月近くが過ぎました。私も会社がとても大きな改革期にあったこともあって、彼の生き方、彼の最後のメッセージに、いろんなものをいただきました。
そして、10月12日に他界されたと聞き、心の中で冥福を祈りました。が
今、少し、落ち着いて、彼のことをブログに書き残しておこうと思います。
nicの藤田社長の本を店頭で見たときは、衝撃をうけました。
「末期ガンになったIT社長からの手紙」というタイトルでした。

頭の中がぐるぐる回り、即座に本を購入しました。
堀江さんのニュースが世の中を騒がせているさなか、彼は、余命3ケ月と宣告されていたというのです。
その後、彼のブログへいき、「だからこそ仕事をしようとする」という気持ちに、強いパワーをいただきました。
興味本位でいくサイトではなく、そして、知ったからといって、何をしてあげることができるわけでもなく、ただ、事業をはじめた者として、彼が残る人たちへ少しでもできること、伝えようとすることを受けとめていくことしかできない、と思って見届けてきました。
彼は、若い男性ITベンチャー経営者ですが、私が気にしている分野であるコミュニティを追求していました。女性コミュニティサイトを運営していた当時、おめにはかかっていませんが、何度も彼のサイトへ行き、いろんなことを参考にさせてもらいました。
そして、彼の言動には、とても注目してきました。
なぜなら、ITベンチャーのはずなのに、「人の言葉に強く関心を持っていた」同志だったからです。
「ネットとメディアの融合」をテーマに、人が対話する言葉にこだわっていました。
テキストマイニングという、人が発する言葉や情報を分析するツールを作っていました。
私たちみたいにアナログ感覚でネットコミュニティをしている者にとって、彼のような頭脳、センスはとても興味があり、いつか一緒に仕事がしたい、と思ってきました。
nicのサイトには、今もその「会社が目指す方向性」「追求性」が語られ、代表取締役 藤田憲一となっています。
ガンで若い優秀な人が、それもここまで事業をやってきた人が、命を早くなくすことは、とても残念でなりません。そして、こういう運命、人生は、誰がどこで、どうやって決めるのだろう、と悔しく思います。
以前、歌手の本田美奈子さんのときにも書きました。
彼も彼女も、ぎりぎりまで、「仕事に燃えていました」。そして、一層、仕事をしたがっていました。
命の限り、仕事復帰を目指していました。
仕事とは何でしょう。
誰のためでもなく、自分のために、誰かに何かを伝えるツールとして、仕事は自分の存在そのものなのでしょう。
私はいつも講演で、「仕事」を「私事」にしよう、と伝えています。自分自身のために仕事時間を費やし、自分自身が生きてきた形であり、それを通じて、「志事」をしていきたい、と思っています。
藤田さんの興味分野であったSNSやブログ、そしてコミュニティがまだまだ進化しようとしています。
みたいこと、やりたいことは山のようにあったと思います。
でも、だからこそ、彼に教えてもらったことは、「今を生きること」。運命には逆らえません。
そのとき・・・が誰しもいつかきます。「生きる証」のために、仕事をしたいと強く確認させていただきました。おめにかかれなかったこと、仕事ができなかったことだけがとても残念です。
私の「フアンサイト」という本は、藤田さんの考え方にも影響されています。そんな人たちが、大勢、生まれていると思います。
それだけをお伝えしたかったです。
ありがとうございました。
そのとき・・・まで。私も、精一杯、志事します。


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