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- 日本国内での調査結果から見る男女の脳の違い
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.43 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第43回目は、男女の脳の構造と機能の違いについて、詳しく解説しています。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 男女の思考パターンに関する研究の背景 「男女の思考パターンに違いはあるか? 男脳・女脳の分析」という調査結果があります。 この研究は、早稲田大学、東京学芸大学生の男女学生の思考を、平成15年から平成18年の4年間にわたって分析したもので、男脳・女脳テストを毎年約100名で実施し続けています(「東京学芸大学紀要 自然科学系第59集」)。 研究テーマは、男女共同参画社会の実現に対して、男女が仮に思考パターンで違いが認められた場合で、真の意味で男女平等を考慮するならば、思考パターン(脳の性差)も配慮すべきであると考え、大学生を対象に思考パターンの男度・女度の調査を行なったというものです(『話を聞かない男、地図が読めない女』(アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著 主婦の友社)に掲載されている判定診断を使用)。 男女の思考パターンの調査結果 〈男脳・女脳診断〉 男度の高い脳とは、空間能力、論理性が高い。 女度の高い脳とは、言語能力、共調性が高い 〈見解〉 この調査から、明らかに男女の思考パターンに違いがあることが示されていました。ただし、これらは男女の思考パターンが二分されるということを意味しているのではありません。 診断結果は、男子学生には男っぽい思考パターンを示す傾向が高く、女子学生は女っぽい思考パターンを示す傾向があることを示していました。近年、男女平等や多様性を語る時に、人間は同じであるという考えのもとに論じがちですが、多様性とは異なる傾向を無視するという意味ではないはずです。 真の意味で男女平等を配慮したものとは、個々の個性の前に、男女には大きな傾向が認められることを知り、さまざまな施策を講じなければ、結果、平準化の中で、本質的な問題を見落とし、不利益な人々を増やしてしまう危うさがあると感じました。 自社で行ってきた30の質問で行われた調査 この報告に類似した調査は、弊社でも行なってきました。 ウェブサイト上に「男女購買行動診断」を設置し、30問の質問の回答データとして蓄積してきました。その結果と酷似しています。 弊社の場合は、2004年から現在まで、すでに15年以上、8万人を超える蓄積データを取り続けています。 〈結果〉 男性は、約70%は男っぽい脳。中間が20%、残り10%が女っぽい脳。 女性は、約65%は女っぽい脳。中間が25%、残り10%が男っぽい脳。 男女の脳の構造と機能の違い 男性脳とは、左脳か右脳かを切り替える「方脳交互型」で、女性の脳は「両脳連携型」と言われています。 「両脳」とは、脳の左半球(左脳)と右半球(右脳)をつなぐ脳梁(神経線維の束)が、一般的に女性のほうが太いためです。女性は、左右半球の脳の接続がよく、連絡のしやすさからひらめきが多く、直観や感覚で物事を判断するタイプになると言われています。左脳とは、言語、事実、論拠をつかむ脳で、右脳とは、感情、情緒、感覚をつかむ脳です。女性の「快」は、右脳と左脳の連携が活発なため、事実と情緒がセットです。女性の「不」は、事実だけでも感覚だけでも納得できないことということを、覚えておいてください。 次回は、女性が発する「かわいい」から見る本能的な理由について解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 脳科学の観点から見た男女の違い
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.42 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第42回目は、有名人への関心の持ち方や、ゴシップに対する反応の違いから男女の脳の違いについてお話しします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 男女の脳の違いをめぐる議論とエビデンス 「男女は異なる認識をしている」と、私自身は約30年の仕事の現場から体得してきました。 ネット上には、「男女の脳は異なる」ことを書いた文章や図は膨大にあり、その逆に、「男女の脳の違いを語る本がありますが、証明はされていない」「あれは憶測や風評だ」「根拠がない」「男女の脳は違わない」などの言葉も多数見受けられます。 そこで、できるだけエビデンスを取りたいと、心理学、生物学、行動学、経営学、脳科学などさまざまな分野の「男女の違い」に関する書籍を集めてきました。 とはいえ、「脳」の中を覗き見るという分野だけは手が出せていません。 消費者の脳の反応を見るニューロマーケティング 今までの書籍で、もっとも腑に落ちたのが、「ニューロマーケティング」(ニューロ=脳神経)という世界でした。 ニューロマーケティングは、脳科学の立場から消費者の脳の反応を測定することで、消費者心理や行動の仕組みを解明し、マーケティングに応用しようとする試みです。おすすめの関連書籍の内容を一部、紹介します。 『マーケターの知らない「95%」 消費者の知らない「買いたい!」を作り出す実践脳科学』 (A・K・ブラディープ著 CCCメディアハウス) ※「女性脳が買物をする時」の項から抜粋 ヒトのほとんどの脳は似通っている。 ただし、重要な例外が2つある。 第1に、脳は加齢とともに変化する。 第2に、女性の脳と男性の脳ではハードウェアの配線が異なる。 (中略) 女性は、「心の理論」と呼ばれる能力(ミラーニューロン・システム)――他者の心の動きを相手の立場に立って推測する能力――に秀でている。女性はまた、他者に起きた出来事をあたかも自分に起きたかのように感じる能力がある。男性にも高度に機能するミラーニューロン・システムはあるが、男性の場合、他者の感情よりも行動を鏡に映したように繰り返す能力として現れる。女性には生まれつき高度の共感能力があり、他者の視点で世界を見る優れた才能が備わっている。そのため、女性消費者は、物語を聞くことが大好きで、他人がどう感じているかを知ることに強い関心を持っている。 ミラーニューロン・システム(他者の心の動きを相手の立場に立って推測する能力)は、さまざまな場面で、男女の違いを感じる時があります。 たとえば、タレントや有名人の話題について考えてみましょう。 男性の関心と女性の共感から見る思考パターンの違い 男性が、木村拓哉のファッションやスタイルに憧れて、つけていた時計がカッコいいからと購入するということはあっても、木村拓哉の妻や娘のことについて「木村拓哉の一家みたいになりたい」「家族で犬の散歩や料理の写真をインスタに上げて楽しみたい」という話題を長々とする男性はいません。 その逆に、女性はとても多いのです。 女性はどこか憧れの人の後ろ側に、その家族との関係や暮らし方なども含めて「憧れ」ているし、「こうであってほしい」があります。それは、そこに「幸せそう」と自分を重ねることがあるためです。 2020年に解散した嵐が国民的アイドルであった要素のひとつに、桜井翔さんが好き、松本潤さんが好き、というメンバー推しだけではなく、「嵐はグループの仲がいいから好き」という言葉を出す女性がとても多いのです。 「仲がいい」は女性たちが本能的に、夫婦、家族、集団という場所が「快」と判断するためです。 ゴシップ的な不倫騒動では、男性から見れば、「ヘマをしたな」「馬鹿だなぁ」「ま、あることだし、許してやれよ」と思う内容であったとしても、なかなか復活できないように見えるのは、女性視聴者のイメージダウンの大きさなのです。 女性が許さないのは、妻と子どもが自分に置き換えられた想像になるためです。 次回は、男女の脳の違いについて日本の調査論文について解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 夫婦の買い物エピソードから見る男女が求める価値観の違い
