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外食頻度は減少でも利用金額は増加。“食を目的とした外出”は女性で高い傾向に

  • 女性インサイト総研
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分
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 女性インサイト総研・ハー・ストーリィが実施した「食とおでかけ」に関する調査では、旅行やイベントなどの体験消費が全体的に回復傾向にあることが確認されました。特に女性では、ご当地グルメやスイーツイベントなど“食をきっかけにした外出”の実施率が高く、行動の選択肢が広がっている結果となりました。一方、日常の外食頻度は減少傾向にあるものの、利用金額は増加しており、1回あたりの支出が上昇していることも明らかになりました。(調査概要:2025年10月に「外食利用に関するアンケート」は15歳以上の男女1023人を対象に、「食とおでかけに関するアンケート」は15歳以上の男女824人に、インターネット調査を実施。)


◆直近1年の体験行動では「食×体験」が上位に

Q.ここ1年であなたが出かけたり体験したことがあるものをすべて教えてください。

出典:HERSTORY REVIEW12月号
出典:HERSTORY REVIEW12月号

【全体傾向】

・「国内旅行(60.6%)」「道の駅・市場(55.1%)」が過半数を超え最多

・「物産展・アンテナショップ(33.9%)」「テーマパーク(25.5%)」なども一定層



◆“体験の重視ポイント”に男女の違い


出典:HERSTORY REVIEW12月号
出典:HERSTORY REVIEW12月号

 男性は「国内旅行」「テーマパーク」「レジャー」など、“行くこと自体が目的” となる行動を中心に増加。一方女性はグルメ・観光・体験のすべてで「増加」が2〜3割見られ、“行動の幅が広い”結果に。特に「食」に関しては男性に比べ増加率が高い傾向になりました。



◆現在の外食は“週2回ペース、もっとも利用が多いのは昼食

Q.それぞれの時間帯についての外食頻度を教えてください。※1ヶ月を4.35週として換算

出典:HERSTORY REVIEW12月号
出典:HERSTORY REVIEW12月号

 全体では、外食・カフェ利用は月平均9.4回(=週2回前後)。時間帯別では、昼食(約3.8回/月)が最も多く、次いで夕食(2.5回)、カフェ利用(2.0回)が続きます。一方、朝食の外食は1.0回と少数にとどまっています。



◆外食の利用頻度は全ての時間帯で「減少」だが、利用金額は増

Q.1年前との外食頻度と利用金額の変化

出典:HERSTORY REVIEW12月号
出典:HERSTORY REVIEW12月号

 すべての時間帯で利用頻度は「減少した」が「増加した」を上回っていましたが、支出額は全体として増加傾向にありました。つまり、“1回あたりの単価上昇”が進んでいるとみられます。特に昼・カフェ・夕食での価格上昇が目立ち、“質を求める外食”へシフトしていることが考えられます。



◆身近なイベント・体験を楽しむ意識

Q.以下の設問に対し4段階(かなり当てはまる〜全く当てはまらない)で評価を求めた。

【1】旅行に行かなくても、近場のイベントで楽しんでいる

【2】海外フェアやイベントに行ったり、食べたりすることで海外旅行気分を味わえる

【3】物価高で節約している分、たまには奮発して食事やイベントを楽しんでいる

出典:HERSTORY REVIEW12月号
出典:HERSTORY REVIEW12月号

 男女ともに「旅行に行かなくても近場で楽しんでいる」が7割を超えています。また、「海外フェアで旅行気分を味わう」は女性55%、男性38%で、女性の方が高い傾向がみられました。

 さらに、「物価高でもたまには奮発する」が約7割となり、節約を意識しながらも支出のメリハリをつける行動が確認されました。



◆“今後行きたい体験”はパンフェス・ご当地グルメなど“食系”が上位

Q.男女別 今後行きたい 体験・イベントの傾向

※過去1年間で実施した行動(Q1.ここ1年で出かけたり体験したこと)」と「今後行きたい/増やしたい行動(Q:今後行きたい・行ってみたいと思う外出先)」の各設問結果を比較。各項目の回答率差(今後行きたい-過去実施)を算出し、男女別に可視化した。プラス値が大きい項目ほど「今後の意向が高まっている」ことを示す。

出典:HERSTORY REVIEW12月号
出典:HERSTORY REVIEW12月号
  • 男女共通で意向が高い体験・イベント ご当地グルメ・B級グルメ、テーマパーク、ビール系イベントなど。

  • 男性で高い傾向がみられる体験・イベント 物産展・アンテナショップ。

  • 女性で高い傾向がみられる体験・イベント パンフェス、スイーツイベント、アジアン・欧米フェア、スパイス・薬膳フェア、海外旅行、レジャー、道の駅など。



 今回の調査では、旅行やレジャーに加えて、ご当地グルメやスイーツイベントなど「食を目的とした外出」が女性を中心に広がっていることが確認されました。日常では自炊や節約を意識する一方、外食やイベントでは支出に差をつける行動がみられました。



今回の調査レポートは、法人向け会員サイト「法人クラブ inher」に掲載しています。

「法人クラブ inher」は、月額5,500円から最新の女性10クラスターのトレンド情報に加え、過去のレポートや各種調査データを制限なく閲覧・ダウンロードができます。



◆女性インサイト総研 株式会社ハー・ストーリィについて

私たちは、女性顧客の「誰かを想う購買」を科学する唯一の研究機関です。WIM理論(ウィム)を基盤に、女性の感情の中に潜む“買うスイッチ”を見つけ企業と顧客の関係を再設計するコンサルティング会社です。

【会社名】株式会社ハー・ストーリィhttps://www.herstory.co.jp/

【所在地】〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1-37-8 ワコーレ三軒茶屋64ビル 3F

【TEL】03-6805-3743

【事業内容】女性インサイトマーケティング™(WIM理論)/コンサルティング/研究調査/専⾨情報出版/マーケティング⽀援/⼈材育成⽀援

【設⽴】1990年8⽉20⽇

【代表取締役】⽇野 佳恵⼦


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