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  • 【第5回】ワコール他計3社が参加|女性モニターによるリアル座談会 カフェ会議レポート

    女性モニター参加の座談会「herVoiceカフェ会議」とは? herVoiceカフェ会議は、herVoice事務局を運営する株式会社HERSTORY主催の「女性のリアルな声」を企業に届ける座談会。 毎回さまざまな企業が参加し、生活者の視点で商品やサービスの感想をヒアリングしたり、新しい気づきを得たりしています。一般の女性たちは、おしゃべりを楽しみながら、企業の担当者に直接想いを伝えることができる貴重な場です。 ■【第5回】herVoiceカフェ会議 日時/2024年10月10日(木)14:00~16:00 会場/BIRTH LAB(東京都港区麻布十番2-20-7  麻布十番髙木ビル1F) ※東京メトロ南北線/都営大江戸線「麻布十番駅」徒歩1分 参加企業/株式会社ワコール、株式会社アガペファーム、株式会社Malen 参加人数/herVoiceメンバー14名 参加企業(順不同) 株式会社ワコール    株式会社アガペファーム 株式会社Malen 第5回参加企業:株式会社ワコール、株式会社アガペファーム、株式会社Malen (左上から時計周りに)株式会社ワコール、株式会社アガペファーム、株式会社Malen、株式会社HERSTORY 今回の参加企業様をご紹介します。まずは、女性たちの身体を優しく包んでくれる下着の開発・販売を行っている株式会社ワコール。 次に九州エリアで農業を営み、消費者の健康を育む商品作りを強みとしている株式会社アガペファーム。 そして、カシミヤ製品についてぜひ女性たちの意見を聞きたいと参加してくださった株式会社Malen。 ジャンルの異なる3社に、herVoiceメンバーは「今日はどんな話が聞けるのかな?」とワクワクした表情に。 最後は、カフェ会議を主催している私たち株式会社HERSTORY。 企業紹介のあと、3~4人のグループごとに企業テーブルを回ります。 株式会社ワコールは、下着を選ぶときの基準は?とherVoice メンバーにヒアリング。「普段ブラトップが楽で。きちんとワイヤー入っていた方がバストに良いのはわかっているんですけど」と率直な意見が飛び交います。「キチっとしたいは時はワイヤー入りを選びます」と使い分けされているメンバーも。「わかるわかる」と共感の声で溢れていました。 実際に商品を見てもらいながら意見交換も。モノが目の前にあると、よりリアルな意見が聞こえてきます。 株式会社アガペファームは、福岡県産大豆のみを原料にした、乳酸菌と大豆イソフラボンをWで摂取できる健康サポート飲料を紹介。実際にherVoiceメンバーに試飲してもらいます。「特に黒豆が気に入りました。ぜひ1日1本リピートしたい」「更年期障害に効果あるなら試してみたい」と味や効果を気に入って美味しくいただいていました。 開発者の熱い思いを真剣に聞くherVoiceメンバーたち。「商品開発における熱い想いをお伺いすることができて、とても良かったです」と、企業と近い距離でリアルな意見交流会ができるというherVoiceカフェ会議ならではの感想も。 株式会社Malenは、こだわりのカシミヤ製品をherVoiceメンバーに直接触ってもらいます。「このストール、実はキツネの毛でできていて無染色なんです。」と紹介を受けて「キツネの毛?珍しい」と思わず感想が漏れます。 製品に触れると、「ふわふわ」「気持ちいい」と盛り上がりました。実際に試着してみて、「あったかいです」「○○さん、とても似合っていますよ」と和気あいあいの時間が流れます。SNSアップ用に製品の写真を撮影するなど、まさに商品が広まっていく様子が見られました。 株式会社HERSTORYのブースでは、「herVoiceカフェ会議をどうやって知ってくれたのですか?」「最近気になっていることを教えてほしいです」とherVoiceメンバーの興味関心についてヒアリングさせてもらっています。 「推し活で遠征しました」「最近バーに行くことにハマっています」「更年期障害で悩んでいて・・・」など、様々な意見をお聞かせいただけました。 楽しい時間は本当にあっという間です。ヒアリングタイムが終わり、お土産紹介へ。 株式会社ワコール/神原様 株式会社ワコールからは、「AnyAnyインナー」という使い捨て下着(上下セット)のプレゼント。軽くて持ち運びがしやすいのはもちろん、災害時の下着の替えとしての使用をお勧めいただきました。防災バックに常備しておくのも良さそうです。 株式会社アガペファーム/櫻木様 株式会社アガペファームからは、機能性表示食品「金姜柑(きんきょうかん)」という生姜たっぷりの「ジンジャーシロップ」純植物性・添加物不使用で身体に優しく、なんと水は一切使わずに作られているのだとか。身体が冷えるこれからの季節にぴったりです。 株式会社Malen/秋元様 株式会社Malenからは、「Paula’s Choice(ポーラチョイス)」が販売しているエイジングケア製品「クリニカル 0.3%レチノール + 2%バクチオール トリートメント」を丸々1本くださいました。レチノールとバクチオール※成分といった究極の相乗効果で角質層まで浸透し、シワとキメのケアができるそうです。 ※バクチオールとは、オランダイビユ(ホコツシ)というマメ科の植物から抽出される天然成分のこと。 今回頂いたお土産たち。女性の身体を労わったセットで嬉しいですね。 ※HERSTORYからは、お取引先からいただいた「めっちゃ食べ鯛 ごはんのおとも(株式会社安岐水産)」とHERSTORY創業の地である広島に会社のある「お好みソース(オタフクソース株式会社)」をプレゼントしました。 お土産と一緒に記念撮影。これにてカフェ会議も終了です。「楽しかったです~!」「また来ます!」と、にっこり笑うherVoiceメンバーたちをお送りできて、私たちも大満足の時間となりました。 みんなで集合写真撮影。 次回のherVoice カフェ会議は2024年11/14(木)に開催! 年代など関係なく女性の声を聞ける場ですので、興味のある企業様はぜひ気軽にご参加ください。 お待ちしています!