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.41 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第41回目は、男女の異なる価値観について解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性が幸せを感じるために大切にしていること 女性脳の「快」は、「幸せ」を感じられることです。 集団で安全な場所で、妊娠中、乳児、子ども、老人、病人なども一緒になって暮らすことです。 もっとも大切なことは、みんなが平和で穏やかなことで、夫の無事を祈り、家族たちと笑顔で過ごしたいということです。 部屋の中では、子どもが口に入れたら危険なものはないか、テーブルの角に頭を打たないかなど、周囲をくまなく見ています。家の中や周辺の不安な要素を減らして、少しでも気持ちよく暮らせるようにしようとします。そのため装飾、花、食器、テーブルクロスなど身近な細々なモノを少しでも自分の心地よいモノで揃えたいと考えています。 女性脳の「不」は、集団から外されてしまうことです。腕力がない女性は、集団行動でわが身や子どもたちを守ろうとします。そのために日頃から、周囲と良好な関係を築こうとするのです。気配り、手土産、おもてなし、互いに興味がある情報の持ち寄り、おしゃべり、そのすべてが女性にとっては、大切な生きる術なのです。 脳の「快」の違いから生まれる価値観の違い 彼女は、自分の好みのデザインや素材の前に、子どもが使用したら自分が片づけることを想像します。 もちろん自分の好みのデザインや色もあります、まずは子どもが汚すことを先に想像し、自分のための車だったら、掃除のしやすさの中から自分の好みを選びます。 夫も、もちろん家族を大切に思っていますが、レザーの内装は譲れなかったのです。家族で楽しく出かけるための車を選んだのかもしれません。しかし、使用シーンから子どもが車内を汚し、片づける自分は想像していないのです。妻の仕事だと、頭の中からは消えているのかもしれません。 女性は、母親になると、物事を見ながら第一に「子どもが使ったら」を頭に浮かべます。何気ない日々の会話の中で、妻は夫のこうした言動を見て、「家族のことを思いやらないなんて冷たい人」と感じてしまうことでしょう。 しかし、この夫が特別でもなければ、悪いのでもありません。これはとても自然な男女の起こり得る「脳」の違いなのです。 夫にとっての「快」は、いい車に乗ってレザーシートに座る自分の達成感。 妻にとっての「快」は、子どもと快適に過ごし、ぐずっても粗相をしても「快適」ができるだけ維持できる装備を得ることで、楽しいドライブ自体が少しでもキープできること。 ふたりにとって、その逆は「不」なのです。 次回は、男女の脳の違いについてさらに詳しく解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- まずは理解してほしい、環境変化と男女の脳の違いへの理解
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.40 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第40回目は、女性視点マーケティング戦略を考える上で欠かせない、環境変化と男女の脳の違いについて詳しく解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 環境変化による女性消費者の動向とジェンダーへの理解 「女性消費者に起きている環境変化とその変遷、そして今とこれからを予測する」ことを習慣にしましょう。 特に日本の女性は、この30年ほどの間に、超スピードで変化をしているため、社会の流れ(潮流)をしっかりとつかんでいかなければいけません。 女性視点マーケティングに取り組もうとするプロジェクトメンバーの年齢がバラバラな場合(特に昭和世代の上司がいる場合)は、女性に対するイメージが進化していないままで進めると、大きなミスを起こします。 そのズレはじわじわと会社存続の危機になるほどです。 これは、脅しではありません。 たった30年前は、専業主婦が多い国だった日本が、今は、70%を超えて女性は就労しています。暮らしが変わらないはずがありません。また、近年は女性活躍推進などによって、働く女性の権限の上昇もあり、刻々と女性たちを取り巻く環境と生活を変化させています。 10年前の働く女性と今の働く女性も、すでにまったく違います。 女性視点マーケティングに関わるプロジェクトメンバーは、「女性視点マーケティング」をしっかり理解してほしいと思います。 女性消費者の動向を見極めるための継続的な情報収集 しかしながら、今回発信している記事は、この時期に合わせた情報でしかありません。 女性視点マーケティングでは、刻々と変化する女性消費者の動向を見ながら、先手でマーケットの変化を捉えていく必要があります。 マーケットの変化はスピードは速いため、手前味噌ではありますが、弊社が発行する女性消費者動向レポート「HERSTORY REVIEW」でキャッチアップしてください。 目まぐるしく変わる女性たちに、常にアンケートとオンラインインタビューを取り続け、リアルな声から変化の兆しをつかみ、その芽を拾って月刊で届けています。自社での情報収集に加えていただき、活用することをお勧めします。 ジェンダー理解を深め、消費者の購買プロセスを再考する 女性視点マーケティングを実践するためには、マーケティングプロセスのすべてにおいて「男性と女性の異なる感覚」があることを理解して進むことが重要になります。 以前の記事で「女性視点マーケティングは、従来のマーケティングを疑う」ところからはじめてほしいと書きましたが、もっと細かく言えば、マーケティングにおける「認知→関心→購入→評価」という消費者の購買プロセスにおけるすべてを疑ってほしいと思います。 「響くこと」が異なる男女の脳への理解 それらすべての判断は、「脳」がしています。男女は異なる脳を持っていて、買物は、目の前の視覚情報を通じて脳にいきます。 脳で「快」「不」を判断して行動へ移るのです。そして「脳」は、心でもあります。心臓に心があるのではなく、「感じる」のは「脳」です。 太古の昔から、男は狩猟し、女は収穫し、子育てをし、互いが違う役割を持つことで生き延びてきました。 そのため男女の脳は、それらの目的が容易に達成できる方向が「快」で、できない方向が「不」となっているのです。 男性にとっての「快」は、獲物を獲るための道具を手にすることで、男性の成功は、獲物の大きさです。できるだけ大勢の家族を養うことができる大物を獲得する力がある者がボスだからです。 商品とはその大物を仕留めるための道具、できるだけ最高品質、最新モデル、最高の性能、機能を指し、これは、少しでも獲物獲得力が上げるために必要だからです。 女性にとっての「快」は、届いた獲物を家族一緒に笑顔で、おいしく食べて子どもたちが健やかに育つことです。女性の成功は、おいしそうに食べる姿、ご機嫌な家族の会話や表情、ねぎらいを得ることであり、それが自分へのご褒美です。 商品はそのシーンを見るために、自分にとっての使いやすさ、子どもにとっての食べやすさや汚れの落ちやすさ、明日を考えての保存しやすさや収納しやすさなどを求めます。 男性脳は、モノそのもののグレード、性能の高さを見ている。 女性脳は、モノを使う時とその後のシーンを想像している。 女性視点で商品や広告を見ると、女性脳は、そこから自分や家族が実際に使っている場面を想像しているのが分かります。そこに自分や関係者が見えない広告は効きません。当事者意識になれないため、共感が起きないのです。 次回は、「ジェンダー理解」をさらに深く解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 複雑で面白い女性視点マーケティングの習得に必要な5つの理解(後編)
