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【タカラベルモント株式会社】顧客像の“思い込み”をデータで覆す。サロン現場に新たな気づきを届けた『イマドキお客様白書』

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タカラベルモント株式会社
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 理美容・化粧品・医療機器などの製造・販売を行う株式会社タカラベルモント様。同社の化粧品事業部が主催する「id2024 サロンスタイルアワード」の参加特典として制作されたのが、ビジュアルデータ白書『イマドキお客様白書2024-25』です。


これまで「20代女性=SNS感度が高い」といった、固定化された顧客像を描きがちだったサロン経営の現場に、“データと声”からひも解いたリアルなインサイトを届けることで、新たな視点をもたらしました。


 

プロジェクトのテーマ・方向性・目標

■テーマ

“年代だけ”では見えない、今の顧客像を可視化し、感覚ではなくデータで捉え直すことで、サロン現場に新たな気づきを届ける。


■プロジェクトの方向性

サロンが今後集客したい女性像に合わせて、クラスター分類から顧客像を掴む。そのために、クラスターごとの価値観・髪の悩み・美容室に対する期待などを、アンケートとインタビューで深掘り。理美容師が提案や接客に生かせるよう、視覚的にわかりやすいビジュアル冊子として編集。


■目標

「自分たちのターゲット設計は、本当に今の顧客に合っているのか?」という問いを現場に投げかけ、集客や固定客づくりに役立つ実践的なアプローチのヒントを提供。現場の美容師・オーナーが“気づき”を得て、自発的な改善行動へとつなげる。



背景:サロンオーナーに顧客像のアップデートを届けたい

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タカラベルモント様からご相談いただいたのは、「今後のサロン経営に活かせる、今の女性顧客像を知るツールをつくりたい」というものでした。

そこで今回、HERSTORYの女性インサイトデータと独自の10クラスター分類を活用し、年代・ライフステージ・価値観によって異なる“顧客心理”を浮かび上がらせる資料制作を企画。さらに、アンケート調査やグループインタビューも実施し、より深い生活者の声を収集しました。


狙う顧客層に刺さる“視点”を届けるクラスター設定とインサイト構成

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20~40代の女性たちをクラスター分類して可視化。

本白書では、サロンスタイルアワードのターゲット層に合わせて、HERSTORY独自の10クラスターの中から、20~40代女性を中心に構成。各クラスターのライフスタイルや価値観、サロンに対するニーズをビジュアルでわかりやすく紹介し、接客や販促の現場で“すぐに活用できる”ヒントとなるよう設計されています。

 

たとえば、「若手シングル層」「ヤング夫婦層」「乳・幼児期ママ層」など、同じ年代でも環境によって価値観や悩みが大きく異なることに着目。

それぞれのクラスターには、以下のような多面的な構成が盛り込まれています:

  • 価値観マトリクス:仕事・お金・美容に対する意識傾向を可視化

  • サロン選びの基準:重視するポイント(技術・価格・接客など)

  • 髪の悩み・要望・不満:それぞれのライフステージで変化する悩みや希望

  • アプローチポイント:理美容師視点で見落とされがちな“刺さる提案”のヒント


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グループインタビューの様子

加えて、会話の中から導き出したインサイトも、インタビューページで紹介。年代や立場を問わず、「気づかなかった心理」や「実際に言葉として出た声」を元に構成されたアプローチポイントは、単なる感覚ではなく、リアルな根拠に基づく提案視点として活用できます。

 

白書後半では、こうした各クラスターの傾向を裏付ける形で、アンケートデータや価値観の比較、推奨スタイルなども掲載。前半のビジュアルページが“直感的な気づき”を与え、後半のデータページが“納得できる根拠”を示す、両輪で伝える構成となっています。



見落としていた“本当のニーズ”

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ママ層へのインタビューページ

実際に冊子を読んだサロンオーナー・理美容師からは、「見落としていたニーズに気づけた」「自分たちの感覚がずれていたことに驚いた」という声が多く寄せられました。


たとえば、乳幼児期の子どもを持つママ層が、スタイリング剤として選ぶのはヘアオイルが多いという結果。

「ワックスやスプレーは抱っこしたとき子どもの顔につくから避ける」「安心できるオーガニックのオイルがベスト」という声は、新たな気づきにつながった。このような“思い込み”と“実際の顧客心理”のギャップを埋めることで、接客や商品提案の質を高めるきっかけとなりました。



配布後の反響:スタッフ教育としても高評価

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主要顧客像はデータとともにより具体的に解説

『イマドキお客様白書2024-25』を配布後、「もっと欲しい」「教材として使わせてほしい」との声も上がっており、現場でのニーズの高さがうかがえます。

現在は、サロンオーナーや理美容師個人のリアクションも収集中とのことですが、すでにサロンの経営支援・教育支援の現場における「顧客理解」の強化ツールとして、現場に届く実用的なコンテンツとしての手応えが広がっています。

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