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- 8割の親が“子どもの将来が不安”と回答。コミュニケーションや社会的スキルを重要視し、生きる力の育成を求める結果に!
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、法人クラブ会報誌「HERSTORY REVIEW」の11月号トレンドレポートを発表しました。今回は、親への調査や小学生を対象としたイベントを通じて、子どもの将来のためにどのような力を身に着けてほしいのかが見えてきました。 ◆今月の調査背景 2020年3月に文部科学省から新学習指導要領が公示され、「生きる力」という言葉が強く打ち出されました。「生きる力」とは、単に知識だけでなく、複雑な社会で主体的に行動し、問題を解決し、協働する力を指します。急速に変化する社会や子どもたちを取り巻く環境を踏まえ、これらの力をバランスよく育むことが未来を切り拓くために必要とされています。 出典: 文部科学省ホームページ( https://www.mext.go.jp/ ) ■ 調査概要 調査期間:2024年8月30日(金)~9月16日(火) 調査方法:インターネット調査 調査対象:中学生までのお子さまをお持ちの方324名 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ 協力:一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会 ◆子どもの将来に不安を抱く親は8割以上!一方で、不安ではないという意見は世帯収入が高いほど増加 Q. お子様の「将来」について、不安を感じていますか? 出典:HERSTORY REVIEW11月号 子育て中の親は、子どもの将来に対して不安を感じている方が約8割と高い結果に。ただし、世帯収入別になると経済的に余裕のある世帯ほど「将来の不安を感じていない」と回答する人の割合が増加しました。 ◆他者との繋がり・コミュニケーション能力を重視する傾向が顕著 Q. お子様の「将来の不安」について、どういった不安を感じていますか。 Q. 将来、お子さまにはどういった人になって欲しいと思いますか。 出典 :HERSTORY REVIEW11月号 子どもの将来について不安な内容と、将来望む姿のどちらの項目でもコミュニケーションや対人スキルに関する項目が上位を占める結果になりました。コロナ禍でのオンライン授業や対面的なコミュニケーションの制約が、友人や同僚との良好な関係を維持し信頼関係を築くことへの不安に繋がっている可能性が考えられます。 ◆習い事など体験・経験をさせる親も8割以上。特に学習・コミュニケーション関連の体験は親の意思が大きく反映 Q. 現在お子さまに経験・体験させているものはありますか。 または、経験・体験させていたものはありますか。 Q. お子さまに経験・体験させているものは誰の意志で決めましたか。 出典 :HERSTORY REVIEW11月号 8割以上の親が何かしらの体験・経験をさせている(いた)と回答しました。さらには、運動・スポーツ関連や文化・クリエイト関連は子ども自身の意思で始めている場合が多いですが、学習・コミュニケーション関連になると親の意思で始めている割合が7割を超える結果になりました。ここからも、子育て中の親がコミュニケーションへの不安を感じているとともに、子どもの体験・経験につながるコンテンツを求めていることが考察できます。 ◆参加した親子は700人以上で満足度は90%超え!体験型イベントから見えた子どもの「生きる力」への高い関心 9月23日に開催した「キッズいきるちからフェス」では、延べ713名の親子が参加しました。来場者アンケートでは、90%以上の参加者がイベントに「満足」と回答する結果に。さらには、また参加したいという回答も90%を超え、「生きる力」に繋がる体験や経験に対して高い関心があることが明らかになりました。これにより、子どもの未来に向けた教育の重要性が広く認識されていることが再確認されました。 ◆詳細記事は法人クラブinherstory会報誌『HERSTORY REVIEW11月号』でご覧いただけます。 法人クラブ「inherstory」とは? 女性インサイト研究に特化した法人クラブのサービス。年会費税込54,000円で3つの特典が受けられます。 1.女性月刊インサイトレポート『HERSTORY REVIEW』が会報誌として毎号届く 2.データの自由ダウンロード ・会報誌のバックナンバーの公開 ・調査データのダウンロード、解説動画が見放題 ・調査データのダウンロードおよび自由活用 3.法人会員専用LINEオープンチャットに参加可能!女性インサイトの最新情報が手元に届く ★その他セミナーや一般女性たちとの座談会などにお得に参加できます。
- 2024年に女性たちが買って良かったモノを調査!女性ペルソナごとに異なる価値観やニーズが購入行動にどう影響するかが明らかに
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、女性消費者トレンドキーワードを発表しました。今月は2024年に女性たちが購入し、高い評価を得た商品やサービスについて調査。そこから、ペルソナごとに現れた傾向とキーワードが明らかになりました。 ◆今月の調査背景 2024年に女性たちの日常を豊かで笑顔あふれるものにしてくれたアイテムやサービスを通じて、⼥性たちの購買行動や消費トレンドを分析。その背景にある女性たちのインサイトを探り、企業が求められる商品やサービスのヒントを導き出しました。 ■ 調査概要 回答期間:2024年10月16日(水)~2024年10月21日(月) 調査方法:インターネット調査 調査対象:15歳以上の女性503人 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ 協力:一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会 ◆ 女性たちの商品購入スタイルを探る量的調査(定量調査) Q.2024年に買って良かった「もの・サービス」について 他の商品と比べて、何が決め手になりましたか。当てはまるものを全て教えてください。 [全回答] 出典: HERSTORY REVIEW12月号WEBアンケート調査レポート 購入の決め手にはクラスターやペルソナによって特徴が現れ、購入プロセスにも違いが見られます。 15~24歳単身者女性(クラスター:プレ社会人層):流行に敏感で、商品のデザインや見た目を重視する ・デザインが気に入った 36.7%(全体比+6.5%) ・最新の機能が搭載されている 20.0%(全体比+11.3%) ・何となく気に入った 23.3%(全体比+16.9%) 購入商品の8割強が美容系、次いでガジェット系アイテムを挙げたこの層の女性は、デザイン性と最新かどうかが購入決定に大きく影響します。この2要素を満たしていれば直感的な判断や「これがいいかも」と思った瞬間の購入決定も見られます。 50代の女性クラスター:商品の購入プロセス全体に対する満足度が大きな影響を与える ・定員の対応が良かった 15.1%(全体比+6.9%) WEBなどでの情報収集に慣れていないケースが多く、「プロに提案してほしい」と考えている方が多い層。店舗での店員とのコミュニケーションが購買決定において重要な役割を果たし、提案や説明を受けた上で購入する傾向が強いです。 Q.情報収集と情報シェアのツールは? 15~24歳単身者女性(クラスター:プレ社会人層)はSNSやWEBを複数利用し徹底した情報収集を行う 出典 :HERSTORY REVIEW12月号WEBアンケート調査レポート この層はオンライン検索スキルが高く、事前にSNSや口コミ情報を調べてから選ぶ傾向があります。学生や新卒社会人が多い層になるため他のクラスターよりも時間に余裕があるため商品によって調べるツールを使い分けたり、複数使用したりして徹底的に情報収集してからさらに店頭で実物を見て購入する傾向があります。 第一子が0~6歳のママ(クラスター:乳・幼児期ママ)が情報収集するSNSはInstagram一択! 出典 :HERSTORY REVIEW12月号WEBアンケート調査レポート 慣れない育児に追われていてゆっくり調べ物をする時間がない乳・幼児のママが利用しているSNSは、視覚的に早く情報を得やすいInstagram。購入商品の多くが子どもの育児に関するアイテムかつ、乳・幼児のママの場合育児の悩みも共通しやすいため、お互いに良かった商品を教えあっている傾向も見られます。 ◆購入した理由・評価の情的調査に現れた傾向(定性調査):クラスターでこんなに違う!家電選びに表れる生活スタイル 家電選びのプロセスにも興味深い違いが。特に、生活スタイルや価値観の違いが選ばれる商品の価格帯やデザイン、購入場所に反映されています。 ・若年夫婦層(39歳以下) この層では、デザイン性と機能性を兼ね備えた黒色の家電が人気です。5万円以上の高級家電が中心で、夫婦でシェアして使えるアイテムが支持を集めています。例えば、コーヒーメーカーや調理家電など、ライフスタイルを充実させる製品が選ばれる傾向があります。 ・中高年夫婦層(40~64歳) この層は、有名ブランドやメーカーの家電を選ぶ傾向が顕著です。さらに、この層に限り、ペット関連の高価格アイテムが購入されるケースも目立ちました。家族(ペット含む)の快適さを重視した選択が特徴的です。 ・単身者女性層(40~49歳) 単身者女性では、家電専門店ではなく、ニトリや無印良品などインテリアショップで購入するケースが多く見られました。選ばれる商品は、軽量でシンプルなデザインのものが中心で、必要最低限の機能に絞られた実用性の高いアイテムが好まれています。インテリアに馴染む淡いカラーも特徴的です。 <考察>家電選びが映す生活スタイルの違い 夫婦層では、黒色のものなどデザイン性・機能性が高く、高価格な家電が支持される一方、単身者層では手頃な価格でシンプルな家電が選ばれるなど、購入行動はクラスターごとに明確な違いが見られました。また、購入場所も異なり、夫婦層では家電専門店が主流ですが、単身者層ではインテリアショップでの購入が多い結果となりました。 このように、生活スタイルや価値観によって家電の選び方は大きく異なり、マーケティングや商品企画においては、クラスターごとの特性を理解することが重要です。 ◆ インサイトを深堀して誕生した商品の事例紹介「味の素株式会社/パスタキューブ®」 味の素株式会社から発売されたキューブ型のパスタ調味料「パスタキューブ®」。夏でも鍋が食べたいという声から「手軽で家族に栄養を与えられ、飽きない料理」というインサイトを導き出し、SNSで流行していたワンパンパスタをヒントに誕生しました。発売から8カ月で800万食突破のヒット商品となっています。 出典 :HERSTORY REVIEW12月号 子どもの将来について不安な内容と、将来望む姿のどちらの項目でもコミュニケーションや対人スキルに関する項目が上位を占める結果になりました。コロナ禍でのオンライン授業や対面的なコミュニケーションの制約が、友人や同僚との良好な関係を維持し信頼関係を築くことへの不安に繋がっている可能性が考えられます。 ◆女性インサイトが示すヒットの法則 2024年の「買って良かったモノ」は、女性たちのライフコースや価値観に応じて選ばれ方が異なる結果となりました。一方で、どの年代や生活環境でも共通して評価されたのは、日常の「ここがもっと楽になれば」という課題や小さな不便を解決してくれる視点を持つ商品でした。 女性たちに支持されるためには、対象者を明確にし、その当事者の声を丁寧に拾い上げることが必要です。表面的なニーズではなく、日常に潜む悩みや課題を深く掘り下げ、それに応える商品やサービスを提案することで、購入以上の価値を感じてもらい、長く愛されるブランドや商品へと成長させることができます。 女性インサイトを活かした取り組みが、これからのマーケティングにおいて新たなトレンドや価値を生み出す糸口となります。 ◆詳細記事は法人クラブinherstory会報誌『HERSTORY REVIEW12月号』でご覧いただけます。 法人クラブ「inherstory」とは? 女性インサイト研究に特化した法人クラブのサービス。年会費税込54,000円で3つの特典が受けられます。 1.女性月刊インサイトレポート『HERSTORY REVIEW』が会報誌として毎号届く 2.データの自由ダウンロード ・会報誌のバックナンバーの公開 ・調査データのダウンロード、解説動画が見放題 ・調査データのダウンロードおよび自由活用 3.一般女性たちとの座談会などにお得に参加できる ★その他セミナーやオープンチャット参加などの特典多数!
