試供品は「もらうと嬉しい」。もらった試供品は98%が自分で使用。
試供品をもらうことに対する気持ちは「嬉しい」が90.6%と圧倒的です(「不要」1.0%、「どちらでもない」8.4%)。
もらった試供品の扱いは「とりあえず試す」が57.4%で突出、次いで「とっておいて必要なときに使う」31.7%が続き、
「旅行などにもっていく」が8.6%です(単一回答)。
上位3回答(計97.6%)はいずれも受け取った本人による試用です(「ほとんど捨てる」「人にあげる」は計1.6%、
「もらわない」は0.0%)。
「もらうと嬉しい」との反応に大きな年代差は見られません。
しかし、もらった試供品の扱いは20代と30〜50代で大きく異なります。
30〜50代は「とりあえず試す」が5〜6割、「とっておいて必要なときに使う」が3割ですが、
20代はこれが逆転し、「とりあえず試す」が36.6%、「とっておいて必要なときに使う」が51.2%となりました。
★以上より、
試供品の提供は消費者に好感情を与えること、
(使用のタイミングに差はあっても)基本的に受け取った本人が試用していること、
30代以上は“試用”の意識が強い一方で20代は“有効活用”の意識が強いことがわかります。
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試供品の説得力はクチコミを僅差で上回る。試供品をきっかけに購入すると「その商品を長く継続購入しやすい」が7割
試供品をきっかけとして商品を購入した経験があるのは79.3%です。
そのうち70.4%(全体の55.8%)は、「その商品は長く継続購入することが多い」としています。
普段購入している商品のメーカー・ブランドを変更しようと思うきっかけ(3つ以内)も、
「試供品を試してよかった」(57.8%)がトップです。
僅差で「友人知人のクチコミ」54.4%が続き、
差を開けて「雑誌などで話題」39.8%、「店頭で商品を手にして」34.5%、他はいずれも20%未満となりました。
★以上より、8割が試供品を商品購入の参考情報として利用していること、
試供品きっかけの商品購入は長期継続購入につながりやすいこと、
試用して納得することはクチコミ以上の説得力をもつことがわかります。
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20代の商品選びは<情報>の影響を受けやすく、50代の商品選びは<実物>本位
前章の結果を年代別にみると、次のような傾向が浮かび上がります。
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「試供品→長期継続購入」が各年代(全体)に占める割合は年齢と共に上昇し、
購入するメーカー・ブランド変更のきっかけも「試供品」の回答率が年齢と共に上昇します。
試供品重視の傾向は年齢が高くなるにつれ強くなるといえます。
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メーカー変更のきっかけとして「クチコミ」は全年代50%超です。
回答順位も20代で1位、30〜50代では「試供品」に次ぐ2位であり、クチコミの影響力の大きさは全年代共通であることがわかります。
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メーカー変更のきっかけとしての「雑誌」は、20代では「試供品」と同率の48.8%、30代でも47.0%と高率ですが、
40代・50代では3割程度です。雑誌は20代・30代への影響力が大きいものの、40代以上は影響力が下がることがわかります。
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メーカー変更のきっかけとして「店頭で商品を手にして」は、20〜40代では3割程度ですが50代では51.3%と大きく伸びます。
前述までの傾向とも合わせ、若いうちの商品選びは<情報>(クチコミ、雑誌)の影響を受けやすく、
年齢と共に<実物>(試供品、店頭商品)本位の商品選びに移行していく様子が浮かび上がります。
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カラダに直接使う「化粧品」「ヘアケア用品」に高い試用ニーズ
買う前に試すことが欠かせないもの(5つ以内)は「化粧品」82.7%が突出、
差を開けて「ヘアケア用品」50.6%、「洋服」33.9%、「車」29.5%、「健康食品」28.5%が続き、他はいずれも21%以下です。
分類別・年代別にみると、次のような傾向が浮かび上がります。
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日用品
「化粧品」「ヘアケア用品」といった体に直接使うものほど試用ニーズが高くなります(「洗剤」は20.5%、「文房具」は5.4%)。
他品目の試用ニーズは多少バラつく一方「化粧品」は全年代8割となり、年齢を問わず大きな試用ニーズが見られます。
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衣類
「洋服」の試用ニーズは30%超ですが、「水着」「下着」は10%台と意外に低めであり、試用の優先順位は低い様子です。
「洋服」の試用ニーズは年齢と共に高まり、年齢による体型変化はサイズ表示に頼った商品選びをしづらくしているようです。
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大型商品
「車」は30%弱の試用ニーズが見られますが、「家」は13.1%、「家具」2.8%と低くなります。
「家」の試用ニーズには年代差があり、30代と50代で14.8ポイント差があります。住宅購入期の年代はニーズが高いようです。
「車」はどの年代もある程度の試用ニーズがありますが、「家具」は全年代3%以下であり、ほぼニーズはないといえます。
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食品
「健康食品」は30%弱の試用ニーズが見られますが、一般食品(「調味料」「飲料」「菓子」など6品目)はすべて16%未満です。
「健康食品」に年代差は見られませんが、一般食品は高年層ほど試用ニーズが高い傾向が見られます。
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まとめ
試供品をきっかけに商品を購入した経験のある女性は8割にのぼり、
試供品きっかけの購入商品は長く継続購入しやすいという顕著な傾向が見られました。
購入メーカー・ブランド変更のきっかけも「試供品」と「クチコミ」が突出、さらに、僅差ながら「試供品」が「クチコミ」を上回ります。
試供品で実際に試して納得することは、「CMやマスメディアより信頼する」との声が常に挙がるクチコミ以上の説得力をもつことが確認でき、
女性には「購入する前に“試したい”」という心理が強くあることがわかりました。
なお、20代は年長世代にくらべ試供品が商品購入につながりにくく、試供品を“試す”というより“必要時に”使っています。
「試供品をもらう」という行動の目的が“試供品そのもの”になりやすい世代といえるでしょう。
年齢と共に、購入前の試用を重視して試供品を本来の目的に使用するようになる様子は、消費者としての成熟にも見えます。
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