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.3 9 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第39回目は、女性視点マーケティングを習得する上で、必ず知ってほしい理解すべき5つの基本についてお話しします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性視点マーケティングの誤解と課題 女性視点マーケティングは、女性だからわかるということではありません。 以前の記事である「「見えないこと」が価値になる「感じる女性視点」マーケティング(後編)」の4つ目では、女性ならばわかるものではないとお伝えしました。 女性はライフイベントの変化が激しいため、従来マーケティングの常識が通らないことが多々起こります。また、女性自身も自分とは異なる状態や価値観の女性たちのことは、主観的な視点では理解できません。 多様な女性たちの存在を認め、深く掘り下げる癖をつける必要があるのです。 実は女性マーケターのほうが、自分が女性であるがゆえに「自分らしい」固定概念があり、男性マーケター以上に習得が難しいかもしれません。 女性視点マーケティングは、「もうひとつのマーケティング」という専門分野であって、性差だけに焦点を当てても意味がないのです。知識と経験を持ったプロの分野を確立する必要があります。 経営学に「女性視点マーケティング」という分野が加わってほしいと願うほどです。 「女性視点マーケティング」の真価と必要な理解 「女性」とつくだけで目を吊り上げる女性が多いですが、「女性視点」は、社会生活のほとんどに影響を及ぼすことをお伝えしてきました。 そのため広い知識と分野に向けた膨大な研究になります。単純に、女性視点マーケティングを「女性社員に任せてみた」というレベルではない高度なマーケティングなのです。そのため知識と理解不足によって成功が安定しづらいと言えるでしょう。 「任せてみたけど成果なし……」という女性社員に向けた評価を起こすことも見聞きすることもあります。 文字でお伝えするという限界はありますが、できるだけ事前に必要な知識と理解を提供していきたいと思います。 女性視点マーケティングを成功させるための5つの基本理解 女性視点マーケティングを手にすることは、大きな強みになります。 年々、難易度が高くなる消費社会をつかむための魔法の杖となるはずです。 まずは、女性視点マーケティングを習得する上で、必ず知ってほしい5つの理解があります。 関わるプロジェクトメンバーは、この5つを事前に「理解」してスタートをしてほしいと思います。 知識と理解がなければ、到達場所が異なってしまうからです。 体調不良に飲むべき薬を知っているか知らないかで、回復は大きく異なるのと同じように、です。 女性消費者動向の理解 女性たちの置かれている状況、背景などの社会トレンド(潮流)、その変遷と今、これからを理解しましょう。 ジェンダー理解男女はなぜこうも違うのか。 その本能的な理由を知りましょう。 クラスター理解 女性はライフコース(人生行路)上のステージ(位置)によって価値観が異なります。大枠のクラスター分類を理解しましょう。 トレンド理解 女性はライフコース上の、どのステージ(位置)にいるかで求める商品やサービスが異なります。ステージ内特有のトレンドを理解しましょう。 クチコミュニティ理解 クチコミされる話題、情報など、女性の同じステージ上に位置するグループ特性を理解しましょう。 次回は、環境変化による女性消費者の動向の解説と、ジェンダー理解についても触れていきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 複雑で面白い女性視点マーケティングの習得に必要な5つの理解(前編)
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.3 8 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第38回目は、女性視点マーケティングを理解することの重要性についてを解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 なぜ多くのマーケターが女性視点を避けてきたのか 今回から、いよいよ女性視点マーケティングを習得していただきたいと思います。 女性視点マーケティングは、(個人的な主観も入っていますが)従来マーケティングより複雑ですが面白くもあります。 「女は面倒くさい」「女は厄介」と思われがちなのは、こうした複雑さからくるものかもしれませんが、複雑を制覇すれば、競合を気にしなくてもよくなります。 この複雑感は、従来の合理的かつ論理的に解決したいマーケターにとっては、トライすることを遠のけてきた要因でもあったと思います。 「女性消費者は大事だ」と頭でわかっていても多くのマーケターは、どこか避けて通ってきました。 戦略的な頭脳を持つマーケターやコンサルタントは、男性が多く、自分に体験が持てないため、「女性視点」という話題になると説得力に欠けてしまうことを恐れ、できるだけ触れないようにしているのではないか、とさえ思う場面によく出くわしてきました。 女性消費者の重要性を認識しても理解不足のマーケター 多くのマーケティングの本では、「女性という消費者」について「重要だ」と触れつつも、数行ほど触れるだけで、ページ数をそれほど割いては居ません。 ある著名なコンサルタントのセミナーに参加した時に、「マーケティングとは『生活と営みだ』」と強調されていたが、セミナーの中では「妻の言っていることがわからない」や「女性のこういうところは理解しがたい」「買物は自分の好きなもの以外は妻に任せる」など、端々に自身は「生活と営み」に関わっていないという小ネタで笑いを取っていてびっくりしたことを覚えています。 こうした辻褄が合わないマーケターの場面に遭遇する度に、私の中で、従来マーケティングへの違和感が増幅していきました。とはいえ参加したセミナーの中での正解はあります。 それは「女性視点マーケティング」とは、まさに「生活と営み」を把握することです。つまり、男女ではないということです。 ただ、女性のほうが生物学的に、どうしても「生活と営み」を無意識に意識できる本能があるため、男女差が出てしまうのです。近年のジェンダーギャップは、人間が知性や教養を身につける前の本能的な行動が起こしてきた自然の男女の傾向にあると私は思っています。 女性とはこうだと決めつけてはいけませんが、傾向はありますし、それさえも否定してしまっては、男女の異なるよさでさえ否定してしまう側面があるのは違うと思っています。 