- 20%OFFキャンペーン実施!「2025年版女性ペルソナ年鑑」の予約を開始しました
2025年2月14日(金)まで! <20%OFF>先行予約キャンペーン 2025年版女性ペルソナ年鑑「HERFACE」 定価165,000円(税込) ▶ 132,000円(税込) ■全国の女性5,515万人を分析。2024年の最新データで市場動向を的確に把握できる! 15歳~89歳までの購買力を持つ全国の女性5,515万人をライフコースに基づいて10のクラスターと29のペルソナに分類し可視化済み。 幅広いターゲットを可視化した実践的なデータに、2024年の最新調査データを反映しました。 大規模調査なく自社ペルソナ像を見つけることができ、即ビジネスに活かせます。 ■創業1990年 女性視点マーケティング実績NO.1! 信頼性高く最新のデータをもとに作成 ・国勢調査データを使用した調査・分析 ・2万人の女性モニター会員と連携し、女性たちの生声を聞き続けています ・調査、研究実績は3000件以上 ・女性消費者のマンスリー調査レポートを発行し、ペルソナの実像を更新しています ■ 女性ペルソナ年鑑はこんな方におすすめ →市場を拡大して売り上げを上げたい →自社の既存商品を女性向けに展開したい →女性ターゲット新商品や新サービスを開発したい →自社の商品が売れる、新しい市場を見つけたい →女性に向けた販促や宣伝を成功させたい
- 女性たちが選ぶ今年の漢字2025年は“穏”!穏やかな幸せの継続を望む声が多数に現れる結果に
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、女性消費者トレンドキーワードを発表しました。今回は、「2024年の漢字と生活に関するアンケート」から、女性たちが2025年に期待することが明らかになりました。 ◆今月の調査背景 2024年を振り返り、年間を通して女性たちの意識や行動にどのような変化があったのか、何が象徴的だったのかを調査。その背景にある社会的な要因から女性たちのインサイトを探りました。 ■ 調査概要 回答期間:2024年11月11日(金)~2024年11月17日(日) 調査方法:インターネット調査 調査対象:15歳以上の女性647人 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ 協力:一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会 ◆自然災害に悩まされた2024年。2025年は穏やかな日々の継続を願う声が多数! Q.2025年はどのような年になってほしいですか?象徴する漢字を一文字でお答えください。 出典: HERSTORY REVIEW1月号 平穏な日々を連想する「穏」「和」「安」などの漢字は毎年上位にランクインするが、1位・2位が「平」「和」と世界情勢への不安が反映された2024年に比べると、「穏」「幸」「和」 「安」など穏やかな幸せの継続を望む結果となりました。自身やその周りの人が安定して穏やかに過ごしてほしい、という共感性の高い女性ならではの願いが顕著に現れています。 Q.2024年を表すと思う漢字を「一文字」教えてください。 出典: HERSTORY REVIEW1月号 ここ数年は夏の暑さが話題になりますが、それでも1位が「暑」になったのは今年が初めてです。震災やゲリラ豪雨、台風、暑さと自然災害に悩まされた1年だという印象の人が強い結果になりました。 ◆2024年における女性たちの消費行動の特徴 Q.あなたがお買い物をするとき求めるものを上位5つまで教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW1月号 2023年は1位が「節約できる・安い」、2位が「楽しい気持ちになれる」でしたが、順位が入れ替わりました。昨年から続く物価高に慣れたこともあり、単に「安ければいい」というわけではなく、「価格以上の価値」を感じられるものを求める女性が増えました。社会情勢は来年も大きく変わらないと予想されるため、この傾向は今後も続くと言えます。 ◆女性の消費行動が示すインサイトは「リアルな体験」 出典 :HERSTORY REVIEW1月号 自然災害を意識する1年だったことから備品・災害用品が「増えた」と約4割が回答。特にまだ自立していない子どもをもつママの防災に対する意識が高く、クラスター別でみると6割が増えたと回答しました。 また、今年は行動制限が無いにも関わらず、約4割が自宅で過ごす割合が「増えた」と回答しました。これは、旅行などのリベンジ消費が物価高により以前よりも割高になったことも要因の一つです。さらに、おうち時間がスタンダードになったことにより家で楽しむエンタメやコンテンツが充実しているのも自宅時間が増えた要因になっています。一方で、推し活や手間をかける手作りのものへの消費が拡大していることから、体験・リアルを感じることを大切にしている傾向が現れています。これはおうち時間の増加で飲み会などが減り、人間関係が整理された反動でリアルな体験により価値を感じる人が増えているからです。母と娘、夫婦、子どもなど体験を共有する相手は異なるが今後もこの傾向は続くと予想されます。そのため2025年は「リアルな体験をしたい/させたい」というインサイトに応える商品やサービスがヒットのカギを握ると言えます。 ◆詳細記事は法人クラブinherstory会報誌『HERSTORY REVIEW12月号』でご覧いただけます。 法人クラブ「inherstory」とは? 女性インサイト研究に特化した法人クラブのサービス。年会費税込54,000円で3つの特典が受けられます。 1.女性月刊インサイトレポート『HERSTORY REVIEW』が会報誌として毎号届く 2.データの自由ダウンロード ・会報誌のバックナンバーの公開 ・調査データのダウンロード、解説動画が見放題 ・調査データのダウンロードおよび自由活用 3.一般女性たちとの座談会などにお得に参加できる ★その他セミナー参加などの特典多数!
