企業のソーシャルメディアの使い方

 

先日、ソーシャルメディア『暮らしの根っこ』が、日経MJに大きく掲載されました。本当にありがとうございます。

 

その後、ソーシャルメディアについてのインタビュー、質問、問い合わせが増えていますが、ソーシャルメディアの『強み』と『弱み』を理解していない人が多いので、少しまとめてみます。

 

ソーシャルメディアは、基本は、短期的なプロモーションに向いていないと思ったほうがいいです。それはまだまだテレビなどのほうが早いでしょう。もちろん、ユニクロなど、早朝から行列を作るのに、ツイッターが大活躍、ということもありますが、そういう動員力は、ブランドファンが多くできあがっている企業が使用する場合です。

多くのそうでない場合ではまったく効果が違います。

 

ソーシャルメディアは、人と人の関係づくりに使われるものです。

これを企業が使う場合、フォロワーやコミュニティ参加者、ブロガーの「数」を集めて、「リーチ」にこだわるよりも、そこに集まった、たった100人が、確実に人に伝えたい!と感じる対話を心がけることです。

ソーシャルメディアとは、人メディアであり、人が他人に伝えていく関係が成り立っているので、目先の視聴数や購読数ではないのです。

この当たり前のことが、まだまだ今までの広告手法が染み付いていると討議になりません。

 

ソーシャルメディアは、まずは、ブランドファンを創ることのほうが向いています。何人の顧客が獲得できるのか、とか、いくら売れるのか?という短期的なプロモーション効果を計算しても、人の感情を動かすのですから、裏切られることは多々あります。

 

従来の広告やプロモーションとはまったく異なるアプローチが基本であることを忘れてはなりません。

先日、ネットマーケティングに、とても強い専門家の方々と打ち合わせをしました。『ツイッターを見ていると、RTが圧倒的に多いのは、小さな感動や発見、日常の驚きなど個人の感情に響くものなんだよね。拡げたい、とか宣伝したい、というものほど拡がらない。すげー、みてみて、みたいなネタを共有したくて広がっていく。その個人の気持ちありきなんだよね』。私が参加しているソーシャルメディアでも、クチコミ伝播されるネタの多くは、家族との悩み、恋人との出来事、会社のある出来事、写真なら、かわいい猫の寝顔や、激しい嵐の風景、不思議な太陽、美しい花吹雪、赤ちゃんの表情などです。

 

まずは人の心に響く発信を真摯に続ける。このことを忘れて、最初からマス的な量を狙うことはご法度です。

昔から、感動する物語が、転送されたりクチコミで拡がることは、ソーシャルメディアが進化しても、なんら変わらないのです。

 

企業が使用する場合も、個と個の関係をコミュニケーションをしながら育み、絆を深めることで、個人が親近感や共感を持ち、ファンとなり、自発的に拡声器へと変容していくことが、ソーシャルメディアの理想的な姿です。 

「暮らしの根っこ」では、発言量の多くなった投げかけ、しらけた投げかけ、拡がった投げかけなどを分析していきます。

ここで得たノウハウは、今後、利用企業様はもちろん、書籍やサイトで情報公開していく予定です。お楽しみに。

 

Profile

日野佳恵子(ひの・かえこ)。島根県生まれ。90年創業。女性(主婦)マーケティングの パイオニア企業として注目を集める。企業・主婦・ハー・ストーリィの三者共働型マーケティングを開発する。「クチコミュニティ・マーケティング」は登録商標。 [ 続きを読む ]

日野の生い立ち物語
日野佳恵子の著書
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ハー・ストーリィは、主婦マーケット専門のマーケティング会社です。「主婦の力をプロデュース」を合言葉に、web媒体とリアルネットワークを活用し、主婦のおしゃべりをコンテンツにするクチコミュニティ®・マーケティングという独自の名称で、事業を展開しています。

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