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【推し活に関する成功事例】OSYAIRO(おしゃいろ)/株式会社フェリシモ オタク女性の望みを叶えてくれる推し色ブランド誕生秘話

9色の推し色アイテムを楽しむフェリシモの話題のブランド「OSYAIRO(おしゃいろ)」


ペンライトも双眼鏡もおまかせ 推し色ガジェットポーチ
ペンライトも双眼鏡もおまかせ 推し色ガジェットポーチ

アイドル、キャラクター、食品などさまざまな推しを情熱的に応援する女性たちが増えており、推しがいる女性は全体の70.2%にものぼっています。

熱狂を生むオタクマーケットに注目し、市場参入のチャンスを伺ってみてはいかがでしょうか?


今回は、大好きな推し色を毎日持ち歩きたいというオタク女性の望みを叶えるブランド「OSYAIRO(おしゃいろ)」を手掛ける株式会社フェリシモをインタビュー。同社が魅せる、こだわりの推し色アイテムは一体どのように生まれたのかをご紹介いたします。

 

◆KEY POINT:

  • 推し活を楽しむ社員たちの実体験から、商品開発のヒントを得る

  • 購入者からのリアルな意見はTwitter・WEBメディア・直接メールを活用して吸い上げていく

  • 推し色の色味と素材のバランスを意識し、日常生活になじむアイテムを作り出す

 

会社認定の「オタ活部」がきっかけ

カタログ通販やWEBサイトで次々と新しい展開を見せ話題を呼んでいる株式会社フェリシモ。神戸に拠点を置き、衣類や雑貨、生活用品など数多くの通販アイテムを開発・販売する一方で、動物や森林保護、国内外の難民や被災者の支援など、さまざまな社会課題にも取り組んでいます。

推し色ブランド「OSYAIRO」は、そんな同社が展開する「部活制度」がきっかけで生まれました。

「2017年夏頃にこの制度を利用して、『オタ活部』を創設しました。その中で、『推し色』でアイテムを作りたいという案が挙がり、現在の『OSYAIRO』につながりました」と教えてくれたのは、クラスター本部 定期便企画MC部リアルメディア制作グループの山川真記代さん。「オタ活部」部長その人です。

「大好きな“推し”の色をもっとふつうに毎日に」というコンセプトを掲げ、2019年に同部から「OSYAIRO」が誕生。山川さんを始め、社内の「オタク部員」たちが同プロジェクトに参加し、ライブポーチやうちわバッグ、ネイルシール、遠征バッグなど「推し活」(好きなキャラクターや芸能人、アイドルを応援する活動)に欠かせない数多くの名品を作り出してきました。

ターゲットとなるのは、自分たちと同じように「推し色や推し活を日常的に楽しみたい!」と願う共感者たち。山川さんいわく、「商品アイデアは、スタッフ自身の経験や、スタッフが見聞きした誰かの『推し活』の経験がヒントになっていることが多いですね」とのこと。商品開発者でもあり、一消費者でもあるその目線で、 ブランド立ち上げ以来、なんと14種類100アイテム以上の「OSYAIRO」商品を世に送り出してきました。「OSYAIRO」で取り扱う推し色は全部で9種類。レッド・オレンジ・イエロー・グリーン・ブルー・パープル・ピンク・ホワイト・ブラックを取りそろえています。

色と風味を楽しむ三輪そうめん
色と風味を楽しむ三輪そうめん

素材×色の組み合わせに悩む

推し色をメインテーマに据えているだけあって、「OSYAIRO」で扱うアイテムはそのカラーに強いこだわりを持っています。

「商品開発でもっとも苦労する点は、素材が変わると色味も変わり、商品が魅力的に見えなくなることもあることですね。特に、青と緑は色選びがとても難しいんです」と山川さん。「アイテムにした時に、かわいくするのがむずかしいなと思うのが青と緑なんです。パステルカラーのような淡い色だと問題ないのですが、濃い青や緑を選ぼうとすると、生地や素材を一から作らない限り、なかなか思いどおりの仕上がりにするのが難しいですね」と悩みます。

フェリシモが運営するWEBメディア「OshiKra(オシクラ)」で取った読者アンケートでも、人気の推し色ベスト3は、緑・紫・青という結果に。読者からの支持が強い緑と青だからこそ、少しでもイメージ通りの「推し色」を開発したいと日々悶々としています。

しかも、カバンやブックカバー、ポーチ、フレームなどアイテムによって素材は大きく変化します。理想の「推し色」を維持しながらも、普段持ち歩いていて違和感のないアイテムにしたいところ。そんなこだわりと現実とを天秤にかけながら、手探りで商品開発を進めています。

アイデアを商品化するのに、かかる時間は約半年。こうしてじっくりと積み重ねた試行錯誤が功を奏し、現在「OSYAIRO」アイテムは、順調に売り上げを伸ばしています。「かわいくて便利そう。欲しい!」「実際使ってみたらぴったりでよかった!」など、購入者も大いに満足しているようです。

「OSYAIRO」商品企画の様子
「OSYAIRO」商品企画の様子

公式サイト+WEBメディア+Twitterの3方向で認知度を上げる

『OSYAIRO』アイテムの中で近頃話題を呼んでいるのが、「推しを飾って収納できるTフレーム」です。推しのライブやイベントで購入した記念Tシャツを、絵画のように飾れると好評を博しています。

このような生活雑貨の開発に強みを持つのも、これまで多くの雑貨を生み出してきた「フェリシモ」だからこそ。特に注目したいのは、同社の商品の購入者やメディアへの来訪者からの声を積極的に集めて商品開発に活かしている点です。

「Twitterと『OshiKra』サイト、購入者への直接メールを活用して、お客さまに投票やアンケートを実施しています」(山川さん)。こうした消費者とのコミュニケーションは、『OSYAIRO』のプロモーション活動にも欠かせません。現在、同部では公式サイトとWEBメディア「OshiKra」への記事投稿、そしてTwitterの3つを活用しています。新商品が発売されるタイミングで、各チャネルから一斉にリリースを出すことで、メディアからの注目度も徐々に上がり始めています。

「オタ活部」部長として、『OSYAIRO』にかける山川さんの想いは熱い。「『OSYAIRO』のロゴには、”PEACEFUL WORLD,FULL OF COLOR”という言葉が刻まれています。その言葉通り、色のある世界は平和で幸せなもの。皆さんがそんな世界で推し活を楽しめるよう、今後は推し活や『OSYAIRO』を通して、社会貢献できるような取り組みも考えていきたいですね」。 


WEBメディア「OshiKra」
WEBメディア「OshiKra」

今年の6月には、山川さんたちはさらに新しい取り組みとして、7色の組み合わせをアンケートで集めて決めた「推し色そうめん」を新しくリリース。衣食住の垣根を越えた「推し色」のチャレンジは、どこまで続いていくのでしょうか。今後の動きに注目です。 

 

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◆インタビュー:

株式会社フェリシモ 

クラスター本部

定期便企画MC部

リアルメディア制作グループ

山川真記代 様










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