継続のために
私の会社に相談に見える会社の多くは、『変革』を求められている。
大抵、以下の言葉が多用される。
売り手思考から買い手思考へ。
男性視点から女性視点へ。
プロダクトアウトからコンシューマーインへ。
一方通行から双方向へ。
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私は会社を大きくしようとして、何度か失敗してきた。
スクラップ&ビルドを繰り返している。
そうするうちに、大きくしていくことが、どれほど危険かをクライアントから教えられている。
「変革」は大変だ。
小泉さんが、「痛みをともなう」といっていたけど、
できれば、痛みを得たくない、という心理は誰にも働くから、思い切りもできない。
大船になればなるほど、回れない。
しかも、大船には、その船を作り上げ、今日までを支えてくれた功労者が、いっぱい乗っている。
否定ではなく、時代の変化とともに変わることが全員にとって幸せなことだと伝えることは、
とても難しい。周囲を見渡せば、誰でもわかりそうなことが、当事者になると見えなくなる。
そんな会社のトップたちと、最近、本当に話す機会が多い。
たまたま、私の仕事のモデルが、「変革のキーワード」になりやすいからなのだろう。
どこの業界の、どこの会社とはいえないけど、
どこもすべて、一生ご縁がないだろう、と思ってきたような企業ばかり。
会社の継続のコツとは何だろう。
『成長』と『安定』のバランスを崩さずに、同等の力で、並行して走る体制にあると思う。
『成長』とは、増客、粗利益率を上げる、資産力を上げる(人材、商品開発、資本、技術、ノウハウ、提携など)の3つ。
『安定』とは、リピート性、他社より強い商品(指名)、紹介率の3つ。
この全6つを真剣に真剣に考えていけば、業種は関係ない。自然に、成長しそうな方向、人が集まりそうな場所、喜んでいただけそうな方法などが見えてくるはず。
その視点が癖になっている会社にすれば、『変革』はいらない。
なぜなら、いつも自然に少しずつ変化をしてしまうからだ。
お客様がいる場所を見続けていれば、こちらは自然に変わってしまう。しかもそれが変わったとは互いに感じない変化だ。
たとえば、新幹線が走るのを見ると、すごく早い。
ところが、もしも自分が、同じ時速の新幹線に乗って、並走していたらどうなるだろう。
向いの新幹線は、止まって見える。
そんな実験はできないかもしれないけど、理屈ではそうなる。
相手も自分も。世の中も会社も。自分も社会も。
時代の歩調にあわせて、自然に並走すれば、変革なんていらない。
ビジネスってそんなものではないのかと思う。それが『継続』のコツのように最近は感じる。
ただし、その歩調の向かう先が、「善」か「悪」かは別。
できれば、歩調の少しだけ先を見て、「善」か「悪」かを判断し、
向かう先にも責任と意思がある存在になりたいと思う。
そのためには、足元だけではなく、顔をあげて、行く先をきちんと見るゆとりも必要になる。
今がいいから。今が並走できているから。それでいい、というのでは、
並走の先に、崖がまっていれば、共倒れになる。
人々は、どこにいると思いますか。
人々は、どこに向かっていると思いますか。
それを「意識」してみる会社にすれば、きっとお客様が増えます。
でも、本当は、
人々をどこに向かわせるべきかを考えていきませんか。
案外、人々は、その真剣さに惹かれる気がします。
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