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500台突破! 外出先での悩みゼロでSNSの話題に。子育て世帯を応援する「ベビー用 紙おむつ自動販売機」/ ダイドードリンコ株式会社

子育てを応援! 3社が協力




 缶コーヒー「ダイドーブレンド」でもおなじみのダイドードリンコ株式会社は、1975年の創業以来、大阪を拠点に飲料の製造・販売や自動販売機事業を手掛けてきました。


現在、自動販売機の業界シェアでは3位を占め、同社の総売上のうち自動販売機での売上比率は8割を超えます。そんな同社の特徴は、主力事業である自動販売機においてさまざまな挑戦を続けてきたことです。


ドリンクと共に、菓子類・生理用ナプキンが購入できる自動販売機や、売上の一部を子ども食堂などに寄付できる支援型自動販売機など、単なる自動販売機の枠組みを超えて、社会的貢献を果たしているものも多いのです。ベビー用紙おむつが購入できるサービスも、その1つです。




「2018年、国土交通省から高速道路のサービスエリアや『道の駅』における子育て応援施設の整備を加速していくことが発表されました。


これをきっかけに、子育てをされる方々への応援をしたいという3社が集まり、『ベビー用 紙おむつ自動販売機』の設置に至りました」。そう語ってくださったのは、自販機営業企画部インサイドセールスチーム兼ダイバーシテイ推進グループの大植あかねさんです。



 

◆KEYPOINT:

  • 子育て世代に寄り添い、根本的な悩みを解決するサービス提供でSNSでの共感を得る

  • 子育て世帯を応援する他業種同士が協力してサービスを開発・展開する

  • 乳児連れの利用者が多く集まるエリアに自動販売機を設置する

 

【 ベビー用 紙おむつ自動販売機 】

この自動販売機の開発に取り組んだのは、同社の他、セコム医療システム株式会社、大王製紙株式会社です。元々の取引先であったこと、そして子育て支援に対する思いが共通していたことが決め手となったといいます。商品選定では、乳児のおむつ替えの際はおしりふきシートの需要が高いという協力会社からのアドバイスを受け、自動販売機のラインナップに加わることになりました。




【設置されている「ベビー用 紙おむつ自動販売機」】


2019年11月時点【1台目】道の駅いたこ
2021年10月時点【200台目】道の駅いわいずみ

2024年2月時点【500台目】東京都葛飾区子ども未来プラザ東四つ木



ドリンクと紙おむつを同時販売する工夫


 「ベビー用 紙おむつ自動販売機」ではお茶や水、スポーツドリンクドリンクと紙おむつを同時販売する工夫「ベビー用 紙おむつ自動販売機」ではお茶や水、スポーツドリンクなどの飲料と同時に、「グーンプラス 肌快適設計 パンツ2枚入り」(Mサイズ・Lサイズとも300円 )、「グーン 肌にやさしいおしりふき70枚入り」(240円)を販売しています。「子育てされている方々が多く集まる場所が必須条件」という大植さんの言葉通り、「道の駅」や高速道路などの飲料と同時に、「グーンプラス 肌快適設計 パンツ2枚入り」(Mサイズ・Lサイズとも300円 )、「グーン 肌にやさしいおしりふき70枚入り」(240円)を販売。

「子育てされている方々が多く集まる場所が必須条件」という大植さんの言葉通り、「道の駅」や高速道路のサービスエリア、駅構内、ショッピングモール、市役所や各公園施設など、親子連れで賑わうエリアが設置対象になっています。

商品の取り出し口は、飲料とベビー用品(紙おむつ・おしりふき)で別々に設けられており、外出先で子どものおむつを忘れてしまっても慌てなくても済むのが魅力です。

X(旧Twitter)上でも「どんどん広がってほしい」「一緒に飲み物も買えるのが便利」「子どもの急なトイレでも安心」など、この取り組みを歓迎する声が次々に上がっていました。これまで乳幼児連れの外出は、荷物がかさばってしまったり、急なおむつの替えが用意できない点が根本的な悩みでしたが、そこに応えた点がSNSで高く評価されました。





自動販売機を通じて顧客の課題解決に取り組む


「ベビー用 紙おむつ自動販売機」の設置が始まって今年で5年。

現在43都府県にその輪は広がり、今後も順次増やしていく予定です。

「現時点で目標台数は設定しておりませんが、ニーズに合わせて今後も拡充できればと考えております」と大植さんは語ります。「現在自治体からの要望も増えております。さまざまな場面を想定し、いざという時の備えとして、準備していこうという動きがありますね」(大植さん)

この自動販売機自体は、新型コロナウイルス感染症が流行する以前から取り組みを始めていたが、日常生活が元に戻り始めるにつれて、販売数も徐々に増えており、利用者のニーズの高まりを感じているといいます。

「紙おむつ」という商品上の特性もあり、この自動販売機は子育て世帯を中心にSNS上で話題になることも多いが、同社としても設置を希望する業者に向けて、リリースで情報を発信したり、自社公式サイトの「自販機設置コンサルタント」にて設置事例を詳しく紹介し、PRにつなげています。


自動販売機を活用して、多様な取り組みを続ける同社にその原動力について尋ねてみました。「当社は『こころとからだにおいしいものを』という言葉をブランドメッセージにしています。そのメッセージを実践すべく、自販機を活用して顧客に寄り添い、社会課題を解決するという取り組みを長年実践してきました。この姿勢が社員に浸透し、DNAとして引き継がれてきたのではと思っています」(大植さん)

今後も紙おむつや女性の生理用品など、多種多様なニーズに合わせて幅広い展開を行っていくといいます。同社の手掛ける自動販売機はどこまで進化していくのか。今後の動きに注目したいですね。




【「ベビー用 紙おむつ自動販売機」で購入できるグーンの紙おむつとおしりふき】









 

◆インタビュー:

ダイドードリンコ株式会社

自販機営業企画部


インサイドセールスグループ

兼ダイバーシテイ推進グループ

大植あかね 氏


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