女性視点を理解することの大切さ 中でも生理時、妊娠出産期、閉経更年期という明らかな女性ならではの肉体的な違いからくる物事の感じ方は、男女で大きな差をもたらしています。しかし、女性視点マーケティングを理解することは誰にでもできます。介護をしてみなければ、介護をしている人の気持ちはわからないし、貧困生活を経験してきた人でなければ、その苦労は想像以外にはできません。もちろん大金持ちの暮らしも、またなってみなければ誰もわかりません。 しかし、その状況を知り、理解をするだけでも、関心は変わります。 それと同じように、女性視点という世界があることを知り、同化はできなくても理解者が増えることは大きいのです。女性視点マーケティングは、今まで見えていなかったもうひとつのマーケティングなだけなのです。 女性が(少なくとも私は)従来マーケティングに違和感を持ちながらも努力して体得し、仕事をしてきたように、男性もまた女性視点マーケティングを体得はできます。体感は少なくても「理解」することはできるのです。 次回は後編で、女性視点マーケティングの習得に必要な5つの理解についてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 【第2回】敷島製パン、株式会社メガネトップ他計4社が参加|女性モニターによるリアル座談会 カフェ会議レポート
女性モニター参加の座談会「herVoiceカフェ会議」とは? herVoiceカフェ会議は、herVoice事務局を運営する株式会社HERSTORY主催の「女性のリアルな声」を企業に届ける座談会。 毎回さまざまな企業が参加し、生活者の視点で商品やサービスの感想をヒアリングしたり、新しい気づきを得たりしています。一般の女性たちは、おしゃべりを楽しみながら、企業の担当者に直接想いを伝えることができる貴重な場です。 ■【第2回】herVoiceカフェ会議 日時/2024年 6月20日(木)14:00~16:00 会場/BIRTH LAB(東京都港区麻布十番2-20-7 麻布十番髙木ビル1F) 参加人数/herVoiceメンバー12名 参加企業/4社 参加企業(順不同) 敷島製パン株式会社 「Pascoと国産小麦」サービスサイト 株式会社メガネトップ 株式会社プロントコーポレーション 小浦石油株式会社 第2回目は、テーマを「食・ライフスタイル」として、企業様4社とherVoiceメンバー12名が参加。前回よりもherVoiceメンバーの人数を少なくして、より1人1人の声を届けやすいような形にしました。今回も定員を上回る応募があり、事務局一同大変嬉しく思っています! 受付開始時間から続々とメンバーの皆さんが到着!余裕をもってお越しいただき、定刻にスタートができました。(皆さん時間厳守していただきありがとうございました)。 まずは事務局よりごあいさつ。 第2回参加企業:敷島製パン株式会社、株式会社メガネトップ、株式会社プロントコーポレーション、小浦石油株式会社 (左上から時計周りに)株式会社プロントコーポレーション、小浦石油株式会社、敷島製パン株式会社、株式会社メガネトップ 実は今回、小浦石油株式会社は本社が大阪、敷島製パン株式会社は本社が名古屋、株式会社メガネトップは本社が静岡と、遠方からの参加企業が3社もありました。 社名だけではピンと来なくとも、商品のブランド名を聞き「あ、この会社!」となっていた方も多かったです。 前回はグループ分けしたテーブルを企業様が回るスタイルでしたが、今回は参加者が企業様のテーブルを回るスタイルに変更。早速、4つのグループに分かれてカフェ会議がスタートです! 1グループ3~4人の少人数なので、メンバーのみなさんも気後れせず発言している姿が多く見られました。 また、今回は食のジャンルで2つの企業様が参加。やはり食は人を笑顔にしますね。試食タイムではメンバーの皆さん自然とにこやかになっていました。 参加企業の皆さんも多種多様な準備をして臨まれていました!モニターを見ながら一緒にイメージしてもらったり・・・ 匂いや味を確かめてもらったり、 自分たちがどんな会社なのかをPRしたり。テーブルごとに特色が表れた会になりました。 参加してくれた企業様 株式会社 プロントコーポレーション 張さん、松井さん、安永さん、村田さん 株式会社プロントコーポレーションは、まだ試作段階の生パスタのメニューを試食。試食と言いつつ1人前の量がありました。写真は試作段階のため掲載できないのですが、とにかくモッチモチ!でソースとも良く絡んで美味しかったです。「パスタのイメージが無かったが、今回試食をしたら本当に美味しかった」「生パスタが美味しく、また食べたくなった」とモニターさんからも高評でした。 株式会社 プロントコーポレーション HP / プロント公式Instagram 敷島製パン株式会社 栗田さん、梁瀬さん 看板商品の超熟の他に菓子パンなど様々な商品を展開する敷島製パン株式会社。この日はパン本来の味についてヒアリングするためシンプルなパンのみを用意しました。Pascoの食パンを食べたことがあるメンバーさんも、改めてパンのみ試食しながら新たな発見もあったよう。「国産小麦の良さがよく伝わった」「せっかく努力されているのでもっと情報を出してほしい」と好評でした。お土産には、長年地元で愛されている敷島製パンの銘菓・なごやんの肉球バージョン「なごにゃん」が配られ、こちらも初めて知った方が多かったようです。 敷島製パン株式会社 「Pascoと国産小麦」サービスサイト 小浦石油株式会社 大野さん、大槻さん 小浦石油株式会社では、自社の取り組みや新しく企画しているイベントなどをスマホで見ながら説明。「いろんな体験ができて親子ともに可能性が広がりそう」「これからたくさんイベントをやってくれそう!」と期待する声が聞かれました。お土産には、韓国コスメ「the saem」のスキンケアグッズをプレゼントしてもらいました。実は、プレゼントのパックは美白など効果が違うものをグループ別に準備してくれていたんです! 小浦石油株式会社 HP 株式会社メガネトップ 宍倉さん、寺岡さん 企業紹介の際に「本日はメンタルボロボロになる覚悟できました」と笑いを誘った穴倉さん。眼鏡市場の店舗をモニターに映し、レイアウトやディスプレイなどについて意見を伺いました。「身近にない会社だったので新鮮でした。店舗に行ってみたい」と、早速カフェ会議中に眼鏡市場のファンになった方も。 株式会社メガネトップ HP / 眼鏡市場公式Instagram たっぷりカフェ会議で話した後は、本日参加の皆さんと記念撮影。 アンケートでもたくさんのご意見・ご感想ありがとうございました。最後は、企業様からのお土産をもらってカフェ会議終了です。 今回のお土産はこちら。ご参加企業の皆様、本当にありがとうございます。 最後に、参加した方からの声を少しだけご紹介します ・それぞれの企業の企業努力が垣間見れる良い機会だった。 ・初めて知る企業さんもあり、知っている企業さんでも初めて知る取り組み内容を聞く機会はなかなかないので貴重な時間をいただき楽しかったのでまた参加したいです。 ・実際に企業のものを試せたりリアルな話を聞けて良かったです。 ・とても楽しかったです。企業の方とこうやってお話する機会がないので、企業の方たちの思いもしれていい機会になりました。また参加したいです。 1社20分という時間を確保しましたが、それでももっとお話ししたかったという声が多く、事務局も嬉しい限りです。 次回のherVoice カフェ会議は2024年7/11(木)に開催! 年代など関係なく女性の声を聞ける場ですので、興味のある企業様はぜひ気軽にご参加ください。 お待ちしています!