  • 女性視点マーケティングの学びに最高の研修場のスターバックス

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.73 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第73回目は、マーケティングにおけるトレンドの重要性について解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 タンブラーは1つで十分? ワークショップのタウンウォッチングでは、スターバックスの前で足を止めます。 「入口すぐの棚に、コーヒーを入れて持ち歩けるタンブラーが置いてあります。季節限定や地域限定など、さまざまなボトルデザインがあり、女性ファンの中には、このタンブラーを季節ごとに買い足して楽しんでいる方もいます」と伝えたところ、参加している男性が「なぜタンブラーを何個も持つ必要があるのですか。ひとつで十分でしょう。壊れたなら別ですが、場所も取りますし、タンブラーはタンブラーなので何個もいらないと思います」と言ってきました。 スターバックスのタンブラーから見る女性と男性の消費者心理の違い その時、参加していた女性が「私、何個も持っている人です(笑)。だってクリスマスはクリスマス限定柄のほうが持っていて気分が上がりますし、春は桜柄のほうが春らしくて幸せな気分になれるんです。今、家には6本ぐらいあります」と答えていました。 男性は目を丸くして「わからないなー」と言っていました。この会話は、過去のワークショップで何度も、受講者が変わっても繰り返される会話です。 女性は、街中がクリスマスという世界観に染まってくる時、持ち物も気持ちをクリスマス気分に合わせて統一させたいと思っているのです。スターバックスが出す季節限定商品は、マーケティングの勉強のために、ぜひ毎シーズンチェックしていただきたいです。トレンドをしっかり捉えた提案がされています。 スターバックスの消費者心理を掴むハロウィントレンド たとえば、ハロウィンの時期を見ても、「今年らしいテーマ」をきちんとオリジナルで出してきます。「毎年のことだから、この程度でいいんじゃない」ではありません。 2018年のテーマは、「あなたはどっち? あなたの中に眠る本当の姿は魔女?姫?」として、ウィッチフラペチーノとプリンセスフラペチーノを提供していました。 2019年のテーマは「マスカレード(仮面舞踏会)」で、真っ赤な色のフラペチーノとラズベリーモカを出しています。2020年には、ゴーストや黒猫をテーマにしたハロウィングッズが充実していて、キャラクターのクマのぬいぐるみ「ベアリスタ」は、季節限定のテーマに合わせて洋服を変えるなど工夫がされています。 世界各国で異なる商品があるため、もし新型コロナがなければ、スタバグッズを購入するために海外に行く人たちがいるほどの人気です。 サステナブル意識とマーケティング戦略 ちなみに、弊社のレポート「HERSTORY REVIEW」2020年12月号のテーマは「サステナブル意識消費」でしたが、女性消費者102人、法人企業32社に聞いた「あなたがサステナブルだと思う企業はどこですか?」という質問では、女性消費者、法人企業の両方で第1位にスターバックスが選ばれました。 女性消費者の1位はサントリーとスターバックス、法人企業の1位はトヨタとスターバックスでした。女性消費者と法人企業の両方で1位となるスターバックスは、テレビCMをしないことで知られていますが、店頭での姿勢、行動、商品がそう感じさせるのでしょう。 スターバックスにはあまり行かないという方も、女性視点の勉強のために、ぜひ定期的に覗いてみてください。 多くの女性が支持するヒントを発見できるはずです。 次回は、女性視点を活かしたシーン提案について解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 街中で女性視点マーケティングのヒントを探る

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.72 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第72回目は、”あえて”商店街を歩いたり店にいくことで得られるマーケティングのヒントを解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 “あえて”の口癖から見えるアナログ体験の重要性 女性たちにインタビューをすると、最近、特に言葉の端々に出てくるのが、「あえて街を歩く」「あえて店に行く」「あえてラジオを聞く」「あえてひと駅先まで歩く」「あえて本を買ってめくる感覚を楽しむ」といった「あえて」という言葉です。 デジタル生活が日常になったことで、確かに便利にはなったものの、その逆に心身に疲れを感じ始めていることがわかります。 20代の女性たちにインタビューをすると、「あえて店で服を必ず試着して、購入する際はネットを利用する」という話も聞かれます。 「やっぱり服は着てみないとわからないから」という意味もありますが、買い物を理由に店に行くことで気持ちをリフレッシュさせたいというニュアンスも感じ取れます。デジタルがリアルな日常であるからこそのアナログトレンドが来ているといえるでしょう。これは今後、さらに強くなる可能性があります。 人の感情の読み取る力の難しさとその重要性 正直、情報過多の現在は、頭でっかちな理屈派が多くなっていると感じます。知識は豊富なのに行動が伴わないという状況です。 例えば、サッカーの知識はあるのにサッカーができないという感じです。知識と行動の一体化をトレーニングしなければ、どんどん「人の感情」をつかむことが難しくなっていくでしょう。デジタル生活が日常となったことで、自然と人と人との会話時間は減少しています。 インタビューをしていて感じるのは、年々、人の表情が乏しくなってきていることです。 特に年齢が下がるほど、その傾向が顕著です。「喜怒哀楽」はスマホの中で行うため、頭の中では感情が生まれていても顔を使うことは忘れてしまっています。スマホに集中している時間が長いと、顔の表情筋が固まってしまいます。その結果、いざという時に表情が動かず、対面での会話では感情が見えにくくなるという状況になります。 そのため、今後は「顔」を読めなくても「現象」をつかむ感覚を高めていく必要があります。 具体的には、「使っている現場を見ること」「話している姿を目にすること」「利用している状態を知ること」などです。これらの情報から顧客の「快」「不」を「感じ取れる」ようになるでしょう。ネット上での消費者動線やアクセスなどは分析できても、購入したものをどのように喜び、どのように開封し、どのように使っているのかについては、どこまでいっても「現場」に答えがあります。 麻布十番で体感する多様な消費者層とマーケティングの実践 隔月で1回、私は「体感」を目的とした「女性視点マーケティングワークショップ」という勉強会を開催しています。 男女問わず10人未満の少人数で、港区の麻布十番商店街を歩きます。この場所を選んだのは、会社に近いという理由もありますが、渋谷や青山のように若者すぎず、都会すぎず、池袋や新宿ほど個性的でもなく、巣鴨あたりほどシニアに偏っていないからです。六本木ヒルズの足元で、モデルやタレントが多く住む一方で、地元に古くから住むシニア層も多くいます。何より、週末になると老若男女が人気の菓子店やカフェ、オーガニック専門のスーパーなどを目当てに集まってくるため、観光地的な雰囲気も楽しめます。 つまり、温故知新の精神で、老若男女の様子が一堂に見て取れる場所です。中でも特に女性視点マーケティングを学ぶのに適していると思っているのは、和菓子の3店舗です。 麻布十番 豆源 麻布十番 かりんと 麻布十番 あげもち屋 これらの3店舗は至近距離に店舗を構えており、入ると思わず買ってしまうことが多いです。