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私仕様が欲しい!パーソナライズ消費

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2021年5月26日

女性視点マーケティング

女性トレンド総研

自分の好みや体質に合わせた商品を提案してくれる診断やアンケートの利用を調べることで、自分に合った商品・サービスへのニーズと背景が見えてきた。

 

目次

1.あなたは、自分の好み、購買傾向などがわかる診断やアンケートに興味はありますか?

1.1.Q.自分の好みや購買傾向などがわかる診断やアンケートを通して、あなたの興味・関心・行動に合わせた商品やコンテンツなどの提案を受けたことがありますか?

1.2.Q.実際に受けたことがある診断・アンケートを教えてください。

1.3.Q.受けた診断・アンケートのサービス名称やサイト名称を教えてください。

1.4.Q. どこで診断・アンケートの提案を受けましたか?

1.5.Q. 買い物をするとき、販売員や専門家、プロなどからの意見やアドバイスを参考にしますか?

1.6.Q.提案を通して実際に商品購入やサービス利用を したことがありますか(していますか)?

1.7.Q.どのくらいの頻度で購入・利用していますか(していましたか)?

1.8.Q.購入した商品、利用したサービスに対する満足度を教えてください。

1.9.Q.今後、あなたに合わせた商品やサービスがあったら 提案を受けたいと思いますか?


2.まとめ

3.調査概要

 

■あなたは、自分の好み、購買傾向などがわかる診断やアンケートに興味はありますか?



どんな「顔の肌悩み」がありますか?

あなたは、自分の好み、購買傾向などがわかる診断やアンケートに興味はありますか?

約9割の女性が自分の好みや購買傾向などがわかる診断に興味あり!購入決定前に自分におすすめの商品を教えてくれる診断が女性の心をつかんでいる。女性の買い物はあれこれと見て回る回遊買いが特徴だ。

そのため、何を選べばいいかわからない、自分に合うものがわからないという悩みを持ちやすい。おすすめ商品を提案してくれる診断やアンケートはそんな女性の悩みを解決してくれる。自社商品の診断を作り、WEBや店頭に置くことで女性から興味を持たれやすくなるだろう。


Q.自分の好みや購買傾向などがわかる診断やアンケートを通して、あなたの興味・関心・行動に合わせた商品やコンテンツなどの提案を受けたことがありますか?

年代ごとの顔の肌悩み傾向

約9割の女性が診断やアンケートに興味があったが、実際にそこから商品・コンテンツの提案を受けているのは約2割。診断を受けた後、提案を受けることには足踏みする女性が多い。診断から提案、購入へどのようにつなげるかが肝心だ。

ここで、年代別に見ると、10~20代は20%以上、30代は30%以上が提案を受けており、40代以上と比べて30代以下の若年層は診断を通した提案を歓迎する傾向があることがわかる。今後に生かす上で、若年層を中心とした提案を受けている層に注目したい。



Q.実際に受けたことがある診断・アンケートを教えてください。


顔の肌悩みに効果があった方法


パーソナルカラー診断やスキンケアチェックなどはアプリやデパートでも手軽に行えることから、どの世代でも受けたことのある人は多い。

特徴的なのは20~30代だ。最新のバーチャルメイクやインテリア提案など多岐にわたるパーソナライズサービスを受けたことがあるとの回答がある。この世代は診断・アンケートを通してパーソナライズした商品やサービスへの関心が高いと推測される。

このことから「客観的に自分に合っているものを選びたい」「効率的に買い物したい」「失敗したくない」との気持ちが浮かび上がる。


「顔の肌悩み」の改善方法として、特によかったことがあれば具体的に教えてください
表 効果があった方法(3票以上入った方法のみ抽出)


Q.受けた診断・アンケートのサービス名称やサイト名称を教えてください。



具体的な診断・サービス名を見ると「sk-ⅱ」「オルビスアプリ」「資生堂」など美容系のブランド名が並ぶ。しかし、遺伝子検査やトレーニングジムなどの回答もあり、今後さまざまな分野でのパーソナライズ化が進むことが予測される。