- 女性視点マーケティングが切り拓くサステナブルな未来(後編)
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.3 7 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第37回目は、社会的価値と持続的価値が、近年重視されるようになっている現状を解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性視点マーケティング成功のための「6つの共」と「6つの価値」 今までの記事で、女性視点マーケティング成功のためには、「6つの共」を意識し、マーケティングプロセスのすべてにおいて、女性たちと関係づくりを行なうことが重要だと伝えてきました。 女性たちは、「共」を通じて、何を価値基準に置いて商品を選択しているのか、ここでは、「6つの共」と「6つの価値」基準を合わせて説明します。 女性たちは、無意識に6つの価値を同時にチェックして、自分の買物が正しかったか間違ったかを判断しています。 女性消費者の買物「6つの価値」 ①基本的価値(製品):製品の品質、性能、機能そのもの。信頼性 ②便宜的価値(便益):お得、値ごろ、便利、助かる、使いやすい ③情緒的価値(五感):見た目が素敵。デザイン、色、形、触感など ④個人的価値(私的):自己充実できる、私らしい、ぴったり ⑤社会的価値(社会):他の人の役に立ちたい(クチコミ、シェア) ⑥持続的価値(持続):持続可能な社会に向けた具体的な行動 6つの価値を「化粧水」を例に説明してみます。 ①基本的価値(製品) 化粧水という本来のモノの価値です。顔につける、潤す、保湿効果があるなど、化粧水が化粧水として持っていなければならない本質の価値です。車なら移動する、スマホなら電話ができるといったようなことです。製品そのものが持っていなければならない価値のことになります。 ②便宜的価値(便益) いわゆる「コスパ」という言葉に近く、持ち運びしやすい、重くない、値ごろ感など、その商品が、少しでもうれしく、楽しく、便利に、使いやすいといったことが価値となります。化粧水が変質しない容器、重たくない、中身がこぼれにくい、キャップの開け閉めが簡単など、使い手としてうれしい機能や工夫があることを言います。 ③情緒的価値(五感) 化粧水の香りがとてもいい、ボトルの色がきれい、形がかわいいなど、五感に訴求する価値やデザインのよさなどです。ボトルのデザインが気に入って化粧台に並べたくて買うなど、情緒に訴える価値になります。 ④個人的価値(私的) 忙しく働くママは、化粧水、乳液、美容液が、ひとつですべてまかなえるオールインワンが便利です。子どもに触れるので無香料・無添加が安心。50代の主婦でテニスをするなら、日焼けによるシミを防ぎたいから美肌とUV効果がある化粧水がいい。このように、女性は置かれている状態によって重視する価値が異なります。 ⑤社会的価値(社会) 使ってみてよかったから友達にも教えたい、おすすめしたい感動があったなど、ママ同士、友達同士、多くの人たちに知らせたい・伝えたいなど、クチコミしたくなる要素や相互扶助につながる価値のことです。 ⑥持続的価値(持続) 環境にも肌にも優しい自然由来がいい。同じ買うなら社会貢献につながる商品を買いたいと言う気持ちです。購入した金額の一部が、自然環境保護の寄付にまわる企業の商品を買いたいし、自分も意味ある行動をしたい。化粧水は使い切った時、詰め替え用があればうれしい。などといった、持続的な価値のことです。 化粧水を例に、「6つの価値」を説明してみました。 10年前の発表段階では、①から④の重みが高かったのですが、この10年間で、⑤⑥の価値はどんどん高くなってきています。そして新型コロナによってさらにそれは強くなったと言えるでしょう。 今回までで紹介した「6つの共」と「6つの価値」をひとつの絵にしたものが上の図です。 女性視点は、「共」の関係性を重視しています。そこで価値基準となるのが「6つの価値」です。 次回は、女性視点マーケティング習得に必要な5つの理解についてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 女性視点マーケティングが切り拓くサステナブルな未来(前編)
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.3 6 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第36回目は、サステナブルな社会の実現に向けた女性視点マーケティングの重要性について解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 持続可能な社会に向けた女性視点 近年加わった“サステナブル”という視点は、持続可能な社会に向けて、世界中が手を取り合っていかなければ、私たちが住む地球、人類そのものが立ち行かなくなってしまうという考え方です。 これは、あまりに大きなテーマで、地球で暮らす私たち一人ひとりの意識の集合体であったことを自覚せざるを得ない時が来たのだと感じます。 今回は事例ではなく、女性視点であるソーシャルな視点が、いかにSDGs的な意識であるのかをお話しします。 新型コロナ拡大によって進化したパスコのSNSマーケティング戦略 この年、新型コロナの拡大によって、華やかなイベントや店頭でのお客様へのアプローチなどの自粛を余儀なくされたのです。 それらは新しい仕事の仕方、お客様との関わり方を考える機会にもなりました。選任部署として立ち上がったSNSマーケティングコミュニケーション室の役割も、顧客コミュニケーションというだけでなく、企業戦略としても位置づけられる重要な部署へと向かっています。 顧客と企業が「共育」しあっている、パスコ・サポーターズ・クラブをぜひのぞいてみてほしいと思います。 ここでは、女性たちが素敵なパンのレシピやアレンジを投稿するだけでなく、アンバサダーと言われる女性たちが、意見交換を行ない、積極的にパスコとの関わりを深めています。 プロダクト志向ではなくライフ志向の女性視点マーケティング 女性視点は、ソーシャルマーケティング型のアプローチとなります。 ソーシャルマーティングとは、マーケティングの大家、フィリップ・コトラーによって1971年に提唱されました。企業の利益追求中心のマーケティングに対して、社会との関わりを重視するマーケティングという考え方です。 女性視点は、生活と暮らしから物事を見るため、無意識にソーシャルな意識に重みがいく視点になります。 多くの企業は、ソーシャルな視点を持っていると言われるかもしれませんが、これは企業規模や経営者の意識によって、実際のところ大きなバラつきがあると思っています。 他の先進国に比較して、日本はソーシャルアプローチ型のマーケティングは弱かったと言えるでしょう。