栄枯盛衰

一ヶ月、ブログを書かなかったのでまとめて・・・。


正直、決算に向けて、17期を振り返り、肉体的、精神的にもいろいろありました。すべてを書くことはできませんが。

この一年は、新しいことに、山のようにトライしました。しあわせなことです。

いつでも私は、未来のハー・ストーリィを考えて生きています。
それは、「どこに行きたいのか」「何をしたいのか」の問いです。
そして、この一年は、ある意味、集大成へ向かうと、社内外にも公言してきました。
創業して18年。会社の1世代の寿命は30年といいますから、私にとってこれからは経営者後期です。

でも、個人で仕事をしているのではなく、組織の長であることは、人の生活、人生、社会的責任を担っています。経営者になって、人を雇用していくことがどれほど責任ある仕事なのかを18年たった今ごろ強くその重責を感じています。

飛躍しようとすると、無理や無謀さも出ます。
ジッとしていればいいのかもしれませんが、会社や商売は水物です。
5年も同じものを売っていては下りのエスカレーターに乗っているようなものです。

固定電話が反映した頃。ファックスが伸びた頃。ポケベルが日本中に売れた頃。PHSが町中に店を出していた頃。携帯電話加入が急成長だった頃。そして・・・。

数十年の間に、進化と同時に、衰退する物があります。


私は20代の頃、タウン雑誌の編集をしていました。
その頃は、写植会社が業界を支えていました・・・今は、どこにもありません。
写植の次は、DTPでした。
そのうち、みんなマッキントッシュでデザインをするようになりました。


いつの間にか、データ渡しという言葉に代わり、フロッピーやCDに焼いて届けていました。
そのうちにインターネットができて、データ送信をするようになりましたが、当時は、データは重いと何時間もかかっていたので、みんなパソコンの前で、じっと「あと50分ぐらいかな」なんて会話を平気でしていました。
近年は、楽勝に重たいデータを送受信するどころか、簡単に映像をアップしたり、素人が画像を携帯やパソコンに簡単にアップできるようになりました。
ただし、進化しすぎて、セキュリティ上から、データの容量を制限している会社も大手では増えていますが・・・。


自分の20年間を見ていても、ものすごい勢いで生活は豊かになり、進化をしました。
それは同時に、人々が働く先の商品・サービスも変化をしているということで、職場環境を著しく変化させてもいます。

私の島根の実家に近い石見銀山は、今年、世界遺産になりました。

世界遺産とは、それこそ「栄枯盛衰」の形そのものです。
繁栄の規模、華やかさ、贅沢さが大きければ大きいほど、人々の心を魅了し、世界遺産の価値もまた高いでしょう。


話はとても極端になって、世界遺産までいってしまいましたが、小さくても大きくても、会社も物も社会も、「成長期、成熟期、衰退期」があります。


常に、トップは、成熟期が訪れたら、「すでに衰退期をイメージして成長期に着手する」ことが仕事です。
しかし、それが必ずしも成長するとは限りません。
その種をいくつも探し、いくつも挑戦し、その中からたった一つの種が成長すれば、再び生き延びれます。
それは経営者としての責任の仕事です。
しかし、そこには、多くの人たちが関わって、生活をしています。

会社は遊びやゲームではありません。

そこが難しいのです。
トライに躊躇する経営者、情の強い経営者、勇気の出せない経営者、放棄をする経営者、そして消えていった経営者の友人、知人の姿も今まで見てきました。
華々しい会社、何百人もの人がいた会社の栄枯盛衰がこの20年の中にもありました。

それでも働く人にとっては理由になりません。
生活の安定が最重要です。
変化が激しい不安定な場所を働く人は好みません。このバランスをどうしていくのか・・・ここに事業家の力量が問われます。


私の事業家の後半期の入り口に立っています。
そのための今、そのためのこの三ヶ月は、責任と反省と後半スタートの時期だと重く重く捕らえています。

1月に、はじめて複数の外部投資機関から出資を受けました。
有名なベネッセコーポレーションをはじめ、銀行系、ネット系など、複数の支援者を得ました。
先月には、福武会長をお訪ねし、これからの方向についてもご意見をいただきました。
こうしてビッグな方に、直接、指南いだたけることも本当に感謝です。


夏の終わりには、はじめて身内外の投資家も含めた株主総会を開催します。
社員総会とは異なる節目です。
チャレンジの年にさせていただけましたこと、関係各位に心からお礼を申し上げます。
そして、私のチャレンジ、無謀さを信じてついてきてくれている社員にも心から感謝します。

得たものを必ず形にして、みんなに、社会に、株主に返せる18期は勝負年です。
力量がなく、落ち込みと反省をしながらも、事実、経営者であるという自分ととことん向き合い、後半期に向かいます。

そういえば、テンプスタッフが上場されました。
なんと創業から30年以上をかけておれます。
周囲に振り回されず、着実に実績と利益を重ね、グループ会社はすでに40社以上。篠原社長は、すでに70歳を超えています。女性創業者が会社とともに重ねてきた人生と考えると、脅威の人だと感服します。

パートナーのさとうみどりと、無事に私も二人三脚でここまできました。
これから、役員の経営陣力を一層強化し、地に足のついた組織に、さらに努力、勉強、実績を作ります。

どうかみなさまよろしくご支援ください。

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Profile

日野佳恵子(ひの・かえこ)。島根県生まれ。90年創業。女性(主婦)マーケティングの パイオニア企業として注目を集める。企業・主婦・ハー・ストーリィの三者共働型マーケティングを開発する。「クチコミュニティ・マーケティング」は登録商標。 [ 続きを読む ]

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ハー・ストーリィは、主婦マーケット専門のマーケティング会社です。「主婦の力をプロデュース」を合言葉に、web媒体とリアルネットワークを活用し、主婦のおしゃべりをコンテンツにするクチコミュニティ®・マーケティングという独自の名称で、事業を展開しています。

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