AI時代のブランドマネジメント~AI時代になるほど生活者理解が重要となる~【第1回】
- 7 時間前
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「検索される会社」から「正しく理解される会社」へ

ある日の出来事
先日、仕事用のジャケットを探していて、私は検索サイトではなく、ChatGPTにこう質問しました。
「ビジネスでもカジュアルでも着られて、知性を感じるけれど個性的すぎないブランドを教えてください。」
以前なら、
「40代 レディース ジャケット」
「ビジネス カジュアル ブランド」
といったキーワードを考えながら検索していたと思います。
ところがAIは、商品名を並べるのではなく、まず私の好みや価値観を整理し、
「あなたは華やかさよりも、造形性や世界観を大切にしているようですね。」
と返してきました。
この瞬間、「検索」の時代とは何かが変わった、と感じました。
AIは商品ではなく企業を説明する
検索エンジンは、入力された言葉に近いページを探します。
一方、生成AIは違います。
ホームページ、
商品ページ、
ニュース、
プレスリリース、
SNS、
採用情報――
さまざまな情報を読み込み、
「この会社は何者なのか。」
という一つの企業像を組み立てて答えます。
つまりAIは、キーワードではなくブランドを説明しています。
ここに、これまでの検索対策との大きな違いがあります。
問われるのは検索対策ではない
AI時代になると、
「何と検索されるか」
よりも、
「自分たちは何者なのか」
のほうが重要になります。
誰のために存在する会社なのか。
どんな暮らしを支えようとしているのか。
何を約束するブランドなのか。
この軸が定まっていなければ、
ホームページ、
会社案内、
SNS、
プレスリリース、
採用ページ、
それぞれが違う会社を語り始めます。
人が理解しにくい企業は、AIにとっても理解しにくい企業です。
企業の言葉と生活者の言葉は違う
しかし、もう一つ大切なことがあります。
企業が「上質」と言っても、
生活者は
「価格が高そう」
と思うかもしれません。
企業が
「革新的」
と言えば、
生活者は
「難しそう」
と感じるかもしれません。
企業が発した言葉は、
そのまま届くわけではありません。
暮らしの中で意味が変わります。
ここにブランドづくりの難しさがあります。
HERSTORYが見続けてきたもの
HERSTORYは36年間、女性を調査してきた会社ではありません。
女性を通して、暮らしを見続けてきた会社です。
同じ40代女性でも、
ひとり暮らしなのか。
子育て中なのか。
夫婦二人暮らしなのか。
親の介護が始まっているのか。
暮らしが違えば、
ブランドの意味も変わります。
私たちが見続けてきたのは、
企業の言葉が、
暮らしの中でどのような意味へ翻訳されるかでした。
AI時代になった今、その価値はますます大きくなっています。
AI時代にブランドが問われるもの
これまで企業は、
検索されることを考えてきました。
これからは、
理解されることを考える時代です。
AIが企業を説明し、
生活者がその意味を受け取る。
そのとき、
企業が伝えたいこと、
AIが理解したこと、
生活者が受け取ったこと。
この三つが一致している企業ほど、強いブランドになります。
ブランドとは、
発信した情報ではありません。
理解された意味です。
おわりに
AIは企業の情報を整理できます。
しかし、
その言葉が暮らしの中でどんな意味になるのかは、生活者に聞かなければ分かりません。
私たちHERSTORYは、
女性インサイトを通して、
暮らしの変化を見続けてきました。
AI時代だからこそ、その視点はさらに重要になると考えています。
次回は、
「AIはブランドをどう理解しているのか」
について、もう一歩踏み込んで考えてみたいと思います。
HERSTORY NOTE
AIはホームページだけではなく、企業全体の情報からブランドを解釈している。
AI時代に問われるのは、検索されることではなく、正しく理解されることである。
ブランドとは、企業が伝えたことではなく、生活者が理解した意味である。
HERSTORYは女性インサイトを通して、企業の言葉が暮らしの中でどう翻訳されるかを見続けてきた。
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