※ワードクラウド:スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで図示しています。単語の色は品詞の種類で異なっており、青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞、灰色が感動詞を表しています。※ユーザーローカルテキストマイニングツール(https://textmining.userlocal.jp/ )による分析



Q. どこで診断・アンケートの提案を受けましたか?



店舗・ショップで診断・提案を受けたとの 回答が1位。特に60代以上では100%が 店舗・ショップと答えている。10代ではSNS との回答が50%と特徴的。ソーシャルネイ ティブならではの結果となった。また、20~ 40代は2位がECサイト、3位がアプリとなっ ている。オンライン診断の浸透がうかがえる ことから、オンラインでのパーソナライズ 商品提案ニーズはさらに高まるだろう。



Q. 買い物をするとき、販売員や専門家、プロなどからの意見やアドバイスを参考にしますか?



「よく参考にする」、「必要なときに参考にする」を合わせると、約7割の女性が販売員や専門家などからのアドバイスを購買時の参考にしていることがわかった。特に10代は「よく参考にする」、「必要なときに参考にする」を合わせると88.9%とトップ。贅沢消費が少ないといわれる10代はアドバイスなどを参考にし、失敗しない堅実な購買行動をとる傾向にあるようだ。



Q.提案を通して実際に商品購入やサービス利用を したことがありますか(していますか)?



自分の好みや購買傾向などがわかる診断やアンケートによる商品・サービスの提案を受けた後、購入に至っているのは約7割。提案を受けるという壁をクリアすると、購入決定まではスムーズだ。

20代以上はどの年代の女性も購入者が約7割だが、10代のみ提案後の購入が0%となっている。10代は自由に使えるお金が少ないこともあり、提案をされても購入にはつながらない傾向が強いと推測される。

また、多くの情報に触れることに慣れており、比較検討することで無駄な買い物をしない様子がわかる。



Q.どのくらいの頻度で購入・利用していますか(していましたか)?



単発で購入利用をしたことがあるのが1~4回を合わせると約8割。特に、20~30代では1回のみとの回答数が一番多い。試しに一度利用してみようという様子が見られる。月に1回の定期購入は11.4%。商品・サービスの性質にもよるが、今後の課題は定期購入へいかにしてつなげるかだろう。



Q.購入した商品、利用したサービスに対する満足度を教えてください。



「とても満足している」と「満足している」を合わせると7割を超える。パーソナライズ提案された商品・サービスへの満足度は高いといえる。特に30代では「とても満足している」「満足している」が85.7%と多く、自分の好みと違うものが提案されたとしても、前向きに取り入れてみて新たな発見があったとの回答が見られた。反対に60代以上からは「不満がある」という回答があり、自分の好みと異なる提案をされた場合、違和感が残り満足感につながらない様子が見られる。



Q.今後、あなたに合わせた商品やサービスがあったら 提案を受けたいと思いますか?



※診断・アンケートからの提案を受けたことがない人、 提案からの購入経験がない人の80.4%が今後、自分に合わせた商品やサービスの提案を受けたいと回答

約8割が提案を受けたいと回答。パーソナライズ 提案について及び腰であった40代のシングル層 では、今後「受けたい」との回答が100%という 結果に。これまで診断や提案、購入に至っていな い層からも、自分に合ったパーソナライズ商品・ サービスのニーズが潜在的に高いことがわかる。



■まとめ

コロナ禍で顕在化した女性たちの体の不調はピークを迎えつつある。女性たちの健康状態や、体調不良への対処方法を調べることで、心身のケア商品・サービスへの需要が見えてきた。女性の健康課題をテクノロジーで解決・支援するフェムテック(femtech)市場拡大にも今後ますます注目したい。人生100年時代、毎日の充実のために健康ニーズはますます高まる。

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■調査概要

【調査期間】 2021年3月4日~3月9日

【調査方法】 インターネット調査

【調査対象】全国15歳以上女性259人

【お問い合わせ】https://herstory.co.jp/contact


 


日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


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