豊富な婚活イベントを次々に仕掛ける
2006年から婚活イベントを提供する「PARTY☆PARTY」は、1対1で話せる「婚活パーティー」、登山や水族館見物など同じ体験を共にする「体験イベント」、そして趣味や街中の散策を楽しむ「街コン」の3種類を展開しています。運営するのは、婚活事業で25年近い実績を持つ株式会社IBJです。マッチングアプリ「Braidal Net(ブライダルネット)」や、加盟店4,200店を結ぶ結婚相談プラットフォームの運営を手掛ける同社では、昨年、12,527組の成婚数(=婚約数)を達成。
国内の婚姻件数が52万件であることを考えると、約40組に1組が同社を通じて結婚をしている計算になります。業界でも屈指の実績を誇るが、この数字に大きく貢献しているのが「PARTY☆PARTY」です。「マッチングアプリではなかなかお付き合いまで発展しないというお客様のご意見を伺い、この婚活イベント事業が始まりました。」と語るのは、イベント事業本部部長の末吉潤さんです。
同サービスでは、年齢や職業、共通の趣味などさまざまな条件に沿った婚活イベントを用意しています。街コンであれば、「黒門市場」(大阪市)でミッションをクリアしながら散歩を楽しんだり、高尾山(東京都)に登ったりなど独自性の高い企画が多くあります。「婚活」だからといって身構える必要はなく、お互いの好きな場所や趣味を共有することで、自然に距離が縮まるスタイルが人気です。
20代では容姿重視や高身長系の企画が好評ですが、30代では結婚に向けた意識の高い企画が注目されます。40~50代になると、趣味企画(旅行やゴルフなど)や「婚姻歴あり」の企画に人気が集まるなど、年代別の特色も明確になっています。
◆KEYPOINT:
趣味や手作り体験などをテーマにすることで、多くの人が婚活に参加しやすいきっかけを作る
本人確認の徹底、全額保証制度を導入し参加者に安心と信頼を与える
メタバース利用など新ツールを積極的に活用し、距離や外見に縛られない「出会い」を創出する
成婚に向けた2つの工夫
こうした数々の企画を実施していく上で、同サービスでは、話しやすい雰囲気作りと、成婚に向けたツール活用に注力しています。
「婚活では話しやすいことが何よりも大事」と末吉さんも強調するように、成婚までたどり着くためには、相手とじっくり話すことでそれぞれの人柄を知ることが重要になります。特に、1対1での会話がメインとなる「婚活パーティー」では、半個室のブースが雰囲気作りに大いに役立っています。「周りの目を気にせず、目の前の方とのお話しに集中していただけます。完全個室ではないので、女性にとっても安心感があります」(末吉さん)
同社では、こうした設備を持つ直営ラウンジを19カ所運営。新宿や銀座、有楽町、東京などの都心部以外にも、神奈川や千葉、大宮で「話せる場」を提供し、高いマッチング率を生み出しています。
また、手持ちのスマートフォンから利用できるツール「スマホdeパーティー」にも注目いただきたいです。参加中のパーティーURLにアクセスすると、参加者のプロフィールや結婚への価値観、家事育児への参加希望、子どもの希望人数など相手に聞きにくい項目も確認することができるので、相手のことをよく知った上で会話をすることも可能となります。気になった相手には「いいね」を送ることもでき、「マッチング希望」の投票もツールから行えるので、心理的なハードルも高くないのです。
さらにツールを介して、メールアドレスやLINE IDを交換することもできるため、面と向かって連絡先を尋ねたり、断ったりする負担もなく、スムーズな関係維持につなげることができます。まさにイマドキの婚活には必要不可欠なアイテムでしょう。
メタバース婚活で地域活性化に貢献
今年6月には初めての試みとして、長野県茅野市、株式会社日本旅行、株式会社ガイアリンクと協力し「メタバース婚活パーティー」を実施しました。当日は、茅野市周辺に勤務もしくは居住する男性と、東京や埼玉、長野などに在住する女性が参加。エリアの違いでこれまで出会うことのなかった男女10名以上が、メタバース上で知り合う機会を得ました。「これまで訪れるきっかけのなかった土地との出会いを通じて、地域活性に少しでも貢献できればうれしいですね」と末吉さんも期待をにじませておられました。当日の参加者からは、「(対面だと)緊張してあまり話せなかったので、メタバースであればリラックスして話せるのではないかと思った」といった前向きなコメントも届いており、大きな手ごたえを感じています。
婚活をする上で個人情報の扱いは大いに気になるところだが、その点も徹底しています。同社ではイベント前に顔写真付きの公的証明書を用いて、本人確認を必ず行います。さらに個人情報を安全に管理できる事業者として、「プライバシーマーク」も取得。特にうれしいのは、各婚活イベントで定めている、最小開催人数を下回ってしまった場合、次回の参加料金が無料になる「全額保証制度」も導入していることです。これだけでなく、今年6月からは初回もしくは2回目の参加者には、費用負担を軽減する取り組み(男性3,000円、女性0円)も開始。真剣に婚活に取り組みたいと願う人が、一人でも多く参加できるよう門戸を広げ始めています。「婚活パーティーの一番の強みは、実際に会って話すことで、プロフィールだけでは分からない相手や自分の魅力を感じること」と末吉さん。こんな婚活なら行ってみたいと思わせる魅力的なイベントを、今後も精力的に開催していく予定です。
[婚活パーティーのイメージが掴めるように作成された
「恋愛理リアリティ―ショー」をYouTube配信]
◆インタビュー:
イベント事業本部
部長
末吉潤 氏
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