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  • 『145マガジン』に、「女性のあした大賞2024」授賞式の記事が掲載されました

    第9回女性のあした大賞2024授賞式の記事が、「145マガジン」に掲載されました。 >顕在化していない価値を拾い上げ、未来に心の豊かさを―第9回 女性のあした大賞2024 ぜひご覧ください。

  • 2024年女性のあした大賞受賞10社が決定!最優秀賞「3COINS/株式会社パル」優秀賞「子育てにちょうどいいミシン/株式会社アックスヤマザキ」など女性たちの生活背景、選択基準に寄り添った商品・サービスが受賞

    本年度は最優秀賞1社に加え、9社の優秀賞を選出しました。いずれの企業も独自の視点で、女性特有のライフコースやライフステージの悩みやニーズを深く捉え、時代のトレンドを巧みに反映した商品やサービスを提供しています。女性たちの期待や共感を呼び起こし、日々の生活に心地よさと彩りを加える取り組みが高く評価されました。 女性のあした大賞公式サイトはこちら> 【各賞発表】 ◆最優秀賞 ・3COINS(スリーコインズ)のお取組み/株式会社パル https://www.palcloset.jp/3coins/ 【受賞理由】 株式会社パルが運営する、雑貨の小売業態「3COINS」は、幅広い年齢層の女性たちから長年支持を得ています。商品企画力や女性視点を活かした素材選び、デザイン、色使いの独自性が際立っており、子ども用品やペット用品、推し活アイテムなど、多様なニーズに応える商品展開が特に評価されました。また、近年の当社女性インサイト調査でも常に名前が挙がるブランドとして注目されています。ブランド30周年を迎えた節目の年において、女性のライフスタイルに寄り添い続ける姿勢が評価 ◆フェロー特別優秀賞 フェロー特別優秀賞とは、審査に参加した女性インサイト総研HERSTORYの専門家フェローが独自の視点で選出した特別賞です。 ・【ファミリー部門】子育てにちょうどいいミシン/株式会社アックスヤマザキ https://www.axeyamazaki.co.jp/products/kosodate/ 【受賞理由】 ミシン製造を行う株式会社アックスヤマザキの「子育てにちょうどいいミシン」は、忙しい日々の中でも手作り品を子どもに渡したい、簡単なお直しを手軽に済ませたいという母親たちのニーズを的確に捉えた商品です。使いやすい設計や、インテリアになじむ洗練されたデザイン、軽量で扱いやすい点が評価され、家庭でのコミュニケーションを促進する魅力的な商品として高く評価されました。 ・【テクノロジー部門】ルクミー(保育ICT・IoTサービス)/ユニファ株式会社 https://lookmee.jp/ 【受賞理由】 ​ ユニファ株式会社が提供する「ルクミー」は、保育施設向けの総合ICTサービスで、保育士と保護者に安心感をもたらすツールです。登園管理やお昼寝チェックなどをデジタル化し、保育士の業務負担を軽減する一方で、保護者との連携を強化し、子どもたちの成長を温かく見守る環境を整えています。保育現場に寄り添った使いやすい設計が評価されました。 ◆優秀賞 ・【ライフスタイル部門】手元供養品ネット通販「祈り百貨店」/丸喜株式会社 https://inori-dept.jp/ 【受賞理由】 供養用品の製造販売を行う丸喜株式会社が運営する「祈り百貨店」は、手元供養の文化を広める取り組みが評価されました。柔らかなデザインや、商品以外の情報が充実したサイト構成が印象的で、「手元供養」の認知度向上に寄与しています。 ・【フェムテック部門】アミーコットンライナー/アミ―株式会社 https://amiee.jp/liner/ 【受賞理由】 ​ 布ナプキンや布マスクの製造小売業を行うアミ―株式会社の「アミーコットンライナー」は、身体にも環境にも優しいサニタリー用品です。購入が寄付活動につながる仕組みや、女性に寄り添う取り組みが評価されました。商品の価値や利点を伝えるためのさらなる啓発活動が期待されています。 ・【食部門】プロテイン葛バー/株式会社福々庵 https://fukufukuan.jp/products/kuzubar/proteinbar/ 【受賞理由】 ​ 焼きまんじゅうや和菓子の製造販売を行う株式会社福々庵が提供する「プロテイン葛バー」は、シニア世代の「冷たく手に持ってアイスのように食べたい」というニーズから生まれた商品です。日本の伝統的食材である葛を活用し、高齢者も美味しく手軽にタンパク質を補える点が評価されました。 ・【食部門】マタニティフード認定事業の取組み/一般社団法人日本マタニティフード協会 https://maternity-food.org/ 【受賞理由】 ​ 妊産婦向け食品の認証事業を行う一般社団法人日本マタニティフード協会は、妊産婦の栄養管理や安心安全な食品選びをサポートする取り組みが評価されました。妊娠期から子育て期にかけての女性の生活を支える認定制度が信頼を得ており、次世代の健康と母親たちの安心に寄与する点が高く評価されています。 ・【健康部門】すっぽん小町/株式会社生活総合サービス https://www.teinei.co.jp/item/komachi/ 【受賞理由】 ​ 株式会社生活総合サービスが通信販売を通じて提供する健康食品「すっぽん小町」は、日々忙しいママ層を中心に、幅広い女性たちから支持されています。「女性のキレイと元気を応援する」というコンセプトを一貫して維持し、商品開発やプロモーション活動を続けてきました。忙しい女性たちが手軽に健康をサポートできる製品設計や、持続可能な魅力あるブランド展開が高く評価されました。 ・【SDGs部門】竹炭の洗い水/竹虎株式会社 山岸竹材店 https://www.taketora.co.jp/c/takesumi/14araimizu/su00227 【受賞理由】 ​ 虎斑竹を中心に竹材や竹細工を取り扱う竹材専業メーカーの竹虎株式会社 山岸竹材店が提供する「竹炭の洗い水」は環境への配慮が行き届いた商品設計が評価されるとともに、乳幼児期のママたちからの支持を得た点が注目されました。また、地方での雇用創出にも積極的に貢献しており、地域とともに歩む姿勢が高く評価されました。 ・【キッズ部門】エコチル(子ども環境情報紙)/株式会社アドバコム https://www.ecochil.net/ 【受賞理由】 ​ ​ プロモーション支援事業や環境プロモーションを手がける株式会社アドバコムが発行する「エコチル」は、子どもと家庭を対象にした環境情報紙です。親子で楽しめる内容や、環境への意識を自然に高められる取り組みが評価されました。豊富な情報量と親しみやすいデザインで、次世代に環境意識を育む貢献が期待されています。 ◆入選 選考を通じて、本賞の理念に共感する取り組みを行っている企業として以下の企業が入選しました。 ・【SDGs部門】 社会貢献活動「MOVE by eBay Japan」 /eBayJapan合同会社 ・【フェムテック部門】selfem デリケートゾーンチェックツール/株式会社エオストレ ・【健康部門】 『健腸ナビ』検査キット /シンバイオシス・ソリューションズ株式会社 ・【住居部門】 ママコエの家 /株式会社アニバーサリーホーム ・【健康部門】健康経営支援サービス チアLifeプログラム/株式会社MIKI・ファニット ・【フェムテック部門】わたし新発見プログラムTM/ TOPPANエッジ株式会社 【選考基準】 審査は以下の基準に基づいて実施しております。 1. 女性消費者1万人アンケート 女性消費者のリアルな声を基に、商品やサービスの社会的意義を評価。 2. 女性インサイト総研の会報誌『女性インサイトレポートHERSTORY REVIEW』編集委員会の評価 市場トレンドや注目の商品・サービスを編集委員会が精査。 3. 女性インサイト総研HERSTORY特別フェローによる評価 本アワードに審査参加している特別フェローによる専門的視点からの推薦および評価。 4. エントリーシートの内容精査 事務局がエントリー企業の提出資料を確認し選考に活用。 5. 女性インサイト分析を専門とする株式会社HERSTORY独自のフレームワーク「6つの共」(商品の提供価値に置き換えると「6つの価値」)を満たしているか診断 <6つの共> 共鳴:女性の生活を助ける、よりよくする便宜性、実用性の高さ 共創:女性の気持ちが上がる、わくわくする五感、情緒性の印象度 共育:女性の社会進出や活躍、参加、共創などの行動化 共感:女性が買いやすく手に取りやすく使いやすい直感性の配慮 共働:女性が他にクチコミしたいと主体的に感じるインパクト 共生:地球に、未来に、次世代に、SDGS、ソーシャルな配慮 【授賞式取材のご案内】 2024年女性のあした大賞」の授賞式は、2024年12月12日(木)にアニヴェルセル表参道にて開催されます。当日は、受賞企業によるスピーチや商品・サービスの展示が行われ、各企業の取り組みが各企業の取り組みが披露されます。メディア各社の取材を心よりお待ちしております。 <開催概要/取材申込> 日時:2024年12月12日(木)13:00~15:30 会場:アニヴェルセル表参道6階 取材申込:jyoseinoashita-taisho@herstory.co.jp(女性のあした大賞事務局)