その意味をぜひ自分で出かけて、その場の五感でつかんでいただきたいと思います。少しだけ整理してまとめておきます。 その場の雰囲気を掴むための4つのポイント 商品パッケージのカラーバリエーションで店内を鮮やかに 3店舗とも、店舗に入った瞬間から、ワークショップに参加する女性たちは棚に並んだ色とりどりの商品パッケージに目を奪われます。陳列した商品の袋そのものを活かした色彩演出がされています。 誰にあげようかな、商品を見ながらシーンを想像 店内に入ると、「あ、お母さんが好きかも」「職場に買って帰ります」といった言葉が即座に出てきます。 買いやすさ、ギフトのしやすさ、提案が目に入る 買いやすさに関する提案は、どの店も優れています。商品は基本的に同じサイズで、ギフトも最初から目立つ場所に置かれています。すぐに価格やサイズを選んで持ち帰ることができ、発送にも対応しています。 季節提案、五感を刺激する演出がある 季節や行事に合わせた提案があり、五感にも訴えかける工夫があります。職人の姿、香り、試食など、それぞれに工夫が施されています。 次回は、スターバックスを事例に挙げながらマーケティングの学びについて解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 人の「感情」が掴める女性視点マーケターになるには

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.71 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第71回目は、感情を読み取る力の重要性と具体的なリサーチ方法について解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 デジタル時代における人の感じる感情を読み取る重要性 女性視点のマーケティングにおいて重要なのは、「人に関心を持つ」ということです。企画立案をする際に求められるスキルは、「人の気持ちを感じ取る感度」だと思います。どんなにデジタルな社会になっても、「人の感情」を読み取る力は欠かせません。それどころか、デジタルが当たり前の暮らしだからこそ、「人の感情を感じ取る感度」は、一層希少なスキルになるでしょう。 家にいながら手元のスマホひとつで何でも買える時代です。遠くにいる人たちとも会話ができるようになっています。AIはどんどん人間に近づいていますし、人間の感情も解析され科学的に活用されていくでしょう。それでも、買い物は最終的には人間の意志で行われていることを忘れてはいけません。 人の「ほしい」感情を掴むマーケターになるために 「買いたい」「ほしい」は人間の感情から生まれています。どんなに「アレクサ、今夜のおすすめの音楽をお願い」と言ったとしても、それを欲するのは人間です。消費の多くを主導している女性たちの気持ちをつかめる人材、そしてマーケターの育成は欠かせないでしょう。 では、どうしたら「感情」をつかめる人財になれるのでしょうか。まずは、日常の当たり前の風景の中で、人々の感嘆、喜怒哀楽、リアクション、会話に関心を持つことが重要です。現在は、電車の中などでスマホと向き合っている人が多いですが、それでも人が集まる場所に行けば、ヒントはたくさん見つかります。 会話からトレンドを知るリサーチ方法-カフェ たとえば、私にはリサーチでお気に入りの店が2店あります。ひとつは、大人の女性が多いアンティークな雰囲気のカフェです。ここには、60代から70代の女性たちが趣味の会や山登りを楽しんだあとに集まっているようで、テーブルを囲んで4、5人が常におしゃべりを楽しんでいます。 話題に耳をすましていると、本当に勉強になります。 テレビの話、通販で買った健康器具、夫の病気の話、孫の様子、おいしい和菓子、季節料理の新情報など、ありとあらゆる話題がくるくると飛び交っています。特徴的なのは、いつも小みやげを持ち寄って交換していることです。それも調味料や漬物といったかなり身近な品で、それを誰かがテーブルに出すたびに盛り上がっています。 さらにこの店は、週末になるとネットマッチングサイトで出会ったと思われるカップルが初めて会う時に使われているようで、あちこちでこぎれいにした30代から40代くらいの男女が「はじめまして」とあいさつをしています。20代ではない様子から、初対面の会話には慎重さと真剣さが感じられます。 ここでは自己紹介や趣味の話、またマッチングアプリでのやりとりについての内容が聞こえてきます。どこが気に入ったかやどのフレーズが響いたかなど、興味深いワードや関心ポイントが拾えます。いや、聞きたくなくても耳に入ってきます。 私はその横の席で、パソコンをパチパチと打って仕事をしていますが、時に耳がダンボになってしまい、思わず「へー」と心の中で声をあげてしまうこともあります。 会話からトレンドを知るリサーチ方法-ショッピングモール 2店舗目は、大型ショッピングモールの中にあるフードコートです。 子連れ感覚は私自身、遠い昔に忘れてしまいましたが、ここに来れば今どきの子どもたちの服装や持ち物、そしてベビーカーやママとパパのファッションなどを観察することができます。祖父母と三世代のグループも多く、同時に三世代分の様子をウォッチできるため、こんな勉強の場はありません。 子ども連れの様子はとても重要です。例えば、映画「鬼滅の刃」が盛り上がっている時には、主人公兄妹の炭治郎と禰豆子の衣装を真似た子どもたちがあちこちに溢れていました。当然それらの衣装は、母親や祖母が手づくりしているものです。家族の様子には、その時々のトレンドや消費行動がわかりやすく見て取れるのです。 次回は、女性視点マーケティングのヒントについて解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 親子700名以上が参加!『キッズいきるチカラフェス2024 』開催レポート

    2024年9月23日(月・祝)、原宿にある「with harajuku hall」にて、子どもたちの「生きる力」を育むためのイベント「キッズいきるチカラフェス2024」が開催されました。本イベントは、親子で楽しみながら学ぶことができる体験型のプログラムが盛りだくさんで、子どもたちと保護者合わせて700名以上の皆さまにご参加いただきました。 ●子どもたちの「生きる力」を育む場を提供! 今回のイベントでは、子どもたちが将来に役立つスキルを学ぶことを目的に、5つのテーマ「テクノロジー・IT」「健康・からだ」「お金」「コミュニケーション」「マーケティング」に沿ったプログラムを用意しました。家庭や学校ではなかなかできない体験を通じて、子どもたちが自ら考え、行動する力を育む貴重な機会となりました。 ●多彩なプログラムに親子で大盛り上がり! 会場では、ステージイベントやワークショップ、ブース出展など、さまざまなコンテンツが開催されました。子どもたちの目がキラキラと輝く姿が印象的でした。 <人気プログラムを一部ご紹介> ドローン操縦体験:初めてのドローン操作に挑戦し、風船を割るチャレンジに挑戦!子どもたちは真剣な表情で操作方法を学び、成功すると歓声があがりました。 ヘアアレンジショー:プロのヘアメイクが、モデル参加したお子さんたちに実際にヘアアレンジを披露!普段とは違うヘアスタイルやステージ体験で子どもたちの笑顔がたくさん見れました。 防災アクティビティ:ガールスカウトと一緒にペットボトルランタン作りを体験し、楽しく学びながら防災意識を高める時間になりました。 日本文化を学ぶブレスレッド作り:本物のパワーストーンを使用したブレスレッド作りが子どもたちに大人気!ワークショップを通じて「祈り」や、日本の伝統文化に触れることができました。 プログラミング体験:子どもたちがプログラミングを体験できる場所として大好評!大人気のマイクラを使用し、子どもたちは真剣に取り組んでいました。 ●参加企業のサポートにより、充実のプログラムを実現! 今回のイベントには、23社の企業様が参加し、さまざまな体験型プログラムを提供していただきました。企業ブースでは製品やサービスの展示・体験が行われ、多くの親子が興味を持ってブースを訪れていました。また、協賛企業様からのプレゼントもご用意いただき、イベントを通じて子どもたちがより楽しく学べる場が作られました。 ●アンケートでわかった参加者の声 来場者アンケートでは、「子どもたちが楽しみながら学べるプログラムが良かった」「親子で一緒に体験できる機会が増えて嬉しかった」といったポジティブな感想を多くいただきました。 また、「もう少し大きな会場にしてほしい」「科学系のプログラムが欲しい」というご意見もあり、今後のイベント運営に役立てていきたいと思います。 ●次回開催に向けて 「キッズいきるチカラフェス2024」は、多くの親子が「生きる力」を育む貴重な体験の場となりました。初開催ということもあり、多くの課題も見つかりましたが、今後の改善に向けて貴重な学びとなりました。次回以降は、より充実したプログラムを提供し、さらなる参加者の満足度向上に努めてまいります。

