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女性1960人に聞きました!女性のライフスタイルと消費に関するトレンド調査

女性1960人に聞きました!女性のライフスタイルと消費に関するトレンド調査

女性1960人に聞きました!女性のライフスタイルと消費に関するトレンド調査

2014年1月9日

女性消費者行動

女性トレンド総研

女性マーケティングの株式会社ハー・ストーリィ(東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、女性のライフスタイルと消費について全国の20代~50代の女性生活者1,960人にアンケート調査を実施しました。

 

目次

1.高い定番商品への利用状況

2.定番商品への不満とアレンジ熱

3.「プチアレンジ」する理由、背景

4.弊社代表・日野佳恵子による調査分析

5.衣料から車まで!注目の“女心”をくすぐる人気のアレンジ商品・サービスに注目

 5.1.①株式会社ユニクロ

 5.2.②トヨタ自動車株式会社

 5.3.③メイク広告株式会社

6.調査概要


 

女性1960人に聞きました!

女性のライフスタイルと消費に関するトレンド調査

ファッションからクルマまで 定番商品を

“自分だけのお気に入り”に変え、

女心のアレンジ願望を叶える商品・サービスが今、人気!



調査の結果、ライフスタイルに関わる商品・サービスにおいて、従来の節約志向や4月に控える消費増税に対する意識も相まって、経済性・機能性を兼ねたファストファッション、エコカーなど『定番商品』への支持が根強いことが分かり、そのバランスを重視した買い物を行っている実情が見受けられました。


その一方で、「定番商品」への印象として「人と被る可能性が高い」「特別感がない」「個性に欠ける」などの意見も見られ、賢く、現実的な選択を行いつつも、よりオリジナリティを求めたい意識が高いことが分かりました。中でも最も意見が集まったのは、「他の人との被り」を気にしてしまう傾向で、解決願望の表れか、自身で思い通りのオリジナルアレンジができる商品・サービスへの関心が高いことも分かりました。


女性マーケティング分析の専門家である弊社代表の日野佳恵子は、「経済性・機能性のバランスを考慮してお買い物するのがすっかり定着した主婦たちも“女ゴコロのホンネ”としては、もっとお洒落を楽しみたいし、人と違う個性を求めたいと思うものです。女性たちは『定番商品』に評価を示し、購入しつつも、もう一つ工夫が欲しいと考えています。さらに、日常生活において『家事・育児に追われている』『ほぼ仕事中心の生活』などの意見も多数見られ、お洒落を楽しむ余裕がないとも考えており、そのような背景も、手軽に取り組めるアレンジ商品・サービスへの関心が高まっている理由と考えられます。実際、身の回りの商品にオリジナリティを求め、経済的にも優しく手軽にアレンジを楽しむ動き=『プチアレンジ』は、女性たちの間でファッションからカーインテリアまで幅広く表れており、今後注目のトレンドと考えられます」と分析しています。








■高い定番商品への利用状況


「衣服」、「食品」、「雑貨」、「自動車」、「家電」などライフスタイルに関わる商品・サービスにおいて、「ファストファッション」や、「プライベートブランド商品」、「エコカー」など「定番商品」と認知される商品を「購入または利用している」との回答は92.2%に上りました。それぞれのジャンルで評価の理由を聞いたところ、「経済性」「機能性」「トレンド性」が支持の理由となっていることがわかりました【図表1】。




消費費税が2014年4月より8%になることを受け、64%が増税後「高い買い物を控える」と回答【図表2】。従来からの節約志向がさらに高まる中、「経済性」と「機能性」を兼ね備えた、定番商品の支持は根強く、人気は続きそうです。




■定番商品への不満とアレンジ熱


生活防衛を踏まえた賢い消費として「定番商品」を選択している一方で、「人と被る可能性が高い」、「特別感がない」や「個性に欠ける」などの不満点があげられ、物足りなさを感じていることもわかりました【図表3】。



中でも最も意見が集まった「人と被る可能性が高い」について、「人と被って嫌なモノ」を聞いたところ、「衣服」、「自動車」、「雑貨」が挙げられました。



また、6割の女性に、「定番商品をアレンジやデコレーションするサービス」の利用意向があり【図表4】、定番商品の普及とともに、賢く、現実的な選択を行いつつも、よりオリジナリティを求めたい意識の表れとして、自分の持ち物をアレンジやデコレーションしたいという欲求が高まっていることがわかりました。




■「プチアレンジ」する理由、背景


2013年に話題になった「デコ」弁当ブームや女性のDIY教室などのブームを受け、約7割の女性が「アレンジがブームになっている」と答えました【図表5】。実際に自分の持ち物にアレンジやデコレーションをしたことがあると答えた女性は3割に上り、経験のある女性にアレンジをする理由を確認したところ、「自己満足のため」(50.4%)、「自分がイメージした通りにかわいらしくできるから」(42.6%)、「飾り付けやちょっとした工夫が好きだから」(41.6%)、「自分が過ごす空間を自分らしく、心地よいものにしたいから」(36.4%)が挙げられました。



