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「かわいい」に隠された心理と女性が好む色と形の秘密

市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解vol.44


女性視点マーケティング戦略コラム

女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第44回目は、女性の「かわいい」に隠された本能的な理由について解説します。


HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。


 

海外にも広まってきている「かわいい」という言葉


女性がよく口にする「かわいい」という言葉ですが、最近は海外にも広がってきました。

この「かわいい」は、赤ちゃんが持つ要素を持っているものに多く言われていることにお気づきでしょうか。

小さなサイズの小物や人形、頭が大きくて体や手足が小さな二等身のぬいぐるみ、ぷにゅぷにゅした触感や手触り。タピオカやお餅のようなお菓子、もちもち感のあるパン、赤ちゃんの大きくてふりふりしたお尻は、見ているだけで微笑んでしまいます。


赤ちゃんを想起させる女性の心理


ドナルドダックのお尻が人気なのも、赤ちゃんの要素であるお尻のように「かわいい」からです。

また、よく女性はピンク色が好きとイメージされますが、ピンク色は「赤ちゃん」の赤から白までのグラデーションの色で、ピンク色は、赤ちゃんを想起させる究極の「幸せの色」だからです。

そして心臓、ハートのイメージとも一致します。女性がピンクに惹かれるのは、赤ちゃんと「幸せが満たされているハート」の象徴カラーだからです。


女性は、本能的に赤ちゃんと一心同体です。もしも赤ちゃんの顔が真っ赤なら熱がある、顔が真っ白なら血の気がない、どちらも命に危険が及びます。女性は、真っ赤から真っ白までの間の色のすべてが見えるようにできているのです。


パステルカラーを好むのは体の状態を読み取るため


女性がパステルカラーを好むのもこのためです。肌の色やうんちの色など、微妙な色合いから体の状態を読み取ることができます。健康的な顔色なのか、ご機嫌の顔色なのか、つらそうな顔色なのか、赤ん坊の顔色で状態を見分けることができます。自分の顔も毎日、鏡を見て化粧します。肌の色がくすんでいるか、調子がいいかなどを見続けているのです。


女性は顔色や肌の色、微妙な色の変化から相手の状態をつかむことができます。

女性の「快」は、赤ちゃんを想起できる色、質感、形、感触などです。女性の「不」は、赤ちゃんを想起するのと反対。強い色、硬い、ゴワゴワした質感、ゴツゴツした感覚、鋭角的鋭さなど、凶器、鋭利、危険を感じる要素です。

「女性はみんなピンクが好き」は間違いです。「女性はみんなピンクに惹かれるようにできている」が正しいのです。好きな色は別にあることも多く、ピンクが好きなのではなく、ピンクだけは別格なのです。



次回は、女性と男性の購買行動の違いについて解説していきます。



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日野佳恵子

株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。


【著書】

「クチコミュニティ・マーケティング」

「女性たちのウェルビーイング」

「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。

 

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