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遊び感覚で子どもの主体性を引き出す!テクノロジーを学ぶ 「TECH PARK」/株式会社グルーヴノーツ

企業連携によりさまざまなアクティビティを提供

子どもを安心して預けられる場所を作る福岡県随一の賑わいを見せる天神エリア。




「TECHPARK」はその中心部に位置しています。


「テクノロジーと遊ぶ」アフタースクールとして、テクノロジーを教えながら放課後の小学生を預かる一方で、シーズンスクールやオンラインスクール、さらには先端技術と教育への知見・ノウハウを活かして教育機関向けAI/IT授業の支援、法人向けDX研修の提供など、さまざまなテクノロジー教育に取り組んでいます。


「TECHPARK」を運営するのは株式会社グルーヴノーツです。


同社は量子コンピュータやAIなど先端テクノロジーを活用できる法人向けクラウドプラットフォーム「MAGELLANBLOCKS(マゼランブロックス)」の開発・提供を手掛け、高度な技術力を誇ります。


同社が「TECHPARK」事業に取り組んだきっかけは、代表取締役会長である佐々木久美子さんの体験がもとになっています。


「自分の1人目の子どもが幼い時に、こういう施設が欲しいと思いながらいろいろ託児所を探したことがきっかけです。それから何年か経った2人目の子どもの時、子育て環境が以前とまったく変わっていないことに気が付き、それなら自分で作ろうと思いました」(佐々木さん)小学生の頃からプログラミングに並々ならぬ関心を抱き、エンジニアとして豊富な経験を積んできた佐々木さんでしたが、子どもを預かる場所を作るならテクノロジーを楽しく正しく身につけられる機会を提供しようと考えるようになりました。


こうして生まれた「TECHPARK」は、AI・プログラミングから、画像・動画に編集を施す「デジタルアート」、デジタルミシンやレーザーカッターを用いて作品を制作する「デジタルファブ」、3Dデザインで立体物を表現する「CG(コンピュータグラフィックス)」などさまざまなアクティビティを提供しています。


さらに中高生に向けた特別コースも展開。多くの子どもたちがテクノロジーの面白さに刺激を受けているようです。



 

◆KEYPOINT

  • 子どもたちが授業で取り残されないよう先生+ティーチングアシスタントの手厚いサポート体勢を整える

  • 個々の得意や好きに合わせた指導方法を取り入れる

  • 企業連携によりさまざまなアクティビティをそろえ、子どもたちの成長機会を広げる

 


子どもたちがプログラミング授業に取り組む様子


子どもの個性を伸ばすための心構えとは子どもを教えるにあたり「TECHPARK」が心がけているのは、フォローの手厚さだ。対面・オンラインの授業ともに、メインの先生に加えて、ティーチングアシスタントを導入しています。


例えば低学年向けの対面授業では、生徒3名あたりアシスタントメンバー1名が付き添います。「小学生は作業をしながら授業を聞くと、つい聞き逃してしまうことも。


その際アシスタントメンバーがそばに付き、フォローする体制を取っています」(佐々木さん)さらにもう1つ工夫しているのが、「勉強をいかに遊びと思わせるか」という点です。


楽しんで取り組めるアクティビティや環境を整えることで、子どもたちはゲーム感覚でITスキルをどんどん吸収していきます。


「それぞれの進捗に合わせて、目の前の課題がクリアできたら、すぐに次の段階に挑戦できる仕組み作りをしています」(佐々木さん)参加者同士のコミュニケーションを促すきっかけも取り入れています。




ティーチングアシスタントが子どもたちの学びをサポート


子どもたちがボードゲームで遊ぶ様子


対面授業の際の休憩時間10分の間は、全員にパソコンを閉じるように指導し、代わりに教室に置かれているボードゲームで遊ぶように促すそうです。


ボードゲームは、国内外のものを合わせて100種類以上ありようで、子どもたちを飽きさせることはないというのがすごいですよね。


「ボードゲームっていろいろなルールがあるんですよね。チーム戦だったりどうやって勝っていくかだったり、結構頭を使わないといけないのです。こうしたゲームを通じて、子ども同士が声を掛け合い、仲良くなるきっかけ作りにしています」(佐々木さん)




地元企業との協業で広がる子どもの学び




佐々木さんたちが意識するのは、一人一人の個性を大切にすること。


「成長スピードも好きなことも個人差があり、子どもたちは日々進化します。また、テクノロジーは日常生活の至るところに使われているから、学び方はたくさんあります。だから、多様なアクティビティをそろえていますし、結果できあがった作品が当初のテーマと違っても、問題はありません」(佐々木さん)


「テクノロジーと遊ぶ」ことをテーマに、「TECHPARK」の活動が室内に留まらないのもこうした理由でした。


子どもたちはチョコレートショップでの製品開発を任され、企画書を作ったり、3Dプリンタで試作品を作ったりします。


その過程で、仕入れや原材料の話を聞き、フェアトレードについて知ることができます。


かと思えば、建築家と街歩きをしながら、建物の造りや歴史について実際に目で見て話を聞き、自分たちの理想の街をCGで創作することもあるそうです。


こうした地元企業との協業は、子どもたちの学びの場を広げ、豊かな体験を与えてくれています。


「今後も、いろいろな企業と連携しながら、子どもたちが新しいものに触れる機会を増やしていきたいと考えています」(佐々木さん)「TECHPARK」のさらなる挑戦が楽しみですね。



男女ともに楽しくテクノロジーを学ぶ工夫が施されている





 

◆インタビュー:

TECH PARK

株式会社グルーヴノーツ

代表取締役会長

佐々木久美子様


株式会社グルーヴノーツ

TECH PARK

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