- 女性の商品選択基準に「6つの価値」あり!食・美容・家電の購入決定要因を大公開
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、長年にわたる市場調査と分析の成果として、女性の購買決定における重要な要素を「6つの価値」として体系化。さらに具体的な購買決定要因を調査したところ、「6つの価値」の優先度が変わることが明らかになりました。 ◆調査概要 「お買い物に関するアンケート」 調査期間:2024年12月13日(金)~2024年12月23日(月) 調査対象:15歳以上の女性524人 「食品に関するアンケート」 調査期間:2024年12月20日(金)~2024年12月27日(金) 調査対象:15歳以上の女性506人 調査方法:インターネット調査 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ 協力:一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会 ◆「6つの価値」—女性の購買選択を左右する6つの視点 出典: HERSTORY REVIEW2月号 「6つの価値」は、商品そのものの特性に注目したプロダクト志向(機能・品質・デザイン)だけでなく、購入者自身のライフスタイルや価値観に重きを置くライフスタイル志向(社会貢献・環境配慮・個人の共感)を包括する、多角的な視点で女性市場を深く理解し、的確な戦略を構築するための強力な指針になります。 ◆ 女性が重視する価値とは?クラスター分析で見えてきた価値観の多様性 食で重要視すること:品質、健康、味、課題解決 ・全体 :基本的価値と便宜的価値が最も重視されており、食品に対して「安心・安全・品質の高さ」や「手軽さ」を求める傾向が強いです。 出典 :HERSTORY REVIEW2月号 ・15~24歳単身者女性(クラスター:プレ社会人層) 情緒的価値 3.8(全体比+0.3) 個人的価値 4.3(全体比+0.4) トレンドにも敏感な女性の層ということもあり、SNS映えする見た目かどうか、バズっているかどうかを重視しています。 ・第一子が0~6歳の子を持つ女性(クラスター:乳・幼児期ママ層) 便宜的価値 4.3(全体比+0.2) 個人的価値 3.7(全体比-0.2) 家計のことを考えた手ごろな商品であること、「自分が食べたい」より子どもにとって良いものかを意識しています。 コスメ・美容で重要視すること:値ごろ、課題解決、品質、自分に合っている ・全体 :品質やコスパといった便宜的価値と基本的価値も高いですが、個人的価値が最も重要視されていることから購入目的は「悩み解決」が第一であると言えます。 出典 :HERSTORY REVIEW2月号 ・40~64歳の夫婦二人の家庭(クラスター:ミドル夫婦層) 便宜的価値4.2(全体比+0.1) 個人的価値4.3(全体比+0.1) 夫婦2人で経済的にも余裕が見られる夫婦層。若年の夫婦層と比べて年齢が高い分悩みも増え、高機能・高品質を重視しつつ、使用感にもこだわります。 ・第一子が7~15歳の子を持つ女性(クラスター:児童・思春期ママ層) 個人的価値4.1(全体比-0.1) 情緒的価値3.3(全体比-0.1) 家事育児仕事とマルチタスクになるこの層の女性は、自分の悩み解決やデザインよりも手軽さ、使いやすさを求めます。 家電で重要視すること:品質、値ごろ、使いやすさ、自分に合っているか、心地よい気分になれる ・全体 :実用性や利便性、 安全性に次いで、個人的価値である自分にとって有益で満足感を与える家電を求める傾向があります。さらには、他2ジャンルにはなかった「心地よい気分になれる」を重視するという声も上がりました。 出典 :HERSTORY REVIEW2月号 ・39歳以下の夫婦世帯の既婚女性(クラスター:ヤング夫婦) 便宜的価値4.0(全体比-0.2) 情緒的価値3.9(全体比+0.3) トレンドやデザイン性の高さを求める傾向が全クラスターの中でも一番高い傾向にあり、多少高額でも良いと思ったデザインの商品を選択します。 ・65歳以上の女性(クラスター:セカンドライフ層) 基本的価値4.3(全体比+0.1) 持続的価値3.4(全体比+0.4) 機能や品質の他に商品購入を通じて社会に貢献している企業を応援したい気持ちがあり、どのクラスターよりも企業の姿勢に注目しています。 ◆ 調査結果 女性消費者は、商品において優先することが変わるだけでなくクラスターでも価値観が異なることがわかりました。この購買行動を理解するには、「6つの価値」を軸とした多面的な視点にあります。商品の土台となる基本的価値から順に持続的価値まで「6つの価値」を自社商品・サービスが満たしているのかを分析することが、女性市場の可能性を広げる第一歩になります。 ◆詳細記事は法人クラブinherstory会報誌『HERSTORY REVIEW2月号』でご覧いただけます。 法人クラブ「inherstory」は、女性インサイト研究に特化したサービス。年会費税込54,000円で3つの特典が受けられます。 1.女性月刊インサイトレポート『HERSTORY REVIEW』が会報誌として毎号届く 2.データの自由ダウンロード ・会報誌のバックナンバーの公開 ・調査データのダウンロード、解説動画が見放題 ・調査データのダウンロードおよび自由活用 3.一般女性たちとの座談会などにお得に参加できる ★その他セミナー参加などの特典多数!
- 防災意識に潜む男女の決定的な違い!男性は“モノ”に備え、女性は“キモチ”に備える―
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、防災に関する最新調査を発表しました。本調査の結果、男女では防災への備え方に決定的な違いがあることが明らかになりました。 ◆調査概要 「防災に関するアンケート」 調査期間:2025年1月18日(土)~1月22日(水) 調査対象:15歳以上の男女1,353人 調査方法:インターネット調査 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ ◆男性は「機能」、女性は「安心感」を求める Q1. あなたがご自宅で、防災グッズとして備えているものを教えてください。 出典: HERSTORY REVIEW3月号 男女ともに防災グッズの個数に大きな差はなかったものの、選ぶアイテムには顕著な違いが見られました。 ● 男性 は「非常用電源」「ラジオ」「工具セット」など、 実用的・作業重視のアイテム を優先。 ● 女性 は「簡易トイレ」「調理器具」「快適に過ごせる日用品」など、 日常に近い環境を維持するアイテム を重視。 ◆防災グッズの選び方にも男女差あり! Q2.非常食や防災グッズを用意するとき、どのようなことを意識していますか? 出典 :HERSTORY REVIEW3月号 ●男性:「持ち運びやすい」「最新技術を搭載」「機能性・耐久性が高い」 ●女性:「長期保存が可能」「日常生活でも使える」「家族構成に合っている」 つまり、 男性は“モノの機能性”を、女性は“気持ちの安心”を基準に防災準備を行っている のです。 ◆“フェーズフリー”の考え方、女性の意識に密かに根付く Q3.フェーズフリー※についてどのくらいご存知ですか? ※フェーズフリー…普段の生活で便利に活用でき、災害時にも役立つ商品・サービス・アイデアのことを指す。 出典 :HERSTORY REVIEW3月号 「フェーズフリー」という言葉自体の認知度は男性の方がやや高いです。しかし、Q2を見ると「日常の生活でも使える防災グッズ」と回答した割合は女性が多いことから、女性の方が日常生活と防災を両立させた備えを行っていることが判明しました。 ◆女性クラスターのリアルな声から見えた「キモチに寄り添う防災」 ライフスタイルの異なる女性たちの備えを調査したところ、彼女たちは防災グッズに“キモチ”の要素を取り入れていました。 出典 :HERSTORY REVIEW3月号 左) 60代既婚女性(セカンドライフ層) :災害時のストレスを和らげるために甘いもの(飴)を準備。 右) 第一子が7~15歳の子を持つ母親(児童・思春期ママ層) :コンパクトで生活スペースを圧迫しない100円ショップの防災グッズを購入。 ◆防災市場の新たなチャンス:女性視点の“フェーズフリー”戦略 本調査の結果から、 ●女性は“気持ちの安心”を重視しながら防災対策を行っている ●「フェーズフリー」の概念が女性の防災意識と高い親和性を持つ ●しかし、まだ女性市場には十分に浸透していない このことから、女性向けの防災・フェーズフリー市場には今後のビジネスチャンスが大きく広がっていると考えられます。 ◆詳細記事は法人クラブinherstory会報誌『HERSTORY REVIEW3月号』でご覧いただけます。 法人クラブ「inherstory」は、女性インサイト研究に特化したサービス。年会費税込54,000円で3つの特典が受けられます。 1.女性インサイトレポート『HERSTORY REVIEW』の購読 2.調査データのダウンロード、バックナンバー公開 3一般女性との座談会にお得に参加 ★その他セミナー参加などの特典多数!