  • 【第6回】カインズ他計3社が参加|女性モニターによるリアル座談会 カフェ会議レポート

    女性モニター参加の座談会「herVoiceカフェ会議」とは? herVoiceカフェ会議は、herVoice事務局を運営する株式会社HERSTORY主催の「女性のリアルな声」を企業に届ける座談会。 毎回さまざまな企業が参加し、生活者の視点で商品やサービスの感想をヒアリングしたり、新しい気づきを得たりしています。一般の女性たちは、おしゃべりを楽しみながら、企業の担当者に直接想いを伝えることができる貴重な場です。 ■【第6回】herVoiceカフェ会議 日時/2024年11月14日(木)14:00~16:00 会場/BIRTH LAB(東京都港区麻布十番2-20-7  麻布十番髙木ビル1F) ※東京メトロ南北線/都営大江戸線「麻布十番駅」徒歩1分 参加企業/株式会社カインズ、ハリウッド株式会社、福島市観光コンベンション協会 参加人数/herVoiceメンバー15名 参加企業(順不同) 株式会社カインズ    ハリウッド株式会社 福島市観光コンベンション協会 第6回参加企業:株式会社カインズ、ハリウッド株式会社、福島市観光コンベンション協会 (左上から時計周りに)株式会社カインズ、ハリウッド株式会社、福島市観光コンベンション協会、株式会社HERSTORY 今回の参加企業様をご紹介。まずは、第4回カフェ会議にも参加いただいた株式会社カインズ。継続してご参加いただけるのは、私たちもとても嬉しいです。 次に、女性消費者たちの中には商品を手に取ったことのある方もいらっしゃいそうです。有名化粧品などを手がけているハリウッド株式会社。 そして、福島県の魅力を伝える活動で、地域活性に貢献されている福島市観光コンベンション協会。 最後は、カフェ会議を主催している私たち株式会社HERSTORY。 企業紹介のあと、3~4人のグループごとに企業テーブルを回ります。緊張気味のherVoiceメンバーも、企業紹介を受けて「早く話を聞いてみたいな」とワクワクして胸を膨らませていました。 株式会社カインズは、カーテンについてherVoiceメンバーにヒアリング。「どのようなタイミングでカーテンを買い換えますか?」の質問に「引っ越しの際」が回答として最も多いようでした。 「光が漏れるのが気になるので、カーテン同士がピッタリとくっつくようなサイズを求めて探しました」という声や「引っ越し後のカーテンを購入するまでの間、段ボールで部屋の中が見えないよう隠していました」という赤裸々な声も。「それわかります」と共感と笑いが起こる場面もありました。 ハリウッド株式会社は、自社紹介と共に育毛商品やまつ毛美容液など商品の強みや魅力について、herVoiceメンバーにお話いただきました。「企業名だけではわからなかったけれど、商品は過去に何度も購入したことがあります」と、herVoiceメンバーも一気に嬉しそうな表情に。 実際にプロテイン商品を試飲してもらう場面も。「自分でも取り入れやすいプロテインを知ることができました。なぜプロテインが必要なのかも細かくご説明いただけたからです。」とherVoiceメンバーも新たな発見ができたようでした。 福島市観光コンベンション協会は、「今日はherVoiceメンバーの皆さんに何かをお聞きしたいというわけでなく、福島県の魅力についてお伝えしたくて来ました」とherVoiceメンバーに様々な福島県のお勧めスポットを紹介します。 穴場の絶景スポットを、お手持ちのPCでherVoiceメンバーに紹介いただくと「すごく綺麗」と大盛り上がり。参加者アンケートでも「福島県の桃、林檎の魅力が沢山伝わってきました」「福島県に行きたくなりました」とherVoiceメンバーの評判もとても良かったです。 株式会社HERSTORYのブースでは、「あなたが今抱えている悩みは何ですか?」「運動していますか?」というテーマでherVoiceメンバーにヒアリング。 悩みについては、睡眠不足、名もなき家事、子供のこと、肌の乾燥、更年期症状など各グループごとに様々な悩みをお聞かせいただきました。それらの解決方法についての質問をしたところ全グループに共通していたのは、まず最初に誰かに悩みを聞いてもらうということでした。解決できなくても心が軽くなるといった意見が多かったです。 運動については、ジムに通うのが面倒、運動する気にならないという回答や、時間が取れないというメンバーが多く、日常的に運動しているのは全体の1/3ほどということがわかりました。どれもリアルな声に溢れ、貴重なお話を伺うことができました。 あっという間にヒアリングタイムが終わり、herVoiceメンバーも楽しみにしている恒例のお土産紹介へ。 株式会社カインズ/橋本様 株式会社カインズからは、「切りやすい食品ラップ」。幅が広く、大きな食器や食材も包むことができるので使い勝手が良さそうです。ラップはふとした時に無くなってしまうことが多いので、ストックとしても重宝しますよね。 ハリウッド株式会社/古山様 ハリウッド株式会社からは、ブースで試飲もあったプロテイン3種(きなこ・シナモン・酒のフレーバー)のお土産です。自宅でも健康を気遣える、美味しいプロテインがお試しできるのはとても嬉しいです。「Green Green」という国内有機大麦若葉を使った葉緑素食品もおまけにつけてくださり、心も身体も満たされますね。 福島市観光コンベンション協会/横葉様 福島市観光コンベンション協会は、なんと福島市宿泊補助券1万円分のプレゼントです。 herVoiceメンバーでくじ引きをし、当選者を決めました。当選したherVoiceメンバーは驚きと喜びでいっぱいの様子。周囲も「おめでとうございます」と拍手が起こり、お祝いムードにほっこりしました。 ご当選おめでとうございます。福島市の旅行、楽しんでいらしてください。  今回頂いたお土産たち。盛りだくさんで、紙袋の重みが逆に嬉しくなります。 ※福島市観光コンベンション協会からは、「果寿庵」のりんご大福もいただきました。 ※株式会社アガペファームより100%植物由来の乳酸菌飲料「ソイラクト」のサンプリングもありました。 今回はこれにてカフェ会議も終了です。 「初めてで緊張したのに楽しくてあっという間でした」「また必ず来ます」と、和気あいあいのherVoiceメンバーで、今回も賑やかな時間となりました。 みんなで集合写真を撮影。 次回のherVoice カフェ会議は2025年1/30(木)に開催! 年代など関係なく女性の声を聞ける場ですので、興味のある企業様はぜひ気軽にご参加ください。 お待ちしています!

  • 【日本流通産業株式会社】5年間で大きな成果を生み出したボランタリーチェーンブランド『くらしモア』のリブランディング。デビュー30周年を見据えたこれからに向けて

