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  • 【最終発表会】女性のウェルビーイングから企業の価値創造を目指す発表会~

    第2期最終発表会集合 |最終発表会 3カ月間の集大成!ウェルビーイングをテーマに 、女性のウェルビーイングから企業の価値創造につなげる ビジネスプラン発表会 最終回では女性たちの社会課題を発見し、ビジネスで解決することを目指し、女性のウェルビーイングから企業の価値創造につなげるをテーマに、2022年5月から約3カ月にわたり行われたWELL WOMAN異業種ワークショップで講義やディスカッションを重ねてきました。 その集大成として第6回目の2022年8月31日にて、各チームのビジネスプラン発表会を開催しました。優秀賞受賞チームおよび各チームの発表テーマをご紹介します。 【最優秀賞受賞チーム:県人会】 子どものいたずらで、ママの固定概念を吹き飛ばそう 子育てを変えるで賞「いたずらんど!」 【優秀賞受賞チーム:なないろ】 カラダもココロも元気に。好年期実現のための新しい朝食スタイル 新しい朝になるで賞「なないろ朝食便」 【こんなパパが増えてほしいで賞:山田錦】 パパと子どもが共に学び過ごす時間がママのゆとりを生む 「Papako GO」 【人生100年時代の質を変えるで賞:YOLO】生理がいつもと変わらない365日の1日になるために「35歳からのmyコンシェルジュRE:SEIRI」 【私たちの世界が広がるで賞:Hygge】 恥ずかしい・聞きづらいから生まれる無知・理解不足を仮想空間で解決! 「ふぉたば」 【パートナーシップに不可欠になるで賞:ハピネス】 なりたい自分でいるための家事ワンオペ解消アプリ 「OLEKAJI」 | 【最優秀賞受賞チーム:県人会】子どものいたずらで、ママの固定概念を吹き飛ばそう 子育てを変えるで賞「いたずらんど!」 最優秀賞受賞チーム 榎本那奈美、田中千津美様、中越博信様、峯野秀行様、森下由香子様 |受賞理由 最近、人々が集う場としてトレンドとなっている銭湯という場を選んだことは、時代をキャッチしているといえる。また「いたずらんど!」というネーミングも素晴らしい(日野)。 常に自分たちの課題を深堀りし、こうでなければならないという固定観念を持たない姿勢で臨機応変にビジネスモデルを変化させた点が評価できる(永田)。 スーパー銭湯だけでなくさまざまな場所での展開の可能性がある。BtoB の視点から幅広い領域での取り組みができそう(参加者)。 ■子育て中に感じる孤独は母親の内面と相関 私たちは女性の貧困という社会課題に着目し、女性の正規雇用比率が低下しやすい「出産後のママ」を中心に女性のウェルビーイングを考えました。 大阪府八尾市の4カ月および3 歳半健診に参加した母親を対象にした無記名アンケートによれば、子育て中に感じる孤独は、子育てへの満足感や自信の有無などという母親の内面と相関するもので、その原因は母親自身の自己効力感の欠如。つまり、「自分にはうまく子育てできる能力が備わっていない」と思っていることにあることが分かりました。 また別の調査では、実に多くの母親が理想の母親像になれず自信を失い自分を責めている姿が浮き彫りになっています。 私たちはその原因となっている、母親自身の固定概念を取り払い、自分自身を認めることのできる状態こそが母親のウェルビーイングであると捉え、子どものいたずらでママの固定概念を吹き飛ばす「いたずらんど!」というサービスに着手しました。 ■ママが「自分で自分を認められる」人生をサポート 私たちは、母親の孤独や不安を解消できる場を設けたいと考え、「いたずらんど」という事業を考えました。スーパー銭湯に併設した「いたずらんど」では、年齢ごとに分けたスペースに保育士が常駐、安心して子どもたちが遊ぶことができます。 また、子どもがやりたくなるようなグッズを用意、「だめ!」「やめて!」など言わなくてもいい環境を提供し、ママの持つ固定観念を取り払う きっかけを作ります。 「いたずらんど!」の特徴は4つ。 「1.ターゲットはママ」 「2. 危ない、汚れる、壊れる、迷惑をかけるなどを気にしなくていい空間」 「3. 大変な育児の中にあっても子どものいたずらを笑い飛ばせるきっかけを作る」 「4. 共通体験を通してママ同士の関わりを作る」ことです。 そして「いたずらんど」の事業を継続させるために、年齢に合わせたさまざまな事業を提供、負の感情をプラスに転じるための事業展開を続け、子どもの成長だけでなく、ママが「自分で自分を認められる」人生のサポートを続けていきたいと考えています。子育てを日々がんばっているママが、大変なことも笑い飛ばせるように、また自分で自分を認められるようになってほしいと思います。 |【優秀賞受賞チーム:なないろ】 カラダもココロも元気に。好年期実現のための新しい朝食スタイル 新しい朝になるで賞「なないろ朝食便」 優秀賞受賞チーム 榎本幸司様、小田祥人様、金子奈都子様、佐々木仁紀(HERSTORY)、内藤弘子様、渡辺香織様 |受賞理由 宅食業界の中でマーケットの少ない「朝食×和食」に着目した点が評価できる。私自身が使ってみたいサービスでもある(日野)。 思いついたさまざまなアイデアの根幹を考える中でたどり着いた更年期。アイデアを広げたり絞ったりを繰り返しながら本質に行き着くというプロセスを十分に味わえたと思う(永田)。 自分も更年期世代のビジネスでいろいろな案を検討したが、食事サービスは思い付かなかった。ぜひ利用してみたい(参加者)。 ■ 家族や仕事を優先し「自分のこと」は後回しにしてきた更年期世代 私たちは、更年期世代の女性が毎日明るくイキイキと過ごせることを願い、商品・サービスを検討してきました。 まさに今、更年期を迎えているのは、女性ホルモンの分泌量が大きく変化する40代後半~50 代の女性で、いわゆる第二次ベビーブーム世代を含みます。また政府は今年に入り「女性の更年期障害に関する実態調査と支援策の検討」を明言。国を挙げた更年期対策が始まる今こそがビジネスチャンスであると捉えました。 更年期世代の女性を見ると「女性が家事育児をすることが当たり前」と考えられた時代背景もあり、専業主婦は全てが子ども優先のワンオペ育児をこなしてきました。妊娠・出産しながら復職したワーキングママの第一世代は、ワンオペ育児と出世のハードルを抱えながら仕事と育児を両立。雇用機会均等法の第一世代である独身キャリア組は、男性と同様の職についたものの、出世という見えない壁に向かってキャリアを築いてきました。 それぞれの更年期世代の女性たちは、家族や仕事を優先し「自分のこと」は後回しにしてきた世代でもあります。 ■「更年期を好年期に変えて女性の笑顔をつくりたい!」という目標を掲げて そこで私たちは、カラダもココロも不調を抱える更年期を、「好き」という漢字を使って「好年期」に変えることをコンセプトとし、変化を迎えるココロもカラダも愛して10 年先までイキイキとした自分でいられる期間と定義しました。 40~60代の女性を対象としたある調査で今後の人生をより充実させるために必要なことを聞くと全ての年代が健康と体力、関心の高い美容では全ての年代でバランスの良い食事だったことに着目、好年期のための朝食習慣を届ける「なないろ朝食便」というサービスを考えました。 このサービスは、更年期世代に合わせて、質はもちろん、薬膳や発酵など更年期の不調ケアにつながるメニュー展開や料理のおいしさを引き立たせるデザインの使い捨て容器を採用しました。 今回、年齢や性別、業種が異なる6 人が「更年期を好年期に変えて女性の笑顔をつくりたい!」という一つの目標に向かって意見交換、価値観の違いを昇華させた過程は、社会のウェルビーイングにつながったのではないかと感じています。 |【こんなパパが増えてほしいで賞:山田錦】パパと子どもが共に学び過ごす時間がママのゆとりを生む「Papako GO」 こんなパパが増えてほしいで賞受賞チーム 井上彩子様、川端邦明様、佐藤理紗様、清水美香様、安並潤様 様 ■パパと子どもが共に学び過ごす時間がママのゆとりを生む 女性の活躍推進や少子化などの社会課題解決に向けてさまざまな取り組みが進む一方、「子どもがいる働く妻の幸福度が低い」という衝撃的な調査結果があります。 その要因の一つである「家事育児負担」を課題としその解決に向けてジネスプランを考えました。働く子育てママが常に仕事と家事、育児の両方に追われ忙しい毎日を過ごしていることが「子どもがいる働く妻の幸福度」が低い大きな要因となっていると考えられます。 私たちは、夫(パートナー)の積極的な育児参加を促し「子どもがいる働く妻」の負担を軽減させ るための「パパと子どもの学びに特化した体験教室旅行プランの予約サイト」をビジネスプランとしました。 提供するのはパパと子ども双方の学びとなるような体験教室旅行。パパと子どもが出かけることでママは時間のゆとりを持てますし、学びのあるお出かけにすることでママは罪悪感を持たずにいられます。 体験教室は料理や掃除のやり方やコツなど家事育児につながる内容ですから、パパと子どもは帰宅後スムーズに家事育児に参加できます。また時間を共有することで父子の絆が深まり、子どもと過ごす不安が消えることも、ママの安心につながると考えています。 |【人生100年時代の質を変えるで賞:YOLO生理がいつもと変わらない365日の1日になるために「35歳からのmyコンシェルジュRE:SEIRI」 人生100年時代の質を変えるで賞受賞チーム 大田裕子様、関野絵理様、林玲子様、山田有紀様 ■約7年を生理と共に過ごす女性のためのアプリが誕生 プロジェクトを通じて、私たちは女性を取り巻く現状と課題について学びました。 女性の生涯における生理の回数は約400 回。初潮を12 歳、閉経まで40 年、周期を一般的な28 日と仮定すると、生理期間は約2,600 日、約7 年という長い期間を生理と共に過ごすことになります。その生理期間中に約85%の人は何らかの体の症状や悩みを抱えているという調査結果もありました。 しかし多くの女性は心身の不調や不快感があっても我慢することが当たり前で、多くの時間を不本意な状態で過ごしているという課題も浮かび上がりました。 そして私たちはディスカッションを重ね、これらを解決することが女性のウェルビーイングにつながるのではないかと課題解決のコンセプトを「私が私のコンシェルジュ」と設定しました。そこから導き出したプランが「35 歳からのmyコンシェルジュ R E:SEIRI」というアプリサービスです。 サービス名にある「35 歳」は、初潮から閉経までの半分のターニングポイントとなる年齢、「RE:SEIRI」という言葉には、生理、理性、整理 という3つの意味を込めました。コンシェルジェとして、お客さま一人一人にベストな提案をし、背中を押していこうと思います。 |【私たちの世界が広がるで賞:Hygge】生恥ずかしい・聞きづらいから生まれる無知・理解不足を仮想空間で解決!「ふぉたば」 私たちの世界が広がるで賞受賞チーム 妹尾優子様、高原真由美様、藤本恵李花様、堀内郁絵様、三浦愛菜 様 ■メタバースを活用して、誰もが自由に学び交流する場を提供 私たちは、世界幸福度ランキングの日本の他者への寛容さの点数の低さに着目、多くの社会問題は、人間の心と体のメカニズムや性差に関する無知理解不足から生まれるハラスメントと直結。だからこそ、性差を学び理解する場所が必要であると考えました。 そして解決のゴールをジェンダーや年齢に関係なく、老若男女が自由に学べ交流できるような場所や差別や偏見、先入観や羞恥心にとらわれず、フラットな関係で互いが理解し合える、Hygge(居心地の良い)空間とし、教育ヘルスケア型メタバース「ふぉたば」が誕生しました。 メタバースとは、インターネット上の仮想空間に自分の分身であるアバターが参加、他者とコミュニケーションするサービスのこと。「ふぉたば」の提供コンテンツは、現実世界では敬遠しがちな健康診断後の解説アドバイスをバーチャルで行い健康を促したり、シミュレーションでハラスメントを体感したりするなどウェルビーイングを意識したコンテンツを提供しています。 現状のターゲットは独自の健康保険組合を持つ大企業。次のフェーズでは会社員だけではなく、老若男女の誰もが自由に学べ交流できるプラットフォームとして進化せていこうと考えています。 |【パートナーシップに不可欠になるで賞:ハピネス】なりたい自分でいるための家事ワンオペ解消アプリ「OLEKAJI」 パートナーシップに不可欠になるで賞受賞チーム 石垣慎太郎様、稲葉良太様、井上薫様、菊池梨佳子様、萩原千耶様、廣中稔様 ■家事育児のワンオペからツーオペ状態を目指すスマホアプリ 私たちは、ユニセフ研究所「子どもの世界幸福度ランキング」の「子どものいる女性の方が幸福度 が低い」というショッキングなデータを見て、なんとかこの状況を変えたいと、家事のワンオペ解消アプリ「OLEKAJI」というサービスを企画しました。 さて、男性の家事・育児関連時間は、この20年で2倍以上に増えたといわれていますが、女性との分担比率は依然1対6 です。また働く女性が時間貧困に陥っている割合が男性より高いという調査結果もあります。私たちは「働く女性に時間がない」ことを課題と捉え、男性が積極的に関わることで家事育児をワンオペからツーオペ状態にする必要があると考えます。 「OLEKAJI」の狙いは、気軽に利用できるスマホでやらされるからやりたい家事育児へと男性のマインドを変えること。「OLEKAJI 検定」など男性の家事参加率を上げる工夫や男性のやる気、スキルの育成機能などを用意しました。とはいえこのアプリは男性のためだけのものではなく、相互に補完し合い、ワンチームで家事ができるようにすること。 そして、働いても結婚しても子どもがいても、諦めることなくなりたい自分でいられるという私たちが考えるウェルビーイングの実現を目指します。 【 参加者からの声一部ご紹介 】 ビジネスの立ち上げはアイデアや知恵だけでも、夢や想いだけでも実現はできず、それらが揃った状態(価値風水)ではじめて実現に近づける ということ。セオリーオブチェンジの考え方も詳しい説明をお聞き出来て参考になりました。 目先の具体的なビジネス案ではなく、社会課題の解決を常に念頭に置いてビジネスを考えていく ことが、結果的には社会に受け入れてもらえて持続可能なものになるという考え方や、セオリーオブチェンジを使って考えていくことのメリット。実践に活かせるようになりたいと思いました。 熱意とロジック。 とくにロジックの作り方が大変勉強になりました。世界的に、フェムテック市場は大きく成長している分野なのだと思ったのと同時に、社会が(主に白人)男性基準で形成されてきたのだなと痛感しました。