- 【最新調査】7割の女性が“我慢”している「自分の時間」―そこに眠るマーケティングのヒントとは
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、「時間とお金の使い方」に関する最新調査を実施しました。この調査から、 男女の意識と行動の違いが顕著になり、「女性の不満」の中に新たなビジネスチャンスが存在することが見えてきました。 ◆調査概要 「時間とお金の使い方に関するアンケート」 調査期間:2025年 1月29日(水)〜2月6日(木) 調査対象:15歳以上の男女775人(男性68人・女性707人) 調査方法:インターネット調査 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ ◆調査から見えた男女の決定的な違い——「満足する男性」「不満を抱える女性」 Q. 現在の1日の時間の使い方に満足していますか? 出典: HERSTORY REVIEW4月号 男性の72% が「今の時間の使い方に満足」と回答しました。 女性の過半数 が「不満」または「もっと時間が欲しい」と回答しました。 女性の「家事・育児・義務的な時間」は 男性の約2倍 に上り、その分「本当はもっと◯◯したい」という抑え込まれた本音が浮かび上がりました。 Q. 1日の時間のうち、もっと増やしたいと思っている時間は何ですか?上位3つまで教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW4月号 「交際・付き合い」を除くすべての項目で、 女性の回答率が男性を上回りました 。 自己投資や趣味の時間を増やしたいニーズが女性で高く、 「時間不足」が女性のリアルな悩み であることが浮き彫りになりました。 ◆お金の使い方も対照的——男性は「自分中心」、女性は「家族優先」 Q.(子どもを持つ方のみ回答)誰のことに(何に)お金を使うことが「増え」ましたか? 出典 :HERSTORY REVIEW4月号 男性 は「子ども」「夫婦」「自分」「パートナー」など幅広く バランス良く支出 女性は約7割 が「子どものため」と回答 女性は圧倒的に子ども、次いで家族のためにお金を使う傾向に。子どもを持つ女性は、 自分のためより子どものためなら積極的にお金を使う ことが浮き彫りになりました。 ◆女性の「不満」の裏に市場価値——“もっと◯◯したい”を叶える提案 本調査の結果から、女性は「時間が足りない」「もっと自分に使いたい」と思いながら、それを我慢していることが明らかになりました。この「我慢」を解決できる商品やサービスが女性の消費に繋がる重要なインサイトになると考えます。 義務時間を減らし、自由時間を生み出す商品・サービス 自分のために使いたくなる提案設 子ども・家族を通じた間接的な自分への満足を叶えるアプローチ ◆調査からのビジネス提言 女性の「不満」「もっとこうしたい」を見逃さないマーケティング設計を 男性視点の「満足」訴求だけでは女性消費を取りこぼす可能性 「時間のゆとり」「自分への投資」を後押しする商品・サービス開発を こうした切り口が、今後の市場開拓のカギになります。株式会社ハー・ストーリィでは、こうした女性インサイトを捉えたマーケティング戦略・商品開発支援を行っています。本調査の詳細データや、女性市場戦略に関するご相談も承ります。 ◆詳細記事は法人クラブinherstory会報誌『HERSTORY REVIEW4月号』でご覧いただけます。 法人クラブ「inherstory」は、女性インサイト研究に特化したサービス。年会費税込54,000円~で様々な特典が受けられます。 女性インサイトレポート「HERSTORY REVIEW」最新号~バックナンバーの閲覧・ダウンロード 女性調査結果レポート最新号~バックナンバーの閲覧・ダウンロード セミナー・イベントへ会員特別価格で参加
- 約8割の女性がキャラグッズを所有。“かわいい”が購買を動かす新マーケット『キダルト市場』
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、「キャラクターグッズやかわいいものに関するアンケート」を実施。女性の“キダルト消費”における購買行動や心理傾向、人気キャラクターの特徴を分析しました。さらに、購買理由を掘り下げたことで、“可愛いものが欲しい”の裏にある、女性特有の情緒と消費のつながりが浮き彫りになりました。 ◆調査概要 「キャラクターやかわいいものに関するアンケート」 調査期間:2025年 3月19日(水)〜3月23日(日) 調査対象:15歳以上の女性811人 調査方法:インターネット調査 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ ◆「キダルト」とは?──認知度は低いが、行動としては定着 Q. あなたは、「キダルト(Kidult)」という言葉を知っていますか? 出典: HERSTORY REVIEW5月号 「キダルト」とは、大人(Adult)が子ども(Kid)のような感性を楽しむスタイルを意味する造語。キャラクターグッズやぬいぐるみ、かわいい雑貨などを好んで所有・消費する行動も、キダルト消費の一部とされています。 調査では「キダルト」という言葉の認知率は15.4%にとどまりましたが、調査回答者の多くが日常的に“キダルト的行動”を実践しており、 言葉は知らなくても、行動としては定着 しているという実態が見えてきました。 ◆女性の約8割がキャラクターグッズを所有。男性との差も歴然! Q. 現在、ご自身がお持ちのもので『キャラクター関連グッズやおもちゃ、かわいいもの』など持っているものはありますか? 女性の77.8%が「持っている」と回答した一方で、男性は46.2%と30ポイント以上の差があり、“かわいいものを持つ”ことが女性にとって日常の一部であることがわかります。 ◆人気3強は【海外キャラ・サンリオ・ディズニー】 Q.現在お持ちの『キャラクター関連グッズやおもちゃ、かわいいもの』のジャンルを教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW5月号 女性全体では、 海外キャラ(ムーミン、スヌーピー、ミッフィーなど)、サンリオ系、ディズニー&ピクサー系の3つが高い結果 に。一方、女性を価値観・購買動機が類似したグループ(クラスター)別でみると、他のグループとは違う特徴も見られました。 16歳以下の子どもがいるママ(クラスター:乳・幼児期/児童・思春期ママ層) 児童書キャラ約25%(全体 +8.2%) “子どもと一緒に楽しめるキャラクター”に高い関心がある。 39歳以下で夫婦2人の家庭を持つ女性(クラスター:ヤング夫婦層) おもちゃ・カプセルトイ系33.3%(全体 +4.1%) プラモデル・フィギュア系10.0%(全体 +5.7%) ぬいぐるみ・人形系10.0%(全体 -17.4%) 男性にも好まれやすいグッズが全体平均より高い一方、ぬいぐるみは低く夫婦で楽しめるジャンルを選ぶ傾向がみられた。 ◆クラスター別にみるキダルトグッズの所有率・体験傾向 本調査の結果から、女性は「時間が足りない」「もっと自分に使いたい」と思いながら、それを我慢していることが明らかになりました。この「我慢」を解決できる商品やサービスが女性の消費に繋がる重要なインサイトになると考えます。 出典 :HERSTORY REVIEW5月号 39歳以下の単身女性(プレ社会人/若手シングル層) ぬいぐるみ(81.1%/70.3%)、ガチャ系玩具(70.3%/64.9%)、 ファッション小物(ともに73.0%) 展示会(29.7%/31.1%)、コラボカフェ(35.1%/40.5%) ぬいぐるみ、グッズ、体験まで含めて総合的にアクティブ。 出典 :HERSTORY REVIEW5月号 16歳以下の子どもがいるママ(乳・幼児期/児童・思春期ママ層) 乳幼児ママの生活雑貨(72.7%)、思春期ママの文房具(65.6%) 文房具や生活雑貨を子どもと共用して楽しむ行動が多くみられる。 出典 :HERSTORY 夫婦2人の家庭を持つ女性(ヤング夫婦/ミドル夫婦層) コラボカフェ(46.7%)、展示会(33.3%) 展示会やコラボカフェなど外出型体験が目立つ。 ◆購入頻度と金額で見る“本気度”──頻度はプレ社会人も多いが、金額はヤング夫婦層が平均の2倍に! 出典 :HERSTORY REVIEW5月号 24歳以下の単身女性(プレ社会人層) 購入頻度:2週間に1回(16.2%)、購入金額の平均:8,365円 比較的頻度は高いものの、購入金額が低いことから安価なもの(カプセルトイなど)を楽しんている。 39歳以下で夫婦2人の家庭を持つ女性(ヤング夫婦層) 購入頻度:週1回(16.7%)、2週間に1回(23.3%)、購入金額の平均:20,417円 購入頻度・金額ともに高く、積極的に購入して楽しんでいる。 ◆女性の購入理由にみる“感情・情緒”の強さ Q.『キャラクター関連グッズやおもちゃ、かわいいもの』を購入する理由を教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW5月号 購入理由で上位は、 見ているだけで癒される(66.7%)、気分が上がる(58.6%)、愛着がある(56.7%)と情緒的な動機が多数 。これは女性の消費行動における大きな特徴であり、「癒された」「応援したい」「共感する」という感情がそのまま購買行動を引き起こしている構造が明確に浮き彫りになりました。 ◆女性のキダルト消費から見えた購買行動の本質 キダルト市場でも、 “かわいい”という気持ちが“買う”という アクションに繋がり 生活に取り入れるという、 感情に基づいた女性特有の消費行動 が現れました。つまり、女性向けの商品開発や販促企画においては、 “どのような感情に寄り添うか”という設計視点がより一層求められる と言えます。 株式会社ハー・ストーリィでは、こうした女性インサイトを捉えたマーケティング戦略・商品開発支援を行っています。本調査の詳細データや、女性市場戦略に関するご相談も承ります。 ◆詳細記事は法人クラブinherstory会報誌『HERSTORY REVIEW5月号』でご覧いただけます。 女性インサイトレポート「HERSTORY REVIEW」は、HERSTORYが運営する法人クラブ「in her」の会員向けの会報誌です。in herでは女性インサイト研究に特化した様々なサービスを展開しています。
- 男性は「リセット」、女性は「ご褒美」──変化する“チル消費”の実態
