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2022年を動かしたマーケジンの声から 2023年女性トレンドキーワード予想!

経済困難下の女性を支援する「コスメバンクPJ」

化粧品業界の17社が協力 15万点のコスメギフトを22,000世帯のママにお届け


良品の余剰在庫コスメを抱える化粧品メーカーから提供を受け、経済的困難を抱えながら化粧品を必要とするシングルマザーにギフトとして無償提供する取り組みを展開している。SDGsの取り組みを進める企業等と連携し、フードバンクのように共助でコスメを活用する仕組みを作ろうと、コスメバンクPJを立ち上げた。同様に商品の余剰、廃棄の問題を抱えるいろいろな業界がつながってさまざまなバンクが生まれお困りの方に手渡し、支援できる仕組みも、社団法人で構築していきたいと考えている。


女性 トレンド

 

シンポジウム「女性をめぐる現状と課題~政治とジェンダーの視点から~」(前編)


市民をエンパワーメントし 社会を変える基盤となる人権教育権利を学び、変化を起こそう

ジェンダーギャップ指数において日本は2006年に総合79位だったが、2021年は先進国で最下位、ASEAN諸国より低い120位だった。市民が声をあげ、そのニーズを反映して女性政策が進んだ国はスコアを伸ばし、日本が取り残された結果だ。日本では人権について思いやりや優しさなど抽象的、心象主義的な価値観と理解されがちだが、本来は数えられるほど具体的なもの。市民が権利を学んでエンパワーメントし、小さな成功体験を積み上げることで、社会をより良く変えるエネルギーを持ってほしい。


女性 インサイト

 

「おもてなし」をカタチにする「イヴレス」客室備品やバスアメニティをオーダーメイド


全国約1,000社との取引でホテル時間を豊かに


無機質な印象が強かった日本のホテルを、女性客目線をいかしたこだわりの素材やデザインで作った客室備品で変えたいとの思いで事業を始めた。アメニティ包材の簡素化、使い捨てではない「エコ」な商品の提案が取り引きに結びつき、シェアを伸ばすことができた。ホテルの受託運営を行う子会社も設立。沖縄や熱海などに開業したスモールラグジュアリーのホテルでは「滞在することが旅の目的」となるような空間を提供している。社会貢献も心がけながら、世界で認められるブランドを目指す。


女性  商品開発

 

シンポジウム「女性をめぐる現状と課題~政治とジェンダーの視点から~」(後編)


女性の議員はなぜ増えない?

ジェンダー・クオータ導入が問題解決の糸口


世界各国を比較し、いわゆる「先進国かどうか」を測る人間開発指数で1990年代に5位前後だった日本は、2020年は188カ国中、19位だった。順位を押し下げた要因は経済領域の117位と、政治領域の147位という男女格差。130カ国以上が、格差是正のためマイノリティに割当を行うジェンダー・クォータ制の導入などで女性議員を増やしている。世界に類を見ない人口減少国の日本は、女性議員率を高めるなど社会的な後押しの制度を整えることと、女性のエンパワーメントは待ったなしの状況だ。


女性 ペルソナ

 

医療と地域をつなぐNPO法人「ReMind」


1万人ママの悩みを国に伝える

”おせっかいママ”が取り組む母子手帳改革のねらい


理学療法士や医療福祉専門職が集まる私たちのNPOは、ママたちの育児や健康相談を行う中で産後うつや体トラブルに関する声が多かったことから、W E Bアンケートを行った。4 週間で6, 500人から回答があり、9割が体トラブルを経験し、うち7割以上が腰痛を訴えていた。集まった声は、2023年の母子手帳改訂で母親の身体トラブルの項目追加を目指し、国へ提出した。超少子高齢化の日本で大切な労働力となる女性を支え、「誰もが自分らしく働き続けられる社会」が実現するよう活動を続ける。


女性 インサイト

 

インスタ保存数25倍に改善!


若者支持を集めるSNS投稿、キーワードは”推し活”


従来のマーケティング手法ではアプローチが難しい若者のトレンドを同世代目線でリサーチし、「推し活」を軸にしたWEB・SNSマーケティングで企業をサポートしている。S N Sで情報を集めるZ世代は企業C MなどP R 色が強いものに拒否反応を起こしやすいので、推し活のトレンドをキャッチし、企業の商品やサービスを関連付けるコンテンツでZ世代の興味を惹く戦略を展開している。越境ライブコマースも手掛けているので、日本に眠るいいものをバズらせて世界へ発信し、世の中をワクワクさせたい。


女性 トレンド

 

更年期を語るタブーをなくす


ベラルーシ出身免疫学者が進める

日本人を救う対処プログラム


私が研究するがん免疫学では個別化医療が進んでいるが、世界人口の半分を占める女性のエイジングは研究が進まず、治療の選択肢も限られている。44歳で更年期症状が始まり、3年ほど苦しんだ経験から更年期に悩む女性をケアする事業を始めた。フェムテック商品に必要な研究をしてエビデンスを提供したり、若い世代が事前に学べるよう更年期の症状や対処法のデータを集積、研究したりしている。人生100年時代、更年期後の長い時間を充実して働き、ハッピーに暮らせるよう女性を応援していきたい。


共創 ビジネス







 

毎月70万人以上が購入!


「ユーグレナ」がサステナブルな未来をつくる


微細藻類「ユーグレナ」の学名を社名に掲げる当社は「人と地球を健康にする」をパーパスとし、59種類もの栄養素を持つユーグレナで常温保存できる食品を栄養失調に苦しむ世界の子どもたちに届けている。そのユーグレナの油脂などを原料に、横浜市と企業4 社と連携してバイオ燃料の製造開発も手掛け、20 21年には陸海空の乗り物への導入に成功した。経営に若い世代の声を取り入れてペットボトル全廃やプラスチック削減も進め、サステナブルな未来を目指し、研究、商品開発を進めていく。


女性 商品開発

 

若者を通して未来を探る「電通ワカモン」


“ひとくくりで考えない”

Z世代の視点、思考をリサーチ

社会に若者の姿と声を伝える


Z世代の実態に迫り、企業や社会が若者とより良い関係を築くため10~20代に定量調査やミーティングを行う中で、一人一人が「いろいろな顔」を持ち、複数の顔を自然に使い分けていると感じている。経済が厳しい時代に生まれ、どう変わるか見えない世の中にいる危機感から、商品購入までの決定プロセスが複雑で購入判断がシビアな面も。職場でのコミュニケーションにおいては、上からではなく「横から目線」で話すなど「フラットマネジメント」を意識し、関わり方を考える必要がある。


共創 ビジネス

 

■掲載元

HERSTORY REVIEW 2023年1月号 Vol.66詳しくはこちら

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