  • 【株式会社カインズ】女性視点の徹底的な生活者調査で商品開発を革新。-カインズの「顧客起点」を支えた共創プロジェクト-

    株式会社カインズ >お客様公式サイトはこちら 株式会社カインズは、「世界を、日常から変える。」をビジョンに掲げ、全国にホームセンターを展開するSPA(製造小売)企業です。商品企画から製造・販売までを一貫して担う強みを活かし、機能性とデザイン性を兼ね備えた ”カインズらしい” オリジナル商品を多数展開、 国内外のデザイン賞を多数受賞しています 。現在は、 お客様一人一人が自分にふさわしい暮らしを工夫できる「くらしDIY」を掲げる第三創業期という大きな転換期を迎えています 。   ■INDEX プロジェクトの背景 取り組みの内容 導入の成果 今後の展望:創意工夫のアイデアを届ける企業へ プロジェクトの背景  同社では、顧客の約55%を女性が占める一方で、商品開発部門における女性比率は約10%に留まっており、「開発者と生活者の視点の乖離」が課題となっていました。 特に、日常の家事や生活シーンにおける細やかな不便や違和感を、商品企画に、より反映していきたいという想いがありました。こうした背景から、「生活者、特に女性のリアルな声を起点とした商品開発を強化したい」という目的で、当社HERSTORYへお問い合わせをいただき、プロジェクトがスタートしました。 取り組みの内容  本プロジェクトでは、「女性の生活実態に根差した商品開発の実現」をテーマに設定し、「調理、洗濯、掃除」のカテゴリー等で大規模な調査を実施。 単なるニーズ把握にとどまらず、“言語化されていない不満や違和感”まで掘り起こすことを重視しました。生活空間に基づくリアルな課題抽出と、定量・定性の両面からの分析により、商品開発に直結するインサイトの明確化を目指しました。 【プロジェクトのステップ】 生活実態の可視化(画像調査) : キッチン・洗面・収納などの実際の使用環境の画像を収集。 回収画像例:キッチンまわりのゴミをどのようにまとめているか、実際の様子がわかる画像 2. 定量調査による整理 : アンケートで機能の絞り込みを実施。 定性インタビューによる深掘り:対面インタビューを通じて消費者が困っている「温度感」や「微妙なニュアンス」を徹底的にあぶり出しました。 3. 女性モニターとの座談会 :弊社主催の座談会でも女性消費者のリアルな声をヒアリング。 座談会の様子 商品企画への落とし込み: 抽出された声を具体的な仕様へと反映。   導入の成果 こうしたリアルな声から、「浮かせる洗面収納」をはじめとする新商品群が誕生。実際の生活シーンに基づいた具体的なヒントは、商品デザインを決定する上での重要な指針となり、開発チームが大きな自信と確信を持ってプロジェクトを推進する原動力となりました。 また、「調理、洗濯、掃除」カテゴリーにとどまらず、カーテンやペット用品など、他の生活用品カテゴリーでも同じような取り組みが広がりました。 今後の展望:創意工夫のアイデアを届ける企業へ カインズ様は今、「モノを売るカインズ」から「創意工夫のアイデアを届けるカインズ」への変革を加速させています。 今回のプロジェクトで確立された「顧客視点の深掘り」は、お客様一人一人が「やりたい!」を見つけ、毎日をラクに、おうちを楽しくする「くらしDIY」の実現を支える大きな柱となっています。今後もHERSTORYは、生活者の真実の声を届け続けることで、カインズ様の新たな価値創造を支援してまいります。

  • 【第12回】女性モニターによるリアル座談会 カフェ会議レポート

    参加企業:貝印株式会社、タキヒヨー株式会社、株式会社アガペファーム 女性モニター参加の座談会「herVoiceカフェ会議」とは? herVoiceカフェ会議は、herVoice事務局を運営する株式会社HERSTORY主催の「女性のリアルな声」を企業に届ける座談会。 毎回さまざまな企業が参加し、生活者の視点で商品やサービスの感想をヒアリングしたり、新しい気づきを得たりしています。一般の女性たちは、おしゃべりを楽しみながら、企業の担当者に直接想いを伝えることができる貴重な場です。 ■【第12回】herVoiceカフェ会議 日時/2025年 9月25日(木)14:00~16:00 会場/BIRTH LAB(東京都港区麻布十番2-20-7  麻布十番髙木ビル1F) 参加人数/herVoiceメンバー 14名 参加企業/3社 参加企業(順不同) 株式会社 アガペファーム :無農薬野菜の栽培や発酵食品の開発・販売を通じて人々の健康に貢献する企業 貝印株式会社 :生活に密着する刃物を中心とし、カミソリや調理・製菓、医療用刃物などを販売するメーカー タキヒヨー株式会社 :1751年創業。単なる卸売りではなく、ファッションを「作る」アパレル製品専門商社 ■各企業のヒアリングタイム 【株式会社アガペファーム】 ヒアリング商品は ソイラクト 、販売前商品 植物由来の乳酸菌飲料「ソイラクト」を試食。 「混ぜるか混ぜないかの違いにびっくり」、「アレンジでニンニクを入れたら合いそう」 「ドレッシングにし てみたいかも」などのアイデアが飛び交っていました。 【貝印株式会社】 ヒアリング商品は カミソリ(miness) 、 ツメキリ、ネイルファイル(KOBAKO) カミソリのパッケージや普段のネイルケアについて参加者にヒアリング。 「シールタイプのネイルを使うことがある」カミソリのパッケージについては「くすみピンクも可愛くて好きだけど、ブルー系の方が衛生的イメージで店頭で手に取るかも」などの貴重なご意見が出ていました。 【タキヒヨー株式会社】 ボトムス(パンツ)について、どんな素材が好きか、またどんなお悩みがあるか参加者にヒアリング。 「1つで色々着回せるものがいい。麻の生地が好き」、「体系が気になるので、いかにスリムに見えるかが買う基準」「軽いとか洗えるとか記載してあると手に取りやすい」など利用者ならではのリアルな声が聞けました。 ■参加企業からのお土産 株式会社アガペファーム: ジンジャーシロップ「金姜柑」、純植物性・添加物不使用「ソイラクト」 貝印株式会社:カミソリ「miness」、ツメキリ「kobako」 タキヒヨー株式会社:自社「ランビアン・コーヒー・プロジェクト」のコーヒー 参加の企業様からは、カフェ会議でヒアリングした商品など素敵なお土産をいただきました。 最後に、恒例の記念撮影でカフェ会議終了です。今回も様々な年代の方にご参加いただきありがとうございます。 たくさんのご意見をいただき、とても充実した時間となりました。 ■参加企業様の感想 株式会社アガペファーム/櫻木様 販売前の商品に関して試食をしてもらった。ヨーグルトのテイストで、少し固めのクリームチーズのような商品も欲しい。アレンジしてサラダにトッピングしたい。等の意見があり、1つの商品でも幅広い見せ方ができると参考になった。 貝印株式会社 / 大塩様・松永様・草彅様 カミソリ→40代以上の方は機能性、若年層は成分に注目されているという違いがあり、更に若年層はSNSで情報取集しているなど、世代による違いが印象的だった。 ツメキリ→幅広い年齢の方々が、セルフネイルを楽しんでいる姿を拝見し、とても印象的だった。爪を整える製品の需要を感じた。 タキヒヨー株式会社/牧原様・宮脇様 自社が卸し(B to B)なこともあり、エンドユーザーの声を聞ける機会がほぼ無いので、貴重な経験だった。ボトムス(パンツ)選びに関してのお一人おひとりのこだわりがとてもリアルだった。今回は様々なクラスターに回答をいただいたが、年代・地域などを絞っての単独インタビューについても興味があり、検討してみたい。 次回のherVoice カフェ会議は2025年10/30(木)に開催! 年代など関係なく女性の声を聞ける場ですので、興味のある企業様はぜひ気軽にご参加ください。 お待ちしています!

