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日本のマーケティングにおける女性視点と消費の未来

市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.2


女性視点マーケティング戦略コラム


女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第2回目は、未来を見据える女性視点がどのように消費していくのかマーケティングの観点からお話しします。


HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。


 

日本は、先進国の中でも極端に、政治、経済の責任あるポストに女性の参画が少ないです。それは、ビジネスでのマーケティング視点にも、女性視点という存在が見落とされてきたということは間違いありません。


女性視点マーケティングとは、従来とは別の、もうひとつのマーケティングです。


マーケットに大きな影響をもたらす10年先を見ている女性消費者


女性消費者は、マーケットに大きな影響をもたらす消費リーダーであることを考えれば、女性視点マーケティングを今からでも急ぎ実践することは、ワークマンのように、見えなかった世界が広がっている可能性に満ちていることに気がつきます。


それが、女性視点マーケティングの醍醐味です。

それは、女性たちが10年先を見て生きていることです。


しかし、面白いことに当の女性たちにはその自覚はありません。女性同士の共感は、同じ女性同士の中で通じ合うので、特別なことと気づきません。


私は、2009年に『「ワタシが主役」が消費を動かす――お客様の“成功”をイメージできますか?』(ダイヤモンド社)という本を出版した。当時、たくさんの女性消費者にアンケートとインタビューを行ない、大阪市立大学の永田潤子教授に分析をお願いし、女性たちが見ている社会について発表しました。


あれから約10年。今、世の中で起きていること、人々に求められている社会的責任は、当時の女性たちが語っていたことそのものです。当時はあまりCSR(企業の社会的責任)とか、サステナブル(持続可能なありさま)とか、ましてやSDGs(持続可能な開発目標)などの単語は知りませんでした。


女性はどのように10年先を見ているのか


女性たちは、なぜ10年先が見えるのでしょうか。正しくは「感じる」のでしょうか。


その理由は、女性の心身が種を保存し、次世代につなごうとするためです。

言葉や形ではなく、心身が捉えているのです。近年、絶滅危惧種を取り上げた図鑑や本が増えているが、人間もリストアップされるべき方向に向かっているのではないでしょうか。だから社会課題解決の運動が年々大きくなっているのです。

今、社会起業家の女性は多く、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは、15歳の時に活動をはじめたといいます。

日本も含めて世界各国で10代、20代の女性たちが声をあげています。それは10年後の自分たちが大人になった時の暮らしを考えているからです。いきなりマーケティングから生物学的な話になりますが、女性には10歳前後で初潮を迎え、月の満ち欠けのごとく次世代とつながろうとする力が備わっています。


女性は将来を見据えた消費行動をとる傾向がある


米国ゴールドマン・サックスが2014年に発表した「Giving Credit Where It Is Due」からわかったことがあります。女性の支出の優先順位は、男性のそれとは異なり、女性は家族の幸せを向上させる商品やサービスを購入する可能性が特に多く、教育やヘルスケア、栄養などの分野に消費します。これは男性の倍の数字であり、労働生産そのもの以上に、いわば「将来の人材への投資」として、その社会にもたらす影響は絶大なはずです。


また、ハーバード・ビジネス・レビューの「The Female Economy」によると、「女性は男性に比べ、より社会的責任性の強い企業の商品やサービスを購入する傾向にある」と報告しています。弊社が日々行なっている女性へのヒアリングでは、既婚未婚、子どものありなしにかかわらず、女性たちは、「未来の」「子どもたちの」といった言葉をよく発します。女性に向き合えば、10年先に起こり得る課題を口にします。女性視点マーケティングは、まだ未知の領域です。


賢く知性ある読者の方々と、このマーケティングを新たな分野へと昇華させたいと考えています。

「持続可能な」という大きなテーマでなくていい、子どもたちが笑顔で暮らす日本、地球に向けて歩き出しませんか?


それが今、もっとも求められているマーケティングであり、ブランディングです。


次回は、女性視点とはどのようなものかさらに掘り下げ、また刻々と変化する消費様式についてもお話しします。


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日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


【著書】

「クチコミュニティ・マーケティング」

「女性たちのウェルビーイング」

「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。

 

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