    日本流通産業株式会社 専務執行役員 兼 管理本部 本部長 田淵 寿氏 「くらしにもっと!」をコンセプトに1995年に誕生したくらしモアブランドのさらなる認知度を高めるために、2018年にリブランディングをスタート。ハー・ストーリィでコンセプト開発の依頼をうけました。実行には、お客様に一番近い加盟社店舗や社内で働く女性スタッフが中心となって「くらしモアリブランディング会議」を立上げて学びながら取り組みました。 リブランディング導入後は、「ママモア連絡協議会」としてプロジェクトを継続。女性視点での商品開発を実現するための基盤づくりをさせていただきました。 プロジェクトから導入して5年が経過。田淵専務に、この5年間の成果と、今後についてお話をお聞きしました。 日本流通産業株式会社 専務執行役員 兼 管理本部 本部長 田淵 寿氏 〈プロフィール〉 1956年12月10日生 1979年3月 株式会社平和堂へ入社 2013年5月 同社取締役 開発本部長 2014年2月 同社取締役 商品本部長 2017年2月 同社取締役 開発本部長 兼 開発部長 2017年5月 同社常務取締役 開発本部長 兼 開発部長 2018年2月 同社常務取締役 開発本部長 2020年9月 日本流通産業株式会社 顧問に就任 2021年2月 日本流通産業株式会社 専務執行役員に就任                   > 日本流通産業株式会社                   > くらしもあ ■共創プロジェクトの目的 日本流通産業株式会社(略称ニチリウ)グループのボランタリーチェーンブランド『くらしモア』をリブランディングしマーケットに定着させることで、商品力の強化と加盟社及びニチリウの取扱高拡大を実現する。 ・「くらしモア」を加盟社店舗で、よりお客様に支持されるブランドとするために店舗内での存在価値の再確認とペルソナの設定と共通理解の推進 ・女性スタッフの活躍の場を広げ、お客様視点での商品開発や企画が生まれる体制づくり ・加盟社店舗におけるNB(ナショナルブランド)、PB(プライベートブランド)との違いを明確にし、存在価値を明確化しシナジーを創出 ■共創プロジェクトの内容 2018年10月〜2019年4月 【くらしモアリブランディング会議】 『くらしモア』ブランド誕生25周年を前に、消費行動の変化に対応した「よりお客様目線に立った」リブランディングがスタート。ハー・ストーリィは、ニチリウと加盟社代表の女性社員によるプロジェクトチームの立ち上げから会議のファシリテーター、コンセプトワークやロゴ制作の監修などを通じて伴走した。 2019年8月〜継続中 【ママモア連絡協議会】 マーケットへの導入と浸透と定着を目指し「ママモア連絡協議会」を設置し、加盟社代表の女性社員と議論を重ね、モニタリングやアンケートを現在も実施。 ■​導入成果 本プロジェクトを通じ、下記の成果を生み出した。 1 ターゲット明確化→「子育て世代の女性」 2 コンセプト決定→「気づけばいつもくらしモア」(子育て世代の女性を応援) 3 キャッチコピー策定→「いつも、ずっと、そばに」 4 「くらしモア」宣言策定→①価格の約束 ➁信頼の約束 ③進歩の約束 5 ロゴのリニューアル→くらしモア宣言とSDGs的要素をデザインに反映。 6 デザインマニュアル作成→ロゴマークの使用やパッケージデザインのルール策定 7 ブランドサイト開設・くらしモアソングのリリース→ハー・ストーリィが制作支援。 8 SNS(Instagram)開設→ハー・ストーリィが運営を担当。 (フォロワー数:11,621人※2024年10月21日時点) 9 2023年 くらしモア公式キャラクター「くらしのモアちゃん」デビュー 10 『くらしモア』商品の取扱高上昇→2021年から2024年でオリジナル商品取扱高117%伸長 11 PBオリジナル商品アイテム数3,000(※2024年6月時点) 今後は「2028年度オリジナル商品取扱高1000億円」という目標に向け、本プロジェクトで得た商品開発力・トレンド分析力・マーケティング力をさらにレベルアップさせるための取り組みを進める。特に、女性スタッフの活躍をより促進させるための、ニチリウと加盟社における管理職のマネジメント力向上が大きなテーマとなっている。 ■INTERVIEW インタビュアー:株式会社HERSTORY 代表取締役 日野 佳恵子<プロフィールはこちら > ボランタリーチェーンにおける「くらしモアブランドの存在価値」とは? 日野:まずは御社の事業内容について、わかりやすくお教えいただけますでしょうか。 田淵:1974年に「小異を存して大同につく」を理念に掲げ、有力チェーンストア7社の結集により日本流通産業株式会社(略称ニチリウ)が発足しました。加盟社が志高く自主独立を守ることを目的とした先駆的な共同仕入機構(ボランタリーチェーンと呼びます)です。スケールメリットを追求する共同仕入に加え、「くらしモア」ブランド商品を主とするオリジナル商品開発に鋭意取り組んでいます。現在では、北海道から沖縄まで16の小売りチェーンと3生協が加盟し、展開する店舗数は合計2,000店超、グループ売上3兆円という、日本有数の小売り集団となっています。  1995年には、ニチリウグループ独自で企画・開発する商品群を『くらしモア』ブランドにてスタート。絶えずお客様の視点に立ち、スピードをもって事に当り、お客様のライフスタイルに合わせた価値ある品を供給すべく、衣食住全分野の商品を開発・調達してきました。 くらしモアのロゴと、商品のパッケージ 日野:その歴史ある『くらしモア』を見直すきっかけとなった背景や理由について、お聞かせください。 田淵:実は、私自身はもともと加盟社である(株)平和堂出身で、ご縁があって2020年にニチリウの顧問として着任しました。ですから、ブランドスタートからリブランディングスタート直後まで、商品を販売する加盟社の社員として見ていたわけです。その視点で言うと、なかなか売り場での存在感が大きくなりきっていないということは感じていました。やはりNB(ナショナルブランド)の認知度が非常に大きく、現場のバイヤーサイドとしては売り場展開を優先してしまうんですね。更に各加盟社でも独自のPB(プライベートブランド)を持っていました。加盟社独自PBやNB商品を優先して展開がされていますので「くらしモア」ブランドの存在価値はどこにあるのか?と考えさせられました。幸いにも「くらしモア」商品を前面に打ち出して売場展開してくださる加盟社もありましたので、加盟社にとって「自分達のブランド」になること、存在価値のあるブランドにしていくことが私の仕事だと考え決意を新たにしました。  2020年の9月よりリブランディングされた商品が店頭に並ぶようになりましたが、その効果や変化を実感するにはまだ至っていませんでした。ママモア連絡協議会では非常に熱心に議論を重ね、その内容がとても充実していることに感心したことを覚えています。ハー・ストーリィさんの指導やリーディングが大きな役割を果たしてくださっていることを身をもって理解することができました。 リブランディング会議から生まれた「いつも、ずっと、そばに。」は子どもたちの成長を見守るブランドというコンセプトを言語化しています。 お客様に一番近いスタッフが、リブランディングの一番の適任者 日野:弊社が最初に御社と関わらせていただいたのは、御社の経営トップ会にお呼びいただき、「女性が築くマーケットの現状と今後の動向~小売店は何をすべきか」というテーマで講演を行なった時ですね。それをきっかけに、女性の購買行動や心理を理解したマーケティングの必要性を理解し、まさしく『くらしモア』の閉塞感を打開する鍵がそこにあるのではと気づいていただいたことから、弊社にあらためてリブランディングのコンセプトづくりから関わることをご依頼いただきました。  弊社がまず着手したのは、リブランディングを「購買層に属性も接点もいちばん近い」女性スタッフが中心となるためのプロジェクト化。