  • 【第13回】女性モニターによるリアル座談会 カフェ会議レポート

    参加企業:株式会社ファンケル、アクア株式会社、株式会社船井総合研究所、株式会社アガペファーム 女性モニター参加の座談会「herVoiceカフェ会議」とは? herVoiceカフェ会議は、herVoice事務局を運営する株式会社HERSTORY主催の「女性のリアルな声」を企業に届ける座談会。 毎回さまざまな企業が参加し、生活者の視点で商品やサービスの感想をヒアリングしたり、新しい気づきを得たりしています。一般の女性たちは、おしゃべりを楽しみながら、企業の担当者に直接想いを伝えることができる貴重な場です。 ■【第13回】herVoiceカフェ会議 日時/2025年 10月30日(木)14:00~16:00 会場/BIRTH LAB(東京都港区麻布十番2-20-7  麻布十番髙木ビル1F) 参加人数/herVoiceメンバー15名 参加企業/4社 参加企業(順不同) 株式会社ファンケル :無添加化粧品やサプリメントで「不」を解消し、健やかな毎日を支える、生活者に寄り添う企業 アクア株式会社 :家電ブランドAQUAを展開し、日々の暮らしに寄り添う洗濯・冷蔵・業務用製品などを通じて新しい生活価値を提案する企業 株式会社船井総合研究所 :全国の企業支援・経営コンサルティングを通じ、地域・業界の成長と企業の持続的発展をサポートする総合コンサルティングファーム 株式会社アガペファーム :無農薬野菜の栽培や発酵食品の開発・販売を通じて人々の健康に貢献する企業 ■各企業のヒアリングタイム 【株式会社ファンケル】 自社のスキンケア商品を手にとっていただきながら、日々の生活の中でのスキンケア方法についてヒアリング。 「無添加」については関心が高く、普段から意識されている様子がみられました。 【アクア株式会社】 冷蔵庫・冷凍庫に関して、普段どのように使っているかのヒアリング。 限られた居住スペースでの設置に関する悩み事や、インテリアとの調和など、参加者のこだわりポイントを多く聞くことができました。 【株式会社船井総合研究所】 日本で求められる海外製品のヒントを探るため、キッチンスポンジ・睡眠導入機器・スピーカーなど複数の製品を持参しヒアリング。 睡眠導入に関する器具は、実際に装着して試してみてもらう場面も。 【株式会社アガペファーム】 来春発売予定のヨーグルト、乳酸菌発酵食品「あさひるる」を試食。また、デザイン検討中のパッケージに関しての印象をヒアリング。 「店頭に並んだら買いたい」「こんなトッピングが合いそう」など、活発な意見が寄せられました。 商品一覧は こちら ■参加企業からのお土産 株式会社ファンケル:「マイルドクレンジングオイル」、「スキンコンディショニング洗顔」「エンリッチプラス 化粧液・乳液」「トイロ バイタライジング 化粧液・乳液(3日間サンプル)」「アイテム紹介ブック」 アクア株式会社:パンフレット、オリジナルメモ帳、クリアファイル、ステッカー 株式会社船井総合研究所:キッチン用スポンジ「Scrub Daddy(スクラブダディー)」 株式会社アガペファーム:ジンジャーシロップ「金姜柑」 参加の企業様からは、カフェ会議でヒアリングした商品など素敵なお土産をいただきました! 最後に、恒例の記念撮影でカフェ会議終了です。今回も様々な年代の方にご参加いただきありがとうございます。たくさんのご意見をいただき、とても充実した時間となりました! ■参加企業様の感想 株式会社ファンケル/五十嵐様・中村様・佐瀬様 「無添加」など肌へのやさしさは強く共感され、商品価値の打ち出し方に大きな示唆を得られました。生活者のリアルな声を直接聞けたことが、今後の展開に大いに役立つ機会となりました。 アクア株式会社/吉野様・飯島様 冷蔵庫・冷凍庫の使い方や困りごと等、リアルなご意見を聞くことが出来ました。生活空間へのこだわりが強まる中、商品設計や展開の難易度と課題を改めて実感する機会となりました。 株式会社船井総合研究所/大山様 海外製キッチンスポンジの「長持ち特性」を明記すべきという声など、生活者の率直な意見を多数得られました。リアルイベントならではのフィードバックが、今後のパッケージ設計や日本市場展開における貴重な示唆となりました。 株式会社アガペファーム/櫻木様 来春発売予定のヨーグルトのパッケージ案に対し、具体的で有益なフィードバックを得ることができました。味のトッピングによる変化など、商品訴求の方向性を検討する上で重要なヒントが得られる機会となりました。 次回のherVoice カフェ会議は2026年3/26(木)に開催! 年代など関係なく女性の声を聞ける場ですので、興味のある企業様はぜひ気軽にご参加ください。 お待ちしています!

  • 【株式会社アテニア】“数値の先”にある女性の気持ちを可視化。アテニアが挑んだ、本質に迫るLTV向上プロジェクト

    株式会社アテニア > お客様公式サイトはこちら (左から)株式会社ハー・ストーリィ 木下、株式会社アテニア 川上様・新海様、株式会社ハー・ストーリィ 日野 ■INDEX “お客様の期待を超える”アテニアへ。成長への「次の一手」を見つける調査へ LTVの差にある“理由”を明らかに 数字だけでなく、日々の揺らぎや共感性に着目する分析に驚いた 「LTVのための調査」が、社員一人一人が自分事化するきっかけに お客様視点を軸に、事業全体の最適化へ “お客様の期待を超える”アテニアへ。 成長への「次の一手」を見つける調査へ 株式会社アテニア様は、ファンケルグループの一員として、エイジングケアを主力としたスキンケアやコスメを展開している化粧品ブランドです。長年、女性のエイジングケア層をターゲットに商品展開を行う中で、お客様ごとのLTV(顧客生涯価値)の違いを理解し、どう活用していくかは、継続的な課題となっていました。 また、これまで複数の調査会社と協働し属性や購買傾向などの定量的なデータは把握できていましたが、次の一手として「なぜ選ばれるのか」「なぜ続けてもらえないのか」といった行動の背景についても、さらに深く理解を深める必要があると感じていました。 そこで今回、“お客様の解像度”を高める必要性を再認識し、女性インサイトに特化した弊社に調査を依頼。定量調査、インタビュー、トレンド分析を組み合わせたアプローチにより、LTVの違いを生む「共感のスイッチ」や「購入の意味づけ」が可視化され、具体的な改善施策へのヒントが得られました。 LTVの差にある“理由”を明らかに 事業統括本部 通販営業部 部長 新海 喜顕さん 本プロジェクトを主導したのは、事業統括本部 通販営業部 部長の新海様と CRMGの 川上様。新海様はかねてより弊社の関連書籍に衝撃を受け、セミナーを通じて接点があり、今回、責任者となったことで改めて声をかけていただきました。 「お客様視点とは言いながらも、それがどれほど業務に落とし込まれているのか。改めて見直す必要があると感じた」と新海様は振り返ります。 事業統括本部 通販営業部 CRMG 川上 真莉奈さん プロジェクト開始時、チームが抱いていたのは「同じ年齢や購入回数でも、なぜLTVに差が出るのか?」という問い。ブランドロイヤリティの有無に限らず、購入行動には個々の気持ちの差異があるのではないかと考えていました。 また、ブランド価値や企業姿勢が、十分にお客様へ伝わっていないのではという課題感も。「エイジングケア専門ブランドであるにもかかわらず、商品の“らしさ”が出しきれていない」「“作る人は使う人”という企業の想いが伝わっていない」という点が、お客様とのコミュニケーション上の改善ポイントとして挙がっていました。   数字だけでなく、日々の揺らぎや共感性に着目する分析に驚いた 弊社が実施した本調査では、アンケートによる定量調査に加え、お客様インタビュー、さらには女性市場の潮流をとらえたトレンド分析までを組み合わせた、複合的なアプローチを取りました。これにより、LTVの違いを生む「共感のスイッチ」や「購入の意味づけ」が可視化され、具体的な改善施策へのヒントが得られました。 特に注目したのは、「LTVが高い人」と「そうでない人」とのあいだにある“気持ちの違い”。単なる属性や購入頻度の違いだけでなく、“買ったあとの私”を想像できているかどうかといった、感情や共感性の有無が大きな分かれ目となっていることが、インタビューから見えてきました。   商品について意見交換している様子 このような気づきは、数値による傾向把握だけでなく、そこに表れない背景や感情に光を当てることで初めて浮かび上がります。「誰が買っているか」ではなく、「なぜ買うのか」「買い続ける理由は何か」といった動機を丁寧に確認することで、購入時に商品を使った自分をイメージできることや、使い続ける中で得られる効果への期待が、購入や継続の決め手になっていることが見えてきました。つまり、単に価格やスペックだけではなく、自分にとっての意味や共感が、行動の背後にある重要な要素であることが明らかになりました。   アテニアの看板商品でもある「スキンクリア クレンズ オイル」 「LTVのための調査」が、社員一人一人が自分事化するきっかけに 今回の調査がもたらしたのは、LTV向上に向けたヒントだけではありませんでした。 むしろ印象的だったのは、依頼部門だけでなく、 会社全体で報 告会に参加したことです。 これにより、調査結果を自分の業務にどう活かせるかを考えるきっかけとなり、社員一人ひとりが課題を自分事として捉える契機になりました。実際に、結果に共感する声も多く寄せられ、「お客様に向き合った提案ができているか」という問いが社内に浸透するきっかけにもなっています。 報告会後の社内アンケートでは、回答者の約8割が「業務へ活用をしている」・「業務へ活用しようと検討している」と回答しており、社員自身が自分事化するきっかけにもなりました。また、日々の施策やコミュニケーションにおいても、お客様に寄り添う姿勢や“人肌感”を意識した表現への転換が徐々に広がっています。   【社内アンケートの声(抜粋)】 ブランド推進部 :一般的な女性の思考回路を基に、それに対してアテニアは何を叶えられて何が不足しているのかが理論的に理解できた点が特に良かった。 店舗営業部 :お客様のライフスタイルなど一人一人の年齢、生活において異なっておりコミュニケーションも柔軟に変えて訴求していく必要があると感じた。 商品企画部 :普段から言語化が難しいと思っていることを、わかりやすく言語化してくれていて、且つ共感できた。     肌悩み別のエイジングケアライン ドレスリフト(左)とドレススノー(右)   お客様視点を軸に、事業全体の最適化へ 今回の調査を通じて得られた最大の成果は、「LTV向上」というテーマを超えて、お客様視点での全体最適を社内で再考するきっかけになったことです。今後は、お客様との接点を通じて、誰に・何を・どう伝えるかを丁寧に設計し、社員から直接お客様に思いを届けるブランド体験を強化していく方針です。 既に、アテニア社内では活用の場が広がり、「施策ツール」「オンラインサイト、スペシャルサイト」などの制作では、よりイメージできるような提案やエイジングケアについての一般的な知識を盛り込むなど、のお客様一人ひとりに寄り添う最適なコミュニケーションを追求する形を実行しています。 このように、数値だけでは捉えきれない「選ぶ理由」を把握することが、今後のブランド運営において重要な基盤となっていくことが期待されます。   【ハー・ストーリィ担当者】 (右)代表取締役社長 日野 佳恵子 (左)マーケティング部 リーダー/主任研究員 木下 萌子