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、「休息・リラックス」に関するWEBアンケート調査を実施しました。 その結果、ストレスの感じ方や休息の目的に男女差があることが明らかに。男性は“気持ちの切り替え”、女性は“自分をいたわる・ご褒美”を求める傾向が顕著であり、この差が「チル消費(=休息・癒しを目的とした消費行動)」の中身や支出にも現れていることがわかりました。 ◆調査概要 「休息・リラックスについてのアンケート」 調査期間:2025年 4月18日(金)〜4月25日(金) 調査対象:15歳以上の男女530人(男性:68人、女性:462人) 調査方法:インターネット調査 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ ◆女性の約8割が日常的にストレスを感じている Q. 現在、日常で「ストレス」を感じていますか ? 出典 :HERSTORY REVIEW6月号 Q.「ストレス」の主な原因として当てはまるものを全て教えてください 出典 :HERSTORY REVIEW6月号 女性の82.0%が日常的にストレスを感じており、特に「とてもストレスを感じている」と回答した割合は32.0%と、 男性(17.6%)の約2倍 に達した。 ストレスの原因については、男性は「仕事」(60.9%)が中心であったのに対し、女性は「仕事」(54.9%)に加え、「家事・育児」(43.5%)や「介護」(28.3%)など、 家庭内での役割も重なっていることから、複合的な役割負担がストレスの主因となっていることが明らか となった。 ◆女性は疲労でもストレス同様に多重要因を抱えている Q.現在日常で「疲れ」を感じていますか? 出典 :HERSTORY REVIEW6月号 Q.「疲れ」の主な原因として当てはまるものを全て教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW6月号 女性の88.1%、男性の80.8%が「日常的に疲れを感じている」と回答し、特に「とても疲れている」と答えた割合は女性35.3%、男性17.6%と、 女性の方が深刻な疲労を抱えている ことが浮き彫りとなった。 その背景として、 女性は仕事(52.1%)に加えて「家事・育児」(36.6%)や「人間関係」(28.5%)、「介護」(8.1%)など家庭内・生活周辺での負荷が高く、多重的な疲労要因を抱えている 傾向がある。一方、 男性は「仕事」(60.0%)が突出 しており、他の要因は1ケタ台にとどまるなど、疲労の構造自体に性差が見られた。 ◆休息・リラックス行動に見る“目的の差”──男性は「気持ちの切り替え」、女性は「いたわり・ご褒美」 Q.あなたが「休息・リラックス」によって求めることは何ですか? 出典 :HERSTORY REVIEW6月号 ストレスや疲労に対して何らかの対策を取っている人の割合は、女性で92.0%と高く、 男性(77.2%)よりもセルフケアへの意識が強いことが明らかになった。 休息・リラックスの目的では、 男性は「気持ちを切り替えたい」(33.8%)、「安心感を得たい」(30.8%)など“気分転換”を重視する 傾向が強い。一方、 女性は「自分をいたわりたい」(42.3%)、「ご褒美をあげたい」(39.6%)、「睡眠の質を高めたい」(39.2%)など、心身を回復させるための“自分へのケア”を重視している ことが特徴として表れた。 ◆休息・リラックスのスタイルは、女性は分散型、男性は没頭型 Q.最近半年以内に行動した「休息・リラックス」するために行ったものを全て教えてください。 出展:HERSTORY REVIEW6月号 男女共に、自宅で気軽にできるような日常の延長線上で取り入れられることが上位を占めた。だが、 男性は「横になる」「散歩」「動画を見る」など、静的で個人的な手段に集中しているのに対し、女性は「カフェ・外食」「自宅での入浴」「ヨガ・ストレッチ」「推し活」「お菓子・料理を作る」など手段が多岐にわたっている。 ◆チル消費は“癒し”より“いたわり”へ進化する 今回の調査結果からは、「ストレスに対する性差構造」が消費にも強く反映されていることが読み取れます。特に 女性は「機能性」だけでなく「情緒性・意味性」までを含んだ“セルフケア体験”を求めており、休息=ご褒美・いたわり時間と位置付けている ことが明らかです。このことは、以下のような商品・サービス設計において大きな示唆となります。 「ご褒美」に見えるパッケージ・ネーミング 忙しい中でも“すぐできる”“すぐ満たされる”体験設計 ひとりで完結できる+共感・シェアできる構造(SNSとの親和性) こうした“休息の目的”の違いは、消費行動にも直結しており、女性の「チル消費(癒し・ご褒美系消費)」は今後の消費市場における成長領域として注目されます。 株式会社ハー・ストーリィでは、こうした女性インサイトを捉えたマーケティング戦略・商品開発支援を行っています。本調査の詳細データや、女性市場戦略に関するご相談も承ります。 ◆ チル消費行動をクラスター別に深堀り。本調査の詳細は『HERSTORY REVIEW』6月号でご紹介 女性インサイトレポート「HERSTORY REVIEW」は、HERSTORYが運営する法人クラブ「in her」の会員向けの会報誌です。in herでは女性インサイト研究に特化した様々なサービスを展開しています。
- なぜ女性に響かない? なぜ男性に売れない?17年間・7万人調査で見えた「購買行動の落とし穴」
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:日野佳恵子)は、女性インサイトのコンサルティング専門会社として、2008年より継続実施している「男女購買行動診断」の2025年版最新分析結果を公開しました。 本レポートでは、 17年間・約7万人分の購買行動データを分析 し、「男性と女性の購買行動には明確な違いがある」ことを改めて示しています。同じ商品・販促でも「なぜ女性に響かない?」「なぜ男性に売れない?」といったマーケティングの“落とし穴”の背景には、この購買行動の差が影響している可能性があります。 ◆調査概要 「男女購買行動診断」 調査期間:2008年6月~2025年5月 調査対象:67,593人(男性19,723人、女性47,870人) 調査方法:インターネット調査 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ ◆購買行動は3タイプに分類 出典 :HERSTORY REVIEW7月号 男女購買行動診断回答結果の分布図 本調査では、購買行動を次の3タイプに分類しています: 戦略型 スペック・機能・コストパフォーマンスを重視し、論理的に比較して選ぶタイプ 調和型 「使う場面」「気分」も意識して選ぶ、論理と感覚のバランス型 平穏型 「気分が上がる」「心地よい」といった感情価値を優先、“買い物そのものを楽しむ”タイプ ◆男性は「戦略型」、女性は「平穏型」が最多 出典 :HERSTORY REVIEW7月号 男性 51.0%が「戦略型」 → スペック・機能比較/効率重視の傾向 女性 63.5%が「平穏型」 → 感情・共感/気分を満たすことを重視 ◆男性はスペック、女性はシーン。購買プロセス自体が異なる 出典 :HERSTORY REVIEW7月号 男女の購買意思決定プロセス図 今回の分析では、 購買プロセスそのものが男女で異なる ことが明確になりました。男性は「自宅でじっくり情報収集・比較検討し、“欲しい商品そのもの”をスペック優位性で選ぶ」プロセス。女性は「どんなシーンで、どんな気持ちで使いたいか」を重視し、“気持ちが良かった体験”を元に購入を決めるネットワーク型プロセスになる傾向があります。 ◆17年分データが示す「社会変化の影響」 出典 :HERSTORY REVIEW7月号 年代別 購買行動タイプ比較 女性はコロナ禍・物価高騰など社会情勢に合わせて柔軟に購買行動を変化 男性は近年「調和型」が微増 → 育児・家事参加の影響と推察 ◆女性は分散型、男性は没頭型 男女間で差異が大きい購買行動ランキング では、個別項目で男女の行動差が大きく出る傾向が確認されました。 【男性】 1位:電子マネーやクレジットカード、会員カードを沢山作って、ポイントを貯める方ではない 2位:ちょこちょこと買物するより、高価な物を買うと達成感がある 3位:モノ選びの際、他人のモノよりも「優れていること」が選択基準になることがある 4位:デジタル製品やメカ製品などの新商品については、まず「機能」「性能」が気になる 5位:自分が買ったものよりも、さらに性能が高いものを友達が持っていたら悔しいと思う 【女性】 1位:訳もなく、ちまちました雑貨などを「かわいい」というだけで買ってしまうことがある 2位:イライラしたり、嫌なことがあったときなど、買物でストレス発散をすることがある 3位:カラーバリエーションがたくさんあると、それだけで嬉しくなる 4位:長時間にわたり、いろいろな場所を見て回ったり、ショッピングするのは楽しい 5位:旅行のお土産を友達に買って帰ることが多い 「かわいいから買う」 女性:約8割が肯定/男性:ほぼ肯定せず 「カラーバリエーションが豊富だとうれしい」女性:約半数以上肯定/男性:「どちらでもない」が最多 これらの項目の背景には、男性は「商品自体のスペックや機能優位性」を重視するのに対し、女性は「購入後に自分や家族がどう感じるか」「気持ち・情緒的な価値」を重視するという構造の違いがあることが明らかになっています。 背景には、 男性はスペックや優位性を重視、女性は感情価値・情緒的価値を重視する行動傾向がある ことが読み取れます。 ◆女性の購買を左右する「6つの選択価値基準」 出典 :HERSTORY REVIEW7月号 女性の6つの選択価値基準 本調査では、女性が商品選択時に重視する「価値基準」 も明確になっています。従来の「スペック・機能(基本的価値)」「価格(便宜的価値)」だけではなく、情緒的価値や共感的価値といった「感情や意味づけ」が購買行動に強く影響している ことが特徴です。 つまり、「何を買うか」だけでなく「どんな気持ちで買いたいか」が重要な購買動機 となっており、女性向けマーケティングでは「体験」「ストーリー」「共感」を意識した設計が求められる と言えます。 ◆男女で異なる購買の“スイッチ” 17年の累積データからは、 男性は:機能性・合理性の高さが購買決定のスイッチ 女性は:感情や体験が購買を後押しするスイッチ であることが明確になりました。特に女性の購買スイッチは社会変化やライフステージの影響を受けやすく、柔軟に変化する傾向が見られます。 企業のマーケティング・商品開発・販促設計においては、男女別の購買意思決定プロセスを意識し、 男性向けには:「スペック」「効率性」「問題解決性」の打ち出し 女性向けには:「色」「体験」「感情訴求」を重視した設計 が有効です。 さらに、単なる性差だけではなく、どの価値軸が購買を左右しているのか を把握し、時代やターゲットに合ったコミュニケーション を設計することが、今後ますます重要になると考えられます。 株式会社ハー・ストーリィでは、こうした女性インサイトを捉えたマーケティング戦略・商品開発支援を行っています。本調査の詳細データや、女性市場戦略に関するご相談も承ります。 ◆ 本調査の詳細は『HERSTORY REVIEW』7月号でご紹介 女性インサイトレポート「HERSTORY REVIEW」は、HERSTORYが運営する法人クラブ「in her」の会員向けの会報誌です。in herでは女性インサイト研究に特化した様々なサービスを展開しています。