メンバーには、当時のロゴ制作の背景など『くらしモア』ブランドについての理解、「ブランディングとは何か」「なぜリブランディングが必要なのか」などを学んでいただくことから始めました。約1年半の期間を経て、加盟社各店舗の顧客層のペルソナ化、コンセプト設定、キャッチコピーやロゴなどのクリエイティブ制作までをやり遂げ、生まれ変わった『くらしモア』がスタートしたのです。 田淵:私もニチリウに来てからリブランディングプロジェクトの取り組みを知り、リブランディング会議で熱心に議論を重ね、苦労して一つ一つを形にして商品化に繋げているかを理解しました。お客様の暮らしに関わる商品を作るのに、いかに女性の視点や意見を取り入れることが大切であるかを実感しました。しかし、お客様や世の中へ浸透させるには、ニチリウも加盟社も、社内での理解や後押しが課題であることも知りました。それは、リブランドがスタートしてから始まり現在も継続している「ママモア連絡協議会」から発信されるモニタリングやアンケートの分析から生まれるアイデアの素晴らしさからです。  商品開発や販促企画、公式Instagramやくらしモアソング、加盟社店舗でのくらしモアフェアなど、現場目線での効果的な施策がどんどん生まれる“場”があり“人”がいる一方、そういう場や人をどんどん生み出すためのマネジメント体制にまだなっていない。もともと、商品開発にしても売場展開にしても、トップダウン的に現場から遠いところから指示を受けるというやり方で長い間続けてきた風土や慣習は、変わりつつはあるけどまだ抜けきっていないところもあるんですね。ですから、これからは人事制度や教育体制を充実させることも含めて、年齢や性別や職種に関わらず誰もが活躍したいと思えるような組織にしていきたいと思っています。 パッケージデザインアンケートの様子 チャレンジできる組織こそが人を育て、商品を育て、業績を伸ばす 日野:御社は2024年6月には創立50周年となり、『くらしモア』も2025年には30周年を迎えることになりますが、節目や分岐点におけるゴール設定とそこに向けて社員を巻き込むことが大変上手だと思っています。その要因は何なのでしょうか。   田淵:創立50周年のプロジェクトでは、公式キャラクター「くらしのモアちゃん」を生み出したり、「ニチリウの歩み」というYouTube動画を制作。また、例年開催している「くらしモアフェア」にて50周年記念特別企画を実施するなど、社内外から大きな反響をいただくような取組みを実現できました。これは、『くらしモア』リブランディング会議を成功事例として、部門横断型で各部署から選抜されたメンバーにプランニングをすべて任せたことが、成功の大きな要因だと考えています。経営層や管理職はメンバーに仕事を任せ、責任は自身が持つ姿勢が大切です。これからの若手活用や女性活躍の推進にドライブがかかるきっかけになっているのではないでしょうか。  『くらしモア』に関しても、30周年となる2025年にオリジナル商品取扱高1000億円という目標を掲げています。もちろん売上金額だけを追い求めるわけではありませんが、先ほど少し触れました「ママモア連絡協議会」では、より広い消費者へのブランドの浸透と定着を目標に女性メンバーが意思と責任感を持って活動しており、順調に取扱高も伸びています。ニチリウと加盟社の女性メンバーのみで構成されるプロジェクトから生み出されるさまざまな企画や商品で、着実に目標に近づいている実感があります。 くらしモアの公式キャラクター「くらしのモアちゃん」 日野:誰もが思い切ってチャレンジできる環境というのが、とても大事なのですね。   田淵:そうですね。チャレンジすることで変化が起こり、そのチャレンジの成功を周りが見て熱が伝わるのだと思っています。この企画はうまくいってるなとか、この商品は成功だなと実感するのは、やはり現場、売り場なんですね。お客様が手に取っている姿を見るということだけではなく、その売り場がお客様にとって魅力的なものになっているかどうか、売り場のスタッフが売りたいという強い思いを持っているかどうか。不思議なことに、熱量というものは感じることができますから。プロジェクトメンバーが自信を持って開発した商品は、店舗の販売スタッフも売りたいという気持ちが強くなるものです。今では商品の改廃も積極的に実施していますが、ほんの数年前までは、すでにリニューアルされた商品が発売されていながら廃盤商品がまだ店頭で売られていたり、そしてその状態を担当者が改善せず放置しているような売り場もあったことを考えると、リブランディングプロジェクトの功績は目に見える成果や業績だけでなく、人の意識や組織の風土を変えるという目に見えないものもたくさん生み出したと言えるのではないでしょうか。 売り場のスタッフが「売りたい」と思える商品づくりを実現するための体制に 日野:衣食住の関連商品を扱うボランタリーチェーンとして、たくさんのお客様に喜んでいただけるような商品を生み出し続けるという使命において、トレンドをキャッチしたり最新の情報を逃さないことが大切だと思えるのですが、それはどう担保されているのでしょうか。   田淵:弊社は自社店舗を持っているわけではないので、商品を売る現場はあくまでも加盟社の店舗となります。ですから、弊社の独りよがりで開発された商品を押し付けてもうまくいきません。加盟社に「これは売れそう」「これは積極的に売りたい」と思ってもらうことが大事です。そのために、商品開発においては女性視点やモニタリング等お客様視点のモノ作りが大切だと考えています。現状は加盟社バイヤーとニチリウバイヤーがプロジェクトチームをつくり、競合店の価格や品ぞろえ、品質の調査を行い商品開発を進めています。しかし、子育て中のお客様に本当に求められている商品はなんだろう、というお客様視点での商品開発ができるメンバーが限られています。ママモア連絡協議会の活用・モニタリングもまだまだ不足していますが、それでも着実に前進していると感じています。 ママモア連絡会議の様子。商品を食べ比べる試食会も定期的に開催しています。 日野:私たちが毎月まとめている、さまざまなカテゴリーに分類した女性マーケットのトレンドデータも、お役に立てるかもしれませんね。   田淵:確かに、それぞれのメンバーが経験値や肌感覚で持っているターゲット像に加えて、客観的事実に基づいたデータを付加することで、ぐんと精度が上がるかもしれませんね。やはり『くらしモア』を先導するニチリウは、加盟社にリードされるのではなく、「ニチリウが商品開発においても引っ張ってくれるから安心できる」と思っていただける存在にならないといけないと思っています。   以前、「ママモア連絡協議会」の中で、ニチリウグループの各店舗において食料品などと比較して訴求力が弱く、お客様が他社で購入されることの多い「靴下」をいかに強化するか、というテーマをハー・ストーリィさんに主導していただき成功させたことがありました。そこで得たノウハウなども、当時のメンバーで留めるのではなく、商品開発を担当するバイヤーが共有すれば売り場のスタッフがより共感できる商品を生み出すことができるかもしれません。 ブランド力強化の要は人材育成 日野:では最後に、田淵専務がこれから『くらしモア』ブランドについてどうしたい、あるいはこうあるべきだという方向性についてどう考えていらっしゃいますか。   田淵:具体的な目標としては、2028年度にオリジナル商品の取扱高1000億円達成を掲げています。リブランディングをスタートしたことで順調に業績を上げてきましたが、更に加速するためには、更なるブランド力の向上を考えなければ難しいと考えています。その最重要課題が「人材の育成」だと考えています。商品開発力のあるバイヤー、メンバーの能力を最大限に発揮させることのできるマネージャー、SNSなどのメディアでファンを増やすことに長けたマーケティングスタッフ等を育成するためのセミナーや研修会への参加を促し、社内勉強会を充実させ、『学んで実行する組織風土』をつくり上げ、『くらしモア』ひいてはニチリウグループのブランド力を高めていきたいと考えています。