  • 【タカラベルモント株式会社】顧客像の“思い込み”をデータで覆す。サロン現場に新たな気づきを届けた『イマドキお客様白書』

    タカラベルモント株式会社 >お客様公式サイトはこちら  理美容・化粧品・医療機器などの製造・販売を行う株式会社タカラベルモント様。同社の化粧品事業部が主催する「id2024 サロンスタイルアワード」の参加特典として制作されたのが、ビジュアルデータ白書『イマドキお客様白書2024-25』です。 これまで「20代女性=SNS感度が高い」といった、固定化された顧客像を描きがちだったサロン経営の現場に、“データと声”からひも解いたリアルなインサイトを届けることで、新たな視点をもたらしました。 ■INDEX プロジェクトのテーマ・方向性・目標 背景:サロンオーナーに顧客像のアップデートを届けたい 狙う顧客層に刺さる“視点”を届けるクラスター設定とインサイト構成 見落としていた“本当のニーズ” 配布後の反響:スタッフ教育としても高評価 プロジェクトのテーマ・方向性・目標 ■テーマ “年代だけ”では見えない、今の顧客像を可視化し、感覚ではなくデータで捉え直すことで、サロン現場に新たな気づきを届ける。 ■プロジェクトの方向性 サロンが今後集客したい女性像に合わせて、クラスター分類から顧客像を掴む。そのために、クラスターごとの価値観・髪の悩み・美容室に対する期待などを、アンケートとインタビューで深掘り。理美容師が提案や接客に生かせるよう、視覚的にわかりやすいビジュアル冊子として編集。 ■目標 「自分たちのターゲット設計は、本当に今の顧客に合っているのか?」という問いを現場に投げかけ、集客や固定客づくりに役立つ実践的なアプローチのヒントを提供。現場の美容師・オーナーが“気づき”を得て、自発的な改善行動へとつなげる。 背景:サロンオーナーに顧客像のアップデートを届けたい タカラベルモント様からご相談いただいたのは、「今後のサロン経営に活かせる、今の女性顧客像を知るツールをつくりたい」というものでした。 そこで今回、HERSTORYの女性インサイトデータと独自の10クラスター分類を活用し、年代・ライフステージ・価値観によって異なる“顧客心理”を浮かび上がらせる資料制作を企画。さらに、アンケート調査やグループインタビューも実施し、より深い生活者の声を収集しました。 狙う顧客層に刺さる“視点”を届けるクラスター設定とインサイト構成 20~40代の女性たちをクラスター分類して可視化。 本白書では、サロンスタイルアワードのターゲット層に合わせて、HERSTORY独自の10クラスターの中から、20~40代女性を中心に構成。各クラスターのライフスタイルや価値観、サロンに対するニーズをビジュアルでわかりやすく紹介し、接客や販促の現場で“すぐに活用できる”ヒントとなるよう設計されています。   たとえば、「若手シングル層」「ヤング夫婦層」「乳・幼児期ママ層」など、同じ年代でも環境によって価値観や悩みが大きく異なることに着目。 それぞれのクラスターには、以下のような多面的な構成が盛り込まれています: 価値観マトリクス:仕事・お金・美容に対する意識傾向を可視化 サロン選びの基準:重視するポイント(技術・価格・接客など) 髪の悩み・要望・不満:それぞれのライフステージで変化する悩みや希望 アプローチポイント:理美容師視点で見落とされがちな“刺さる提案”のヒント グループインタビューの様子 加えて、会話の中から導き出したインサイトも、インタビューページで紹介。年代や立場を問わず、「気づかなかった心理」や「実際に言葉として出た声」を元に構成されたアプローチポイントは、単なる感覚ではなく、リアルな根拠に基づく提案視点として活用できます。   白書後半では、こうした各クラスターの傾向を裏付ける形で、アンケートデータや価値観の比較、推奨スタイルなども掲載。前半のビジュアルページが“直感的な気づき”を与え、後半のデータページが“納得できる根拠”を示す、両輪で伝える構成となっています。 見落としていた“本当のニーズ” ママ層へのインタビューページ 実際に冊子を読んだサロンオーナー・理美容師からは、「見落としていたニーズに気づけた」「自分たちの感覚がずれていたことに驚いた」という声が多く寄せられました。 たとえば、乳幼児期の子どもを持つママ層が、スタイリング剤として選ぶのはヘアオイルが多いという結果。 「ワックスやスプレーは抱っこしたとき子どもの顔につくから避ける」「安心できるオーガニックのオイルがベスト」という声は、新たな気づきにつながった。このような“思い込み”と“実際の顧客心理”のギャップを埋めることで、接客や商品提案の質を高めるきっかけとなりました。 配布後の反響:スタッフ教育としても高評価 主要顧客像はデータとともにより具体的に解説 『イマドキお客様白書2024-25』を配布後、「もっと欲しい」「教材として使わせてほしい」との声も上がっており、現場でのニーズの高さがうかがえます。 現在は、サロンオーナーや理美容師個人のリアクションも収集中とのことですが、すでにサロンの経営支援・教育支援の現場における「顧客理解」の強化ツールとして、現場に届く実用的なコンテンツとしての手応えが広がっています。

  • 【丸喜株式会社】“手元供養”という新しい供養文化を生活者へ。認知度倍増へ、顧客理解を深めEC販促につなげた1年

    祈り百貨店(運営:丸喜株式会社) > お客様公式サイトはこちら  供養・祈りに関するECサイト「祈り百貨店」を運営する丸喜株式会社様。同社がこの1年取り組んだのは、“手元供養”という新しい供養スタイルを切り口に、生活者の声を丁寧に収集・分析し、顧客像を可視化することでした。  アンケートや座談会を通じたインサイト把握から、EC販促や広報活動への展開まで、データを基盤にした実践的な活動は、認知度倍増と売上拡大という具体的成果へとつながりました。 ■INDEX プロジェクトのテーマ・方向性・目標 アンケートで認知度倍増、売上も大幅にアップ 座談会で見えた“現代の暮らしに合う供養スタイル” 子ども向けワークショップで次世代へ“祈りの体験”を届ける ペット供養で広がる新たな需要と商品開発のヒント オリジナルガイドBOOK制作し、新しい供養文化を啓発 記事を通じて外部発信、認知拡大を狙う 調査データと顧客の声を販促戦略に直結、事業成長を実現 プロジェクトのテーマ・方向性・目標 ■テーマ 「供養=仏壇・墓」という固定的なイメージを超え、“手元供養”という新しいスタイルを生活者に提示することで、現代の暮らしに寄り添う祈りのあり方を発信する。 ■プロジェクトの方向性 20~60代女性を対象としたアンケートや座談会を通じて、供養に関する価値観や意識を把握。得られたデータをもとに顧客像を可視化し、ECサイト「祈り百貨店」の販促や広報活動に反映する。加えて、子育て世代を中心に参加できる体験型ワークショップも実施し、祈りを日常的な体験として伝える。 ■目標 アンケートや座談会を通じて生活者の声を収集し顧客像を可視化。認知度調査で成果を検証しながら、得られたインサイトをECサイト「祈り百貨店」の販促や広報活動に反映し、利用促進と供養文化の浸透につなげる。 アンケートで認知度倍増、売上も大幅にアップ 手元供養の認知度に関するアンケート結果では、計3回で認知の向上が見られた  15~70代の女性を対象に3回のアンケートを実施。初回では「手元供養を知っている」と回答したのは12.5%にとどまりましたが、3回目には24.9%へと増加しました。「知らなかった」と回答した層も61.4%から50.6%へ減少。わずか1年で認知度が倍増し、“手元供養”という言葉が確実に生活者に浸透しつつあることが示されました。   こうした認知の拡大は販促効果に直結し、売上も着実に拡大しました。立ち上げ当初から成長を続け、直近でもその勢いを維持しており、わずか1年半で大きな成果を生み出しています。調査と施策を組み合わせた取り組みが、事業の成長を後押ししていることが明らかになりました。 座談会で見えた“現代の暮らしに合う供養スタイル” 20~60代の様々な年代の女性に実際の商品を見てもらいながらヒアリング  20~60代の女性を対象にした座談会(カフェ会議)では、仏壇や供養に関する率直な声を収集しました。 「仏壇は大きすぎて住まいに合わない」「リビングに置けるインテリア性がほしい」「子どもにも自然に祈る時間を持たせたい」といった意見から、現代のライフスタイルに沿った新しい供養の在り方が浮かび上がりました。これらの声は、単なるニーズ調査を超え、次の施策を考えるうえでの重要な示唆となっています。 子ども向けワークショップで次世代へ“祈りの体験”を届ける  次世代へのアプローチとして、弊社が主催した児童向けのイベント『 キッズいきるちからフェス 』に出展。「念珠ブレスレット作りワークショップ」を行いました。子どもたちはキラキラ輝く石やマットな質感の石を選び、スタッフの指導を受けながら一つひとつ丁寧にブレスレットを制作。ただブレスレットを作るだけでなく、祈りの大切さを感じ、日常に感謝の気持ちを持つきっかけを得てもらうことを目的としたこのワークショップを通じて「祈りは身近なもの」というメッセージを広く発信することができました。 ペット供養で広がる新たな需要と商品開発のヒント 個別座談会の参加者と  加えてペットのお見送りを経験された女性消費者を対象にした座談会も実施。「葬儀社のパンフレットにはこんなに可愛い骨壺はなかったので知っていたら選びたかった」「丸い骨壺は、ペットの目の色を選べたら嬉しい」といった具体的な声が寄せられました。こうした意見は、商品開発やEC販促に直結する実務的なインサイトであり、祈り百貨店の商品拡充や販促強化への新たな方向性が見えてきました。 オリジナルガイドBOOK制作し、新しい供養文化を啓発 ガイドブックでは、座談会の声も掲載  さらに、丸喜様ではアンケートや座談会で集めた声を反映した「初めての手元供養ガイドBOOK」を制作しました。多様な供養のかたちを分かりやすく紹介し、生活者が自分に合った祈りのスタイルを選びやすくなる内容です。小冊子という形で手に取れる媒体を用意したことで、新しい供養文化を広める啓発ツールとしても役立っています。 記事を通じて外部発信、認知拡大を狙う toC向けサイト「herVoice」掲載記事 調査やイベントで得られた知見は、定期的な面談を通じて社内の販促施策に反映されるだけでなく、弊社が運営する一般女性向けサイトや法人会員向け会報誌でも紹介。外部発信を重ねることで「手元供養」という新しい供養スタイルの認知を広げ、EC販促だけでなく業界全体への啓発にもつなげました。 調査データと顧客の声を販促戦略に直結、事業成長を実現  本取り組みは、“手元供養”という新しい価値を生活者の声に基づいて検証し、データとインサイトをEC販促に直結させた点に特徴があります。 アンケートや座談会に加え、体験型施策を組み合わせることで、「祈り百貨店」は単なるECサイトにとどまらず、現代の暮らしに合った祈りのスタイルを提案する存在感を高めました。  プロジェクト全体を振り返り、「顧客像の見える化が進み、今後の販促や商品開発の基盤になった」との声もいただきました。また、冊子や記事といった成果物が社内共有や取引先説明の場で活用できる点も評価され、今後はこうした取り組みを通じて業界全体に新しい供養スタイルを広げていきたいという展望が語られました。  今後も、継続的に生活者の声を取り入れることで、商品開発や販促施策への応用が期待され、供養文化をより身近なものとして次世代へと継承していく可能性が広がっています。  本事例のように、HERSTORYでは生活者の声をもとにした調査から、社内活用・冊子や記事化による外部発信まで、一連のプロセスを伴走支援しています。顧客理解を「伝わる形」に変えることで、認知拡大やPRにつなげたい企業様にご活用いただけます。