- コーヒーを飲まなくても、女性はカフェに行く―。「飲食の場」から「体験の場」へ進化するカフェ市場
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:日野佳恵子)は、全国の男女2,053人を対象に実施した「カフェ利用に関するWEBアンケート」の結果を発表しました。 調査の結果、男性は飲食や休憩といったシンプルな目的で利用する一方、女性は交流やリフレッシュ、期間限定メニューの購入など、場の意味や体験を重視する傾向が浮かび上がりました。 ◆調査概要 「カフェ利用に関するアンケート 」 調査期間:2025年6月12日(木)~17日(火) 調査対象:15歳以上の男女2,053人(男性:169人、女性:1,884人) 調査方法:インターネット調査 調査会社:株式会社ハー・ストーリィ ◆8割以上が普段、カフェを利用する 出典 :HERSTORY REVIEW8月号 カフェの利用頻度を見ると、「時々利用する」が60.0%と最も多く、カフェは多くの人にとって日常生活の一部となっていることがわかります。また、「よく利用する」と回答した人も全体の約2割にのぼり、頻繁にカフェを訪れる層も一定数存在していることから、継続的な接点を持つ場として定着している様子がうかがえます。 ◆男性はカフェを“飲む場所”、女性は“楽しむ空間”として利用 出典 :HERSTORY REVIEW8月号 男性はカフェを飲食や休憩の場として利用 する傾向が強く、利用目的がシンプルなため1人での利用が多いと推測されます。一方、 女性は会話や限定商品の購入、家族との時間など、複数の目的を重ねて楽しむ 傾向があります。さらに、 飲食だけでなく、交流や気分転換の場として活用 しており、チケットなどギフト利用も多く見られました。こうした違いから、カフェは性別によって求める役割や価値が大きく異なる場所となっていることがわかります。 ◆男性は“ブラック一択”、女性は“選んで楽しむ” 出典 :HERSTORY REVIEW8月号 男性はブラックコーヒーの購入が圧倒的に多く、購入内容も限定されており、 “目的買い”の傾向が強い ことがわかります。一方、女性はスイーツや甘いドリンク、グッズなどを幅広く購入しており、 “ついで買い”や“体験消費”としてカフェを楽しむ 様子がうかがえます。つまり女性は、コーヒーを飲むためだけでなく、気分や場の楽しさを重視してカフェを利用しているのです。 ◆女性は様々な相手とカフェを利用 出典 :HERSTORY REVIEW8月号 女性は「友人・知人(52.5%)」「子ども(26.4%)」「親・兄弟姉妹(15.6%)」など、より多様な相手とカフェを利用 している点が特徴的。カフェが女性にとって人との交流や関係性を深める場として活用されていることが読み取れます。一方、 男性は1人利用の比率が高く、カフェを“個人の時間”として使う 傾向が強いようです。 ◆よく利用するカフェは、男女ともにスターバックスが1位に 出典 :HERSTORY REVIEW8月号 全体と比べて有意差が見られたカフェは以下のとおり。 男性 :コメダ珈琲、ドトールコーヒー、カフェドクリエ、エクセルシオールカフェ →男性は単独での利用がほとんどだからこそ、落ち着いた雰囲気や手頃な価格帯のもの、作業しやすい環境を好む傾向。 女性 :スターバックス、個人経営のカフェ、タリーズコーヒー、サンマルクカフェ、百貨店・商業施設に入っているカフェ、ゴンチャ →1人で、子どもと、ママ友と、など多様な人との利用やシーンによりカフェを選ぶため、価格帯や雰囲気もさまざまなカフェが多い。 ◆男性は「飲む」単一的な理由、女性は「過ごす」多面的な理由 出典 :HERSTORY REVIEW8月号 男性は カフェ本来の機能(コーヒーの質、飲食)を重視してカフェを選ぶ 傾向があります。一方、女性は「限定メニュー」「会話のしやすさ」「テイクアウトしやすさ」など、 利用シーンや相手に合わせて柔軟に選ぶ 傾向が強く、ママ友・子ども連れ・高齢の親といった相手に応じた使い分けも見られます。 このことから、 男性は“場所を選ぶ”、女性は“使い方を選ぶ”という視点の違い が浮かび上がります。 ◆「飲む場所」から「楽しむ空間」へ進化するカフェ カフェはかつての「飲食の場」から、「リラックス」「会話」「ご褒美」「推し活」など、 多様な価値が重なり合う“体験の場”へと進化 しています。調査結果からは、 男性は飲食や休憩など目的が明確な“機能消費”が多く、1人利用中心であるのに対し、女性は会話や限定商品、家族との時間など“感情や意味”を重視する 使い方が目立ちました。 また、購入商品にも違いがあり、男性はブラックコーヒー中心、女性はスイーツや甘いドリンクなど嗜好性が高く多様です。こうした違いはカフェに限らず、あらゆる業種における 「価値設計」や「ターゲット戦略」に活用可能 です。 今後のマーケティングでは、性別やライフステージごとに「機能」と「感情」どちらの価値が選ばれるかを見極める視点がより重要になります。ハー・ストーリィでは、女性インサイトを起点にした調査・分析・企画提案を通じて、こうした視点の導入をサポートいたします。 ◆ 本調査の詳細は『HERSTORY REVIEW』8月号でご紹介 女性インサイトレポート「HERSTORY REVIEW」は、HERSTORYが運営する法人クラブ「in her」の会員向けの会報誌です。in herでは女性インサイト研究に特化した様々なサービスを展開しています。
- 60歳以上の女性の7割が「実年齢より若い」と回答。セカンドライフ消費にみる女性たちのリアル
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:日野佳恵子)は、60歳以上の女性を対象に「暮らしと興味関心」に関する調査を実施しました。(調査概要:60歳以上の女性268人にインターネット調査を2025年7月に実施) その結果、いわゆる“シニア市場”の内実は一様ではなく、年代ごとに異なるライフスタイル・消費行動が浮き彫りとなりました。本調査は、今後のマーケティング・商品企画・サービス開発に有益な知見を提供するものです。 ◆「実年齢より若い」女性は7割超 Q.ご自身の「気持ちの年齢」は実年齢と比べてどのように感じていますか? 出典 :HERSTORY REVIEW9月号 調査では、 66.8%の女性が「実年齢より若く感じる」と回答 。特に 70〜74歳では「10歳若い」と感じる人が最も多く 、加齢にかかわらず自己認識はポジティブであることが浮き彫りになりました。 ◆60代は毎日外出、75歳以上は週2〜3回にシフト Q.普段の外出頻度を教えてください 出典 :HERSTORY REVIEW9月号 60代女性の7割は「ほぼ毎日外出する」 と答え、日常的にアクティブな生活を送っていることが分かりました。しかし、 70代以降では「ほぼ毎日」が減少し、「週2〜3回」や「月に数回」という回答が増加 。年齢を重ねるにつれて、外出はより生活に必要な行動や健康維持に限定されていく傾向が見られます。 ◆外出理由、60代は「会うために」、70代は「学びや社会参加」 Q.外出する主な目的を教えてください 出典 :HERSTORY REVIEW9月号 外出の目的は 9割が「食料品などの買い物」 でした。さらに年代別でみると、 60〜64歳は外食やカフェ(40.7%)、家族・友人との交流(44.1%)といった“人と会うための外出”が中心 でした。一方、 65〜69歳では運動(43.6%)、通院(38.5%)、趣味(35.9%)、習い事(21.8%)、ボランティア(14.1%)など「健康と学び」 に軸足を置く行動が拡大。 70〜74歳になると、買い物に加えて旅行(33.3%)や習い事(30.0%)、ボランティア(16.7%)といった社会参加的な活動 が広がっています。 ◆健康習慣は「食事・運動・会話」。70代は“新しい挑戦”にも意欲的 Q.健康を保つために現在行っていることがあれば教えてください 出典 :HERSTORY REVIEW月号 健康維持の取り組みとして最も多かったのは「食事に気をつけている」(54.1%) 。続いて「散歩・ウォーキング」(43.9%)、「人と話す」(38.5%)、「健康食品やサプリの利用」(25.8%)が挙がりました。特に7 0代前半は「新しいことに取り組む」と答えた人が30.0%と高く、心身の健康を維持するために新たな挑戦を積極的に取り入れている 様子がうかがえます。 ◆不安の中身が変化──60代は「お金」、70代は「健康と安全」 Q.あなたが現在、不安に感じていることをすべて選んでください。 出典 :HERSTORY REVIEW月号 不安に感じていることについては、 60代前半では「生活費・収入」「老後資金」「働けなくなること」「持病の悪化」など、将来設計や経済面に関する回答 が目立ちました。これに対し、 65〜69歳では「認知症」「足腰の衰え」「介護への備え」など健康面への不安 が顕著。 70〜74歳では「認知症」「自分の健康状態」「自宅での事故や災害」「詐欺やネット被害」など、健康と生活安全を幅広く懸念する傾向 が強まっています。 ◆スマホ利用9割超、70代は“紙×オンライン”のハイブリッド型 Q.普段、よく使うものを全て教えてください 出典 :HERSTORY REVIEW9月号 60代前半から70代以上まで、 いずれの世代でもスマートフォンの利用率は9割を超え ており、ガラケー利用はわずかにとどまりました。特に65〜69歳は普及率が97.4%と最も高く、タブレットや新聞・雑誌の利用も多様。一方、70〜74歳ではスマホ率92.9%に加え、PC利用64.3%、オンラインショップ利用54.8%と高水準を維持しつつ、新聞やテレビショッピングなど紙媒体も組み合わせる「ハイブリッド型」の消費行動が特徴的です。 ◆「やりたいこと」は世代で変化──60代は備え、70代は身近な楽しみ Q.これからやってみたいと思うことを全て教えてください 出典 :HERSTORY REVIEW9月号 最も多かったのは 「健康的な生活を続けたい」 で、70〜74歳では63.3%と特に高い結果となりました。60代前半は、習い事や講座への参加、資産運用、社会貢献など、退職後を見据えた“備えと学び”への関心が中心。65〜69歳は趣味の継続(59.0%)、新しい技術やアプリへの挑戦など、日常生活を充実させる行動が多くみられました。70代では、家庭菜園や日帰り旅行、孫との時間を大切にするなど、より“身近な楽しみ”に軸足を置いたライフスタイルが浮かび上がりました。 ◆ 本調査の詳細は『HERSTORY REVIEW』9月号でご紹介 女性インサイトレポート「HERSTORY REVIEW」は、HERSTORYが運営する法人クラブ「in her」の会員向けの会報誌です。in herでは女性インサイト研究に特化した様々なサービスを展開しています。
