市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.81
女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第81回目は、世代ごとのSNSの使い分けやコミュニケーション方法について解説いたします。
HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。
世代別に見る女性たちのSNS利用実態とその変化
女性たちはSNSが好きです。おしゃべりをする、他人のクチコミを見る、レビューを書く、コミュニティに参加するなど、女性たちが「人との関わりが好き」だということが分かります。時代が変わると、使うツールも変わります。
女性消費者動向レポート「HERSTORY REVIEW」2021年2月号の最新号では、女性たちのSNS利用について世代別に調査した内容を特集しました。
10代から60代以上までの223人を対象に調査した結果、実に92.8%がSNSを利用していると回答しました。10代・20代は100%、30代で97.8%、40代で95.2%と、世代が上がるにつれて利用率は下がりますが、それでも60代以上で75.0%という結果になりました。
世代別に異なるSNS利用傾向と『LITFY』の誕生
内容を見ると、使用しているSNSは世代によって異なりますが、とはいえ上位5つのSNSの利用がすべて同じだったという点は注目に値します。弊社ではこの結果を受けて、平均利用順位のSNSの頭文字を取って「LITFY(リトフィ)」と名づけました。
LINE、Instagram、YouTube、Twitter、Facebook という順ですが、YouTubeは特徴性の違いからリトフィの頭文字では最後に扱いました。また、10代ではTiktokの使用率が上がった点が特徴的です。
SNSを使いこなす女性たちのコミュニケーション術
今回の調査から、さらに個別のインタビューを世代別に行い、SNSの使い分けについても聞いてみました。その結果、ある程度の傾向が見えてきました。
LINE……日常生活の連絡網
Instagram……最新情報の入手
Twitter……趣味、オタクなどの交流、情報入手
Facebook……知人の近況確認
YouTube……生活の役立つヒント
といった具合です。
個々に差はあるものの、概ねSNSを使ってきたからこその特徴性を把握した使い分けだと言えます。あらためて女性のコミュニケーションツールの浸透度と利用方法には感心してしまいました。
次回は、女性の購買意欲をそそる10のキーワードについて解説していきます。
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日野佳恵子
株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。
【著書】
「クチコミュニティ・マーケティング」
「女性たちのウェルビーイング」
「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。
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