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なぜ、今、男性誌・女性誌は、こぞって「女性の口紅の色」の特集するのか?

なぜ、今、男性誌・女性誌は、こぞって「女性の口紅の色」の特集するのか?

なぜ、今、男性誌・女性誌は、こぞって「女性の口紅の色」の特集するのか?

2015年4月7日

女性視点マーケティング

女性トレンド総研

女性マーケティングの株式会社ハー・ストーリィ(東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、自分表現であるファッション・美容についてハー・ストーリィ会員の皆様10代~70代の女性500人にアンケート調査を実施しました。

 

目次

1.あなたの良くつける口紅の色は?

2.口紅をこだわって購入する女性は、5.6%⁉

  3.商品を購入する際に利用する『自分』を思い浮かべる女性は、6割

4.女性誌の口紅特集は「女らしさ」「活力アップ」、赤は女性の戦闘服?

5.男性誌は「女性に期待しながらも、男性への警告?」

 6.調査概要

 

なぜ、今、男性誌・女性誌は、こぞって「女性の口紅の色」の特集するのか?


~ 女性は景気を映す鏡? ~


今年に入ってから、PRESIDENT、InRed、VERYなど男性誌、女性誌がこぞって、女性の口紅を特集しているのをご存知でしたか?


女性を彩る象徴とも言える、「口紅」。一昨年あたりから、若い世代を中心に「赤」人気が高まっていると化粧品会社が発表しています。



googleトレンド結果
googleトレンド結果
青線:赤リップ
赤線:赤い口紅

2013年12月に大きく話題になり、2014年12月から再度話題に

(自社レポート 女性トレンド先読みレポート2月号より抜粋)


 過去にさかのぼってみると、赤い口紅が流行したのは、1950年代の戦後復興期と、1980年代後半のバブル期のようです。化粧品は女性の心理と密接な関係を持つと言われ、現在の「赤い口紅」ブームの背景には、景気の回復が影響していると考えられるようです。




■あなたの良くつける口紅の色は?



世の女性たちは普段どんな色の口紅を選んでいるのでしょうか?


流行は「赤」と言われても、実際に普段良くつけているリップの色は、圧倒的に「ピンク」(26%)という回答。そして、色なしリップ(22%)、塗らない(21%)、ベージュ(19%)と続きます。赤はオレンジと並んで6%という結果でした。


口紅の色を色彩心理的にみると「赤」は活力・情熱といった強いエネルギーをイメージする色で元気が欲しい時に取り入れると良いと言われています。また、「ピンク」は心とカラダに優しさを与えてくれる色で幸せを感じている時や幸せを欲している時に取り入れる色と言われています。最後に「ベージュ」心が安定、安心を求めているサインと言われています。




■口紅をこだわって購入する女性は、5.6%⁉



化粧品は女性の心理や行動と密接な関係を持つと言われていますが、こだわって購入していると回答した女性は5.6%。こだわりがあるのは、化粧水。例えば、化粧水は、肌に合うかが一番重要だから(30代女性)、私が気持ちよく過ごしたいから(40代女性)。


「外向けの見た目」へのこだわりよりも、普段のナチュラルな自分らしさや肌のコンディションを大切にしている女性の実態が示されているとも言えそうです。



■商品を購入する際に利用する『自分』を思い浮かべる女性は、6割



商品購入の際には、利用している自分を思い浮かべている女性は、62%。

果たして女性ファッションと景気は相関するのでしょうか?



■女性誌の口紅特集は「女らしさ」「活力アップ」、赤は女性の戦闘服?


赤は「活力・情熱・興奮」といった強いエネルギーをイメージする色と言われています。

現実はピンクの口紅を身につける女性たち、でも、戦うための防護服としての「赤」は、その決意を表しているのかかもしれません。彼女たちにも鎧が必要、そのための消費が発生しているとも考えられます。

女性の社会進出が多くなり、イメージとして描く女性は、赤い色を身につけて男性社会に飛び込んで、戦っているのではないでしょうか。



■男性誌は「女性に期待しながらも、男性への警告?」


「草食男子」という言葉がでてきたように受け身の男性が増え、昨年は女性の間で「壁ドン」というワード、あこがれの行動として流行したのは女性が男性に「男らしさ」を求めているのではないかとも言われています。

一方、特に若手の男性は、女性に対して、仕事も家庭も両立を期待し、それを女性の役割として考えず、夫婦・パートナー間で平等にサポートしたいと考えています。

しかし、女性は男性に守られたい。女として扱って欲しい。と望む女性から男性へ気持ちのアピールではないでしょうか。このアピールに気がつかない男性は「受け身男子」といえるのでしょう。

「女」が強いと言われる時代、でも女は女でいたいのです。その気持ちや行動が「赤い口紅」で表されているではないでしょうか。




■調査概要

【調査件名】「あなたの暮らしとファッション」調査

【調査期間】 2015年1月29日~2月 10日

【調査方法】 インターネット調査

【調査対象】 全国500名 20代~60代 女性 株式会社HERSTORY 会員



 

日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


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