top of page

Home > コラム >

コロナに教えられた「大切なこと」とは? 大きく変化した女性たちの意識とライフスタイル

コロナに教えられた「大切なこと」とは? 大きく変化した女性たちの意識とライフスタイル

コロナに教えられた「大切なこと」とは? 大きく変化した女性たちの意識とライフスタイル

2021年7月9日

女性消費者行動

女性トレンド総研

変化に柔軟な女性たち。長引くコロナ禍での生活が、意識やライフスタイル、消費活動に与えた影響は大きい。どのような変化が起こり、定着したのか?

この1年間を振り変えることで、今の女性たちが見えてきた。

 

目次

1.新型コロナウイルスの影響で生活スタイルや意識に変化はありましたか?

1.1.新型コロナウイルスの影響で「生活の変化」があれば教えてください。

1.2.新型コロナウイルスの影響で「買い物」や、「お金」に関する変化があれば教えてください。

1.3.生活スタイルの変化をどのようにとらえていますか?

1.4.「生活スタイルの変化」について詳しく教えてください。

1.5.コロナ禍で購入をやめた商品や利用をやめたサービスがあれば教えてください。

1.6.コロナ禍で最近購入に踏み切った商品や、利用を始めたサービスがあれば教えてください。

1.7.コロナ禍で不要なものなどの自宅整理を実施しましたか?

1.8.どういった理由で不要になり、どういった商品を整理したのか教えてください。


2.まとめ

3.調査概要


 

■新型コロナウイルスの影響で生活スタイルや意識に変化はありましたか?


”ベースタ”の具体的なペルソナ像


9割以上の人が、新型コロナウイルスの影響により、生活スタイルや意識に変化があったと回答。特に10代、20代ほど「大きな変化」があったと答えている。どの世代においても学校生活や職場環境の変化、感染対策や外出自粛など、コロナ禍での生活は女性たちにライフスタイルや意識の変容を促した。


Q.新型コロナウイルスの影響で「生活の変化」があれば教えてください。


Q.1日におけるSNS投稿動画の視聴時間はどのくらいですか?

コロナ禍1年間の変化として、外出する機会が減った77.5%。外出が減ったことに代わり、スマートフォンを見る時間、動画を見る時間が増えている。また、料理をする時間や家族と過ごす時間など、家中生活が増えていることがわかる。特に10~20代はスマートフォンを見る時間、動画を見る時間が増えた、と回答しており、若年層とデジタルの親和性の高さがうかがえる結果となった。日本でもワクチン接種が開始されたが、コロナ収束まで当分時間がかかると思われるため、家中需要は今後も継続される見通しだ。


Q.新型コロナウイルスの影響で「買い物」や、「お金」に関する変化があれば教えてください。


Q.SNS投稿動画やライブ配信をどのくらいの頻度で視聴しますか?

コロナ禍で人との接触時間を短縮し、現金に触れることでの感染防止を背景にキャッシュレス決済の利用者が増えている。また、オンラインショップの利用頻度が増えたとの回答は、どの世代でも上位5位以内に入る結果に。いまやキャッシュレス決済やECの導入は必須だ。食事に関しては、テイクアウトやデリバリーを利用するようになったとの回答が20~40代では約4割。気軽に外食できなくなったこの1年間で、テイクアウトやデリバリーが定着している。


Q.生活スタイルの変化をどのようにとらえていますか?


Q.過去の商品購入時に最もきっかけになったSNSを教えてください。

コロナ禍での変化をポジティブに捉えている人は56.1%。ネガティブに捉えている人43.8%。ポジティブの割合が若干多いものの、変化をどう捉えたかはほぼ半々であった。学校行事やイベントがなくなったことを背景に、10代は変化をネガティブに捉えていると思われたが、ポジティブ約65%と年代別で1番ポジティブ度が高い予想外の結果に。ネガティブの割合が多かったのは50代だ。外出自粛による孤独感や閉塞感、テレワークによる仕事の変化がストレス要因になったと推測される。


Q.「生活スタイルの変化」について詳しく教えてください。


  • コロナ禍で我慢することや不便なことも増えたが、家族や友だちと話して気分転換をしたり、お散歩などの軽い運動に時間を使えるようになった。(京都府 20代)

  • 本当は対面でのコミュニケーションをしたいができないのでストレスがたまる。(静岡県 40代)

  • 一番の趣味が旅行だったのに、堂々と遠出の旅行ができずストレスに感じている。(愛知県 20代)