  • 女性顧客のペルソナ層の広がりとアプローチの方法

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.70 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第70回目は、女性顧客層の多様性と、ペルソナを複数設定する重要性について解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性顧客のペルソナ層とその広がり 「うちのお客様は幅広いので」や「うちは老若男女のお客様が多いから」と言われることがありますが、顧客データを分析してみると、実際には30代の女性が極端に多く、次に60代の女性が突出するなど、ふたこぶラクダのような顧客層が現れることがよくあります。 設定しておくべきサブペルソナとサードペルソナ 女性のヒット商品は、女性から女性へと年輪のように広がるため、顧客イメージのペルソナは2つから3つ持つことをおすすめします。 女性の顧客数は、大抵の場合、メイン客、サブ客、サード客といったように2つか3つの層に分かれることが多いです。ペルソナ作成をしていると、実は母娘の間でクチコミされているのではないか、といった発見がよくあります。 メインペルソナは、その商品を最も購入する可能性が高いクラスター層です。サブペルソナは、そのクラスターに影響されていく次のクラスター、サードペルソナはさらにその外側で影響を受けるクラスターです。女性顧客は、バウムクーヘンのように外へと広がるイメージで描くことができます。 メインとサブペルソナの共通ニーズ メインペルソナが20代の女性の場合、サブペルソナとして50代の女性(母親層)が含まれることはよくあります。例えば、小型車を購入した女子大学生に「なぜこの車にしたのか?」と聞くと、「母親と自分が使用するため」「自分と母親の両方の好みで選んだ」といった答えを聞くことがあります。 娘の選択基準は何で、母親の選択基準は何だったのか、また両者共通の選択基準は何だったのかを深掘りしていくことで、共通のニーズに焦点を当てた発信を行うと、2つのマーケットにアプローチする可能性が広がります。 なお、ここまで書いてきたクラスターやペルソナを自分たちで作るのが大変な場合は、弊社作成の「HERFACE21」(2021年版)をおすすめします。これは、国内全体の女性マーケットを把握して作成されたペルソナマップで、スピーディかつ俯瞰的に女性全体を理解するのに適しています。 次回は、人の「感情」を掴める女性視点マーケターについて解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 顧客との共鳴ポイントを探すためのペルソナの重要性(後編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.69 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第69回目は、共通の顧客イメージを共有するために、ペルソナの言語化や雑誌の切り抜きを使ったコラージュ作成について詳しく解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 ペルソナ作成ワーク② 自分たちの考える顧客像の言語化 ペルソナの言語化は、まず自分たちが考える顧客像を文章で書き出すことから始めます。家族構成、本人の年齢、夫や子どもの年齢、住んでいる場所、マンションか戸建てか、車の車種、貯金、年収、趣味、関心のあること、SNSやメディアの利用状況など、「うちのお客様はこんな人が多そうだ」と思う点を話し合いながら言語化していきます。 なぜそう思うのか、過去の事例やアンケート、お客様からのメール、売上ランキングなどのデータと結びつけて、できるだけ根拠のある顧客像を作り上げます。 数人の社員で作業を行う場合、さまざまな部署から異なる経験や体験を持ち寄ることで、より信ぴょう性の高い情報が集まってきます。また、社内の情報が不足している場合でも、ネットで地域や年代、職種などを調べれば平均年収などのデータがすぐにわかります。今ではスマホひとつで情報を簡単に調べられるため、社員で分担して情報を集めることは、チーム力を養う良い機会にもなるでしょう。 部門を超えた会話も重要です。 例えば、「そういえば、お客様相談室にこんな電話が多いよね」といった会話や、「へー、知らなかった。意外だね」といった情報共有が生まれることもあります。 ペルソナ作成ワーク③ より近い人物像の写真の選定 言語化が固まってきたら、その内容に近い写真などを雑誌の中から選んでいきます。「うちのお客様はこんな服を着ている人が多いよね」「そうそう、こんな感じの人だー」といった感じで、みんなで話し合いながら、お客様のイメージに合う写真を雑誌から見つけて切り抜きます。 顔写真、ファッション、家具インテリア、化粧品、食事、雑貨、旅など、さまざまな側面から顧客の暮らしを想像し、切り抜いた写真は大きな模造紙などに貼ってコラージュにします。 みんなで共に手を動かし、会話をしながらビジュアル化することで、その後の新商品開発、宣伝、プロモーションなどにおいても顧客像が一貫し、方向性がずれにくくなります。関係するスタッフが共に顧客理解を深める時間を持つことも、大きな成果となるでしょう。 雑誌で発見する顧客層の多様性と意外な興味 また、雑誌は状態別やクラスター別に編集されているため、異なるクラスターにいる女性社員や男性社員にとっては、まるで別世界のような特集が組まれていることに衝撃を受けやすいです。「こんな雑誌を見ることがなかった」「こんなことに興味があるんだ」といったように、多くの発見があります。 特に、母親向けのファッション雑誌では子どもや夫が登場するシーンが多く見られますが、男性向けのファッション雑誌では家族が登場せず、生活感が消されていることが多いです。 そのため、母親クラスター以外の社員にとっては、男女雑誌の内容を比較するだけでなく、新たに知らない情報が溢れていることに気づくでしょう。 女性雑誌を購入し、ハサミやのりを使ってコラージュを作る作業は、今では原始的な方法かもしれません。しかし、こうしたリアルな体験が「お客様の立場になれ」「顧客ニーズを把握しろ」という感覚を体感させてくれます。 お客様のことを思う時間を大切にしてほしいと思います。 次回は、女性顧客のペルソナ層の広がりについて解説しています。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 顧客との共鳴ポイントを探すためのペルソナの重要性(前編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.68 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第68回目は、ペルソナの重要性と、ペルソナ作成のためのワークについて解説しています。