その第一の理由が、女性視点が経営戦略に入ってこなかったことが挙げられます。「お客様と共に」「社会と共に」と言いながら、当の経営人の生活や暮らしは、妻に任せっきりの男性中心で、これが日本企業の特徴でした。 売上至上主義の社会にならざるを得なかった日本社会 さらに日本は、約9割が中小企業です。 企業規模が小さくなるほど、ライフ志向よりは、プロダクト志向になりやすいのです。 どうしてもゆとりがないため、売上至上主義にならざるを得ませんでした。 モノづくりニッポンの素晴らしいところを、これから女性視点マーケティングと組んで、ライフ志向と融合させれば、きっと新たな化学反応が起こることでしょう。 ソーシャル意識が高まる文化をつくり出せれば、まだまだ面白い可能性が大いにある国なのです。 そのためには女性視点から物事を見る機会を意識的に増やすこと、そして女性視点が入った経営陣、幹部の体制をつくること、女性視点から見た「快」「不」を把握し、回避や取りやめを検討する勇気が必要となると予想します。 SNSの炎上は、女性から見て「不快」がほとんどのケース 最近、「SNSで炎上したがどうしたらいいのか」という相談のサポートをすることがあります。そのほぼすべてが、女性の共感を得たい商品に対して、女性が見て不快と感じる広告を打っている例です。 たとえば某ストッキングメーカーのSNSで、「私たち女性が買うストッキングなのに、あきらかにイラストは男性が喜ぶセクシー画になっている」というケース。 某行政の街をイメージアップするキャンペーンポスターでは、少女顔で胸の谷間が大きく強調されたアニメを使用し、地元のPTAから大ブーイングになってすべて撤去するという事態もありました。 食べ物と女性の下着を組み合わせたプロモーションでは、「女性を食べるという印象が不快だし、子どもによくない」と物議になるなど、概ね「いやらしい」「子どもによくない」という視点からの炎上が中心です。 女性視点マーケティングは、無意識に誰かをディスることや、自虐ネタ、人を傷つける風土や文化を是正していくのにも効果的と言えるでしょう。 2009年に生まれた女性視点マーケティングのアプローチ図は、当時は、誰に言っても「?」という顔をされました。 講演でこの話をしても、「あなたの言っていることは意味がわからない」「そんな視点では売上は上がらない」と散々なご意見をいただいたこともありました。 それでも今こそ、このアプローチが必要だと自分でも驚くほどに感心します。 女性たちの声は、本当に10年先を見ているのだと。 次回は、女性視点マーケティングの成功に必要な「6つの共」と「6つの価値」についてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- コミュニティで「共育」し合うパスコの女性視点マーケティング戦略 (後編)
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.35 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第35回目は、持続可能な社会に貢献するパスコの戦略についてお話しします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 持続可能な社会と共に、お客様に愛され続ける企業としての責任 国産小麦を100%使った製パンにも挑戦してきました。そこには「競合他社との差別化といったことだけではない」という、熱い思いが盛田社長にはあります。 「差別化が第一ではありません。当社の創業の理念として『金儲けは結果であり、目的ではない。食糧難の解決が開業の第一の意義であり、事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する』という思いがあります。」 盛田社長は、自社製造のパンを国産小麦にこだわるという強い意志で挑んでいます。その理由は、国内の食料自給率を上げたいという思いです。 「初代社長盛田善平は、米騒動の時、『小麦粉からパンをつくって米の代わりに供給すれば、米不足の解消になって世の役に立つのではないか』と考え、当時経営していた製粉工場の小麦粉を使って、製パン事業をはじめました。 現在においても、食料自給率の低さは、日本の大きな問題のひとつです。2007~2008年頃には、世界的な穀物相場の暴騰が起きました。当時の製パン業界では、小麦粉はほとんどが輸入に頼っている状況であり、食料自給率向上とは無関係のように思われがちでした。 海外からの小麦が輸入されなくなったらパンづくり自体ができなくなる危機感を抱き、ほとんど目を向けられていなかった国産小麦でパンづくりに挑戦しようと取り組みをはじめました。 先進国の中で最低水準の日本の自給率を、どうにかして上げるために、私たちも貢献したいと思い、『ゆめちから』を中心とした国産小麦で、100%国産小麦のパンをつくることを目指してきました。2030年までに、『社内での国産小麦使用比率20%』を目標に掲げています」 そして敷島製パンは、創業100年を超えました。 新型コロナ拡大によって進化したパスコのSNSマーケティング戦略 この年、新型コロナの拡大によって、華やかなイベントや店頭でのお客様へのアプローチなどの自粛を余儀なくされたのです。 それらは新しい仕事の仕方、お客様との関わり方を考える機会にもなりました。選任部署として立ち上がったSNSマーケティングコミュニケーション室の役割も、顧客コミュニケーションというだけでなく、企業戦略としても位置づけられる重要な部署へと向かっています。 顧客と企業が「共育」しあっている、パスコ・サポーターズ・クラブをぜひのぞいてみてほしいと思います。 ここでは、女性たちが素敵なパンのレシピやアレンジを投稿するだけでなく、アンバサダーと言われる女性たちが、意見交換を行ない、積極的にパスコとの関わりを深めています。 KeyPoint 顧客から直接意見をいただく関係をつくる。 100年を超えて持続可能な社会への責任を果たす。 お客様と一緒に「共育」し合い、共生を目指す。 次回は、近年ささやかれ始めたサステナブルについて解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 【2024年6月開催】女性視点タウンウォッチセミナー代表日野が1日半で女性視点を徹底解説!体験型タウンワーク人気講座
■代表日野が1日半で女性視点を徹底解説!体験型タウンワーク人気講座 ■こんな方におすすめです タウンウォッチングから実際の事例を確認して自分のものにしたい 理屈や机上ではなく体感的に女性視点マーケティング®を学びたい 女性客を呼び込むための具体的な方法や店舗戦略を学びたい すぐに女性視点マーケティング®をビジネスに活かしたい ■ワークショップ概要 【日時】 6月20日(木)10時~17時 6月21日(金)10時~17時 【参加費】 ■通常価格 128,000円(税込)/1企業2名まで ■In herstory法人会員価格 98,000円(税込)/1企業2名まで ※テキスト代含む ※1回開催あたり5企業まで