  • 女性の暮らしと生活意識データ集2025年版(三冬社)に『越境消費に関する調査データ』が掲載されました。

    2024年4月に実施した女性インサイト調査データが、株式会社三冬社の書籍「女性の暮らしと生活意識データ集 2025年版」に掲載されましたことをお知らせいたします。 本調査では、女性が多様な購入チャネルを使い分け、国境を越えてニーズに合った商品を購入している実態を明らかにしました。詳細は、弊社のプレスリリースをご覧ください。

  • 女性の購買意欲をそそる10のキーワード

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.82 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第82回目(最終回)は、女性の購買意欲を誘う10のキーワードについて解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性の購買意欲を刺激する10のキーワードとは 女性たちの購買意欲をそそる10のキーワードを整理してみます。言い換えれば、「買いたい」を起こすための10の「快」です。ぜひ女性視点マーケティングを取り入れる際には意識してほしいと思います。 幸せをイメージする購買意欲① 女性はモノを買う時に、どちらが幸せに近づくかという無意識の選択をしています。特売の卵や肉を買うことも大切ですが、「今日は、パパの誕生日だから感謝を込めていいお肉にしよう!」「子どもの笑顔を想像して手づくりケーキの準備もしよう」など、買物の向こう側の幸せな映像を想像しながら、今日買うべきものを判断しています。 なりたい私をイメージする購買意欲② 女性は、「私のイメージしている素敵な女性になれる商品はどれか」という選択を考えます。恋人と過ごしている私、妻としての私、母としての私が理想としている私に近づくための選択はどちらなのか。瞳が大きく見えるカラーコンタクトやシワ予防の化粧品、どちらも“なりたい私”のアイテムなのです。 共感されることで成功を感じる購買意欲③ 女性たちは、「素敵ね」「いいね!」と承認され、共感されることで満足度を高めます。相手にほめられると買物は成功となります。「ピアス買ったの? かわいいね」「髪型変えたの? 素敵」と、相手が気づいてほめてくれるかどうかで、買物は成功か否かとなるのです。 母性から生みだされる購買意欲④ 母性という本能的な行動からくる買物があります。小動物や赤ちゃんなど、小さな姿や形に惹かれます。丸くて小さくてぷにぷにした感触は赤ちゃんの頬やお尻を想起させます。思わず「かわいい」と手が出るのです。幼少期に、ぬいぐるみや人形でままごとゴッコをするのもその現れです。 選ぶことで刺激される購買意欲⑤ 「商品を選んでいる時間が好き」という女性は多いです。あれこれ見て楽しみたいと思っています。商品はお花畑の花や木の実と考えましょう。次から次へと拾う感覚で、女性たちに提案しましょう。そして「今年はコレ」というように、コーディネート、アレンジ、着まわしを提案して購買意欲を刺激しましょう。 みんなと分かち合う(シェア)購買意欲⑥ 誰かに配るための買物や、分かち合うための買物が好きです。これから友人と会うから持っていきたいと思っています。配りやすいサイズ、バッグに入れて持ち歩ける形、友達に見せたら喜ぶようなデザイン、場が盛り上がりそうな人気のスイーツなどが求められます。たとえば、「ママ友との集まりに一品持参」といったように、誰とどんな時にどう使うといいかという提案があると思わず手が出やすくなります。 人の役に立つための購買意欲⑦ 自分以外の家族や周囲に役立つと思う買物をしたいと考えています。手荒れに効くハンドクリーム、髪に優しいシャンプー、健康のためのサプリメントなどは、家族や友人間で渡し合ったり、クチコミしたりすることができます。“誰かを思って”という想像しやすい訴求をしてみましょう。これにより、複数買いが起こりやすくなります。 自分へのご褒美や特別感を刺激する購買意欲⑧ 大切にされたい、自分をほめたい、ご褒美があると頑張れるなど、特別な扱いやサプライズ、大事にされた感の得られる出来事や商品はうれしいものです。“私のために私に贈る”ギフトサービスは、働く女性を中心に年々成長しています。自分への花の定期便も人気があります。女性にとって特別な日は、月や週単位でも起こり得るのです。 季節感や雰囲気で引き出す購買意欲⑨ 旬と色と商品をつないで提案しましょう。秋と黄色とパンプキンやモンブランのケーキ、春とピンクとブラウスとスカーフ、冬と白とセーターと帽子などなど。季節感はその時、その瞬間の限定感と新鮮さをもたらします。ファッション雑誌の特集には、色から入る企画が多いです。「秋のベージュを着こなす」「春色服で気分を上げよう」など。 クチコミ情報でつながっていく購買意欲⑩ 他人との関係構築のためのプチギフトは女性特有です。母の日、入学式、お歳暮、冠婚葬祭などのわかりやすいタイミング以外にも、学校の先生の謝恩会、スポーツクラブの集いなど、女性はさまざまな場面でちょっとした小土産が必要となります。みんなはどうするのかなど、クチコミ情報は頼りです。 女性の購買意欲をそそる10のキーワードは、女性視点マーケティングを実践するうえでの確認用としてまとめました。ぜひ活用していただきたいです。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、最新記事の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 世代別に見る女性のSNS利用傾向とSNSを使い分けるコミュニケーション術

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.81 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第81回目は、世代ごとのSNSの使い分けやコミュニケーション方法について解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 世代別に見る女性たちのSNS利用実態とその変化 女性たちはSNSが好きです。おしゃべりをする、他人のクチコミを見る、レビューを書く、コミュニティに参加するなど、女性たちが「人との関わりが好き」だということが分かります。時代が変わると、使うツールも変わります。 女性消費者動向レポート「HERSTORY REVIEW」2021年2月号の最新号では、女性たちのSNS利用について世代別に調査した内容を特集しました。 10代から60代以上までの223人を対象に調査した結果、実に92.8%がSNSを利用していると回答しました。10代・20代は100%、30代で97.8%、40代で95.2%と、世代が上がるにつれて利用率は下がりますが、それでも60代以上で75.0%という結果になりました。 世代別に異なるSNS利用傾向と『LITFY』の誕生 内容を見ると、使用しているSNSは世代によって異なりますが、とはいえ上位5つのSNSの利用がすべて同じだったという点は注目に値します。弊社ではこの結果を受けて、平均利用順位のSNSの頭文字を取って「LITFY(リトフィ)」と名づけました。 LINE、Instagram、YouTube、Twitter、Facebook という順ですが、YouTubeは特徴性の違いからリトフィの頭文字では最後に扱いました。また、10代ではTiktokの使用率が上がった点が特徴的です。 SNSを使いこなす女性たちのコミュニケーション術 今回の調査から、さらに個別のインタビューを世代別に行い、SNSの使い分けについても聞いてみました。その結果、ある程度の傾向が見えてきました。 LINE……日常生活の連絡網 Instagram……最新情報の入手 Twitter……趣味、オタクなどの交流、情報入手 Facebook……知人の近況確認 YouTube……生活の役立つヒント といった具合です。 個々に差はあるものの、概ねSNSを使ってきたからこその特徴性を把握した使い分けだと言えます。あらためて女性のコミュニケーションツールの浸透度と利用方法には感心してしまいました。 次回は、女性の購買意欲をそそる10のキーワードについて解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 購入意欲を起こさせる歳時・祭事・催事の「3つのサイ」

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.80 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第80回目は、季節や節目に応じた商品提案の重要性について解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性が大切にする3つの節目 女性は季節や節目を気にします。「3つのサイ」とは、歳時・祭事・催事のことです。 歳時は、年間を通じた季節行事のことを指します。クリスマス、お正月、バレンタインデー、ひな祭り、母の日、父の日など、1年の中で訪れる例年の行事が含まれます。 祭事は、結婚式、七五三、誕生日、還暦祝いなど、個人の記念行事、いわゆる冠婚葬祭のことです。 催事は、大売り出しや閉店セール、優勝セール、周年記念フェアなどの売り出しイベントやキャンペーンのことを指します。 女性の消費行動を掴む、季節・節目ごとの提案術 いつも棚に並んでいるクッキーがあるとします。歳時なら、「もうすぐクリスマス。毛糸の靴下と一緒に友達にプレゼントはいかがですか?」と、毛糸の靴下とセットで提案してみます。祭事なら、「結婚記念日はいつですか? 今年は、周囲のお世話になった皆様に、『おかげ様』の記念品として、クッキーで幸せのおすそわけ報告はいかがですか?」と提案してみます。催事なら、「地元サッカーチーム優勝! 今、お買い上げの方に、サッカーボールをイメージした丸形クッキーを用意しました。一緒にハッピー気分で盛り上がりましょう!」などです。 同じものでも季節や節目によって「買わなきゃ」と思うことがある女性の消費行動は、よい商品であれば、伝え方や売り方を変えることで、いつでも売れるのです。 読者の商品も「サイ」を切り口に提案を考えてみてほしいと思います。同じ商品でも工夫すれば、年間365回の売る機会を考えられるはずです。 これが女性視点マーケティングの面白いところです。 シーンごとに変わる美しさをサポートする、女性のためのヘアメイクサロンの例 都心の駅チカを中心に、全国で60店舗(2020年12月末時点)を展開するヘアメイク&ネイルサロン「アトリエはるか」。ここは美容室ではなく、女性が気軽に立ち寄ってヘアメイクを直したい時に訪れる店です。創業者の女性は会社員時代、仕事が終わると合コンに行っていたそうですが、会社での自分と、夕方から向かう合コンでの自分で髪型やメイクを直したいというニーズがあり、その場所をつくろうと店を始めたのです。 アトリエはるかでは、女性たちのシーン別のヘアメイクニーズがマップ化されています。食事会、結婚式、デートなど、1日の中でも多彩にシーンが変わります。 その都度、ヘアメイクを変えたいという女性ならではの視点が事業となりました。披露宴や合コンに行った先で、友達から「素敵ですね、その髪型。自分でしたの?」「メイクがとてもいいですね」などと評価されることで、アトリエはるかはお客様の姿自体が宣伝媒体となり、クチコミで広がっていきました。 現シーンの自分から、次のシーンの自分に変身できるアトリエはるかのサービスは、まさに「サイ」の場面が多い女性にとって、「対応するビジネスがない」「自分がほしい」という願いがスタートとなり、拡大していった例です。 次回は、女性たちが使い分けているSNSについて解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • クリエイティブにおける男女の視点とコミュニケーションの違い