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 社内の共通認識を持つためのペルソナ作成 顧客イメージについて、社内ではどれだけ共通の認識を持っているでしょうか。 女性社員が集まって、「女性(私)はこんなのが好き」「女性(私)はこんなのは苦手」と語り合っているだけでは、大きな勘違いを引き起こす可能性があります。「女性(私)」ではなく、顧客像を正確に把握することが大切です。その方法の一つとして、ペルソナの作成があります。 以前の記事でも触れましたが、ペルソナとは「仮面」という意味で、代表的な顧客イメージを視覚的に表現するものです。小説やアニメ、ドラマでも、登場人物には性格などのキャラクターがあらかじめ設定されています。“こんな人”というモデルが存在することで、ストーリーが描きやすくなるのです。 特に女性消費者は、これまで述べてきたように、置かれている状況によって価値観が大きく異なるため、同じ女性であっても理解できないことが多いです。独身と既婚、子どもの有無でもまったく異なる価値観を持っています。 男性ならなおさら、見えない部分が増えることがあります。そのため、女性顧客像を言語化し、ビジュアル化して、全員で共通の認識を持ちながら仕事に取り組むことが望ましいです。 ペルソナを設定するときに有効なペルソナ作成ワーク ある時、美容室のオーナーから、「客層はミドルシニア層の女性客が多いが、スタッフの多くが若い男女で、会話が続かないという課題がある」と相談を受けたことがありました。そのような状況で実践したいのが、ペルソナ作成ワークです。 ペルソナ作成ワークでは、プロジェクトのメンバーが、お客様を理解するために、顧客像を話し合いながら具体的なイメージを言語化、ビジュアル化していきます。 共に話し合うことが重要です。いかに自分たちの認識が個々で違っているかを自覚するケースがほとんどです。顧客に対する認識のズレを互いに知ることができます。 ペルソナ作成ワーク① 顧客層と近い雑誌でイメージを掴む まずは、顧客イメージに近い女性雑誌を買い込んでくることです。 ありがたいことに、女性雑誌は顧客別のクラスター分類で発刊されています。これほど活用しやすい教材はありません。 「うちのお客様のイメージを持つ読者層に向けた雑誌はどれだろう」と考えるところから始めます。最近は、女性雑誌をまったく読まない女性も増えており、男性社員に至っては手に取ったことがない人が多いかもしれません。 ここで重要なのは、その本が売れているかどうかではなく、あくまで顧客理解のための教材として活用するということです。言語化とビジュアル化がされている女性雑誌を使うことで、かなり効率的に顧客理解が進むため、非常におすすめしています。男性雑誌との対比をすると、さらに話が盛り上がります。 顧客層と女性雑誌の読者層を合わせることで、顧客の暮らしが女性雑誌を通して見えてきます。読者層が重なっている女性雑誌も多いため、複数の雑誌を買い込むこともおすすめです。 顧客層と近い女性雑誌がどれかわからない場合は、雑誌販売サイト「富士山マガジンサービス」(Fujisan.co.jp)に行くとよいでしょう。そこには、女性の年齢や関心ジャンルなどが記載されているので、参考にして選んでみてください。 次回は、ペルソナ作成ワークの後編を解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 実は超現実主義の女性の購買行動

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.67 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第67回目は、女性が購入を決定する過程と、購買心理に基づく理由付けの重要性について解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 「かわいい」「素敵」では購入しない女性たち 「かわいい」や「素敵」という言葉は、女性たちからもっともよく聞かれるフレーズです。 特に、女性同士でいる時に頻繁に使われます。これには、心からそう思っている時と、相手との関係づくりのために行っている時の両方があります。「いい自分」「相手に嫌われない自分」でいたいと思う気持ちが反映されています。「わかる、わかる」「そうそうそう」「素敵」「おしゃれ」「かわいい」といった、相手にとって好意的な言葉を返すのです。 これが売り場なら、気に入っているのかな、買ってくれるのかな、と喜んでしまうと大きな間違いです。女性は、男性よりもずっとシビアな現実派です。 買うべき理由を探す女性の購買心理 買うべき理由が響かなければ、財布は開きません。 購入する場合も、言い訳がほしいのです。後で後悔しないように、「このケーキ、もう一個食べたら太るかな。でも今夜の夕食を抜けばいいよね」というように、頭の中で何かを買うために何かと差っ引きます。 「損してないよね」と納得しようとしており、自分の買い物を肯定したいのです。 女性が「買う」を決めるには、「言い訳できる理由」がほしいのです。女性メディアのコピーでは、「今、買うべき」という押し出し方が多いです。つまり、それは「今、これを買うのが正解だよ」と背中を押しているのです。同時に、今までのものでは古いよとか、まだ持っていないあなたは流行に遅れちゃうよ、というニュアンスも含まれています。 女性は、「同じ女性の目」が一番気になるのです。「あの人ってセンスがないわね」とレッテルを貼られるのはつらいです。「この夏、このスニーカーでキマリ」と書かれていれば、「今、持っているスニーカーは古いということだよね。今年風のスニーカーを買わないとみんなに遅れちゃう」といったように、頭の中で筋書きができるのです。 現実の暮らしから購入を決定する女性のシビアな視点 女性たちは、「買う理由」をほしいのです。 本当は夢を見たい、なりたい自分になりたいと思っているものの、実際には生活に責任を持つ消費リーダーです。買い物は、自分の暮らしを守り、よりよくすることがわかっている物だけにしたいと考えています。そんなシビアな現実派です。 「いい物」とは、高機能や高品質ではなく、あくまで「今ある現実の自分たちの暮らし」を起点に考えています。 購入へつながりやすくする共感 「こんなことありませんか?」と投げかけられて、「ある! 私のことだ」と興味を持つ、当事者の感覚で共感できるかどうかが出発点です。そこから「そんなあなたの暮らしが、今より少しよくなりますよ」と、同じような立場の女性たちのビフォーアフターの経験や事例を見せれば、「購入」へとつながりやすくなります。 女性は、感覚的な買い物をしているようで、実際には男性よりもずっと暮らしと生活に腰を下ろしたシビアな視点で判断しているのです。 次回は、顧客イメージを視覚化するペルソナについて解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • インタビューを成功させるリアルな反応を捉える方法(後編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.66 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第66回目は、お客様が本当は何を求めているのかを知るインタビュー方法について解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 インサイト(潜在的な購買欲求の核心)をつかむ聞き出し方 デジタルは単なるツールです。 私たちは生身の人間でリアルな暮らしをしています。商品を受け取り、箱を開け、取り出して、使用し、評価をするという一連の流れは、情報ツールがなんであったとしてもリアルに行われています。 