木田理恵の「今日の視点」
こんにちは!女性マーケッター養成講座、講師の木田理恵です。
ここでは、私自身の仕事やプライベートの体験の中から、生活者視点マーケティングのヒントになりそうなことをピックアップしてご紹介しています。受講生やこの講座に興味を持たれた方々と「気づき」をシェアできればと思いますので、皆様の体験・感想をお待ちしております。
2007年10月トピック一覧
2007/10/31
子どもの夢は一生もの?
「ぼく、パイロットになりたい!」
「私は、デパートの販売員さんになりたい!」
キッザニアは、子供たちが楽しみながら職業体験のできる
エデュテイメント・テーマパークだ。
注:エデュテイメント=エデュケーション(学び)とエンターテイメント(遊び)
を組み合わせた造語
大人と同じように、約70ある企業が提供しているパビリオンで仕事をすると
キッゾ(専用通貨)がもらえ、買物や習い事になどに使うことができる。
キッザニア内には銀行もあり、たまったキッゾを預金し、次回訪れたときには
キャッシュカードで預金を引き出せるしくみまであるというから、驚きだ。
サイトを見ると、子どもたちの笑顔がほんとにイキイキしていて、
「あ〜、私も子どもに混じって遊びたい!!」
と思うのですが、残念ながら体験できるのは子どもだけ。
大人は同伴者のみ入場可能で、見学のみなんです。トホホ…。
このキッザニアは“ららぽーと豊洲”の3Fにオープンしてから、
約一年が経つのだが、未だに土日は5ヶ月先までほぼ予約でいっぱいの
盛況ぶり。中には10回以上も通っているというヘビーユーザーもいるとのこと。
小さなうちから、職業に対して興味を持つ機会ができるというのは、
子どもの夢と可能性を育むという意味でとてもすばらしいことだと思う。
親にとっても、子どもを遊ばせるのであれば“少しでも役に立つものを”
というニーズにマッチしていて、親のハートも見事につかんでいる。
しかし、ここで注目したいのは、企業のPR効果だ。
本物仕様のロゴ入りユニフォームを着て、憧れのキャビンアテンダントや
トラベルセンターのツアープランナーに。
子どもは、企業のパビリオンで体験したワクワク、ドキドキの体験をおそらく
一生忘れないのではないだろうか?
私自身、小学生の頃、社会見学で訪れた山崎パン工場のおいしい匂い、
工場のおじさんのかっこいい姿(なんでもできる魔法使いのように見えた!)
ポートピア博覧会(神戸)で訪れたUCCコーヒー館や大阪ガス館の
パビリオンで見たもの、体験したこと
そのときのワクワクした感じは30年近くたった今でも鮮明に覚えている。
そして、無条件にその企業に対しては親近感を覚えている。
大人になってから何十回、何百回と広告宣伝やロゴマークを見ようとも
子どものときに受けた純粋な感動と強烈な印象には勝てないものだ。
そんなことを考えながら、電車に乗っていたら、
“とうきゅうキッズプログラム”という何ともかわいい車内吊りをみつけた。
この冬休み、東急沿線の各施設で東急グループの各企業が先生となり、
楽しみながら学べる親子体験イベントをするとのこと。
キャッチコピーは、
“町中が、ボクらの先生になる”
“子供”と“エデュテイメント”と“企業”
これからのキーワードになりそうだ。
【今日の気づき】
●子どもの時に体験したドキドキ、ワクワクは大人になっても忘れない
●子どもの夢や憧れを育み、一生のファンづくりを
キッザニア東京
http://www.kidzania.jp/index.html
とうきゅうキッズプログラム
http://www.tokyu-mirai.com/kids/
2007/10/18
ティッシュペーパーが気になるんです!
今日、何気なくテレビを見ていたら雑学クイズ番組で
こんな情報を仕入れました。
“日本のティッシュペーパーの消費量は世界一”
なんと、日本人一人が年間に消費するティッシュペーパーは4.5kg。
アメリカ人は1.3kgというから驚きだ。
どうしてだろう?
風邪を引くことが多いから? それとも花粉症の人が多いから?
かくゆう私もアレルギーもちで朝晩は鼻がグシュグシュ、ティッシュが欠かせない。
ついつい、鼻をかみすぎて鼻が真っ赤に…。なんてこともしばしば。
「お姉ちゃん、人の前に出て話をする仕事してるんだったら、鼻くらい
セレブにしとかんとあかんよ!」
と妹に進められたのは、CMでもおなじみのネピア“鼻セレブ”
ひと箱300円近くする高級保湿ティッシュペーパーだ。
箱のデザインも、ティシュペーパーの箱にしては珍しく、おしゃれでかわいい。
ちなみに私は、白うさぎバーションが好き!