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.79 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第79回目は、男女のクリエイティブに対する視点の違いについて解説しています。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性は対人意識。男性は対物意識 女性の行動は、常に対人意識です。誰かとあたかも会話をしているような感覚になるクリエイティブをつくるのがいいです。 キャッチコピーを2020年12月某日の段階で、男女ファッション雑誌で比較してみました(雑誌販売サイトFujisan.co.jpを利用。すべて2021年1月号)。   男性ファッション雑誌の特集タイトルは次の通りです。 「一点“得意”主義がお洒落を変える!」(「Safari」) 「今こそ! テンションあがる買い物」(「メンズノンノ」) 「大人の服、お金をかけるところ、抜くところ」(「UOMO」) 「ギャップ感ある男に魅せる バッグと時計」(「SENSE」) 女性ファッション雑誌の特集タイトルは次の通りです。 「真冬のレディStyle は、もっと可愛くもっと暖かくできる♡」(「美人百花」) 「ファッションでも、メイクでも。20代の冬こそ〝小顔”が希望だ♡」(「MORE」) 「おしゃれもカラダもリスタート すっきり身軽に 捨てる・着やせる・痩せる!」(「BAILA」) 「私たち、もっと『スカート上手』になりたい!」(「マリソル」) 比較してみて、いかがでしょうか。少しだけ整理してみます。 女性ファッション雑誌の特徴①:特集タイトルの語尾について 女性雑誌の特集タイトルの最後は、「できる♡」「希望だ♡」「痩せる!」「なりたい!」というように、自分の希望や思いを、こちら側にいる友達に話しかけているような終わり方が多いです。♡や感嘆符なども多く使われています。 女性ファッション雑誌の特徴②:特集タイトルの書体 女性雑誌は、明朝体や角丸、手書き風、大中小サイズ変更など、タイトルの文章の中に細かな変化があります。部分的にクレパスで入れたようなラインを引いたり、波線を入れたり、吹き出しをつけたりと、文章そのものから声の抑揚や気持ちが伝わってくるようなデザインになっています。 女性ファッション雑誌の特徴③:言葉遣い まるで誰かと話しているかのような会話風の表現が多く使われています。主語が「わたし」や「私たち」といった感覚で書かれており、共感を求めるように、「でしょ」や「あなたもそう思わない?」といったニュアンスが投げかけられているような言葉遣いが特徴です。 女性ファッション雑誌の特徴④:表紙モデル写真 女性雑誌では、至近距離で顔のドアップが多く、カメラ目線で読者と向き合い、微笑みかけながら、まるでおしゃべりをしているかのような距離感になっています。また、日常にありそうなポーズや動きも多く見られます。 これに対して、男性誌では逆のパターンが多く見られます。 女性は、クリエイティブ表現からも疑似コミュニケーションが有効であることが、女性ファッション誌の表現からも伺えます。 「心の理論(ミラーニューロン・システム)」で読み解く女性の感情とコミュニケーション 以前書いた記事の中の『「男女の脳は本当に違うのか?」の実証』で、女性は、「心の理論」と呼ばれる能力、ミラーニューロン・システムがあると書きました。これは、情報を見ながら、他者に起きた出来事をあたかも自分に起きたかのように感じる能力があるというものです。 まさに女性ファッション雑誌のクリエイティブを見ていると、「向こう側にいる人と読み手の自分が共感している感覚」が重要視されていることがわかります。 販促物の制作やサイトには、こうした女性特有のコミュニケーションを発信する必要があります。知らなければ大きなロスをすることになります。改めて確認しましょう。 女性視点の重要性と効果的なコミュニケーション戦略 女性視点は、商品だけが並んでいても「気に止まらない」から「見ない」のです。 モノを売りたい時には、人の顔、自分と類似の環境にありそうな女性がこちらを向いている、または、関心を持ちやすい赤ちゃんや子ども、時にはペットなど、「誰を幸せにするのか」を一瞬で想像できるクリエイティブとメッセージの力を高めてほしいと思います。 人の顔のない商品バナー広告よりは、顔のあるバナー広告を見るのが良いです。さらには、バナー広告よりは、より身近な女性が紹介しているSNSなどのほうがグッと信頼しやすいでしょう。女性に向けたクリエイティブのコミュニケーションは、すべてが「対話」だと考えることが大切です。 次回は、購入を促す3つの催事についてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 新感覚のネーミングでプロモーションを仕掛ける方法

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.78 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第78回目は、男女の表現の違いを学びながら、効果的なプロモーション戦略を展開する方法を解説していきます。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性トレンドの70%はキャッチコピーで仕掛けられる 女性トレンドを作り出したかったら、今ある馴染みの商品に「新感覚」のアレンジをほどこしてネーミングにすることを考えてみるといいです。在庫の山になっている昔の商品を今一度掘り起こして、「今、これが新しい」として、着こなし方や使い方と合わせて新感覚のネーミングをつくり出したり、海外の名前を使うなどして、もともと似たものがあっても、新しいもののように伝え直すことで「新鮮さ」を出すと、蘇ることがあるのです。 コートとカーディガンを一緒にした「コーディガン」。 アスレチックとレジャーを合わせた「アスレジャー」。 ベランダでキャンプをするなら「ベランピング」。 鉄製のフライパンではなく「スキレット」。 耐熱性の陶器焼き型ではなく「ココット」。 他にも、着用後や使用後が素敵になっている、という状態そのものを名称の前につけた販売訴求方法は有効です。たとえば、ブーツの場合、「美脚ブーツ」や「あしながブーツ」、優しい色合いなら「きれいめブーツ」といった具合です。 女性が履いた時に足がどう見えるのかといった、着用後のシーンが想像しやすいコピーをつけるだけで、「あ、いいかも」と思わせることができます。 男女のファッション表現の違いとメディアを通じた学び 女性向けのアパレルでは、このように着用後のニュアンスを表現する手法が多用されます。たとえば、「抜け感」は気どりがなく、肩の力を抜いた感じのスタイルを意味し、「こなれ感」は自然でおしゃれな着こなしを表現します。このように、「感」という言葉を使うことがひとつのコツです。 こうした男女の異なるクリエイティブを学ぶためには、女性向けのメディアや雑誌もおすすめです。男女両方のファッション雑誌を購入し、職場で表現の違いを比較してみると、「男女の違い」に対する表現の違いを体感的にトレーニングすることができます。また、コンテンツメディアの「note」で、ある男性が男性雑誌と女性雑誌を比較している興味深いコラムを見つけたのでご紹介したいと思います。 事例:justice7さんの投稿から転載 https://note.com/shoji7711/n/nf6be0d416cea 膨大な新刊雑誌をネットで読むことのできる「dマガジン」で、興味深いことに気づいた。 すべての雑誌に詳細に目を通す時間はないので、当初は興味のある雑誌に目を通していた。習慣化するにつれ、世の中のニーズを探るため、あえて興味のない雑誌にも目を通すようになった。趣味の雑誌は予想通りだったが、男性総合雑誌と女性総合雑誌には、とても興味深い違いがあることに気づいた。 男性総合雑誌が「出来事」を中心に書かれているのに対し、女性総合雑誌は「人物」を中心に書かれているということだ。男性総合雑誌が最近起きた事件などが書かれているのに対し、女性総合雑誌は、最近注目されている人物などを中心に書かれている。 典型例として、男性総合雑誌に政治や経済ネタが多いのに対し、女性総合雑誌には各界で活躍している人物のことが詳細に書かれている。個々人の力ではどうにもならない世界経済の話題よりも、より身近な人物観察のほうが女性にとって関心が高いようだ。ある意味、女性のほうが男性よりも地に足が着いているようだ。 女性同士が集まると身近な人物(同じ職場の人たちのように本当に身近な人物)の話題に華が咲くのだろう。人間観察に長けている分、男性よりも女性のほうが「人を見る目」が確かなようだ。妻の浮気は絶対にバレないけど、夫の浮気はすぐバレるというのも、その典型かもしれない。 日本では、まだまだ女性の社会進出が進んでいない。男性より人間観察能力に秀でた(つまり「政治力」の高い)女性たちが入ってくるのを、男性経営陣が無意識的に恐れているようにも思える。日本の会社の経営陣の多くは「社内政治」の勝ち組だ。自分たちよりも遥かに政治的能力のある女性たちを経営陣に入れたくないと男性たちが無意識的に感じているのだろうか。そのような思惑が女性の経営参画を遅らせているとしたら、日本社会にとって極めて残念なことだ。 とても魅力的なコラムだったので、ここに掲載いたしました。 また、学術的な視点から雑誌を使った学びの意義についても面白い報告を見つけました。これは「表現学会」が発行する『表現研究』第92号に掲載された、中里理子氏の「若者ファッション雑誌に見る男女の文体差」研究結果報告です。「おわりに」からの抜粋をご紹介します。 「若者ファッション雑誌に見る男女の文体差」研究結果報告からの抜粋 2001年以降の男性雑誌には、化粧品等の美容関連記事やスイーツなどを取り上げる頁があり、女性雑誌への接近が窺われる。言い換えれば、女性雑誌のほうが時代の変化と流行に敏感であり、新しいものを積極的に取り入れる姿勢を持っていることにもなるだろう。 また、今回の調査を終えて、ファッション雑誌の語彙を対象に男女の語彙の違いとその移り変わりを見ることの有効性を実感した。(中略)ファッション雑誌を対象に語彙の男女差や移り変わりを調査する意義は大きいと思われる。 次回は、コピーや文章についてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • ひらがな、カタカナを駆使したオノマトペで惹きつける