意識的に、直接、生身のお客様に会う機会を設けなければ、お客様の本心を知ることができず、結局はサービスが低下し、顧客離れが起きてしまいます。お客様にとって何が大切なのか、その潜在的な購買欲求の核心部分を常に把握できる人材を育てることなくして、企業は生き残ることができません。お客様インタビューからインサイトをつかむための聞き方の一例を明記します。 インサイトインタビューの例 客:「黒のジャケットが好きです」 インタビュア: NG「そうなんですね。黒はいろいろ合わせやすいですしね」(勝手に決めて言わない) OK「どうして黒のジャケットがいいのですか?」 客:「服選びに悩まなくていいですから」「ほとんど黒が中心です。カバンや靴も。合わせるのが楽だし」 インタビュア: NG「わかります。同じ色だとそのまま着てすぐに出かけられますよね」(意見を言わない) OK「選んだり組み合わせたりが楽というのがいいんですね」(おうむ返しで確認) 「楽であれば、黒でなくてもいいんでしょうか」(手段なのか目的なのかを確認) 客:「そうですね。営業職でお客様のところに直接行くこともあるので、相手に対して失礼のない印象は心掛けています。それで無難な黒になってしまいます。あと、それ以外の色や柄をどう短時間で組み合わせればいいのかわからないし、黒ってセンスがなくてもごまかせますよね」 インタビュア: NG「やっぱりセンスはよく見られたいですよねー」(「センスよく」とは言っていない) OK「パッと朝、自分に似合う服が、センスよく全身コーディネートして用意できたらうれしいということでしょうか」(センスよいコーディネートを短時間に得たい、それが理想のようだ。さらに欲求度を確認) 客:「そりゃ、最高ですよ。センスよく好印象に見られたいけど、それができないし考えるだけで面倒だから黒になっているので」(黒は手段であって目的ではないと確認) 会話を掘り下げると見えてくる心の声 こうして個別インタビューで会話を掘り下げていくと、次のような潜在的な心の声が見えてきます。 購入した物(購買):黒のジャケット 顕在ニーズ(理由):他の物と合わせやすい インサイト(心理):短時間で、自分の思うイメージ(好印象)のトータルセンスの服を着て出かけたい チャンス(潜在ニーズ):本当に購入したい物は、黒のジャケットではない。 ①短時間で選べる、 ②センスの良いコーディネート こうすると、新しい提案アイデアがわきやすくなります。 このケースの場合ならば、事前に本人の体形や顔立ちの写真を送ってもらい、AIスタイリストが自社ECサイトの中からジャケット、ブラウス、スカート、バッグ、アクセサリーなどをトータルコーディネート提案し、本人がチェックすれば、それらの商品が自動的にセットされた状態で送ってくるといったサービスはできないか、といったアイデアではどうでしょうか。 トータルセットは複数用意し、その中での着まわしや組み合わせも提案するシステムにしておけば、本人の買い物履歴と好みの傾向もデータ化できます。おすすめの冬のトータルコーディネートを先手で提案することも可能になるでしょう。 実際に、この類似サービスはネット上で生まれてきています。 言葉のニュアンスを読み解くインサイトインタビュー インサイトは、発した言葉そのものではなく、その言葉の前後に含まれているニュアンスや情感を捉えることで本質が見えてきます。 その本質をつかむためには、質問者が自分の思い込みで発言したり、決めつけた誘導の質問をしないことが重要です。ぜひ職場で、2人一組になってこの「インサイトインタビュー」を練習してみてください。身近な仲間の知らなかった本音が、スタッフ同士でも発見できるかもしれません。 次回は、女性の超現実主義の購買行動について詳しく解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • インタビューを成功させるリアルな本心を捉える方法(前編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.65 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第65回目は、インタビューからどのようにリアルな本心を捉えていくのかを解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 インタビューの時に気を付けたいこと 女性はクラスターによって価値観がまったく異なるため、直接インタビューを行う際に手を抜いてはいけません。いつでも常に「お客様のことはお客様にしかわからない」という姿勢を持つようにします。 顧客イメージが複数ある場合には、必ず複数のクラスターの女性にお話を伺うようにしましょう。その仮説が合っているかどうかは、複数の方にお聞きすれば概ね答えが出ます。私自身、自分とは異なるクラスターの方の発言に対して、目から鱗が落ちるような経験を何度もしてきました。 非言語リアクションも重要な理由 これを行わずに商品開発や販売をしている企業は、恐ろしすぎると思っています。お客様を集めたグループインタビューを行った際には、口数の多い方と少ない方がいるため、非言語のリアクションにも注目するようにします。 「わー」「きゃー」といった感嘆の声や、手を叩いて喜び合う非言語のリアクション、表情など、どこでどのように盛り上がったのか、話題と様子を重視して見ましょう。 インタビューの議事録を読むだけでは、大きな失敗を招く可能性があります。女性のインサイト(潜在的な購買欲求)は、文面ではわからない非言語にこそ見えることが多いです。 行間を読む力が重要となるのです。できるだけインタビュアの近くで表情やリアクションを観察します。どんな言葉や話題に反応したのか、そのリアクションの大小、さらに周囲の女性たちの反応や盛り上がり方にも注目します。 お付き合いの共感か本心なのかを見極める グループインタビューを実施した場合、後からもう一度、個別インタビューも行うことが望ましいです。女性は共感が得意であるため、グループでの会話では、相手に気を遣っておつき合いで共感の態度を示すことがあります。 「私もいいと思います」「〇〇さんと近いです」と言ったものの、実は「少し違うけど言いにくかった」という言葉が後から出てくることがあるからです。本当に共感したのか、それともおつき合いで見せた共感なのかを見極める必要があります。 また、複数の女性に意見を聞いた際に、バラバラの意見が出たとしましょう。 この時、もっとも参考にすべきは、顧客に近いイメージの人の意見です。 熱量や言葉のニュアンスも重要です。「まあいいんじゃない」「あれば使う」ではなく、「え、それすぐほしい」「いつ発売なんですか」など、前のめりになる意見は関心度が高いです。絶対にあると助かる、絶対にあったらほしい、と思ってくれた女性がどんな人だったのかを、まずはその一点に集中します。 相手の気持ちを掴むことが得意ではないデジタル世代の若者 最近のクライアントからのご相談には、「お客様に興味を持たない」「人の気持ちが読み取れない」というスタッフの育成についての悩みが増えています。 特に、EC関連ビジネスの分野で多く見られます。 「顧客は中高年で、スタッフは若い人が多い。仕事中はずっとイヤホンをしていて、休憩時間はフレックスでバラバラのため、ランチもひとり。個々に話しかけても表情が乏しく、リアクションが薄い。どのように指導し、どうしたらお客様の気持ちが読めるようになるでしょうか」という相談です。 20代、30代はデジタルが当たり前の世代です。 SNS上では微妙な空気を読み取れているものの、絵文字やイラスト、写真を通じて「感じる」ことが得意で、見ている自分はデジタルに向き合っているため、視点がスマホに集中し、表情やリアクションを返し合うコミュニケーションはしていません。そのため、顔を見ても相手の気持ちをつかむのが得意ではないのです。 次回は、後編でインサイトインタビューについて例を挙げながら詳しく解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 女性視点マーケティングの実践トレーニング