  • 【株式会社ふらここ】顧客起点から考えた商品開発プロジェクト。ファンの想いと期待を受けて、社内一丸となり“らしさ”をカタチに。

    株式会社ふらここ > お客様公式サイトはこちら  「赤ちゃんのように可愛らしい表情」を特徴とした雛人形・五月人形の企画・販売を行う株式会社ふらここは、“人形を通して、家族の幸せを届けたい”という想いを大切にし、伝統を守りながらも現代の暮らしに寄り添う提案を行い、多くの母親世代に支持されています。 一方で、節句商材は販売シーズンが限られるため、通年で安定した売上を確保することが課題でした。そこで、季節商材に依存しない通年での販売拡大を目指し、HERSTORYと新商品の開発プロジェクトを始動しました。 ■INDEX 一般消費者との座談会で見えた“顧客の違い” 自社顧客の声から得た“開発の方向性” 社長が目指す今後の展望 社員とともに、顧客理解を次の成長へ 一般消費者との座談会で見えた“顧客の違い”  ふらここの顧客分析は、弊社が開催している女性モニターとの座談会形式の体験・ヒアリング会 「herVoiceカフェ会議」 への参加からスタートしました。20~60代のライフステージの異なる女性たちに自社商品の印象や購買に関する意識を幅広くヒアリング。自社ブランドを知らない層や、ターゲット以外の層の声を聞くことで、購買時に重視するポイントやブランドへの期待・印象を客観的に把握することができました。これまで主に自社顧客から意見を得ていたふらここにとって、異なる価値観に触れる貴重な機会となりました。 カフェ会議の様子。実際の商品を見てもらいながら、率直な意見を伺った。 自社顧客の声から得た“開発の方向性”  続いて、自社顧客を対象とした新商品アイデア発表会&ヒアリング会を実施。実際に購入・利用している顧客の声を深掘りし、ブランドへの共感理由や、商品に対する期待などを1人1人にじっくりとヒアリングしました。  ヒアリングの中では、「雛人形や五月人形に限らず、日本の伝統文化を大切にしている」という声が多く寄せられました。こうした意見を通じて、自社顧客が“商品そのもの”だけでなく、“文化や想い”に価値を感じていることが見えて来たと同時に、自社顧客と一般消費者の違いが明確に可視化され、ブランドの強みが整理されたことで、開発の方向性を具体的に定めることができました。  2回のヒアリングを通じて得られた顧客データを分析した結果、チーム内で「どの層にどんな価値を届けるべきか」という具体的な方向性が共有されました。やみくもに企画を進めるのではなく、顧客理解をもとに検討を進められたことが、チーム全体にとって大きな成果となりました。 子連れ参加で和やかに行われたグループインタビューの様子。 社長が目指す今後の展望  今回のプロジェクトの成果は社員総会でも報告されました。原 英洋 代表取締役が自らHERSTORYとの取り組みの意義や、お客様を招いた新商品アイデア発表会の内容を全社員に共有。  「新商品アイデアについて、社員全員が好意的な反応を示してくれました。具体的な商品開発や販売戦略の立案はこれからの取り組みですが、プロジェクトメンバー以外の社員たちも前向きに協力してくれる手ごたえを感じています」と語り、プロジェクトを通じて生まれた共通の理解が、社内に前向きな空気を広げたといいます。 ふらここの雛人形。20種類から好きなお顔から選べます。 社員とともに、顧客理解を次の成長へ  今回のプロジェクトをきっかけに、ふらここでは「顧客を起点にした商品づくり」を全社で進める基盤が整いました。社員総会での共有を通じて、社内のさまざまな部署が互いに意見を出し合いながら、顧客の声を企画やサービスに活かす動きが広がっています。  原社長は、「お客様の声を聞くことの大切さを、社員全員が改めて実感してくれたように思います。今後も顧客起点をもとに、より良い商品づくりを進めていきたいです。」と述べ、今後も顧客起点を軸にした開発体制の強化を進めていく考えです。  ふらここは今後、節句商戦にとどまらず、年間を通じた顧客接点の創出と新たな価値提案を進めていきます。顧客起点を基盤に、ブランドの存在価値をより高めていく――。 その継続的な取り組みこそが、ふらここが目指すこれからの成長です。

  • 【ハイアールアジアR&D株式会社】今までの調査では見えにくかった顧客起点のリアル。女性の生活実態から顧客層を明確化

    ハイアールアジアR&D株式会社 > お客様公式サイトはこちら >Haierブランドサイト >AQUAブランドサイト (左から)ハイアールアジアR&D株式会社 木村様、安様、阿部様 ■INDEX ブランドの方向性を定めるカギは、生活実態にあった 属性分析では見えなかった、Wブランドの顧客課題 声と写真で潜在ニーズを可視化 ライフステージごとに異なる顧客像を再定義 生活実態から得た顧客インサイトを次の開発へ ブランドの方向性を定めるカギは、生活実態にあった ハイアールアジアR&D株式会社様は、グローバルに展開する家電メーカー・ハイアールグループの日本における研究開発拠点として、日本市場に向けた商品企画・開発を担っています。 同社ではこれまでも自社で顧客分析やペルソナ設計を積極的に進めてきましたが、従来の年代や世帯年収といった基本的な属性に加え、より多面的な視点から顧客像を深く理解する必要性が高まってきました。特に、Wブランド(Haier/AQUA)が発展するうえで、それぞれのブランドに最も共感しやすい顧客像を明確に描くことが、今後のブランド戦略をさらに強化する鍵となっています。 そこで今回、“お客様の解像度”を高める必要性を再認識し、女性インサイトに特化した弊社に調査を依頼。定量調査、インタビュー、トレンド分析を組み合わせたアプローチにより、LTVの違いを生む「共感のスイッチ」や「購入の意味づけ」が可視化され、具体的な改善施策へのヒントが得られました。 (左)AQUA TXシリーズ/(右)Haier CŌRUシリーズ この課題に対しHERSTORYは、冷蔵庫の中身やユーザーの声を調査し、自社で蓄積した知見と組み合わせて生活実態を深掘り。単なる定量・定性調査にとどまらず、消費者のライフコースやライフステージを考慮した徹底的な顧客分析を加えることで従来にはない分析を実現しました。さらに、調査を目的化せず、KGI達成のための手段として設計することで、ブランド戦略の明確化につながる顧客インサイトを導き出しました。 戦略創新本部 日本グループ ディレクター 木村 敏明 様 これまでも定量・定性の調査は行ってきましたが、調査結果が“なぜそうなるのか”まで深く理解することは難しく、分析が表層的にとどまる課題がありました。HERSTORYの調査は、インタビューや写真分析に加え、35年以上にわたり女性インサイトを研究してきた知見を基盤にした徹底的な深掘りが印象的でした。 冷蔵庫商品開発本部 商品企画グループ ディレクター 阿部 巧 様 特に新鮮だったのは、女性と男性で購買決定要因となる視点の違いを具体的に整理いただけたことです。これまでは開発メンバーの9割が男性メンバーなのもあり、男性視点でスペック重視に考える傾向がありましたが、生活シーンを基点に価値を見出すことの重要性を理解できました。今後の商品企画でも大きなポイントになると感じています。 冷蔵庫商品開発本部 商品企画グループ 安 英蓮 様 過去に日野代表の講演会に何度か参加し、HERSTORY社のクラスター分類に強い関心を抱いておりました。今回のプロジェクトでは、その分類手法を活用し、女性視点を中心に据えながらも、男性視点も取り入れたインサイト分析を実現することができました。調査を進める中で、わたし自身女性として、また主婦として深く共感する部分が多くあり、これまで気づかなかった新たな視点も得ることができました。 短期間ではありましたが、HERSTORY社の皆様と密に連携しながら取り組むことができ、有意義な調査結果を得られたことを大変嬉しく思っております。   属性分析では見えなかった、Wブランドの顧客課題 HERSTORYは、「モノ軸からヒト軸へ」という顧客起点での視点を取り入れ、生活実態に基づく潜在ニーズを把握する調査を設計しました。 デプスインタビューで生活者の声を聴き、さらに家庭の冷蔵庫内を撮影した写真を収集。声と写真を組み合わせることで、従来の数値やアンケートだけでは把握できなかった暮らしのリズムや利用実態を可視化しました。   HERSTORYは「モノ軸からヒト軸へ」という顧客起点での視点を取り入れ、 生活実態に基づく潜在ニーズを把握する調査を設計しました。 声と写真で潜在ニーズを可視化 調査は、乳児から中学生までの子どもを持つ女性を対象に実施。アンケートで基本的な利用実態を把握したうえで、デプスインタビューで購買経緯や不満点を掘り下げました。さらに、家庭の冷蔵庫内を写真で収集し、実際の使い方を具体的に確認しました。 この分析からは、冷蔵・野菜・冷凍室それぞれの使い方に生活者ごとの工夫や不満が表れ、なぜそのような使い方になるのかという根拠まで把握することができました。従来「スペックで比較する市場」では見過ごされがちだったリアルな視点です。 アンケート調査に加え、各家庭の冷蔵庫を撮影してもらい、利用実態や不満点を可視化。 ライフステージごとに異なる顧客像を再定義 結果、同じファミリー層でもライフステージによって重視するポイントが大きく異なることが明らかになりました。従来「子どもがいる家庭」と一括りにされていた層を複数の顧客像として再定義できたことで、それぞれのブランドに適した顧客像を提示し、商品開発やマーケティングにおける役割分担を整理することが可能となりました。   ハー・ストーリィ社員(左3名)とハイアールアジアR&D株式会社ご担当者様(右3名)との打合せ風景 生活実態から得た顧客インサイトを次の開発へ 本調査を通じて、従来の属性分析では捉えきれなかった生活実態に基づく顧客像を明確化。数字やカタログスペックだけでは浮かび上がらないインサイトが整理され、今後の商品開発やWブランドのマーケティング戦略に生かせる成果につながっています。 ハイアールアジアR&Dセンターにて。(左から)HERSTORY 次良丸、 ハイアールアジアR&D株式会社 木村様・安様・阿部様、HERSTORY 日野・木下 【ハー・ストーリィ担当者】 (左)マーケティング部 専任研究員 次良丸 摩耶 (中央)代表取締役社長 日野 佳恵子 (右)マーケティング部 リーダー/主任研究員 木下 萌子