- コミュニティで「共育」し合うパスコの女性視点マーケティング戦略 (中編)
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.34 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第34回目は、パンの消費動向も見逃さず消費者に寄り添う組織作りを目指しているパスコの企業の取り組みについて解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 変化を先取りするコミュニティ「パスコ・サポーターズ・クラブ」の進化 「専任スタッフたちがフットワークよく、取り組んでくれました。それまでパスコ・サポーターズ・クラブは、お客様に商品モニターをお願いするなどクローズドな会として情報をいただくことが目的になっていましたが、中身を大きく変えて、会員様自ら楽しんでいただけるコミュニティとなり、今まで以上に双方向に情報を活発にやりとりできるようになったことは大きいです。」 ちょうどサイトがオープンしたのは、女性たちにインスタグラムが話題になりはじめていた頃でした。 SNSも日進月歩。新しいサービスやツールがどんどん登場し、選任部署も多彩な知識が求められていたのです。 選任部署のメンバーは、SNSのプロという訳ではありません。皆大至急に勉強していきながら並行してコミュニティサイトを運営するという日々がスタートしました。 「当初はFacebookが全盛だったのに、今はインスタグラムのほうが若い女性たちを中心に広がりを見せています。 1年でも、トレンドは大きく変化します。私は常々、社員に『現状維持=後退』と伝えています。常に前に踏み出していく改善と革新の姿勢を持っていなければ、世の中からあっという間に取り残されてしまいます。 今の環境が居心地はよくても、自分の意志とは関係なしに外部環境は変化するものなのです。気がつけば、時代の流れに置いていかれてしまうリスクがあります。外の声を取り入れるための社内体制を整えることは、この考えに則ったものでした。」 社内全体にも、このコミュニティサイトの存在を知ってもらい、ここでの話題やコメントが各部署で共有されています。新しい開発や改善につながっていくことも目指し、各自がSNSそのものにも関心を持ち、世の中の変化に敏感になってほしいという思いが強く伝わってきます。 SNSやスマホの特性を理解し、トレンドを見逃さない組織作り 「経営会議でもSNSの話題はよく出ます。 また営業スタッフにも、お客様が店頭に行き、パスコ商品を手に取るまでに接しているメディアは、チラシではなくスマホであることは浸透しつつあります。たとえば今は、スーパーの売場でスマホを見ながら買物をしている人が増えています。その目的はさまざまだと思いますが、料理動画を見ながら、それを自分でも再現しようと、野菜や精肉の売場に行く人は少なくないでしょう。 購買行動まで変えてしまうSNSやスマホの特性を、私たちは深く理解しなければならないと思います。同時に、リアルな世界での肌感覚を鍛えることも、とても大切だと思います。次のトレンドの予測をするためには、パン売場だけを見ていてはだめ。他の売場、他の業界のトレンドを見ることが大切だと思います」 パンを消費する生活者の変化も大きいと言えます。そうした社会の変化をしっかりと捉えられる人材づくり、組織づくりを目指していきたいと言います。 「売場を見ていると、日々変化を感じます。核家族化が進み、単身世帯も増えている昨今、1斤6枚では多く、ハーフパック(半斤分・3枚入り)が着実に売上を伸ばしています。ケーキでも、大きなものよりも小さなホールケーキやアソート系がよく出ます」 このように、世帯の状況も変わる中で、提供の仕方も年々変わっていきます。 次回は、後編で創業100年を超えるパスコの持続可能な社会と共に歩む取り組みについて解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 【開催レポート】一般女性と会える!話せる「hervoiceカフェ会議」
ハー・ストーリィではこれまでにも、「女性たちのリアルな声を直接聞いてみたい」「けれども費用や時間はあまりかけられない」という企業様からのお声を多くいただいておりました。 こうした背景から、御社の商品開発に少しでもお役に立てる新メニュー「herVoiceカフェ会議」。5/23に開催した第1回の様子をお届けします。
- コミュニティで「共育」し合うパスコの女性視点マーケティング戦略 (前編)
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.33 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第33回目は、企業と消費者とがともに成長するための「共育」の重要性について解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 トレンドの「芽」を押さえることができるコミュニティ 企業と消費者が共に成長していくために、コミュニティで常時つながっていることをおすすめしてきました。 以前の記事でご紹介した三菱総合研究所編『女性市場攻略法』(日本経済新聞出版社)のアンケート結果には、成功している企業は「独自のモニター組織から情報収集」「継続的に情報収集」とあり、これにより確信が持てました。さらにこの報告には、「コミュニティのなかで、ヒットを予感させる発言が出ていたのは興味深い」とあります。 一例として「ジェルボール型洗剤」の類似アイデアは商品化される以前から投稿されていたと書かれています。また、ココナッツオイルブームの時は、ブレイクする半年前から女性コミュニティのなかで話題が拡散されており、トレンドの「芽」を押さえることが可能となっていた、という報告もありました。 私たちの日常の調査でも、女性たちは常に先を教えてくれるのです。 具体的にヒット商品の「芽」は、3年あたり前からぽつぽつと出はじめて、半年前には広くSNS上で広がり、メディアなどが「ヒットしている」と取り上げるのは、実際に広がってしまったあとのことです。 さらに、「時流」や「動向」となると、5年~10年先の社会イメージを示唆してくれることが多いです。もちろんこれは聞き取る側が気づかなければ意味はありません。 「共育」の事例には、女性のコミュニティサイトを立ち上げ、社会との共生に向けて企業価値を高める努力をされている企業、敷島製パン株式会社を紹介したいと思います。 代表取締役社長盛田淳夫様と私のインタビューという形で、HERSTORYコーポレートサイトに掲載している記事から事例としてご紹介します。 