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【まちづくり成功事例】ところざわサクラタウン/株式会社KADOKAWA 地域活性に貢献するまちづくりビジネスとは

所沢市×KADOKAWAが生み出す文化複合施設「ところざわサクラタウン」

ところざわサクラタウン
ところざわサクラタウン

三菱UFJリサーチ&コンサルティングがコロナ禍の前後で行った調査「居住地を選択する際の主な判断理由」によると、全世代がコロナ後には通勤・通学の利便性よりもそのまちの住みやすさ(居住性)を重視していることがわかりました。


利便性よりも暮らしやすさに価値を感じる消費者と同じ視点を持った「まちづくり」ができる企業が求められており、企業にとっては、まちづくりが今後のビジネスチャンスとなりそうです。


今回は、2020年11月にグランドオープンした「ところざわサクラタウン」を手掛けた株式会社KADOKAWAが、どのように自治体や住民を巻き込んで活気のあるまちづくりに貢献しているのかをご紹介いたします。

 

◆KEY POINT:

  • 地元生産の素材を味わえるカフェ・レストランを併設して集客力を高める

  • 子どもたちに向けた体験型ワークショップを設け、親子連れが楽しめるようにする

  • 企業発信の新しい文化を教育現場に提案することで、企業×自治体ならではのメリットにつなげる

 

浄化センター跡地に誕生した国内最大級のポップカルチャー施設

JR武蔵野線「東所沢駅」から徒歩10分弱。新緑が眩しい東所沢公園を抜けると、一気に視界が開け「ところざわサクラタウン」が見えてきます。所沢浄化センターの跡地に建てられた同施設は、約40,000㎡の広さにミュージアム・イベントスペース・神社・飲食店・オフィススペース・書籍製造・物流工場などを構えています。

都内にも複数の事業所を持つ同社が、なぜ所沢市に進出したのでしょうか?

「いくつか理由がありますが、1つ目は返品された出版物を保管するための倉庫と、受注した出版物をスピーディに届けるための印刷設備を備えるスペースが必要だったからです。これまでの倉庫が老朽化していたこと、トラックで運搬するなど交通の便を考えた時に、条件にかなったのがこの場所でした」と説明するのは、ところざわサクラタウンゼネラルプロデューサーの西澤元晴さん。

西澤さんいわく「ところざわサクラタウン」は一見一般利用者向けに見えますが、実は施設の大部分を占めているのは書籍製造・物流工場と社員の勤務するオフィススペースとのことです。

新型コロナウイルス感染症の流行以前から取り組んでいた「働き方改革」の1つとして、フリーアドレス型の勤務スタイルがここで実践されています。「もう1つの理由は、やはりこの武蔵野という自然豊かな地域を盛り上げたいという気持ちがあったからですね。どうせオフィスや書籍製造・物流工場を置くならば、空いたスペースで博物館や図書館を作ることで、地域の方々が芸術文化に触れられるような機会を作りたいと考えました」(西澤さん)


角川武蔵野ミュージアム内「本棚劇場」©角川武蔵野ミュージアム
角川武蔵野ミュージアム内「本棚劇場」©角川武蔵野ミュージアム

地域の魅力を再確認する

所沢市との共同プロジェクトとして、2014年から動き出した「ところざわサクラタウン」の竣工にあたっては、施設の半径約500mの範囲も同時に整備していくことで、多くの人が住みたくなるようなまちづくりを目指したそうです。

株式会社角川アップリンク取締役およびところざわサクラタウンの広報も務める盛田勉さんは「出版社の書籍製造・物流工場ができると聞いた時は、住民の方々も不安が強かったと思います。しかし結果的には、ご家族で散策したり、書店やミュージアムなどさまざまなカルチャーを発信する場所に生まれ変わりました。地域の方々にも喜んでいただけているとうれしいですね」と語ります。

現在敷地内には、大きな岩を彷彿とさせる個性的な外観の「角川武蔵野ミュージアム」を始め、イベントやコンサートを楽しめる2つのイベントスペース、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」(一般社団法人アニメツーリズム協会が主催)の1番札所にもなっている「武蔵野坐令和神社」などが点在しています。

KADOKAWAならではのコンテンツや素材をベースにした、ファン垂涎のスポットがそろう中、地元で採れた旬の食材を提供する「角川食堂」や、人気ラーメン店の味を楽しめる「ラーメンWalkerキッチン」も併設。四季折々の素材をゆったり味わえます。

また、「角川武蔵野ミュージアム」内で営業する「ロックミュージアムショップ」では、地元の伝統工芸品が販売されています。「川越だるま」「鴻巣の赤者人形」など、埼玉県各所の工芸品を手に取って眺めることができ、図書・美術・博物だけでなく地域の魅力も発見できる空間になっています。



住民同士のコミュニケーション・教育の場にも活用

同施設は他にも、住民が気軽に集い、さまざまな発表ができる大型の野外スペース「千人テラス」や、乳幼児を連れた家族でも不安なく過ごせる授乳室やおむつ交換台、子ども用椅子の提供などにも取り組んでいます。「暑い季節には『角川武蔵野ミュージアム』横で子どもたちが水遊びに夢中になっていますね」と盛田さん。

近年注目を浴びているeスポーツの専用施設「FAV ZONE(ファブゾーン)」も、2022年春に開設。KADOKAWAグループが保有するeスポーツのプロチーム「FAV gaming(ファブゲーミング)」の活動拠点となっており、所属選手たちがプレーする風景を子どもたちが観覧して、憧れを抱くきっかけにもなっているようです。

KADOKAWAも埼玉県の教育委員会に働きかけ、県内の教員たちを招いてeスポーツの意見交換会を行うなど積極的に動いています。

「教育現場の方からしてみたら、『eスポーツ』はゲームで遊ぶ印象でしかないんです。しかしこれだけ若者に支持されていて、生徒たちが憧れる職業にもなっているという現状を伝えるようにしています」(西澤さん)。「将来的には、弊社が抱える多くの編集者やクリエイターたちを巻き込んで、いかにこの施設ならではの企画を練っていけるのかが今後の目標です。IP(知的財産)コンテンツをリアル化して、多くのファンに来てもらう一方で、地域の小学生に向けての工場見学や施設の1日遠足などにも取り組んでいきたいと思います」。 



2020年の開設からまもなく3年目。「所沢の顔」として地域住民だけでなく、市外や国外のファンにも愛される存在になりつつあります。

 

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◆インタビュー:

株式会社KADOKAWA 

レクリエーション事業局

局長/ところざわサクラタウン ゼネラルプロデューサー

西澤元晴 様


株式会社KADOKAWA

ところざわサクラタウン


レクリエーション事業局 局長/ところざわサクラタウン ゼネラルプロデューサー西澤元晴 様
レクリエーション事業局 局長/ところざわサクラタウン ゼネラルプロデューサー西澤元晴 様






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