鼻がムズムズする不快感も、白うさぎちゃんが私を癒してくれます。
あっ、“鼻セレブ”知らない人はサイトをチェック!http://www2.nepia.co.jp/homeuse/product/celebrity.html
癒し系ティッシュでは“鼻セレブ”の右にでるものはないだろうと
勝手に思い込んでいたら、最近、コンビニエンスストアでおもしろいものを
発見しました。
“やさしい空気もつくる箱”
クレシアのアロエローションティシュだ。
ティッシュ自体にアロエやコラーゲンが入っていてしっとり感もいい感じ
なのだけど、私がもっと気になったのは、やっぱり箱。
なんと、箱に光触媒のコーティングをし、
タバコやペットの臭い、シックハウス症候群の原因といわれる
ホルムアルデヒドまで、分解して空気をきれいにするという。
ミーハーな私は思わず即買いっ!
もしかして、一粒で二度おいしいとはこのこと?
もはや、ティッシュペーパーは紙の質だけでは差別化が難しく、
箱も含めた商品価値が問われるようになりました。
これは、消費者にとっては大歓迎!
結構、目立つところで場所をとる、単なる紙の入った箱(大体ダサい)が
そこにいて欲しい、私を癒してくれる意味ある箱になるのだもの。
さぁ、次はどんな商品がでてくるのか、楽しみ!
あっ、でも環境のために紙の使いすぎには注意しましょうね!
【今日の気づき】
●“不快”な気分を一転し“癒して”くれる演出に感動
●たかが箱、されど箱。箱は時に中身よりも商品価値を主張する
2007/10/05
今でも忘れられない引越し屋さん
最近、私の周りでは転勤やお嫁に行くのをきっかけに引っ越す友人が多い。
いつも、別れは寂しいものだけど、新しい土地や環境でのスタートに
期待と不安の入り混じった表情で話す彼女たちはまぶしく、ちょっと
羨ましくなったりもする。
さて、その引越しだが、私には忘れられない引越し体験がある。
私がハー・ストーリィに入社したのが今から5年前。
地元大阪からハー・ストーリィ本社のある広島へ引っ越したときのこと。
広告で見たある地元の引越し屋さんに電話をし、見積依頼をしました。
電話に出たのは、40代くらいの男性でした。
男性「では、見積の前にご自宅の荷物を確認するために訪問したいのですが」
私 「えっ、自己申告じゃだめですか?」
男性「ええ、見ないと正確に把握できないので」
私 「見にくるのは誰ですか?男性ですか?」
そうです。私は、見ず知らずの男性を家に上げ、まだ、ダンボールに整理も
されていないクローゼットや押入れの中を見られるのがとても嫌だったんです。
それから、何度かやり取りし、とうとう引越し業者が見積を取りに家にやって
来る日が来ました。
「こんにちは。」
やってきたのは、その会社の社長でした。
部屋の中で二人っきり、ちょっとドキドキしながら荷物の量をチェックして
もらい、これで終わりというときに、その社長さんが、「あのう、ちょっと
だけお話をさせていただいていいですか?」と声を掛けてきました。
社長「実は、お客さまからのお電話を取ったのは私です。男性が荷物を確認
にお宅を訪問するといったときに、明らかに不快なイメージを持たれ
たようだったので、ちょっとショックを受けたんです。やっぱり、嫌
なものなんでしょうか?」
私 「そうですね。知らない男性を家に上げるだけでもいい感じはしないもの
ですが、ましてや、クローゼットの中とか、私物を見せないといけない
のは嫌なものですね。」
社長「そうなんですね。とても勉強になりました。
実は、今日見てもらいたいものがあって、ファイルを持ってきたんです。
見ていただいていいですか?」
私は、ファイルを見せてもらった。そこには、その会社の従業員が笑顔で働く
写真や、お客さまからのお礼状がファイリングされていました。
社長「こいつはねぇ、若いけれどもいつも一生懸命で…。」
「こいつは、最近後輩が入ってきて、とてもはりきって仕事に打ち込んでる。」
「このお客さんは、確か、単身赴任でこんなことおっしゃってました。」
社員やお客さまのことを愛情いっぱいに語る社長さんの顔には、笑みが浮かんで
いました。
私は何だか心が温かくなりました。
この社長さんの会社に引越しを是非お願いしたい。
そう思ったのです。
人が会社を信用するのは、何も提供している商品や価格や会社の規模といった
物理的なことばかりではない。
誰が、どんな思いでお客さまと接しているのか?
そういった姿勢や、人と人との信頼関係が一番ではないだろうか?
ところで、今、私がその社長さんにあったら迷わずお勧めしたいことがある。
「社長のその思い、スタッフの一生懸命な姿、お客さまからの感謝の手紙を
是非、ホームページや会社案内に載せましょう。はじめて来た、お客さまに
ハートが伝わらないのはもったいないですよ!」
【今日の気づき】
●信頼できるかどうかはどんな人が、どんな思いでやっているのかで決まる
●お客さまに“ハート”を伝えるのはモノを伝えるより大切




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