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.77 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第77回目は、女性を惹きつける「語感」と文字のバランスの重要性について解説していきます。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性を惹きつける語感と文字のバランス 女性は「感じ取る力」が高いため、「語感」でも惹きつけることができます。 女性に人気のある商品や店舗は、名前そのものが、ひらがな、カタカナ、漢字、記号のバランスで構成されています。以前、日本語の専門家の方と話をしたときに、「ひらがなは、平安時代のギャル語だよ」と言われ、びっくりしたことがあります。 調べてみると、確かに貴族社会において女流文学に多用され、私的な場か、女性によって用いられたことから、平仮名を「女手(おんなで)」と呼んだそうです。これは私の勝手な想像ですが、いつの時代でも、見た目に優しい、かわいい文字を好んだのが女性だったのだと感じます。 響きで心を動かす五感マーケティング「オノマトペ」 「オノマトペ」という言葉をご存じでしょうか。これは擬音語や擬態語を指します。ネーミングや店頭POPにオノマトペを使用すると、同じ商品が急に売れることがあります。 言葉だけで五感で想像できてしまうため、“ハートにキュン”と表現するだけで自分事に想像をふくらませてそんな気持ちに浸れることができるのです。 かつて、女性たちの間で「壁ドン」がブームになったことがありましたが、この「ドン」という言葉の響きが重要でした。もしこれが「彼女の逃げ道を塞ごう」などと言い換えたら、一気に恐怖感に変わってしまいます。 オノマトペは古代ギリシア語が語源で、「語を創る」「名づけ」という意味があります。「響きの模倣」「音の模写」「自然の音に似せて語を創ること」という意味で理解していただければ良いでしょう。ふわふわ、ほかほか、さらさら、キラキラ、ぷにゅぷにゅ、しとしと、コトコト、とろ~り、ほっこり、しっとり、ザックリなど、音の感じや状況を表現する言葉は無限に存在します。 オノマトペで魅力を倍増させる商品ネーミング 特に2文字を繰り返す「コトコト煮る母の煮物」や「ほかほかのお芋」という表現は、聞くだけでおいしそうに感じます。これがただの「煮物」や「芋」では味気ないものになってしまいます。 あるベーカリー売場の開発担当者から、「今までは、メロンパンとして売っていた商品名を『外はザックリ、中はふわふわメロンパン』と変えてみたところ、売上が120%アップしました。これをきっかけに、店内の商品名をすべて見直したところ、ひとり当たりの購入数も増え、客単価もアップしました」という話を聞きました。 食材からスイーツまで魅力的な商品名の秘密 食品宅配オイシックス・ラ・大地の野菜のネーミングは、いつもすばらしいです。たとえば、「あめトマト」「みつトマト」「おしろいキュウリ」「カボッコリー」などがあります。これらを聞くだけで、「あまいトマトだ!」「白いキュウリって?」「カボチャとブロッコリーの間の野菜!?」と、興味がわいてきます。食品や料理メニューは、ネーミングだけで売上が格段に変わるものです。 ローソンのスイーツも、新商品が出るたびに感心します。スイーツ好きの女性社員たちが大活躍しており、ネーミング、カラー、ロゴの3点セットが秀逸です。「バスチー」「ザクシュー」「モチーズ」「ぷるシュー」「どらもっち」「サクバタ」などは、食感が伝わり、なおかつ新しい感じがするため、思わず買ってみたくなります。 また、靴下の岡本の大人気シリーズ「靴下サプリ まるでこたつシリーズ」もすばらしいです。 以前は、冷え性の女性たち用に、足のくるぶしにあるツボ三陰交を温める靴下として発売していましたが、わかりづらく売れませんでした。そこで、ネーミングを一新し、「まるでこたつソックス」と変えたところ、爆発的なヒットとなりました。「靴下サプリ」という新しいカテゴリー名も、女性たちに響きました。 女性たちには、商品を買ったあとの「五感」や「シーン」が想像できる商品名をつけることが大切です。ネーミングは売上を大きく左右するのです。 次回は、プロモーションについて解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 全エントリーにフィードバックあり!「女性のあした大賞2024」エントリー受付中

    ■「女性のあした大賞」とは? 女性のあした大賞とは、女性の明日が輝く、社会に貢献していると考えられるその年の商品・サービスを表彰するものです。 女性のあした大賞は、「女性のあしたが輝く社会に貢献するモノ・コト」を創り出し、普及する企業を表彰します。 ネット社会ではヒット商品もすぐに陳腐化します。一時の流行に終わる商品ではなく、「あしたの社会」に必要かつ残ってほしいという期待、未来へ貢献する技術や志も評価しています。 女性を取り巻く家族、地域、社会を考え次世代の幸せに繋がる活動の企業表彰を目指しています。 ■エントリー受付開始 女性の「あした・みらい」への貢献と期待も込めて、選考いたします。各企業の皆様からのエントリーお待ちしています。 ▼期間 2024年11月15日(金) ▼審査費 ・エントリー 10,000円(税別)/1商品につき 独自の女性視点診断ツールを用いたフィードバック付 ■女性のあした大賞選考ポイント 1.女性の生活を助ける、よりよくする便宜性、実用性の高さ 2.女性の気持ちが上がる、わくわくする五感、情緒性の印象度 3.女性の社会進出や活躍、参加、共創などの行動化 4.女性が買いやすく手に取りやすく使いやすい直感性の配慮 5.女性が他にクチコミしたいと主体的に感じるインパクト

  • 黒のリスクと女性を惹きつける店舗戦略

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.76 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第76回目は、黒の使用に関する注意点や、女性客を惹きつける店舗づくりの重要性について、解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 ジェンダーレス時代のモノトーン支配とロゴデザインの変化 近年では、ジェンダーレスやユニセックスといった男女兼用の商品が増えていますが、「兼用」となるとモノトーンが圧倒的に多くなります。数年前には、アパレルブランドのロゴがどこも類似のモノトーンになって判別がつかないという論争がネットで話題になりました。デジタルが中心の生活になると、多くのロゴは認識しやすいシンプルでモダンなデザインに寄っていく傾向があります。 ファッションに見る男女の違いと女性の多様な選択肢 もともと、男性のトレンドカラーには変化の幅が少ないです。出かける場所や服のアイテムも限定的で、女性服のようにパンツ、スカート、ワンピースといった上下の組み合わせによる複雑な色合わせを必要とするアイテムは少ないのです。 一方、女性はトレンドを意識したファッションが早いサイクルで回ります。そのため、アパレルのファッションが似たり寄ったりになりやすい傾向があります。近年のアパレル不況により、このようなビジネスモデル自体に変化が求められていますが、それでも女性たちはサステナブルを意識しながら、些細なデザインや色の組み合わせを楽しむ人が多くいます。 「私はピンクが好きじゃない」「モノトーンが好き」という人が増えている一方で、女性はタイプ別やテイスト別に、多様な選択肢から自分に合ったものを選ぶことができる点が、まさに女性視点マーケティングの特徴です。また、女性はファッションアイテムにもバリエーションを求める傾向があります。 スポーツウェアやキャンプウェアであっても、機能性は重要ですが、それに加えて色や柄、デザイン、さらにはボタンの形に至るまで、さまざまな中から選べることが楽しいのです。 黒の使い方に潜むリスクと、女性を惹きつける店舗づくりの重要性 唯一、黒に注意点があります。黒は、女性そのものを外側から覆ってしまうような場所では使わないようにしてほしいです。たとえば、室内の壁全面や床全面、天井全面、外壁全面などが該当します。特に、子育て中の女性が多く訪れる店では、黒の量には注意が必要です。天井や外壁全体を黒で塗りつぶしてしまうと、女性や子どもが立ち寄ることが少なくなってしまいます。 これは私自身がコンサルティング先で、何度も本当に体験した事例です。オープンから数日間はかっこいいと近づいても、1ヶ月もすると誰も近づかなくなるということが起こります。 真っ黒は、暗闇をイメージさせます。危険や恐怖、閉塞感が女性の本能によって回避されるのです。 ユニセックスなブランドや店舗では、ロゴがモノトーンであっても、白の量を増やし、ナチュラル感や明るい自然光を大切にしてほしいです。樹木の茶や緑を足して、自然な優しさを作り出しましょう。優しさで迎えなければ、お客様が立ち寄らない店になり、客商売の意味がなくなってしまいます。 次回は、擬音語、擬態語について解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 女性の色彩感覚とトレンドカラーの影響

