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ポイントに敏感な若い世代にフォーカス!女性向けサービスの充実で会員獲得を狙う 「JCB カード W plus L」/株式会社ジェーシービー

若い女性のニーズを盛り込んだカード


株式会社ジェーシービーは、日本で唯一の国際カードブランドを運営している会社です。


現在は国内外に約4,600万の加盟店を抱え、会員数は1億5,000万強になります。


特に日本国内で人気があります。

現在同社が発行しているクレジットカードの種類は幅広く、シンプルなJCBオリジナルシリーズから企業や教育機関などと提携したカードまで、170種類以上にも及んでいます(2024年1月現在)。


そんな中、2017年にリリースされたのが、18~39歳までの女性をターゲットに据えた「JCBカード W plus L」です。


利用者を若い女性層に絞った理由について、イシュイング推進部の菊池優海さんは「女性特有の疾患の悩みや、ポイント・キャンペーンなどのおトクをクレジットカードで体感したいとのニーズがあったためです。


特に若年層の方はポイントに敏感で、親和性があると考えました」と話してくださいました。


同時に同社では、「JCBカード W」という、やはり18~39歳に向けたクレジットカードを発行。


ポイントの還元率を重視する若い世代に向けて、通常の2倍のポイントが付与される点が大きな特徴ですが、「JCBカード W plus L」はこのメリットに加えて、女性特有の疾病をサポートする保険商品が投入されています。


さらに「LINDAサービス」と呼ばれる会員限定の優待や、プレゼント企画にも参加できるようにしました。

その結果として「JCBカード W plus L」の利用者層は、20~30代の未婚の女性会社員がメインとなっています。


 

◆KEYPOINT:

  • 女性に好まれているサービスや店舗を持つ企業と提携し、利用者の関心を高める

  • 女性特有の疾病をサポートする保険商品で病気への不安を取り除く

  • プロモーションも利用者リサーチもInstagramなどのSNSツールを積極的に活用する


 


■ 3つのデザインから選べる「JCB カード W plus L」


■ 女性を意識した広告デザイン




利用者の日常に欠かせない店舗・サービスに着目




リリースから今年で7年目となる「JCBカード W plus L」は、商品化するまでに2年あまりの時間がかかりました。


「多様性が広がる昨今において、普遍的な『女性ならでは』の価値観や性質を、サービスに落とし込むのが大変でした」と菊池さん。


そこで、今の女性が何を求めているのか、どのようなサービスが喜ばれるのかなどをあぶりだすために、できるだけ多くのサンプルを収集するようにしたそうです。


「社内でアンケートを実施し、調査会社の市況調査を活用しながら、特定の属性に偏らず広く意見を取り入れることを意識して開発に取り組みました」(菊池さん)


こうして大量のサンプルを分析した結果、比較的広く受け入れられやすい女性の特徴を絞り込むことに成功し、そのターゲット像に向けたサービス内容を練っていくことにしました。


その1つが高いポイント還元率です。


前述したように、通常のJCBカードの2倍のポイントが付くだけでなく、スターバックスやAmazon.co.jp、セブン-イレブンなどのパートナー店で購入すると、最大21倍ものポイントが付与され、多くの女性に喜ばれています。


また、同カードには会員向けの優待割引や、毎月のプレゼント企画が豊富に用意されています。


「LINDAリーグ」と呼ばれる、女性のキレイを応援する複数の企業が名を連ねており、毎月1回、旅行券やアクセサリー、映画観賞券などのプレゼントが提供されます。


さらに、カフェやホテルディナーなどのグルメを優待価格で味わえたり、コスメ専門サイトのコスメ定期便を安価で試せたりといった、若い女性にとって魅力的なサービスが並ぶのも特徴です。




プロモーションもリサーチもSNSを駆使




なかでも目を引くのが、女性特有の病気による入院費や手術費を補償してくれる「女性疾病保険」です。


18~24歳以下であれば、月額290円という手頃な価格で加入できます。


こうした若年層の女性に向けた取り組みは、カード利用者たちにも好意的に受け止められているようです。


「女性の病気の悩みや嗜好(美容やエンタメ)にぴったりのカードが見つかりうれしい」「オトクに『記念日ディナー』を楽しむことができて満足」など続々と集まる利用者の声に対し、「女性のニーズに応えることは商品開発の中で最も重要なコンセプトだったため、自分たちがやってきたことは間違ってなかったのだと実感でき非常にうれしいですね」と菊池さんもほっとした様子。


一方、利用者の意見や利用状況を調べるために大いに活躍しているのが、同社の女性社員たち(20~30代)が運営する公式Instagramです。


「Instagramやユーザーへのアンケートでリアルな声をリサーチし、課題解決に向けたサービスに落とし込めるよう意識しています。


特にLINDAリーグ参加企業については、利用者の声を参考に新たな企業を誘致することを重要視しています」(菊池さん)


ターゲット層へのプロモーションでも、SNSやWEB広告を中心に積極的に展開中です。


今後もSNSやユーザーアンケートからヒントを得て、利用者の喜ぶ商品やサービスの提供を検討していきたいという菊池さん。キャッシュレス決済がますます加速する中、「JCBカード W plus L」は若い女性たちの必需品として、その存在感を増していきそうですね。






 

◆インタビュー:

会社名:株式会社ジェーシービー

イシュイング推進部

係員

菊池優海 様



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