  • 【株式会社スピングルカンパニー】「売りたい層」から「支持される層」へ。レディース市場での顧客理解を深め、ブランドの可能性を広げる

    株式会社スピングルカンパニー 代表取締役社長 内田 貴久 氏 広島県府中市に本社を構える株式会社スピングルカンパニーは、国産ハンドメイドスニーカーを展開するシューズメーカーです。同社は以前から、HERSTORY独自の「女性が商品を選ぶ理由を可視化する」顧客分析に関心を寄せていました。そうしたなか、広島銀行の紹介をきっかけに、HERSTORYとの共創によるレディース事業のブランド価値向上プロジェクトがスタートしました。今回の取り組みはレディース事業に特化したもので、顧客視点から商品企画や情報発信の方向性を見直す契機となりました。 株式会社スピングルカンパニー 代表取締役社長 内田 貴久 氏 〈プロフィール〉 東京都出身。大学卒業後、大手スポーツアパレルメーカーに入社。 1983年 株式会社ニチマン入社 1993年 株式会社ニチマン 代表取締役社長に就任 1997年 有限会社スピングルカンパニー設立(2007年に株式会社に商号変更)、代表取締役社長に就任 >株式会社スピングルカンパニー ■共創プロジェクトの目的 ●レディース分野での顧客理解を深め、ブランドの方向性を再定義すること ●社内で設定していた想定ターゲットに加え、実際の顧客データや声をもとに“現実に近いペルソナ”を構築すること ●社内に顧客起点の思考を浸透させ、意思決定の基準を共通化すること ■共創プロジェクトの内容 1. 現状把握と課題整理 既存ペルソナと実購買層の差異を確認し、社内での仮説・課題を明文化。 2. HERSTORYによる女性インサイト分析 女性インサイト調査から、スピングルのレディース購買層の価値観・行動特性を可視化。 3. ペルソナ再構築ワークショップ 分析結果をもとにリアルな顧客像を具体化。 “現在の支持層”を起点とした新ペルソナを策定。 4. 共有・運用 新ペルソナを社内で共通言語化し、商品企画やコミュニケーション設計への活用を開始。 ■​導入成果 ●実購買データをもとにした顧客像を社内で共有し、部門間の意思統一を実現。 ●商品企画・発信方針を「現状の支持層」起点に整理。 ●データに基づく議論と意思決定が可能となる基盤を構築。 ●ペルソナを社内の共通言語として定着させ、議論のスピード・精度を向上。 ■INTERVIEW インタビュアー:株式会社HERSTORY 代表取締役 日野 佳恵子< プロフィールはこちら  > ■ 女性市場での販売再拡大に向け、スピングルが見直した原点 スピングルカンパニーの生産拠点は、親会社である株式会社ニチマンの工場を引き継いだものです。ニチマンは1933年にゴム加工メーカーとして創業し、その後製靴事業に進出しました。1960〜80年代には、子ども靴や婦人靴、布製カジュアルシューズの製造を得意とし、年間約350万足を生産。当時、靴用素材が主流だったなかで、アパレル用の布を使用してシューズを作り出したことがヒットにつながり、レディース市場で大きな実績を築きました。このような背景を踏まえ、スピングルカンパニーではレディース領域の可能性を見直しました。 スピングルが展開するレディースシューズ。 ■ 「社内の声」だけに頼りすぎていた、ペルソナ設計の壁 同社ではこれまでも社内でペルソナを作成し、ブランドのターゲット層を定義してきました。しかし、主に社内の仮説や想定に基づいていて、実際の購買層との間にずれが生じていました。 また、社内の多くが男性スタッフで構成されていることもあり、女性がどのような視点で商品を選んでいるのか、どのような価値を感じているのかを十分に把握するのが難しい状況でした。そのため、データに基づき実際の顧客像を明確にすることが求められていました。 内田社長も「これまでの判断は感覚的な要素が多かった。女性の購買行動をデータで把握し、根拠を持って議論できるようにすることが必要だった」と振り返ります。 プロジェクトメンバーも、「自分たちの中で描いていた女性像が、実際の購入層とは違っていた」と振り返ります。そうした課題を解決するため、HERSTORYは実際の顧客を起点とした新たなペルソナの再構築に踏み出しました。 株式会社スピングルカンパニー商品部企画課とPR課からなるプロジェクトメンバーの皆様 ■ “思い込み”からの脱却。調査・分析で明らかになった支持層 HERSTORYによる調査・分析を通じて、社内で把握していた顧客層の傾向がデータとして裏付けられました。同社の商品は「価格より品質」「トレンドより信頼感」を重視する女性からの支持が高く、特に上質さや履き心地、長く使える安心感を重視するミドル層の女性に評価されていることが明らかになりました。これにより、従来から認識していた顧客層への理解をさらに具体的に深めることができました。 これまで感覚的に「きっとこの層だろう」と考えていた顧客像が、データによって初めて具体的な姿として見えるようになり、内田社長自身も「若い世代へのアプローチももちろん大切ですが、まずは今、ブランドを支えてくださっている方々をしっかり理解することが先」だと実感していました。 プロジェクトメンバーも、「自分たちの中で描いていた女性像が、実際の購入層とは違っていた」と振り返ります。そうした課題を解決するため、HERSTORYは“理想”ではなく“実際の顧客”を起点とした新たなペルソナの再構築に踏み出しました。 弊社主催の 女性モニターとの体験型座談会「herVoiceカフェ会議」 にも参加し商品を試着した感想をヒアリング ■ ペルソナを共通認識に。社内で進む意識の統一 調査・分析の結果をもとに、スピングルカンパニーでは新たにペルソナの再構築を行いました。これまで感覚的に語られていた顧客像が、データを根拠にした具体的な人物像として整理されたことで、チーム全体の認識がそろい、社内の会話にも変化が生まれたといいます。 「ペルソナを明確にしたことで、“誰にどんな価値を届けるのか”を共通の言葉で話せるようになり、議論が具体的になった」とプロジェクトメンバーは話します。 内田社長も「データをもとに顧客像を共有できたことで、意思決定がよりスムーズになった」と述べています。 ペルソナの再構築は、単なるマーケティングツールの更新にとどまらず、レディース事業において“お客様の声を中心に考える”という企業姿勢をより明確にする契機となりました。同社では引き続き、メンズを中心とした商品企画・展開を軸に据えながらも、今回の取り組みを通じて、レディースの商品企画における奥深さと顧客理解の重要性を再認識しています。 ■ペルソナを起点に広がる今後のブランド展開 今回のプロジェクトでは、レディースシューズのペルソナの再構築を通じて顧客像を明確にし、社内での共通理解が形成されました。プロジェクトはペルソナ設計によって次のステップへと向かい、その成果は今後のブランド展開にも活用されています。 内田社長は「自社の強みと顧客の価値観の重なりを改めて確認できた。今後も女性市場や時代の変化に合わせてペルソナを見直し、ブランドの方向性をより明確にしていく」と述べています。 “売りたい層”ではなく、“支持される層”を起点に。顧客を正しく理解することがブランドの成長に直結します。このように、HERSTORYは、女性インサイトの分析を通じて企業が顧客起点でブランドの方向性を見直すプロセスを支援しています。 て、ラウンジの空間が楽しいということが、大きかったんですね。いい友達に支えられましたね。 SPINGLE のプロモーションビデオ 【ハー・ストーリィ担当者】 (右)代表取締役社長 日野 佳恵子 (左)インサイトラボ 専任研究員 ​中澤紗耶子

  • 大手ビールメーカーとの調査から見えた、お酒・ノンアルの飲み分けに見る消費者心理。

    ライフステージで変わる“女性インサイト”と“売場への本音” ※イメージ画像はAIを用いて生成しています。 近年、若者のアルコール離れが指摘されるとともに、ライフスタイルの変化により職場や友人同士での「飲み会」も減少傾向にあります。こうした「外飲み」文化が転換期を迎える中、お酒を飲む人も飲まない人も互いを尊重し合い、自分に合ったお酒との健全な付き合い方を提唱するアサヒビール株式会社協力のもと、消費者の飲用実態を調査しました。   調査を通じて浮かび上がったのは、 「お酒を飲む/飲まない」という二択では語れない、女性たちの切実な心理(インサイト)と、売り場への明確な本音 でした。 調査概要 全国の女性759人を対象に、お酒・ノンアルコールの飲用状況や飲み分けの実態、おつまみの選び方やスーパーマーケットのお酒売り場に対する意識についてインターネット調査を実施。分析にあたっては、年齢や家族構成といった属性だけでなく、ライフステージや生活背景を踏まえた独自の視点で分類を行い、行動の背景にある心理(インサイト)を読み解いています。 弊社独自の分析フレームワークに基づき、女性消費者を分類 ライフステージで激変する「母の飲み分け」事情 今回の調査で最も特徴的だったのが、子育てのフェーズによる母親たちの劇的な飲酒習慣の変化です。 乳幼児期世帯層(25〜44歳/0~未就学児の子どもと同居) 妊娠・授乳期後も無意識に続く“長期セーブ” 妊娠・出産・授乳期における物理的な制限は一般的ですが、注目すべきはその後の行動です。 授乳期を終えても「子どもは夜に急変しやすい。いつでも車で病院へ連れて行けるような状態でいたい」という 子供の急病や夜間の緊急対応に備え、無意識にお酒をセーブする という気持ちがみられました。低アルコールやノンアルコールを選択し続ける切実な背景には、生活の優先順位の変化が表れています。 青年・成人期世帯層(45~64歳/高校生以上の子どもと同居) 子の成長と共に訪れる“お酒回帰”で一番楽しむ時期 一方、子どもが成長し、自分の時間が持てるようになる「青年・成人期ママ」層では、一転して全クラスターの中でも お酒を楽しむ意識が最も高い層へと変化 が見られました。家事や育児のあとのリラックスタイムとして、確固たる飲用ニーズが存在しています。 若手シングル層(独身/25〜39歳) 「翌日に差し控えたくない」タイパ志向 アルコール離れの主役と思われがちですが、その理由は健康志向や節約だけではありません。 「翌日の仕事や予定に影響を出したくない」「二日酔いで時間を無駄にしたくない」 という、タイムパフォーマンス(タイパ)を重視する現代的な価値観が、お酒を控える要因となっています。 出典:女性クラスター別ノンアルコール飲料を選ぶ理由 おつまみ選びに見る合理性と「家族との共有」 家庭での飲用が主体となる中で、女性たちが選ぶおつまみの傾向にも独自のインサイトが見られました。 シニア層:  ナッツやチーズなど、自身の健康意識や嗜好を優先した選択が中心です。 ママ層:  自分用のおつまみを別途用意するのではなく、子供と一緒に食べられる「スナック菓子」や、家族の夕飯のおかずを兼ねる「スーパーの惣菜」を自分のおつまみに充てるという、非常に合理的かつ 家族中心のシェア行動 をしています。 出典:女性クラスター別、よく買うおつまみやお菓子 売り場への本音:男性視点の提案から、女性が選ぶ場へ 本調査では、スーパーマーケットのお酒売り場に対する女性たちの要望も非常に明確でした。多く挙がったのが、 どうしても男性目線に感じる という声です。 たとえば、「ビール×枝豆・唐揚げ」といったステレオタイプのセット提案や、量・価格訴求が中心の売り場です 。これらは合理的である一方、女性からは「無機質で選ぶ楽しさがない」と距離を感じさせてしまうケースも少なくありません 。調査から見えてきたのは、女性たちが 「納得して選びたい」「楽しく選びたい」 というニーズです。 直感的な選びやすさ: 育児中の時短ニーズに応える、度数別・味別・シーン別の整理された陳列。 新しい発見の提案: お菓子や惣菜との意外なマリアージュを提案する、専門家やスタッフ推奨の「試したくなるPOP」の充実。 多様な選択肢: 「酔いたくないけれど雰囲気は楽しみたい」ニーズに応える、低アルコール・ノンアルコール商品の拡充。 こうした 生活者インサイトに基づく理解 こそが、商品開発や売り場づくり、コミュニケーションを次の段階へ進める鍵になるといえるでしょう。 出典:自由回答で出た、おつまみに関するニーズ 女性の選択を理解することが、次の売り場をつくる 今回の調査で浮き彫りになったのは、女性にとってのお酒やノンアルコールの選択が、単にお酒が好きか嫌いかという嗜好の話ではなく、「家族への責任」や「時間の効率化」といった生活背景が、購買行動を決定づけているという事実です。 ライフステージごとに大きく変化する心理 表面的なデータだけでは見えない生活背景 「お酒離れ」という言葉では捉えきれないリアルな実態 今後のマーケティングにおいては、こうしたインサイトに寄り添い、従来の「スペック訴求」や「男性的なセット売り」から脱却し、 女性が新しい食の楽しみを発見できる空間 へとアップデートしていくことが求められています。 弊社では、独自の「女性消費者分類10クラスター」を用いることで、「顧客の本音が見えない」「新しい売り場提案の根拠が欲しい」という課題に対し、データに基づいたプロフェッショナルな解決策をご提案します。生活者の行動の裏側にある「なぜ」を読み解く調査・分析にご関心のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