- 男女で明確に違ったコンビニ利用──。男性は「必要買い」、女性は「間食・楽しみ消費」
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:日野佳恵子)は、「コンビニ利用に関するアンケート」に関する調査を実施しました。その結果、男女ともにコンビニをよく利用しているものの、利用目的や購入商品、来店のきっかけには明確な違いがあることが分かりました。男性は「効率的な買い物の場」として、女性は「気分を整える小さな拠点」として利用している姿が浮かび上がりました。 (調査概要:15歳以上の男女1,301人にインターネット調査を2025年8月に実施) ◆コンビニは男女ともに9割が日常的に利用 Q. 普段、コンビニエンスストアを利用しますか? 出典 :HERSTORY REVIEW10月号 男女共に 9割近くが「よく利用する/時々利用する」と回答 しており、コンビニは非常に日常的に利用されている。 ただし、 男性は未婚・既婚にかかわらず「よく利用する」が4割強 と安定して高い。一方 女性は未婚時は「よく利用する」が男性と同等だが、既婚になると「時々利用」型へシフト 。 子ども同伴の買い物ハードルなどから、頻繁利用がしにくくなる実態がある。 ◆男性は未既婚を問わず“高頻度型”、女性は既婚で頻度が減少 Q. コンビニの利用頻度を教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW10月号 男性:「毎日」「週4回以上」の割合が女性より高く、未婚・既婚で割合の変化もほぼない。 女性:「毎日」5.8%、「週2~3回」24.5%で中頻度利用が中心。 男性は未婚・既婚を問わず高い頻度でコンビニを利用しており、日常習慣として定着している。一方女性は既婚層で利用頻度が減少し、家庭での調理やまとめ買いの影響を受けている可能性がある。 このことから、 男性は「生活習慣としての利用」、女性は「ライフステージに左右される利用」 という構造の違いが浮かび上がった。 ◆ 男性=ソロ利用、女性=誰かと利用 Q.誰と利用することが多いですか?(複数回答) 出典 :HERSTORY REVIEW10月号 男性:「一人で利用」が約9割。 女性:「一人で利用」が最多だが、男性より「家族・子どもと一緒」が高い。 男性は圧倒的に一人利用が多く、日常の個人行動に組み込まれている。女性も一人利用が中心だが、家族や子どもと一緒に立ち寄る割合が男性より高い。 ◆ 予定外の買い物をしたことがある女性は半数以上 Q.予定外の買い物をしてしまうことはどのくらいありますか? 出典 :HERSTORY REVIEW10月号 男性:「ほとんどない」が最多。 女性:「予定外購入あり」が50%超。 予定外の買い物は男女ともに見られるが、女性の割合が特に高い。これは、女性が売場での商品との出会いや気分の変化を楽しみとして取り込んでいることを意味している。その結果、店頭の演出や新商品の投入は男性よりも女性に強く影響しやすい傾向が示された。 ◆好きなコンビニ:男性は3社横並び、女性は「セブン」推し Q. 最もお気に入りのコンビニを一つ教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW10月号 男性:セブン34.9%、ローソン34.9%、ファミマ30.2% → ほぼ横並び。 女性:セブン44.8%、ローソン33.6%、ファミマ21.6% → セブン支持が突出。 男性は立地利便性を最重視し、 ブランドへのこだわりが少なく3社を均等に利用 。一方で女性は利便性に加えて、商品のおいしさや限定感、サービスなど複数要素を総合的に評価してしている。男性は「立地など利便性で選ぶ傾向」、女性は「味や商品力を含む総合的評価で選ぶ傾向」が浮き彫りとなった。 ◆コンビニの選び方:男性は理由が単一、女性は複合的 Q. 最もお気に入りのコンビニとしてそのコンビニを選んだ理由を教えてください。 テキストマイニング 左:男性/右:女性 男性:選ぶ理由は「立地・利便性」が中心。 女性:味・品揃え・新商品・サービスなど、理由が多様。 男性はシンプルに「近くて便利だから選ぶ」という効率重視のスタイルが強い。一方、女性は利便性に加えて、商品のおいしさや限定感、サービスなど複数要素を総合的に評価している。つまり、ここからも男性は「単一要因で選ぶ」、女性は「複数要因で選ぶ」という購買判断の違いが明らかになった。 ◆女性は間食(デザート・ホットスナック)・新商品でコンビニを選ぶ Q. コンビニを選ぶ理由として当てはまるものを教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW10月号 デザート・スイーツ:女性52.1%、男性22.9% → 女性は男性の倍以上。 新商品・期間限定:女性30.0%、男性17.6%。 値引・クーポン:女性35.3%、男性23.9%。 女性は「デザート・スイーツ」で突出しており、 おやつ・気分転換ニーズが強い 。さらに「新商品・限定」「値引・クーポン」にも敏感で、 楽しみとお得感の両方を重視 している。男性は目的買いが中心で、 新商品や割引に左右されにくい スタイルが見える。 ◆女性は“間食・おやつ”の購入が男性より20pt高い Q.コンビニを利用するときの目的について、あてはまるものをすべて教えてください。 出典 :HERSTORY REVIEW10月号 間食:女性52.1%、男性22.9% → +29pt差。 昼食:女性42.1%、男性33.7%。 最も特徴的なのは、女性は男性より20pt以上高く「間食」を利用している点。また昼食でも女性の利用率が高く、「食+気分転換」でコンビニを使い分けている姿が浮かぶ。独身男女は夕食・夜食利用も多く、単身世帯にとっての食事調達先としての役割も大きい。 ◆男性は“決めて早く出る”、女性は“見て選ぶ” 購買行動の男女差(レーダーチャート分析) 以下6項目について1〜4(1…全く当てはまらない、2…あまり当てはまらない、3…やや当てはまる、4…とても当てはまる)で回答したものを平均化し、レーダーチャートにしている。 Q.買う物は事前に決めてから店に入る Q.店内を見て回るのが好きだ Q.POPや限定表示に影響されやすい Q.レジまでの時間を短くしたい Q.新商品はチェックするようにしている Q.クーポンがあれば品を変えることがある 出典 :HERSTORY REVIEW10月号 男性:「事前に買う物を決める」「レジ待ちを避けたい」が高い。 女性:「新商品チェック」「クーポン利用」「店内を見て回る」が高い。 男性は「買うものを決めて最短で済ませたい」という効率重視型。女性は「売場で見て選ぶ」「お得を探す」など、購買そのものを楽しむスタイルが強い。効率の男性、探索の女性という購買行動の対比が鮮明に現れている。 本調査から、コンビニ利用は男女共通して生活に根づいている一方で、男性は効率性・計画性、女性は発見・楽しみ・お得感を重視するなど、購買行動の違いが明確に浮き彫りとなりました。 特に女性は「間食・おやつ」や「新商品・期間限定商品」を積極的に選び、日常の気分転換や小さな楽しみをコンビニに求めていることが特徴的です。 また、コンビニは“生活インフラ”であると同時に“消費体験の場”としての役割を持っていることが分かりました。 女性インサイト総研 HERSTORYは、こうした定量・定性調査に基づく知見を活かし、顧客分析から商品開発、販売戦略までを支援するコンサルティング会社です。女性を中心とした生活者視点を施策に取り入れたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。 ◆ 女性インサイト総研 株式会社ハー・ストーリィについて 女性の消費行動や深層心理を、ライフコース(職業・家族構成を加味した人生コース)とライフステージ(年齢・年代という人生の立ち位置)の交点から10のクラスターに分類し、定点的に研究・分析を行っています。そこから導き出した29の女性ペルソナをもとに、企業の商品開発や販促支援を行う、「女性インサイト」を活用したコンサルティング会社です。
- AI認知9割超、実利用はChatGPTが最多。女性の暮らしで進む「効率化と最適化」
