我が家の味の三大メニューは「カレー」「煮物」「お味噌汁」。50代以上は和食を中心にレパートリーが豊富。
「我が家の味」トップ3は、「カレー」(60.4%)、「煮物」(57.4%)、「お味噌汁」(54.9%)となりました(Q4複数回答)。
その他はいずれも回答率3割を満たさず、この3つが「我が家の味 三大メニュー」といえます。
20〜30代の傾向は全体とほぼ同様ですが、40代になると「煮物」が伸び、50代以上では「煮物」(70.7%)が
2位の「お味噌汁」に12.2ポイントの差をつけてトップとなります。50代は回答率3割以上の料理が6件となり(他年代は3〜4件)、
また、「たきこみご飯」「おでん」「散らし寿司」「漬物」はいずれも全体よりも15〜22ポイント高く、
50代以上は40代以下よりも「我が家の味」のレパートリーが多く、特に和食がよく食卓に上がっている様子が浮かび上がります。
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同居せずとも7割の家庭に「実母から伝承の味」あり。若年層でも伝承率低下せず。
「我が家の味」を教わった相手は「実母」(67.3%)がトップです(Q6複数回答)。
その他「義母」(10.4%)、「祖母」(6.0%)らはいずれも1割以下です。
この傾向に世代差が少ないことから、「高年層と比較しても若年層の伝承率は低下していない」といえます。
一方、父母と同居している場合は「実母」(78.9%)が全体より11.6ポイント高く、
義父母と同居している場合は「義母」(25.4%)が全体より15.0ポイント高くなります。
比較すると同居世帯は伝承率が高く同居していない世帯は伝承率が低いものの、
それでも66.6%の同居なし家庭に実母からの伝承の味があることが確認できました。
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約半数の家庭に「伝承でない『我が家の味』」あり。ソースは「口伝え」より「メディア情報」が好まれる。
一方、家族以外から伝えられた料理が「我が家の味」となった割合は46.7%にのぼります(Q6「その他」複数回答)。
ソースのトップは「料理雑誌」(31.2%)、次いで「TVの料理番組」(12.6%)、「インターネット」(10.3%)が続きます(Q7複数回答)。
家族外のソースでは、「友達」「教室」といった口伝えよりも、「雑誌」「TV」「インターネット」といった
メディア情報が好まれていることがわかります。
年代別に見ても「料理雑誌」が全年代でトップですが、世代が上になるほど「友人」「クチコミ」「TVの料理番組」が高く
(「クチコミ」「TVの料理番組」は40代がピーク)、若い世代ほど「インターネット」が高いという傾向が見られ、
主婦歴が長いほど幅広いソースから「我が家の味」を作り出しているようです。
世帯構成別に見ると、親・祖父母世代の同居世帯では「家族以外のソース(Q6その他)」(38.8%)が核家族より9.1ポイント低く、
「料理雑誌」(21.5%)が核家族より11.1ポイント低くなりました。
以上より、家族以外のソースへ頼る傾向には多様な情報源が身近にある環境に加え、同居の親・祖父母がいないことや主婦歴の長さが影響するといえます。
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8割に「味の伝承意欲」あり。子供を持つことより親世代との同居が伝承意欲を高める。
「我が家の味を子供に伝えたい」という伝承意欲を持つ主婦は81.5%にのぼります(Q8)。
属性別に見ると、「50代以上」(90.0%)と「親・祖父母世代と同居」(90.1%)で伝承意欲が高く、
子供を持つことよりも親・祖父母世代との同居が伝承意欲を高めることがわかります。
また、親・祖父母世代からの伝承率に年代による差が見られないことから、
50代以上の伝承意欲の高まりには子供の成長・独立が影響していると考えられます。
伝承意欲が低いのは、料理をする頻度が低い主婦(「週に5〜6回」75.0%、「週に4日以下」65.5%)、
思い入れのある料理がない主婦(58.6%)となりました。
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まとめ
「我が家の味」の形成パターンは、「実母からの継承」「料理雑誌に学ぶ」「義母から」「TVの料理番組から」「インターネットから」が
7:3:1:1:1の比率となります。核家族化が進んだ現代でも依然として母から娘への味の伝承率は高く、
「母からの伝承」に加え、情報が豊富な時代性から情報源が広がったといえるでしょう。
親・祖父母世代との同居は味の伝承率や伝承意欲を高めますが、同居していなくとも伝承率・伝承意欲はさほど低くなく、
伝承意欲の低さは料理回数の少なさや思い入れの少なさと関連しています。
したがって、「我が家の味を子供に伝えたい」という気持ちの核となるのは、
伝統的な主婦の役割(料理)へのコミットメントの深さなのではないでしょうか。
また、家族外から得た「我が家の味」がある家庭は約半数にのぼり、
祖父母からの伝承率が低く「我が家の味」のトップが「カレー」である(その割合は若い世代ほど高い)ことから、
家庭の味の伝承が3世代を跨ぐことは少なく、「我が家の味」の主流は時代を反映して20〜30年ごとに変化していくと考えられます。
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