「共育」を意識したパスコの企業情報 コミュニティサイトで、お客様の声を吸い上げる 開発から販促までお客様と共にパスコを育てる パスコ・サポーターズ・クラブ(敷島製パン株式会社 代表取締役社長 盛田淳夫様) 【企業情報】敷島製パン株式会社(愛知県) https://www.pasconet.co.jp/ 事業内容:パン、和洋菓子の製造、販売 年商:1539億円(2020年8月) 創業:1920年6月(大正9年6月) 女性コミュニティサイトを立ち上げたパスコの「共育」の事例 食パンの「超熟」でご存じのパスコ(敷島製パン)は、パン製造メーカーとして全国各地の小売店、ストア、コンビニなど幅広い場所で目にすることが多くあります。 パスコでは、2003年からお客様の声を積極的に取り入れたいとパスコ・サポーターズ・クラブ( https://www.pasco-sc.fun/)というクローズドのモニター組織、約2000人の方に、新商品の試食会などを中心に集まっていただき意見を聞くなどの機会を持っていました。 ただ当時は、クラブの担当者以外は、社内でもほとんど活動内容が見えていないという状況で、社内でも積極的にクラブに関わっていくという意識をつくることが出来ていませんでした。 「まずは、社外とのコミュニケーション以前に、お客様の声をストックしておく部門を中心にして社内のコミュニケーションを活発にしなければと思い、SNS専任の部門『SNSマーケティングコミュニケーション室』を立ち上げることを決めました」と盛田社長は話します。 そうして社内にSNSの専任部署が生まれ、すぐさま取り掛かったのが、クローズドの組織になっていたモニター組織をオープンに変更することだったのです。 そして、もっと多くのお客様とつながるための現在のコミュニティサイト「パスコ・サポーターズ・クラブ~Pascoとおいしい時間~」は2017年にオープン。パスコの知名度もあり、公開後すぐに会員は倍となり、その後も成長し続けています。 次回は、中編でパスコ・サポーターズ・クラブの進化とSNSマーケティングの取り組みをお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。
- 「誰かの役に立ちたい」女性の気持ちを突き動かしたジーユーの女性視点マーケティング戦略 (後編)
市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.32 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第32回目は、前回に引き続き、ジーユーが行っている女性視点マーケティングについて解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 お客様と「おしゃリスタ」との相互扶助で進化していくジーユー ジーユーの「おしゃリスタ」制度は、各地の「おしゃリスタ」にとっても、公式サイトに自分のスタイリング写真がアップされることは、大きなモチベーションアップとなります。 全国のお客様から「お気に入り登録」などの反応数なども見えるため、「おしゃリスタ」自身の刺激や励みにもなり、さらにレベルアップにもつながっていきます。さらに、全国の「おしゃリスタ」のスタイリングが見えるため、同じ商品をどんな風に着こなし提案するのかということだけでも学べます。 撮影の構図や写し方のレベルも上がっていき、こうして相乗効果でどんどんブラッシュアップされた魅力的な写真がアップされていくのです。伴ってお客様のファンも増加し、まさに相互扶助で進化をし続けているのです。 こうした「おしゃリスタ」の制度と存在は、採用効果にも絶大です。 ネット上では、「GUのおしゃリスタになるためには」などの検索が多く上がります。「おしゃリスタになりたい!」というのが入社動機の人も多いのです。 バーチャルモデル「YU(ユウ)」を取り入れた戦略 もうひとり、買物に悩む時の力強い味方が2020年春に発表されました。 それが、買う前に試着できるバーチャルモデル「YU(ユウ)」です。 「モデルが着るように、ステキに着こなせない」 「試着する前に、諦めてしまうことがある」 「何が自分に似合うかわらかない」 といったお客様の悩みに耳を傾け、さまざまな商品やコーディネートを、リアルなスタイルで提案するために開発されました。理想のモデル体型でなくても、あらゆる人々に似合う商品や着こなしがあることを伝えるために、第一弾はランダムにセレクトした女性200名に集まってもらい、身体を計測し、その平均データを参考にして作成されたバーチャルヒューマンが「YU」です。 名前は、英語の「YOU(あなた)」が由来。あらゆる人々に親近感を持ってもらい、「あなた」の意見から誕生したバーチャルヒューマンという想いを込めて名づけられました。 今後、身長や骨格を変化させてさまざまな体型にすることで、より多くの顧客の体型に合った商品の提案をする計画があると言います。 バーチャルモデル「YU(ユウ)」のキャラクター設定 身長158㎝。 2020年に20歳になった大学生。 流行に敏感な妹キャラで、かつ「THE自由人」。 オシャレと食べることが大好き。苦手なのは、ウソや社交辞令。 特技は外国の言葉を覚えること。悩みは、すぐ体型が変わること。 座右の銘は「よく食べて、よく寝る」。 このように「YU」の役割は、プロのモデルのようなカッコイイ暮らしやスタイルではなく、どこかにいそうな女性に近い体型のバーチャルモデルです。そんな「YU」が商品を着こなすことで、リアリティな商品選びの参考にしてもらう狙いです。 お客様の悩みと向き合うジーユーの取り組み ジーユーの「おしゃリスタ」や「YU」の取り組みは、「お客様の悩み」に向き合い、応えるために顧客と近い立ち位置で相互関係を築こうとしています。 なかでも「おしゃリスタ」は、お客様と同じ女性です。 トレンドやおしゃれを楽しみたいというお客様とは同世代の女性たちが中心です。ジーユーの商品を通じて、同じ女性のお客様が、少しでもおしゃれに興味を持ち、買物のヒントになってくれることは大きなやりがいにもつながることでしょう。 「おしゃリスタ」同士の相互発展にもつながる「GU STAFF STYLING」の存在も含めて、自分の日々のスタイリングコーディネートが誰かの役に立つ存在になれる働き方は、素敵な仕事だと思います。 Key Point ①自分たちの日常を相互に見せ合うことで向上する。 ②等身大、自分事になる目線で情報を提供する。 ③誰かの「うれしい」につながる働き方を創り出す。 次回は、コミュニティで「共育」し合うパスコの事例について解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役 1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。