  • 共働きで、私が家事も育児もほぼやってきてボロボロだった。仕事を辞めたことで収入は減ったが、医療費や総菜代、化粧品代、服代など激減した。良い変化だと思っています。(東京都 30代)

  • 健康志向に生活が変化し、栄養バランスのよい食事を楽しんでいる。(東京都 50代)

  • コロナ禍で子どもが生まれ、どこにも連れて行ってあげられず人との関わりがないままで、友達を作ってあげられるかが心配です。(兵庫県 30代)

  • 友達と直接会う機会が減ってしまったが、自分自身や自分の好きなことと向き合う時間が増えた。(東京都 10代)



Q.コロナ禍で購入をやめた商品や利用をやめたサービスがあれば教えてください。



Q.SNS投稿動画を視聴してどのようなものを購入しましたか?

マスク生活でメークをすることが減ったため、ファンデーションや口紅など化粧品を購入しなくなったとの回答が多数。洋服を買わなくなった、コンタクトレンズの定期購入をやめたとの声もあがっている。その他には、スポーツジム、遊園地の年間パス、旅行をやめたといった回答も。外出頻度が減ったことを背景に、女性たちの消費行動は大きく変わったといえる。

※ワードクラウド:スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで図示しています。単語の色は品詞の種類で異なっており、青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞、灰色が感動詞を表しています。※ユーザーローカル テキストマイニングツール( https://textmining.userlocal.jp/ )による分析



Q.コロナ禍で最近購入に踏み切った商品や、利用を始めたサービスがあれば教えてください。


Q.SNS投稿動画を視聴してどのようなものを購入しましたか?

Netflix (ネットフリックス)、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスが多くの回答を集めた。コロナ禍のおうち時間で動画視聴が増えた結果だ。また、外食を控える代わりに、Uber Eats(ウーバーイーツ)など料理のデリバリーサービスも人気だ。コロナウイルスの感染対策グッズとしては、消毒液や空気清浄機を購入したとの声もあがっている。女性ならではの回答と思われるものには、美顔器、脱毛器などの美容家電がある。



Q.コロナ禍で不要なものなどの自宅整理を実施しましたか?


Q.購入検討時にSNS投稿動画を参考にした満足度を教えて下さい。

およそ6割がコロナ禍で不要な物の整理を行っている。外出自粛により、自宅で過ごす時間が増えたことで、生活の質を上げたいと考え、過ごしやすい環境の整備を行ったり、今まで面倒で手を付けていなかった書類や本の処分を行ったりした人も多かった。また、外出が減ったことをきっかけに、古くなった洋服やメーク道具などを整理したという回答もあった。今後も、無駄なくシンプルな生活や、自分好みの商品のみを求める行動が定着すると考えられる。


Q.どういった理由で不要になり、どういった商品を整理したのか教えてください。


  • アイドルグッズやフォトに興味が以前より薄れて処分しても良いと思うようになり整理しました。(静岡県 20代)

  • あまり着ていなかった服や靴が出てきたので、メルカリで売って整理した。(鹿児島県 10代)

  • 自宅時間を利用して、断捨離。不要なメークアイテムを売却しました。(愛知県 30代)

  • 子どものサイズアウトした服や、書類など、整理が面倒で手を付けてこなかった場所を整理しました。(東京都 40代)

  • おうち時間が増えたことで、家が散らかっているとストレスがたまることがわかり、シンプルな生活に改めようと断捨離をしました。(神奈川県 30代)

  • 倉庫と納戸・押し入れの整理整頓。万が一の際に残された者が管理しやすいように。(福岡県 60代以上)

  • 本や雑誌、資料など。これまで手がつかなかったものがコロナで自宅に待機する時間が増えて、ようやく、片付けられるときがきたので。(千葉県 50代)



■まとめ

コロナ禍により生活が大きく変わった2021年。しかし女性たちは自分と向き合うことで、新たなライフスタイルと消費意識を獲得した。柔軟に楽しみながら変化していく、女性らしい適応力が発揮されている。

より詳細なWell-Being消費についてまとめたレポートを販売中!ぜひご一読ください。



■調査概要

【調査期間】2021年5月24日(月)~2021年5月31日(日)

【調査方法】 インターネット調査【調査対象】全国女性(15歳以上)513人

【お問い合わせ】https://herstory.co.jp/contact



 


日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


bottom of page