堅実消費タイプのZ世代!Instagramと実店舗の連動で攻略
15~24歳の女性に買い物についてアンケートを実施。2021年4月に実施した同様の調査結果と比較する形で、この1年半のZ世代女性たちの購買行動変化を追った。2月にロシアのウクライナ侵攻から始まったロシア・ウクライナ戦争や、4月の円急落から続く円安・物価高、7月の安倍元首相の銃撃事件など社会不安・経済不安が続く中、堅実消費の傾向が強まったことが分かった。
Q.1 あなたは買い物にコストパフォーマンスを求めますか?

※アンケート結果の詳細データは、トレンドセット「女性アンケート調査結果」をご参照ください。

Q.2 あなたは流行の商品でも自分の嗜好と合わなければ買いませんか?

「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせると96.7%。昨年実施した同様の調査とほぼ変わらない結果となり、自分の好みと合わない商品・サービスは購入しない傾向にある。大衆向けのメディアではなく、ネットやSNSなどを駆使することでニッチな情報に敏感で、流行よりも自身の感性を重視する。Z世代をターゲットとする場合は万人受けではなく、特定の嗜好に特化したモノ・サービスを開発する必要がある。
Q.3 あなたは新しいものを見つけるとつい買ってしまいますか?

「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせると52.6%。昨年実施した同様の調査よりも新しい商品の衝動買いが7.8%減っている。この1年で、買い物をする際によく吟味する傾向が強まったことが分かる。商品やサービスをPRする際は、新規性ではなくコスパの良さや個々人の嗜好との合致性を訴求する方が良いと推測できる。
Q.4 あなたは新商品を実際に店舗で確認してから買いますか?

「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせると81.2%。昨年実施した同様の調査よりも実際に店舗で確認してから購入する女性が7.8%増えている。コロナが落ち着きを見せる中で、実店舗へ人が戻って来たことを現しているのではないだろうか。また、デジタルネイティブでネット購入に慣れ親しんでいるZ世代とはいえど、実際に店頭で実物を確認できる場所を用意する必要があるといえる。
Q.5 あなたは無駄になりそうなものを買わないようにしていますか?

「あてはまる」「ややあてはまる」合わせると86.3%。昨年実施した同様の調査よりも3.8%無駄を嫌う傾向が増している。Z世代はお金に対してシビアであり、商品を実店舗で確認したり、無駄な買い物は避けたりと賢く買い物をしている。商品・サービスそのものに価値を感じる、コスパが良い、クチコミが良いなど、購入を納得させるだけの後押しが必要といえるだろう。
■掲載元
HERSTORY REVIEW 2022年12月号 Vol.65
Z世代の買い物は、脅威のコスパ重視98%!『流行』より『自分の嗜好』とのマッチが重要』→詳しくはこちら
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