アレンジ意向の背景を探るため、彼女たちの普段の生活についても確認したところ、「お洒落や身だしなみなど、気にしていられないときがある」(74.6%)、「毎日家事に追われている」(60.9%)、「ほぼ仕事中心の生活になっている」(61.1%、就業者1,145名が対象)という声を確認。また、「趣味や娯楽など、自分らしさを感じることができる何かをしたい」と答えた女性は全体の85.9%に上ります。生活における多忙さから、お洒落に気を遣う余裕がないことを背景として、手軽に自分らしさを演出することができるアレンジ商品・サービスへの関心が高まっていることがわかります。




■弊社代表・日野佳恵子による調査分析


節約志向が進んでいく中、経済性と機能性を両立する定番商品への支持は、必然と言えます。しかし、定番であるが故に、「定番商品」を選択していながらも物足りなさを感じているところがホンネ。とは言え、新たに高価なもの、無駄なものを購入することも憚られる。もっとおしゃれを楽しみたいし、人と違う個性を求めたい彼女たちは「均一という安全パイの中での個性探し」を始め、少額投資で賢くお洒落し、オリジナリティを演出できる術を見出しました。デコ弁当ブーム、DIYブームと言ったこれまでのトレンドも背景とし、定番商品を”自分だけのお気に入り”に変える「プチアレンジ」に取り組むことで、日々の生活で見落としがちな「自分らしさ」や「お洒落を楽しむ」ことを、家事やめんどうなではなく、趣味として取り組んでいます。SNSの普及で生活における自分なりのこだわりを発信し、周りからの評価を受けることができるようになったことも、大きな要因だと考えています。以下では、弊社が注目する、「忙しい毎日の中でも簡単に、お洒落なアレンジをしてみたい」という今ドキの女性心理に応え、支持を受けているアレンジ商品・サービスを紹介します。




■衣料から車まで!注目の“女心”をくすぐる人気のアレンジ商品・サービスに注目


 

①株式会社ユニクロ

 

ユニクロアレンジサービス「MYユニクロ」(http://www.uniqlo.com/jp/myuniqlo)


ユニクロが、昨年9月より都内3店舗で開始した「デコレーション」 と「お直し・リフォーム」でオリジナルな1点ものができる初のカスタマイズサービス「MY UNIQLO(マイ ユニクロ)」。デコレーションサービスでは、手芸専門店のユザワヤの協力を得て、ラインストーンやレース、リボン、ボタンなど約170種のデコレーション部材の販売と加工をし、商品のアレンジに対応。自由に、自分らしいファッションを楽しむことができる。顧客自身が加工方法や部材選びなど、アレンジについて気軽に相談できる専用カウンターも設置する。そこでは専門知識をもつスタッフが、数十種類のデコレーション例を閲覧できるタブレット端末を用い、自分だけのユニクロ商品に作り変える手伝いをしてくれる。女性によるアレンジ要望に応えるこのサービスは、開始してからの短期間で既にリピーター率が高く、客単価も予想を上回る好調ぶりとのこと。昨年12月末には銀座店にて刺繡サービスを開始。今春にはスワロフスキー部材の導入などサービスの拡充を予定している。



 

②トヨタ自動車株式会社

 

女性向けカーアレンジ用品「ハピカラ」(http://hapikara.jp)


トヨタ自動車が運営する、カーグッズ通販サイト「ハピカラ」は、男性が主な購入者であるカー用品カテゴリーにおいて、女性の自動車アレンジニーズに応えるべく昨年オープンした。注目は、女性から根強い人気のあるインテリア・雑貨ブランド「Francfranc」とコラボした、カー用品を展開していること。純正用品は比較的無個性な商品が多い中で、車内をトータルコーディネートできるシートカバーやハンドルカバーは女性に人気だ。「Francfranc」ならではの都会的なセンスが感じられるアイテム群が評価され、昨年5月末の全国展開開始より売上、会員数ともに堅調に推移。現在9万人の会員を持ち、カー用品としては珍しく、売上の過半数を女性客の購入が占める。




 

③メイク広告株式会社

 

「家電デコレーション」(http://meiku-koukoku.com/deco)


メイク広告株式会社(和歌山県和歌山市)が始めた「デコ家電」サービスが注目を集めている。モノトーンでシンプルなデザインが多くを占める家電製品を、ステッカーで簡単にアレンジし、「暮らしの中の新たな楽しみ」を提案。自分で簡単にステッカーを貼るだけで出来ることが注目され人気に。家電を同社へ送り、担当者とデザインを相談・検討した上で、本格的なデコレーションを施すことも可能。「毎日の生活が楽しくなる!」「子供と一緒にデコを楽しんでいる」と言った声から口コミから人気に火が付き、問い合わせが殺到している。




■調査概要

【調査期間】 2013年12月7日~12月8日

【調査方法】 インターネット調査

【調査対象】 全国の20代~50代の女性生活者 1,960人 (未婚560人、既婚1,400人)

【調査監修】 ハー・ストーリィ代表 日野佳恵子


 

日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


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