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家事育児と仕事を両立する子育て世代が抱える、今後10年の課題(前編)

市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.11


女性視点マーケティング戦略コラム


女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第11回目は、家事育児と仕事を両立していく子育て世代の課題についてのお話です。


HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。


 

今後10年の子育て世代の課題


今後10年の予測として、男女共に家事育児と仕事の両立がうまくいかない大きなストレスが続きます。“男女ともに”そして社会で家事育児を支えていくという動きに向かうでしょう。


なかでも子育て中の非正規社員の女性たちがストレスを抱えている分野に着目すると、実はそれらを解決していく商品やサービスは、すべての子育て世代に共通する悩みを解決することが分かります。そのため、需要が多く、派生効果も大きいと言えます。


男性の家事育児参加のための商品、サービスもどんどん伸びていくでしょう。10年後は、男女共に正規社員が主役マーケットになると予想することができます。さらに、国も非正規社員の抱える生活困窮などの課題解決に動き出します。また、働き方改革は、次の時代に突入していきます。


出生率と人口減少から見る日本の未来


出生数は過去最低を更新し続けている厚生労働省の発表によると、2019年、国内出生数は86万5234人。前年比5.92%の急減し、90万人を割り込むのが想定より2年早い結果となりました。

このスピードは、三世代、つまり孫の世代で4分の1近く減るという速さだとお気づきでしょうか。2020年はコロナ禍によって衝撃の前年比▲1.9%の84万7000人となる見通しだといいます。これは、1年間で約2万人減で、少子化が想定より一気に10年前倒しになりかねない状況が起きたのです。


人口の減少は自然減も入れて約51万人。これは現在の鳥取県全体の人口に近い数字です。コロナ禍でなくとも1年間にひとつの県が消滅していることになるということなのです。


人口減少予想から見る子供の未来


2020年1月1日時点の人口は1億2713万人ですが、2065年は約8808万人と推定されています。

しかも実態は、この数字の計算より速く進んでいるのです。2065年は、今年生まれた子どもたちはまだ45歳。この子たちは、将来、どれほどの負担を背負うことになるのでしょうか。


私たちは深刻に責任を考える必要に迫られているのです。


ちなみに、明治時代初めまで人口は約3000万人と、今の約4分の1でした。孫世代は明治時代に近づくレベルで加速中で、さらに下まわる可能性に向かっていると言えるでしょう。


女性のキャリアプランと結婚・出産から見る少子化現象


女性が結婚する年齢、初めて子どもを出産する年齢は上がっています。

1980年の平均初婚年齢は、夫が27.8歳、妻は25.2歳。2018年にはそれぞれ、31.1歳、29.4歳となっています。

初婚年齢の上昇に伴って、第1子出産時の平均年齢も上昇し、2019年、第1子を産む女性の平均年齢は31歳で1985年より5歳高くなっています。


ただし、これらの“平均”というデータの見方には注意もあります。

じわじわと晩婚化に向かっているのは事実だが、都市と地方の格差もあり、実態としては、28歳までに結婚している女性は2018年のデータで57.6%と約6割、32歳では80.3%と8割に到達します。


また、男性もデータでは27歳をピークに結婚をしている現実があるため、「周囲も晩婚だから」では大いに勘違いもしやすいのです。女性は男性と異なり、出産を担うことから、生殖適齢期に関する情報に敏感で、出産と結婚は切り離して考えられません。


働く女性のキャリアプランと出産の時期と婚期のトリプル意識は男女に大きな差があります。女性活躍を考える時、このトリプルの視点を忘れてしまった場合は女性のストレスは増幅し、少子化を止めることもまた難しいと言えるでしょう。


次回は、後半で女性の結婚と出産年齢の上昇から見る影響とそのサービスについてお話しします。


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日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


【著書】

「クチコミュニティ・マーケティング」

「女性たちのウェルビーイング」

「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。

 

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