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:日野佳恵子)は、「AI・デジタル利用に関するアンケート」を実施しました。本調査では、スマート家電やモバイルオーダー、QRコード決済、健康管理アプリなど、生活に浸透するデジタルツールの利用実態に加え、生成AIをはじめとするAIサービスの認知・活用状況を分析しました。 さらに、女性をライフコース(仕事・家庭)とライフステージの交点でクラスター分類し、特徴的なデジタル活用傾向を明らかにしています。 (調査概要:15歳以上の男女731人を対象に、2025年9月にインターネット調査を実施) ◆QR決済の利用は約8割。ママ層ではモバイルオーダー活用 Q.普段利用しているアプリを教えてください。(全体) 1位 QRコード決済(78%) 2位 コミュニケーション・SNSアプリ(71%) 3位 ショッピングアプリ(63%) QRコード決済とショッピングアプリはすでに生活インフラ化。コミュニケーション・SNSアプリも高水準で、ほぼすべての層で共通しています。一方で、フードデリバリー(12%)やライフログ(23%)の利用は限定的という結果に。 【クラスター傾向】 ママ層(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居、35〜54歳/小・中学生の子どもと同居、40~64歳/高校生以上の子どもと同居) モバイルオーダーの利用が全般的に高く、以下の理由が考えられます。 1.子どもニーズに応じやすい :定番ファストフードの多くがモバイルオーダー対応で、子どもの要望にすぐ応えられるため、親のストレス軽減につながっています。 2.待ち時間を避けたい :小さな子どもを連れての行列は負担が大きく、「受け取りだけ」で済む利便性が支持されています。 3.デジタル活用のハードルが低い :QR決済やショッピングアプリを普段から使用しているため、モバイルオーダー導入への抵抗が少ない傾向です。 若手シングル層(独身/25〜39歳女性) 交通系アプリ(59%)、ライフログ(37%)、フードデリバリー(21%)が全体より高く、外出もしながら中食(家の中で惣菜・弁当などを食べること。デリバリーも含む)需要もある層です。 ◆乳・幼児期ママ層がIoT導入の中心層 Q.自宅で利用している主なデジタル機器を教えてください。 出典:HERSTORY REVIEW11月号 全体では6割が「特に使用しているものはない」と回答し、家庭内IoT機器(スマート家電やスピーカーなど)はまだ一般化していない段階。利用上位はスマート家電(22%)、スマートスピーカー(12%)、ウェアラブル端末(11%)でした。 【クラスター傾向】 乳・幼児期ママ(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居) 全クラスター中で最もデジタル機器の導入が進でおり、スマート家電(39%)、スマートスピーカー(18%)、スマートロック(7%)、ウェアラブル(16%)、ベビーモニター(20%)などを活用。家事効率化や安全確認、家族連携のためにデジタル機器を積極的に取り入れていることが特徴です。 ◆9割以上がAIを認知、最多認知はChatGPT Q.あなたが「名前を聞いたことがある」AIサービスを全て教えてください。 ※認知率10%未満のサービスは表示を省略し、主要項目と「知っているものはない」のみを掲載。出典:HERSTORY REVIEW11月号 AIの認知度トップはChatGPT(87%)で、生成AIの代名詞的存在となっています。Siri(69%)、Alexa(53%)、Google翻訳(52%)、Google Gemini(52%)と続き、「知っているものはない」は6.8%にとどまりました。つまり、9割以上の人が何らかのAIサービスを認知しているといえます。 ◆AI実利用はChatGPTがトップ。約半数が実際に使用 Q.実際に「利用したことがある」AIサービスを教えてください。 出典:HERSTORY REVIEW11月号 全体ではChatGPT(46%)が最も多く、認知している人のうち約半数が実際に利用。次にGoogle翻訳(36%)、Siri(31%)、Google Gemini(24%)と続きます。一方で、利用経験がない人も27%おり、認知はしていても活用には至っていない層も見られます。 【クラスター傾向】 若手シングル(独身/25〜39歳女性) ChatGPT(58%)、Copilot(61%)などを高頻度で利用し、仕事や自己効率化の目的が強い傾向です。 乳・幼児期ママ(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居) ChatGPT(53%)、Siri(47%)、Gemini(29%)などを利用し、最もAI活用が進んでいる層。育児や家事のサポートとしてAIを取り入れています。 シニア層(65歳以上女性) ChatGPT(68%)を中心に利用するものの、「知っているものはない」が19%と高く、AI認知はまだ浸透途上です。 ◆AIによる購買喚起は若年層と子育て層で先行 Q.AIをきっかけに商品やサービス、イベントを利用した経験はありますか。 出典:HERSTORY REVIEW11月号 全体では、「はい、購入したことがある」(13.3%)「検討したが購入に至らなかった」(13.7%)を合わせて約27%がAIをきっかけに購買行動へ影響を受けています。一方、「購入経験なし」は7割を超えており、AIが購買を動かす段階にはまだ至っていません。 「はい、購入したことがある」の男女比は男性(18.6%)が女性(12.5%)よりも高く、行動への転換が早い傾向が見られます。 【クラスター傾向】 乳・幼児期ママ(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居) 「はい、購入したことがある(19.6%)」と男性全体を超え最も高いクラスター。育児関連サービスや商品提案でAIが活用されている可能性。 ◆家事・健康管理など日常領域への期待が高いAI Q.今後さらにAIを利用したい分野を教えてください。 出典:HERSTORY REVIEW11月号 最も多い回答は「日常生活(家事・健康管理)」57.9%でした。次いで「仕事・学業支援」(40.5%)、「エンタメ・趣味」(34.4%)が続きます。「特に利用したい分野はない」は2割にとどまり、多くの生活者が“これからの生活にAIを取り入れる余地がある”と感じていることがわかりました。 今回の調査から、QRコード決済やショッピングアプリなどのデジタルサービスは、すでに生活の一部として定着していることが明らかになりました。AIについては9割が認知し、約半数が利用しており、特に若年層とママ層で実生活への浸透が進んでいます。利用シーンは「情報検索」「文章作成」「生活サポート」など実用的な領域が中心で、AIを通じた購買行動も広がりを見せています。 ◆女性インサイト総研 株式会社ハー・ストーリィについて 女性インサイト総研 HERSTORYは、こうした定量・定性調査に基づく知見を活かし、顧客分析から商品開発、販売戦略までを支援するコンサルティング会社です。女性を中心とした生活者視点を施策に取り入れたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
- 【株式会社ふらここ】顧客起点から考えた商品開発プロジェクト。ファンの想いと期待を受けて、社内一丸となり“らしさ”をカタチに。
株式会社ふらここ > お客様公式サイトはこちら 「赤ちゃんのように可愛らしい表情」を特徴とした雛人形・五月人形の企画・販売を行う株式会社ふらここは、“人形を通して、家族の幸せを届けたい”という想いを大切にし、伝統を守りながらも現代の暮らしに寄り添う提案を行い、多くの母親世代に支持されています。 一方で、節句商材は販売シーズンが限られるため、通年で安定した売上を確保することが課題でした。そこで、季節商材に依存しない通年での販売拡大を目指し、HERSTORYと新商品の開発プロジェクトを始動しました。 ■INDEX 一般消費者との座談会で見えた“顧客の違い” 自社顧客の声から得た“開発の方向性” 社長が目指す今後の展望 社員とともに、顧客理解を次の成長へ 一般消費者との座談会で見えた“顧客の違い” ふらここの顧客分析は、弊社が開催している女性モニターとの座談会形式の体験・ヒアリング会 「herVoiceカフェ会議」 への参加からスタートしました。20~60代のライフステージの異なる女性たちに自社商品の印象や購買に関する意識を幅広くヒアリング。自社ブランドを知らない層や、ターゲット以外の層の声を聞くことで、購買時に重視するポイントやブランドへの期待・印象を客観的に把握することができました。これまで主に自社顧客から意見を得ていたふらここにとって、異なる価値観に触れる貴重な機会となりました。 カフェ会議の様子。実際の商品を見てもらいながら、率直な意見を伺った。 自社顧客の声から得た“開発の方向性” 続いて、自社顧客を対象とした新商品アイデア発表会&ヒアリング会を実施。実際に購入・利用している顧客の声を深掘りし、ブランドへの共感理由や、商品に対する期待などを1人1人にじっくりとヒアリングしました。 ヒアリングの中では、「雛人形や五月人形に限らず、日本の伝統文化を大切にしている」という声が多く寄せられました。こうした意見を通じて、自社顧客が“商品そのもの”だけでなく、“文化や想い”に価値を感じていることが見えて来たと同時に、自社顧客と一般消費者の違いが明確に可視化され、ブランドの強みが整理されたことで、開発の方向性を具体的に定めることができました。 2回のヒアリングを通じて得られた顧客データを分析した結果、チーム内で「どの層にどんな価値を届けるべきか」という具体的な方向性が共有されました。やみくもに企画を進めるのではなく、顧客理解をもとに検討を進められたことが、チーム全体にとって大きな成果となりました。 子連れ参加で和やかに行われたグループインタビューの様子。 社長が目指す今後の展望 今回のプロジェクトの成果は社員総会でも報告されました。原 英洋 代表取締役が自らHERSTORYとの取り組みの意義や、お客様を招いた新商品アイデア発表会の内容を全社員に共有。 「新商品アイデアについて、社員全員が好意的な反応を示してくれました。具体的な商品開発や販売戦略の立案はこれからの取り組みですが、プロジェクトメンバー以外の社員たちも前向きに協力してくれる手ごたえを感じています」と語り、プロジェクトを通じて生まれた共通の理解が、社内に前向きな空気を広げたといいます。 ふらここの雛人形。20種類から好きなお顔から選べます。 社員とともに、顧客理解を次の成長へ 今回のプロジェクトをきっかけに、ふらここでは「顧客を起点にした商品づくり」を全社で進める基盤が整いました。社員総会での共有を通じて、社内のさまざまな部署が互いに意見を出し合いながら、顧客の声を企画やサービスに活かす動きが広がっています。 原社長は、「お客様の声を聞くことの大切さを、社員全員が改めて実感してくれたように思います。今後も顧客起点をもとに、より良い商品づくりを進めていきたいです。」と述べ、今後も顧客起点を軸にした開発体制の強化を進めていく考えです。 ふらここは今後、節句商戦にとどまらず、年間を通じた顧客接点の創出と新たな価値提案を進めていきます。顧客起点を基盤に、ブランドの存在価値をより高めていく――。 その継続的な取り組みこそが、ふらここが目指すこれからの成長です。