  • 2026年女性インサイトキーワードは『小さな安全圏』

    ~顧客の見えない壁を突破する、小さな半径の関係性~  女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都世田谷区、代表取締役:日野佳恵子)は、2月18日に「女性インサイトセミナー2026」を開催しました。本セミナーでは、「なぜ売れない?」の理由を発表。独自分析による世帯状態別の女性交点クラスターから、売れない理由=見えない壁とは何かを解説しました。また、2026年の女性の消費行動や価値観の変化を反映し、企業が今後のマーケティング、PR、商品開発に活かすべき重要な視点を示す「女性インサイトキーワード」を発表しました。 ◆「なぜ売れない?」の正体は、 年々厚くなる3つの「潜在的な見えない壁」 「なぜ売れないのか?」という問いに対し、35年の研究が導き出した最も大きな理由は、女性顧客側に存在する「潜在的な見えない壁」を企業が突破できていないことです。この「壁」は年々厚く、高くなっているため、顧客の購買行動に強く影響が起きています。 情報の壁 30年で情報量が6万倍に急増する中、顧客は「安全が保証された情報」以外は壁の内側に入れたくないという心理を強めています。 選択の壁 顧客は情報を「広く浅く」探すのをやめ、信頼できる人やAIなどの情報に基づく「狭く深く」安心できる場での判断を求めています。 顧客分析の壁 顧客=N1(個人)としてのみ捉える従来の手法では、周囲との関係性が複雑に絡む現代の意思決定基準を正確に掴めなくなっています。 ◆2026年女性インサイトキーワードは 『 小さな安全圏の暮らし 』 外部リスクから身を守ろうとする女性たちは、 半径の小さい信頼できる関係性、すなわち「小さな安全圏」での暮らしを求めています 。 防衛のインサイト デジタル疲れから解放される時間を求め、「ハンドメイド」や「スピ活」など、自分の手を動かし、心身を休ませる防衛行動を強化しています。 「指示しない時間」の追求 常にスマホやAIへ適切な指示を出し続ける「プロデューサー的日常」に疲弊し、あえて指示や操作をしなくていい環境(上げ膳据え膳の状態)を欲しています。 家族という安全圏 7割近い女性が家族・親族と近居・隣居し、3人に1人が共通の趣味を持つなど、最も信頼できる「家族」との繋がりが購買の鍵となっています。 ◆「見えない壁」を突破する4つの要因 顧客の「小さな安全圏」の内側に入り込むためには、表面的な属性データだけでなく、以下の4つの要因から多角的に解像度を上げる必要があります。 生物学的要因 女性が重視する「感情」や「体験」が購買を後押しすることを理解する。 社会学的要因 世帯消費の約7割に影響力を持つ女性の、家族構成や生活背景を捉える。 交差的要因 「ライフコース(人生コース)×ライフステージ(年代)」の交点から、一人ひとりのリアルな生活動態を分析する。 外部環境要因 物価や災害、AIとの共生など、彼女らを取り巻く最新の社会トレンドを反映させる。 ◆顧客=N1の時代は終わり。 これからは「個人属性」ではなく「世帯状態」で読み解く 売れない理由は、属性や購買履歴という「外側のデータ」のみを読み、壁の内側にある家族関係や生活背景、将来不安といった「内側の環境」を見ていないことにあります 。顧客を単なる個人(N1)として捉える時代は終わりました。彼女たちが大切にする「小さな安全圏」を世帯状態で捉え、ブランドが「生活の伴走者」として寄り添うこと。この視点の転換こそが、2026年に選ばれ続けるための新たなカギとなります。「売れない理由」は、顧客データの属性・履歴だけを読み、見えない壁の内側(家族関係・生活背景・将来不安など)を見ていないことにあります。ブランドが単なる売り手ではなく、彼女たちの安全圏に寄り添う「生活の伴走者」として信頼を勝ち取ること 。それこそが、2026年の市場で選ばれ続けるための新たなカギとなります。 【アーカイブ無料】セミナー動画配信中! 女性インサイトセミナーのアーカイブ配信もスタートしました! 約80分のセミナー全編が視聴可能です。詳細・お申し込みは、以下よりご覧ください。 ◆女性インサイト総研 株式会社ハー・ストーリィについて わたしたちは、顧客の解像度を上げる会社です。 私たちは、世帯消費の約7割に影響力を持つ女性の購買行動と生活実態を研究する「女性インサイト総研」です。買わない人は「なぜ買わないのか」。確証のある答えを持っています。37年間、男女延べ125万人の踏査から、商品や数値だけでは見えない、「なぜ売れるのか」「なぜ売れないのか」を解明します。 【会社名】株式会社ハー・ストーリィ  https://www.herstory.co.jp/ 【所在地】〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1-37-8 ワコーレ三軒茶屋64ビル 3F 【TEL】03-6805-3743 【事業内容】女性インサイトマーケティング™/コンサルティング/研究調査/専⾨情報出版/マーケティング⽀援/⼈材育成⽀援 【設⽴】1990年8⽉20⽇ 【代表取締役】⽇野 佳恵⼦

  • 【イオンリテール株式会社東海カンパニー】ママたちの声をヒントに作ったフードコートの「にこにこカウンター」

    イオンリテール株式会社東海カンパニー >お客様公式サイトはこちら  2023年11月23日の勤労感謝の日、日経新聞朝刊に「#これ誰にお礼言ったらいいですか」という全面広告が掲載された。誌面の真ん中には、赤ちゃんがすっぽり入っているカウンターテーブルの写真が載っている。パーソルグループが勤労感謝の日に「ありがとう!を言いたい名仕事」を募集し、そこに応募された一つの写真だ。 「これ」を実現したのはイオンリテール株式会社の井上良和氏であり、ハー・ストーリィがサポートした。2017年のイオンスタイル豊田オープン時に続き、丸6年が経過した今もこうして喜ばれ、バズったことは驚きだ。久しぶりに井上氏と日野佳恵子が、「これ」にまつわる開発秘話などを語り合った。 イオンリテール株式会社 東海カンパニー デジタル営業推進部 部長 井上 良和 氏 2000年にイオンリテール㈱入社。2009年にイオン相馬店店長に就き、以後はイオン七戸十和田駅前店開設委員長、イオン盛岡店店長、北新潟事業部長、南千葉事業部長となり、2016年にイオンスタイル豊田開設委員長となる。2019年にイオン岡崎南店長、2021年から現職。 開発当初もSNSでバズッた!カウンターテーブルに再び「ありがとう」 日野:2017年に愛知県豊田市にイオンスタイル豊田という総合スーパーがオープンすると、このテーブルを喜ぶママたちの声がSNSで大きく広がり、イオンの他店舗、他社スーパーなどでも設置が進みました。当時の開設委員長としてこのテーブルを開発した井上さんは6年経ったいま、新聞広告で「ありがとう!を言いたい名仕事」として紹介され、SNSで再びバズっている状況をどうご覧になりますか。 井上:このテーブルが、ママたちの買い物や生活が豊かになることに貢献できていることを非常にうれしく思います。逆に言えば、6年経ってもまだ子育てするママに便利な社会環境、寄りそう社会になっていないことにも気付かされました。 日野:ハー・ストーリィは、イオンスタイル豊田の開設準備期間に地域在住の女性たちからリアルな声を伺い、お店づくりに反映させるお店づくりサポータープロジェクト「ミセサポ」という取り組みを行いました。その際、井上さんが地域の方の暮らしぶりに注意深く耳を傾け、一つひとつカタチにしていく姿が印象に残っています。 井上:豊田市は、トヨタ自動車の関連企業が多く、未就学児や小学校低学年のお子さんを持つ家庭と、定年退職された方が多くお住まいで、教育にすごく熱心な地域です。お客さまの7〜8割は女性で、近隣にショッピングモールなどの大型施設があり、お店を選択するのは多くの場合、ママなど女性です。だからママたちに便利な施設をつくり、足を運んでいただきたいと思いました。 ママのお困りごとにヒントあり!2人乗りカート、ベビーパーキング導入 (左)赤ちゃんとママが向かい合わせに座って食べる「にこにこカウンター」右)子どもの一人が座って一人が立つ「2人乗りカート」 井上:穴の空いたテーブルは、フードコートで離乳食を食べさせる時の困りごとについて聞いた時のママのコメントが発端でした。私自身も当時、小さい子どもがいてフードコートで食べさせる時にすごく苦労した経験があります。「子どもが落ち着いて食べてくれない」という言葉がキーワードになりました。「それはなぜですか」と聞くと、「目に入るいろいろな人や物に興味を持つので、落ち着いて食べられない」という答え。さらに、「子どもはどうすると一番落ち着きますか?」と聞くと、「正面でママを見ている時です」と返ってきました。ここで、赤ちゃんとママが向かい合わせに座って食べる「にこにこカウンター」のアイデアが浮かんだのです。 日野:同じように困りごとの声から、子どもの一人が座って一人が立つという2人乗りカートや、ベビーカーの出し入れにも便利なように広いスペースを確保したベビーパーキングも設置しましたね。 井上:カートは既製品を探したところ、業者を見つけることができました。イオンスタイル豊田で導入すると瞬く間に話題となり、新たに製作されたカートはホームセンターや他のスーパーなどでも続々導入されました。これらもママたちの「不便だ」という声を元に、どうしたらその「不」を解決できるか、ひたすら考えた結果です。 ベビーカーの出し入れにも便利なように広いスペースを確保した「ベビーパーキング」 不便の声を深掘りし、「不」の解消へ。前例ない取り組みも熱意でカタチにする 日野:女性の「不」を解決するための商品やサービスが店舗開発につながった好例だと思います。一方で、前例のないことに取り組んだり経費がかさむことへの何らかの声はありませんでしたか。 井上:なかったわけではないです。3階の子ども用品売り場近くに設置しているおむつ交換や授乳ができるベビー休憩室を1階のフードコートの一角にも設置した時は、2カ所に設置する理由を説明する必要がありました。でも、食事中に3階まで足を運んでいただくのは「ママと子どもに優しいお店」という本来の目的から外れると説得しました。チャレンジには説明責任が伴いますが、熱意と裏付けるお客さまの声がとても大切です。お客様第一の視点で果敢にチャレンジすることは、変革し続けるイオンだからできることだと思います。  2年前、イオンリテール㈱東海カンパニーデジタル・営業推進部に着任した時はコロナ禍だったこともあり、ネットスーパーがママたちに好評でした。ネットスーパーは便利です。でも、配達を家で受け取ることに制約が生じます。そこでイオンは、配達だけでなく店舗カウンターやドライブスルーでご都合に合わせて受け取れるピックアップというシステムを整えました。ただ、店舗によってお渡しする場所がカウンターだけ、ドライブスルーだけなどバラ付きがありました。そこで、まずは東海地域全店舗のサービスレギュレーションを半年で一律にしたところ成果が上がり、全社での取り組みへと結びつきました。どこの店舗も同じサービスレベルになっていると、利用者の方が転勤しても「やっぱりイオンは便利だね」と認知していただけると思っています。 「助かった」「うれしい」があふれる楽しい暮らし、優しい社会へ 日野:井上さんのお話からは、本当に困っていた人たちが「よくぞ、気がついてくれました!」と、「不」の解決策を探し当て実現してくれたことに対する感謝の思いを持つから、手掛ける取り組みや商品がバズるように思えます。特に女性は共感性が高いので、自分が助かったから他人も助けたいとか、私がうれしかったからみんなもコレを使ってみたら、といった気持ちが広がっているのでは。 井上:もしかすると、私と同じ話を聞いても、それが「不」だと思わない人もいるかもしれません。さらに言えば、「不」の核心部分までたどり着けなければ、善かれと思ったサービスがお客さまへの押し付けになることもあり得ます。そこに気をつけながら、若い世代にもこうした視線や思いを受け渡していきたい。「不」の解決には大きなパワーが必要ですが、解消できたらその先に未来があると感じています。  小さい子どもがいるママたちは簡単に手早く買い物を済ませたいので、圧倒的に「家から近い店」の優先順位が高くなる現実がある中で、条件が違っても足を運びたくなる便利な施設にしようという思いが、イオンスタイル豊田開設委員長としてのこだわりでした。子どもと1日中楽しく過ごせて、ママ友とも会えるような場所になれば、その店に来ること自体が目的になります。子どもがいるママたちの生活が豊かで楽になる優しい社会環境が広がる流れを、これからもどんどん発信していきたいと思います。 日野:全国展開し、大勢の方と接するチェーンストアだからこその役割といえますね。これからも「不」の声を拾い、発想もアップデートしながら解決を実践し続け、人々の暮らしを豊かにしていってください。