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.64 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第64回目は、「誰のため」なのかを明確にし、誰に共感されるのか「共感者」を見つけ出すことについて詳しく解説していきます。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性マーケティングの6つの実践ステップ 女性視点マーケティングを誰もが理解し、実践に活かせるようにしたいと考えています。女性消費者は確かに複雑で、当事者でなければわからないことも多いですが、それでも理解しようと努め、誰もが「共に」という他者を思いやる気持ちが広がれば、もっと優しい社会になれる気がします。多くの方が女性視点マーケティングの実践者となり、新しい視点や価値観が広がってほしいと願っています。 今回、具体的な実行レベルについてお伝えいたします。ここでは、より実践的にマーケティングプロセスに合わせて、女性視点特有の部分を6つのステップでお話ししたいと思います。まず、マーケティングプロセスを次の6つに分けます。これは一般的なマーケティングプロセスの大枠と同じです。これらを今までお伝えしてきたことを意識しながら進めていきましょう。 ①ゴール設定→誰のため ②情報収集→共感者を探す ③顧客インサイト→共鳴ポイントを探す ④企画立案→体感、実感を高める ⑤ブランディング→幸せを届ける ⑥プロモーション→クチコミで考える 【実践】「誰のため」なのか、ゴール設定をしよう 誰のために、何を、どうしてつくるのか、売るのかを、事前に関係プロジェクトメンバーでしっかりと話し合ってください。「こんな技術があるから活かせないか」「こんな製品があるから何かに使えないか」といったプロダクト志向から始めても構いませんが、その機能や要素が「誰にとってうれしいのか」を徹底的に考え抜いてください。 「誰かの大変さを、自分たちの得意分野で解決する」ことをゴール設定として、討議を進めていただきたいと思います。この段階での「誰か」は複数存在していても構いません。 「誰のため」なのか、はこのくらいにして、さらに重要な次の実践に進みたいと思います。 【実践】誰に共感される?その「誰か(共感者)」を探そう その「誰か」という「共感者」を探しましょう。 直接のインタビューや対象クラスターのアンケートなどを行ってください。業界のマーケットボリュームや市場規模、店舗で言えば商圏内人口などのデータは、どこからでも集めることができるので、基本情報としては必要です。しかし、女性視点マーケティングでもっと大切なのは、「誰に共感されるのか」という点です。その「誰か」を見つけ、「共感ポイント」に響くかどうかが重要です。 特に今の時代、SNSなどによって「共感」がなければ、商品は売れません。目的買いの商品は、いくらでもAmazonやメルカリで調達でき、最安値も簡単に調べることができます。 本当に支持されるためには、人々のリアリティを把握することが重要です。数値やデータだけを見ているだけでは、そうした感覚を感じ取ることはできません。女性視点マーケティングでは、クラスターが異なるだけで、興味や関心、トレンドも異なるとお伝えしてきました。「みんなに」と思っていると、誰にも共感されなくなってしまいます。 「誰か(共感者)」が分からない時は、自分のためで考えてみる 「誰か」がわからない時は、「自分のため」を考えるほうが早いです。 ベンチャー企業は、自分の体験や経験から創業したケースが多く見られます。たとえば、「6つの共」で取り上げたスープストックトーキョーやDEAN & DELUCAなどは、「自分たちがいいと思うものをつくる」という強いポリシーと意志を持っています。周囲の意見に振り回されることなく、それでいて多くのお客様との絆を大切にしています。ヒット商品は「自分の経験から」生まれることが一番強いです。 もし自分に強い思いがあるならば、自分自身が「誰か」の位置に立って、その思いに共感するクラスターが最初のお客様になることもあります。顧客の立場を考える前に、「自分や自分の周り」を顧客イメージに置き換えて、できるだけ自分ごとにして情報を集めてみましょう。 次回は、対象クラスターに直接インタビューする場合について解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 女性視点マーケティングを成功させるための「共創」の心得

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.63 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第63回目は、女性視点マーケティングを成功させるための「共創」について解説していきます。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 「共創視点」で築く女性とのマルチチャネルコミュニケーション クチコミュニティ理解を通じて届けたいのは、常に女性と企業との「共創視点」を大切に持ち続けることです。「共」に女性顧客と「関わっていく」ことです。その関わり方にはいろいろな方法があります。マルチチャネル的な設計も大事です。女性は、さまざまな場面で接点を求めるからです。 その場面ごとに「快」「不」があり、あらゆる場面の「快」「不」を確認し、その障壁を取り外すために自分たちの意見を聞いてほしいと思っています。自分の意見を聞いてもらえることや、何かに少しでも活かされることがあれは、とても幸せを感じます。「誰かのためになるのなら」と、積極的に「共」に参加するのです。 自分の目を通して喜ばれることをしようとする女性の心理 女性視点は「自分と自分以外の人々」が対象となります。女性の視点は、自分の目を通じて周囲に喜ばれることをしようとします。 マーケターにおいてこんなありがたい存在はないでしょう。女性視点マーケティングに取り組むことそのものが、子どもやシニア、そして男性にも優しい社会にすることができるのです。その視点は、日常的な「生活と営み」の主役だからこその意見を持っています。 瞬時に感じ取り判断する「快」と「不快」 商品やサービス、広告や情報、人の顔色を見て、瞬時に「感じ取る」のは次の「6快」「6不」です。 「6快」:気持ちいい、心地いい、かわいい、素敵、おしゃれ、うれしい 「6不」:不満、不安、不足、不便、不快、不利 女性にとっては、競合より優れているとか、最新モデルを手に入れることがゴールではありません。「これは誰にとって役立つのか」「これは子どもに優しいのか」「これは年老いた母が使えるのか」といった視点です。 それがクリアなら買うし、リピートもするし、感動してクチコミもします。それがクリアできないなら買わないし、リピートしないし、問題点をクチコミ(よくないところをみんなに知らせる)します。 快・不快を見極める女性視点の活用 女性視点マーケティングで重要なのは、そんなソーシャル的な視点を持った彼女たちのお眼鏡にかなう商品・販売を行なおうと思う姿勢そのものです。モノをどんどんつくり出すことより、以前の商品をよりよく改善していくことも大切です。 使い勝手、重さ、形、空間、音楽、デザイン、もてなしなど、そのすべてに「快」「不快」はあります。 それを一瞬にしてつかみ、「ここはシニアに危険」「ここはベビーカーが通れない」「これは子どもが口にするとよくない」という要素を発見しようとします。五感と第六感を駆使して全身でとらえるセンサーなのです。 女性の「快」「不」は、日常のありとあらゆる場面で求められます。