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.75 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第75回目は、トレンドカラーの重要性と女性たちへの影響についてお話しします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 お化粧から養われる女性の色彩感覚 女性は、男性よりも多くの色が見えており、きれいな色には目を留めます。毎朝、化粧をし、毎晩、化粧を落とします。ファンデーション、アイシャドウ、頬紅、口紅などを使います。自分の顔に毎日向き合い、肌の調子を見ながら、使う色を変えることもあります。 たとえば、ひとりの女性が18歳から80歳まで毎日化粧をしていたと考えてみてください。 365日×62年間=2万2630回です。 週に2日休んだとしても、約1万6000回に上ります。たとえば、季節やシーンに合わせて調整します。飲み会、デート、商談、結婚式、ライブ、レジャーなど、場面に応じて変えることもあります。 色から連想する女性たちの色彩感覚 女性は、誰もが色の熟練工であり、色の魔術師ともいえるのです。 色に関しては、女性社員の力を借りるか、男性であっても色彩感覚に優れた人を巻き込んで商品やデザインを作成する必要があります。特に、ピンクの取り扱いは難易度が高いです。 男性が「女性が好むだろう」と選んだピンクを、女性の中では「ダサピンク」と呼ぶことがあるほどです。女性にとってピンクは聖域の色です。同じピンクでも、春なら桃色や桜色、秋ならコスモス色といったように、季節の花を連想させることができます。 色を知ることで広がる選択肢 近年では、肌色や髪の色、目の色などをトータルに診断し、自分に合う色や組み合わせを知ってから商品を購入する女性が増えています。自分の肌が青みがかっているか(ブルーベース)、黄みがかっているか(イエローベース)という「ブルベ・イエベ」と呼ばれる診断を受け、ファンデーションを選ぶことが一般的になっています。 化粧品メーカーやアパレル、ネイル業界では、色が非常に重要なため、スタッフがカラー診断の資格を持ち、それを販売促進につなげているケースも多く見られます。 ネットで「ブルベ・イエベ」と検索すると、多数のコンテンツや商品が出てきますので、ぜひご覧になってみてください。 カラーコーディネーター、インテリアコーディネーター、ネイリストといった色に関わる職業の8~9割は女性が占めています。これにより、女性がいかに色に対して関心が高く、専門的な知識を求めているかがわかります。 トレンドカラーの重要性と女性たちへの影響 女性向けの企画や販促において、色をテーマにするのは非常に効果的です。季節の花や誕生石に合わせたカラーを用いると、新鮮さが伝わりやすくなります。特に、トレンドカラーの活用はおすすめです。アメリカのパントン社が毎年発表する「今年のカラー」は、時代の空気を読み取ったものとして評価されています。専門家の意見を集約して決定されるこの色は、ネーミングだけでもその時代の特徴を感じ取ることができるほどです。 たとえば、2018年には「ウルトラバイオレット」という紫色が選ばれ、世の中が複雑化していることを象徴しました。2019年は「リビングコーラル」という珊瑚の色で、自然環境をイメージしました。2020年には「クラシックブルー」で、急速な社会変化の中で人々が安定を求めるだろうという予測から、回復力を養う色として紺色が選ばれました。これらの色は、後から振り返っても、不思議なほどに世の中の流れと合っているように感じられます。 そして2020年12月10日、2021年のカラーとしてグレイとイエローの2色が発表されました。グレイ(アルティメット・グレイ)は、永続的な基盤や強固な信頼を象徴し、落ち着きや安定、回復への願いを表現しています。一方、イエロー(イルミネイティング)は、生き生きとした輝きと明るく陽気な印象を与えます。この2色の組み合わせは、不屈の精神に支えられたポジティブなメッセージを表現していると言われています。 パントン社が発表するその年の色は、ファッション、インテリア、コスメに至るまでトレンドカラーとして幅広く使用されていきました。その1年は、グレーとイエローを目にする機会が増えていきました。 次回は、色で注意すべき色について解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 女性視点のシーン提案と購買意欲を高める商品配置の工夫

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.74 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第74回目は、購入意欲が高まる効果的なシーン提案と商品配置方法について解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 1枚の絵としてシーンで捉える女性視点 女性の視点は、広角レンズを使って1枚の静止画として二次元的に見る特徴があります。シャッターを連続で切るようにみます。これをシーンといいます。室内写真1枚、店内写真1枚、チラシを上から撮影したような1枚、ウェブを正面から撮影したような1枚、商品を机に置いて写した1枚といったようにです。 商品を見る際、男性は対象物に視点を絞って捉えるのに対して、女性は情景の中に置かれた対象物として広く捉える傾向があります。 たとえば、皿を売る場合、ただ並べるだけではなく、ランチョンマットの上に置いたり、横にスプーンをセットしたり、椅子には誰かが座っているような雰囲気を演出して、「朝食のスープを食べる」というシーンを設定すると効果的です。 シーン提案で購買意欲を刺激する効果的な商品配置方法 ECサイトも同様です。もしソファを売りたいと思ったら、ソファをシーンとして見せた写真を掲載し、その下に写真内の商品をわかりやすく並べたほうが、購入意欲を刺激するでしょう。 たとえば、ソファの下にふわふわのラグを敷き、壁には美しい絵を掛けた部屋の写真を掲載するとします。その写真に使用されているラグや壁掛けなど、すべての商品を一覧にして、まとめて購入できるようにすると効果的です。 また、3点購入でお得になるセット販売なども良いでしょう。「ナチュラルテイストの部屋を丸ごと買える!」といったセット提案は、非常に買いやすいです。アパレル業界でも、マネキンや店員さんが着ている服を「全部そのままほしい」というお客様は少なくありません。 女性が選びやすいカテゴリーを混ぜた販売方法 シーンを用意したら、シーン内に見える商品はすべて売るようにします。これができれば購入点数は増え、客単価も上がります。ちなみに売り場ではよく「つまみ3点1000円」とか「靴下3足1000円」といった売り方を見ることがありますが、女性の場合、使用シーンは多数あり、いろいろ選べるほうが助かるので、カテゴリーを混ぜた「3点」のほうが買いやすいです。ジャム、クッキー、缶詰といったようにです。この方法は在庫整理にもおすすめの売り方です。 ウェブサイトの画面でも、女性は男性に比べて広く見て回遊しているという報告を見つけました。記事は株式会社ギャプライズの鎌田洋介氏(@kamatec)のものです。以下、転載させていただきます。 事例「目的脳」の男性と、「共感脳」の女性!男女のズレをウェブサイトに応用する ある料理レシピサイトをClickTale(ウェブ解析ツール)で男女がそれぞれどう行動するかを分析してみました。 以下はマウスクリックヒートマップから、ウェブサイトの訪問者がページ内でどの部分をクリックしているかを示したものです。 男性は右、女性は左です。これを見ると、女性ユーザーはトップメニューバーにかなり注目していることがわかります。異なる食べ物のレシピを見るために、さまざまなカテゴリーをクリックしているのです。 女性はまた、レシピよりも左サイドの画像をクリックする割合が高く、多くのページを回遊していることがわかります。男性はそれに対して、クリック自体が女性と比べてほとんどありません。これは男性が検索したものを閲覧した後に、「レシピを知る」という目的のことが完了したため、そのままサイトから離脱していっていることを示しています。「目的脳」の顕著な側面が垣間見える結果となりました。 また、次ページの画像はアテンションヒートマップでの分析画像です(濃くなっているところがより注目されている箇所となります)。 ページの中央に赤い帯(濃くなっている部分)が見て取れるように、男性はレシピの原料と、どのようにして調理するかにマウスが集中しています。対して、女性はヒートマップの濃くなっている部分がページ全体に広がっていることから、ページの上下をブラウジングして、あまり集中してコンテンツを見ていません。 目的のレシピや調理法以外にも、さまざまな画像や情報に反応する傾向があるのでしょう。この2つのヒートマップからわかることは、男性は目的の情報を得るためにウェブサイトを訪れるのに対して、女性は目的をより深く知ろうとブラウジングを行なうという傾向があるということです。 掲載元: https://martechlab.gaprise.jp/archives/clicktale/1577/ 次回は、女性と色の関係について解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

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