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AI認知9割超、実利用はChatGPTが最多。女性の暮らしで進む「効率化と最適化」

  • 女性インサイト総研
  • 5 日前
  • 読了時間: 5分
女性ペルソナ 女性インサイト

 女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:日野佳恵子)は、「AI・デジタル利用に関するアンケート」を実施しました。本調査では、スマート家電やモバイルオーダー、QRコード決済、健康管理アプリなど、生活に浸透するデジタルツールの利用実態に加え、生成AIをはじめとするAIサービスの認知・活用状況を分析しました。

さらに、女性をライフコース(仕事・家庭)とライフステージの交点でクラスター分類し、特徴的なデジタル活用傾向を明らかにしています。

(調査概要:15歳以上の男女731人を対象に、2025年9月にインターネット調査を実施)



◆QR決済の利用は約8割。ママ層ではモバイルオーダー活用

Q.普段利用しているアプリを教えてください。(全体)

1位 QRコード決済(78%)

2位 コミュニケーション・SNSアプリ(71%)

3位 ショッピングアプリ(63%)

QRコード決済とショッピングアプリはすでに生活インフラ化。コミュニケーション・SNSアプリも高水準で、ほぼすべての層で共通しています。一方で、フードデリバリー(12%)やライフログ(23%)の利用は限定的という結果に。


【クラスター傾向】

  • ママ層(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居、35〜54歳/小・中学生の子どもと同居、40~64歳/高校生以上の子どもと同居)

    モバイルオーダーの利用が全般的に高く、以下の理由が考えられます。

    1.子どもニーズに応じやすい:定番ファストフードの多くがモバイルオーダー対応で、子どもの要望にすぐ応えられるため、親のストレス軽減につながっています。

    2.待ち時間を避けたい:小さな子どもを連れての行列は負担が大きく、「受け取りだけ」で済む利便性が支持されています。


    3.デジタル活用のハードルが低い:QR決済やショッピングアプリを普段から使用しているため、モバイルオーダー導入への抵抗が少ない傾向です。

  • 若手シングル層(独身/25〜39歳女性)

    交通系アプリ(59%)、ライフログ(37%)、フードデリバリー(21%)が全体より高く、外出もしながら中食(家の中で惣菜・弁当などを食べること。デリバリーも含む)需要もある層です。



◆乳・幼児期ママ層がIoT導入の中心層

Q.自宅で利用している主なデジタル機器を教えてください。

出展:HERSTORY REVIEW11月号
出展:HERSTORY REVIEW11月号

全体では6割が「特に使用しているものはない」と回答し、家庭内IoT機器(スマート家電やスピーカーなど)はまだ一般化していない段階。利用上位はスマート家電(22%)、スマートスピーカー(12%)、ウェアラブル端末(11%)でした。


【クラスター傾向】

  • 乳・幼児期ママ(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居)

    全クラスター中で最もデジタル機器の導入が進でおり、スマート家電(39%)、スマートスピーカー(18%)、スマートロック(7%)、ウェアラブル(16%)、ベビーモニター(20%)などを活用。家事効率化や安全確認、家族連携のためにデジタル機器を積極的に取り入れていることが特徴です。



◆9割以上がAIを認知、最多認知はChatGPT

Q.あなたが「名前を聞いたことがある」AIサービスを全て教えてください。

※認知率10%未満のサービスは表示を省略し、主要項目と「知っているものはない」のみを掲載。出展:HERSTORY REVIEW11月号
※認知率10%未満のサービスは表示を省略し、主要項目と「知っているものはない」のみを掲載。出展:HERSTORY REVIEW11月号

AIの認知度トップはChatGPT(87%)で、生成AIの代名詞的存在となっています。Siri(69%)、Alexa(53%)、Google翻訳(52%)、Google Gemini(52%)と続き、「知っているものはない」は6.8%にとどまりました。つまり、9割以上の人が何らかのAIサービスを認知しているといえます。


◆AI実利用はChatGPTがトップ。約半数が実際に使用

Q.実際に「利用したことがある」AIサービスを教えてください。

出展:HERSTORY REVIEW11月号
出展:HERSTORY REVIEW11月号

全体ではChatGPT(46%)が最も多く、認知している人のうち約半数が実際に利用。次にGoogle翻訳(36%)、Siri(31%)、Google Gemini(24%)と続きます。一方で、利用経験がない人も27%おり、認知はしていても活用には至っていない層も見られます。



【クラスター傾向】

  • 若手シングル(独身/25〜39歳女性)

    ChatGPT(58%)、Copilot(61%)などを高頻度で利用し、仕事や自己効率化の目的が強い傾向です。


  • 乳・幼児期ママ(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居)

    ChatGPT(53%)、Siri(47%)、Gemini(29%)などを利用し、最もAI活用が進んでいる層。育児や家事のサポートとしてAIを取り入れています。


  • シニア層(65歳以上女性)

    ChatGPT(68%)を中心に利用するものの、「知っているものはない」が19%と高く、AI認知はまだ浸透途上です。



◆AIによる購買喚起は若年層と子育て層で先行

Q.AIをきっかけに商品やサービス、イベントを利用した経験はありますか。

出展:HERSTORY REVIEW11月号
出展:HERSTORY REVIEW11月号

全体では、「はい、購入したことがある」(13.3%)「検討したが購入に至らなかった」(13.7%)を合わせて約27%がAIをきっかけに購買行動へ影響を受けています。一方、「購入経験なし」は7割を超えており、AIが購買を動かす段階にはまだ至っていません。

「はい、購入したことがある」の男女比は男性(18.6%)が女性(12.5%)よりも高く、行動への転換が早い傾向が見られます。


【クラスター傾向】

  • 乳・幼児期ママ(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居)

    「はい、購入したことがある(19.6%)」と男性全体を超え最も高いクラスター。育児関連サービスや商品提案でAIが活用されている可能性。



◆家事・健康管理など日常領域への期待が高いAI

Q.今後さらにAIを利用したい分野を教えてください。

出展:HERSTORY REVIEW11月号
出展:HERSTORY REVIEW11月号

最も多い回答は「日常生活(家事・健康管理)」57.9%でした。次いで「仕事・学業支援」(40.5%)、「エンタメ・趣味」(34.4%)が続きます。「特に利用したい分野はない」は2割にとどまり、多くの生活者が“これからの生活にAIを取り入れる余地がある”と感じていることがわかりました。



今回の調査から、QRコード決済やショッピングアプリなどのデジタルサービスは、すでに生活の一部として定着していることが明らかになりました。AIについては9割が認知し、約半数が利用しており、特に若年層とママ層で実生活への浸透が進んでいます。利用シーンは「情報検索」「文章作成」「生活サポート」など実用的な領域が中心で、AIを通じた購買行動も広がりを見せています。



◆女性インサイト総研 株式会社ハー・ストーリィについて

女性インサイト総研 HERSTORYは、こうした定量・定性調査に基づく知見を活かし、顧客分析から商品開発、販売戦略までを支援するコンサルティング会社です。女性を中心とした生活者視点を施策に取り入れたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。




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