季節感は女性向け企画の基本
昨日は仙台にいました。
桜がちょうど今から満開、とお聞きして、狭い日本のように思っていましたが、都内はすでに終わっているので、日本も広いんだなー、と実感させられました。
ところで、女性向けの企画を考えるときには、「季節感」は、一つのヒントです。
男女の購買行動の研究をしていると、男性向けには、「道具モノ」女性向けには「自然モノ」というのが見えてきます。
究極いうと、獲物をとるための道具を磨く本能と、子供を抱き草木や実を摘む本能が、現代のような超進化した環境の中にも残っています。
先日、ある企業の営業スタッフ向け研修会で、女性スタッフが、「白いスーツを着ていたら、男性上司から、お客様のところにいくときには、できるだけグレーや黒などのシックなスーツを着ていくように、と指導されているのですが、先日、女性のお客様のご自宅を訪問したときに、お客様から、【春らしくて素敵な色ね】とほめられ、会話がはずみました。スーツは白ではいけないのでしょうか」という質問がでました。
これって、とても面白い事例です。
顧客訪問という勝負の場では、たしかに、戦略として、派手すぎず、印象を強すぎず・・・という意味で、「小道具の一つ」であるスーツは、グレーや黒のような「無難」なものがいい、というのは、たしかに間違っていないでしょう。だから、新卒のリクルートスーツや子供のお受験のブレザーなどは、みんな地味な紺やグレー、黒です。
しかし、ここでの質問のポイントは、「女性のお客様」であったことと、「春らしい色ね」と【季節】を言葉に出されたことです。
女性のお客様には、「暖かなこの季節、春らしいさわやかな色で、気持ちいいわね」という印象を与え、心うきうきできたのでしょう。さらに口には出していませんが、「春を感じさせてくれてありがとう。私も春気分のおすそ分けをいただけたわ」という嬉しさがあふれています。
色の変化、とくにパステレカラーは、自然をもっとも感じさせてくれる表現物の一つです。
女性向けの商品に色数が多いのは、それだけ女性が色を意識した買物をするからです。
ただのグリーンが、パステルグリーン、ミントグリーン、ブルーグリーン、エメラルドグリーンなどなど多数の微妙な色の変化によって、「素敵ね」「新緑の季節ね」となります。
おみやげに、桜餅、来客に桜茶、子供の節句の五月人形などを店内、ショールーム、おもてなしに意識すると、女性客にとっては、「この会社は、細部にまで心配りや配慮があるのね。この行動で、日ごろの仕事がわかるわ」なんてことにも想像がつながってきます。
とくにネット時代や、野菜などの季節感が減ればへるほど、季節を感じる企画は、かえって目だって、感動的です。
自然モノ、季節感。
京都の紅葉時期や富良野のラベンダーシーズン、千葉の菜の花畑など、女連れ、女性の集団があれほど集まるのは、まさに、季節感をもっとも感じとれる「花」を目でみてわくわくする旅の場所の代表だから。。。。
女性向けの企画の基本としてぜひ意識して年間スケジュールを立ててみましょう。