  • 女性インサイトがすぐわかる3つの特別メニューが登場!

    2026年のスタートにあわせて、 HERSTORYのメニューが気になっている方向けに、手軽に試せる新春限定メニューを3つご用意しました。 ① 女性ターゲットをクリアにする個別コンサル(90分) ② 女性に向けたアンケート調査【3回チケット】 ③ 女性インサイト理論の習得講座(モニター価格第2弾) 「まずは一度、話してみたい」「調査や分析を小さく試したい」「女性インサイトマーケティング理論(WIM理論)を学びたい」 そんな声に応える、 今だけの特別企画 です。 「いきなり本格導入はハードルが高い」と感じている方は、この機会にぜひご活用ください。 ① 女性ターゲットをクリアにする個別コンサル(90分)  価格:200,000円(税込220,000円)  担当:代表 日野/女性インサイトラボ所長 加藤(予定) 弊社最大の強みである、女性を交点10クラスターにあてはめた調査・蓄積データをフル活用!女性クラスターの最新実態をまとめた、現在制作中の「女性クラスター年鑑2026」からの最新知見も 先出し します。 御社の顧客像が どの女性クラスターに近いのか どんな価値観・暮らし・判断軸を持つ人なのか を整理・言語化し、ご説明します。 こんな企業におすすめ 女性ターゲットが曖昧なまま施策を進めている 年齢・属性分析だけでは限界を感じている 社内で「なぜこの女性なのか」を説明できる軸が欲しい ② 女性に向けたアンケート調査【3回チケット】  価格:480,000円(税込528,000円) ※通常88万円の40%OFF 御社でご検討中のアンケート設計案をもとに、HERSTORYが 女性クラスター視点で設問を整理・調整 し、調査を実施します。ローデータでの納品となります(個人情報なし / レポートなし)。 調査内容 アンケート回数:3回(6ヶ月以内想定) 設問数:20問程度 ※属性質問10問を除く 回収数:200以上保証 ※内容・難易度により応相談 こんな使い方がおすすめ すでに仮説や聞きたいことが決まっている 社内で設計案は作れるが、回答の質に不安がある 自社顧客にあたる女性クラスターに絞って調査したい ※フル設計・大規模セグメント調査をご希望の場合は別途ご相談ください。 ③ 女性インサイト理論の習得講座(モニター価格第2弾)  価格:90,000円(税込99,000円) /1名 ※1社2名での参加推奨 昨年末好評だった 「女性インサイト理論講座」モニター企画の第2弾 です。代表・日野の新刊刊行予定に先立ち、女性インサイトマーケティング理論(WIM理論) を直接・体系的に学べる機会 をご用意しました。 【開催概要】 日程:  ① 1月22日(木)・23日(金)  ② 1月28日(水)・29日(木) 時間:各日 13:00〜17:00 こんな方におすすめ 女性インサイトを“感覚”ではなく理論で理解したい 調査結果を企画・提案に落とし込めるようになりたい 社内・クライアント説明の説得力を高めたい ※モニター企画のため、定員・条件に限りがあります。 新春キャンペーンについて 各メニューは数に限りがあります 詳細確認・組み合わせ相談も可能です お打合せや講座の受講はオンライン形式になります 「どれを選べばいいか分からない」場合も、まずはお気軽にご相談ください。

  • 【大感謝祭開催レポート#1】女性市場2026年最新動向予測

    「愛と経済」が紡ぐ新しい暮らしのインフラとは?(ゲスト:ベアーズ髙橋ゆき氏) 株式会社ハー・ストーリィは創業35周年、会報誌100号、そして「女性のあした大賞」10周年を迎えました。この大きな節目を記念し、2025年12月3日に開催された「HERSTORY大感謝祭」。第一部では、家事代行サービスのパイオニアである株式会社ベアーズ取締役副社長 CVO & CLO・髙橋ゆき氏を迎え、代表・日野佳恵子とのセッションを通して、2026年に向けた女性市場の最新動向を探りました。 初めに、弊社代表 日野が35年の感謝と、弊社のあゆみを振り返りました。 第一部:特別講演「愛と経済」で幸せが循環する社会を! 人の温もりがある「新しい暮らしのインフラ」を提唱 「本日は『愛と経済』というテーマでお話をしたいと思います」 。そんな言葉から始まった髙橋氏の講演 。同社は、「家事代行サービス」という言葉さえ浸透していなかった1999年に創業し、今年で27年目を迎えます。 株式会社ベアーズ・髙橋 ゆき 氏。     成長の原動力となった「共感の力」 創業当初、宣伝予算が限られる中で志を伝える指針となったのは、日野佳恵子の著書『クチコミュニティ・マーケティング』でした。「人の心にインパクトを与え、共感と感動を生み出せれば口コミは広まる」という教えは、同社の成長の原動力となりました。   創業の原点:香港での感動体験から「文化」の創造へ 背景には、1995年の香港滞在時のエピソードがあります。一人のフィリピン人メイドに助けられ、そのきめ細やかなサポートに感動した髙橋氏は、日本にも「誰かに頼ってもいい」という文化を根付かせたいと決意。家事代行を通じて「自分で頑張らなくてもいい」という選択肢を提供し、お茶の間の幸せ度数を高めることに邁進してこられました。     「暮らしの新しいインフラ」として、家事代行サービスを通じて「自分で頑張らなくてもいい」という選択肢を提供。 3,000名のスタッフが支える「世界平和」への一歩 現在、18歳~88歳までの日本人スタッフおよそ2,500名、フィリピン人スタッフおよそ540名が稼働。この多様な人材の活躍を、髙橋氏は「真の国交」であり「世界平和につながるきっかけ」であると定義しています。   本当の豊かさに辿り着くためには、単に数字を追い求めるのではなく、「愛と経済」の両輪を回していくこと、と強調した髙橋氏。     トークセッション:現場から読み解く「女性市場2026年最新動向予測」 続いて、弊社代表・日野佳恵子とのトークセッションでは、同社が見てきた「家庭のリアルな変化」から、2026年に向けた4つの重要キーワードが浮き彫りになりました。   弊社代表・日野佳恵子(左)と髙橋ゆき氏(右)。   1. 家庭の変化:役割から「チームによる選択」へ フルタイム勤務の女性が7割を超える中、家事は「妻の役割」ではなく、家族というチームで誰が担当するかを「選択」するものへと意識が変化しています。家電の進化により省力化が進む一方で、いかに心理的な負担を分担するかが課題となっています。   2. 男性の家事参画を促す「プロダクト設計」 男性が好む「組み立てる工程」や「カスタマイズ性」をプロダクトに取り入れることで、家事への意欲を引き出すというユニークな知見が示されました。ガジェットとしての趣味性を設計に組み込むことは、今後の商品開発における大きなヒントとなります。   2026年の市場動向について、息の合ったトークが繰り広げられた。     3. ペット共生と日常の「不」に眠るヒットの種 40代以上の夫婦に多いペット飼育 。現場で培われた「ゴム手袋を使った清掃術」のような細やかな知恵、つまり日常の「不(不便・不満)」を解消する視点こそが、次なるサービスを生む源泉となります。   4. AI時代に高まる「人間サービス」の希少価値 テクノロジーが浸透する2026年に向けて、「料理代行」や「お話し相手」といった、人の温もりに寄り添うサービスの価値はさらに高まります。家庭内のグローバル化を受け入れ、多様な人材が暮らしに伴走する未来像が提示されました。   トークセッションでは、参加者の質問にもその場で回答。   おわりに:女性の笑顔が続く社会のために 「愛と経済」の両輪を回し、女性の笑顔が続く環境を整えることは、家庭の、そして社会全体の幸福度を直結させます。2026年に向けた新たな視点を共有し、第一部は盛況のうちに幕を閉じました。

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