女性の視点を活用すれば、地域に優しい、子育てに優しい、シニアに優しい、外国人に優しい、男性に優しい、そしてダイバーシティ(多様性)な意識と行動が社会に広がります。 女性の「快」は、みんなの快になること。 女性の「不」は、みんなの快にならないこと。 次回は、女性視点マーケティングの実践トレーニングについて解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 女性が離れないクチコミュニティにするために重要な「学」「遊」「働」「交」の4つの切り口(後編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.62 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第62回目は、事例を交え、「学」「遊」「働」「交」の要素を取り入れた女性が集まるコミュニティについて解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 働く女性のための新たなカフェスタイル 昨今、働く女性の増加により、昔では考えられなかったような「場」としてのカフェが増えています。たとえば、コインランドリーです。 特にマンション暮らしの核家族が増えると、気軽に大型の布団や毛布などをベランダに干すことができない家庭も増えています。ドラム式洗濯機や風呂場に乾燥機能が備わっていても、家族の大型洗濯物となると家では難しいため、近年、コインランドリーの利用者として女性が急増しています。 女性をターゲットにした快適なコインランドリー空間 少しでも快適に女性が過ごせるようにと、おしゃれなコインランドリーが増えています。 まるでカフェのような空間で、雑誌が置かれていたり、洗濯用品などの雑貨が販売されていたりします。また、Wi-Fiが完備されており、仕事をしながら洗濯が終わるのを待つことも可能です。フリマアプリの「メルカリ」と提携しているランドリーも増えており、洗濯が終わったらその場で「メルカリ」に出品手続きができるという流れもできています。 コインランドリーを拠点にワンストップでさまざまなことができるようになっています。こうした場所は、あっという間に若い女性やママたちのクチコミで集合場所となっています。 喫茶ランドリーの事例から見る「学」「遊」「働」「交」 なかでも「喫茶ランドリー」を企画する株式会社グランドレベルは、地域にある古いビルや団地、小売店の1階などを再生し、地域の拠点づくりに貢献しています。店内は業務用のおしゃれな洗濯機が設置されています。 喫茶を併設しているため、レジでお金を払ってドリンクや軽食を楽しむことができ、カフェとしても十分に楽しい空間となっています。洗濯機のある空間は「家事室」と呼ばれており、大きなテーブル、アイロン、ミシンなどが置かれています。このテーブルを中心に、近所の顔見知りの方々が集まり、地域のママさんたちがパン教室や洋裁教室を次々と開催しています。ここで作った商品は、店内で販売することもできます。 今や地域のおしゃれな民間公民館の様相で、シニア層からサラリーマンまでさまざまな人たちがこの空間を活用して、気軽に交流できる場となっています。ここにはしっかりと「学」「遊」「働」「交」の要素が揃っています。 喫茶ランドリーから見る「学」「遊」「働」「交」 「学」は、地域の女性たちを中心にカルチャー教室のような場として機能しています。 「遊」は、カフェとしてお茶やお菓子、軽食を楽しみながら談笑でき、雑誌や雑貨も楽しめます。時々、音楽会などのイベントも開催されます。 「働」は、教える側にもなれる機会があります。ミシンの使い方、アイロンがけ、カルチャーのお誘いなどなど、自発的に地域の人たちが関わっています。 まさに「喫茶ラインドリー」には、「交」があります。「元気?」「久しぶりね」と店のスタッフとお客様だけでなく、客同士がここで会話し、いつしか地域での知り合いも増えていきます。 地域の交流拠点として浸透していった喫茶ランドリー 「喫茶ランドリー」は、地域交流拠点として浸透していきました。現在、あちらこちらから注目され、スーパー、団地など各地に広まっています。 そこには必ずお世話好きの主婦たちが存在します。「いいわよ」「家から持って来るから」「私たちがするから」「手伝うわ」など、自然に会話の生まれる「場」はこれからの時代にさらに求められていくでしょう。 女性の「快」は、学・遊・働・交がある場所に集えること。 女性の「不」は、ただモノがあるだけの場所に行くこと。 次回は、女性マーケティングを成功させるための共創の心得について解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 女性が離れないクチコミュニティにするために重要な「学」「遊」「働」「交」の4つの切り口(前編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.61 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第61回目は、クチコミュニケーションを築くために重要な4つの要素を具体的に解説します。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 クチコミュニケーションに重要な4つの要素 クチコミュニティ・マーケティングを2001年から提唱してきた弊社は、今でも多くの「企業と女性のコミュニケーション」に対してアドバイスを行なっています。 近年は、大がかりなコミュニティサイトなどを作らなくても、SNSの運用だけで十分に女性たちとコミュニケーションが取れるようになりました。 ここで私たちがクチコミュニティを運営するための設計上、もっとも重視している「学」「遊」「働」「交」という4つの切り口について説明します。これは、コミュニティを運営する時に、落としてはいけない切り口です。 生活にかかわる「学」 「学」とは、生活情報が得られるコンテンツのことです。日常生活のあらゆることにアンテナを張り巡らさなければならない女性にとって、生活に関わる「学」の情報が提供されることは、とても喜ばれます。たとえば、パンを売りたいサイトであれば、パンのおいしい食べ方などのレシピ提供や、パンの選び方や上手な保存方法などが挙げられます。 ささやかな楽しみの「遊」 「遊」とは、お楽しみコンテンツのことです。たとえば、占い、ゲーム、くじ引き、ノベルティ、懸賞、プレゼント、ポイントアップなどです。ささやかでもお楽しみがあることはとてもうれしいものです。気分転換にもなりますし、忙しい女性にとっては、瞬間的に気分が晴れる時間を持つことは大いに救いになります。 人の役に立ちたい「働」 「働」とは、お役目を与えることです。女性は、人の役に立ちたいと思っています。たとえば、新商品に意見を出したり、試食会モニターをしたりすることが大好きです。周囲の友達に意見を聞いてくれたり、クチコミをしてくれたり、SNSに書くこともしてくれます。 交流の機会を与える「交」 「交」とは、交流の機会を用意することです。女性は、女性同士での経験や悩みを聞いて、共感し合いたいのです。自分の悩みと同じ人がいれば、どうやって解決できたのかを知りたいのです。好きなアイドル、夫婦、恋愛、子育て、料理など、話題は尽きません。 この4つの要素を意識してコミュニティサイトやファンクラブの運営を行なうと、女性は参加意欲が高まり、離脱しにくくなり、友達の紹介も増えます。 女性の「快」は、コミュニティの中で「学」「遊」「働」「交」が得られること。 女性の「不」は、コミュニティの中で、それらの情報や体験が得られないこと。 次回は、後半で、「学」「遊」「働」「交」について事例を交えながらさらに詳しく解説します。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

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