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  • 家事育児と仕事を両立する子育て世代が抱える、今後10年の課題(後編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.12 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第12回目は、前編に引き続き、家事育児と仕事を両立していく子育て世代の課題についてお話しします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 結婚と出産年齢の上昇から考えるサービス 今後10年の予測として、結婚年齢、出産年齢はさらに上がり続けるでしょう。 出産年齢が高くなれば、子どもが成人するまでの母親としての年齢期間も後ろ倒しになります。 30歳で初産の場合、50歳で子どもが成人となります。夫は年上が多いと考えると、夫婦のテーマは健康で長生きすることでしょう。体力づくり、閉経(更年期)の体調不良を改善することへのニーズが高くなります。 世界ジェンダー・ギャップランキングから見る女性パワー 世界ジェンダー・ギャップランキングでは、日本は121位でG7最下位となりました。 世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダー・ギャップ指数」のランキングを意識して追うことは、女性視点マーケティングの重要な指標になります。 2020年、日本はG7で最下位、153ヶ国中121位でした。前年は110位で、さらに下がっています。この数値が上がりはじめれば、女性の消費パワーはさらに大きくなると予測できるため、意識して上げていきたい重要な指標となります。 この指標は、政治・経済・教育・健康の4つで数値化されます。政治・経済の分野で、日本はいかに女性が活躍していないかがわかります。 このジェンダー・ギャップ指数の低さは、SDGsの17の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」とも連動することから意識せざるを得ない課題となっていくでしょう。 コロナ禍から見えてきた世界の女性リーダーの活躍 新型コロナの拡大の中で、女性リーダーの活躍は目立ちました。ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相や台湾の蔡英文総統は、代表的な存在です。 今回の世界的なパンデミックを契機に、女性リーダーの存在とリーダーシップが世界から評価されることになったのです。女性リーダーは、「一人ひとりの命が大切だ」という発信と行動を促した特徴が目立ちましたが、それに対して、トランプ米大統領やブラジルのボルソナーロ大統領などは、命を軽視する発信と行動を取ったのです。 マスク着用を自身がギリギリまでしないといったような行動は、特に子どもを持つ母親、高齢の親を持つ人々などの国民に恐怖を与え、何よりも大きな不安感を持たせました。 こうした女性リーダーと男性リーダーの比較記事をメディアは取り上げていました。これは極端な例だと捉える方もいるかもしれません。女性リーダーの発信は、今、世界中で取り組まれている地球環境保護や人権格差をなくすといったSDGsをリードするにふさわしいリーダーシップに見えます。 「2020年スピーチ・オブ・ザ・イヤー」では、ドイツのメルケル首相の演説が選ばれました。パンデミック初期の3月18日にメルケル首相が国民に向けて行なったテレビ演説は、世界的に高く評価されています。このスピーチが評価されたのは「共感能力」です。 社会全体を考え行動する21世紀のリーダーシップ 21世紀型のリーダーシップは、社会全体を考えて行動しなければなりません。 今までの力で押し倒す破壊的なリーダーに辟易した若者たちが、世界各地で声を上げているのです。 日本で最初のクラウドファンディングサービスREADYFORを立ち上げた米良はるかさんは当時、24歳の大学院生でした。READYFORは、社会課題解決案件が多いです。女性リーダーを増やすことは、世界の向かうべき課題解決を推し進めていくためにも必要なことです。 政治、経済への女性参画数値が低いことは、ダイバーシティ(多様性)という観点から見ても低次マネジメント力であると捉えられてしまうでしょう。 日本が真に世界のリーダーとして認められるためには、女性リーダーの育成は急務だと言えます。 次回は、今後10年、増えていく女性リーダーシップとその課題についてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 家事育児と仕事を両立する子育て世代が抱える、今後10年の課題(前編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.11 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第11回目は、家事育児と仕事を両立していく子育て世代の課題についてのお話です。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 今後10年の子育て世代の課題 今後10年の予測として、男女共に家事育児と仕事の両立がうまくいかない大きなストレスが続きます。“男女ともに”そして社会で家事育児を支えていくという動きに向かうでしょう。 なかでも子育て中の非正規社員の女性たちがストレスを抱えている分野に着目すると、実はそれらを解決していく商品やサービスは、すべての子育て世代に共通する悩みを解決することが分かります。そのため、需要が多く、派生効果も大きいと言えます。 男性の家事育児参加のための商品、サービスもどんどん伸びていくでしょう。10年後は、男女共に正規社員が主役マーケットになると予想することができます。さらに、国も非正規社員の抱える生活困窮などの課題解決に動き出します。また、働き方改革は、次の時代に突入していきます。 出生率と人口減少から見る日本の未来 出生数は過去最低を更新し続けている厚生労働省の発表によると、2019年、国内出生数は86万5234人。前年比5.92%の急減し、90万人を割り込むのが想定より2年早い結果となりました。 このスピードは、三世代、つまり孫の世代で4分の1近く減るという速さだとお気づきでしょうか。2020年はコロナ禍によって衝撃の前年比▲1.9%の84万7000人となる見通しだといいます。これは、1年間で約2万人減で、少子化が想定より一気に10年前倒しになりかねない状況が起きたのです。 人口の減少は自然減も入れて約51万人。これは現在の鳥取県全体の人口に近い数字です。コロナ禍でなくとも1年間にひとつの県が消滅していることになるということなのです。 人口減少予想から見る子供の未来 2020年1月1日時点の人口は1億2713万人ですが、2065年は約8808万人と推定されています。 しかも実態は、この数字の計算より速く進んでいるのです。2065年は、今年生まれた子どもたちはまだ45歳。この子たちは、将来、どれほどの負担を背負うことになるのでしょうか。 私たちは深刻に責任を考える必要に迫られているのです。 ちなみに、明治時代初めまで人口は約3000万人と、今の約4分の1でした。孫世代は明治時代に近づくレベルで加速中で、さらに下まわる可能性に向かっていると言えるでしょう。 女性のキャリアプランと結婚・出産から見る少子化現象 女性が結婚する年齢、初めて子どもを出産する年齢は上がっています。 1980年の平均初婚年齢は、夫が27.8歳、妻は25.2歳。2018年にはそれぞれ、31.1歳、29.4歳となっています。 初婚年齢の上昇に伴って、第1子出産時の平均年齢も上昇し、2019年、第1子を産む女性の平均年齢は31歳で1985年より5歳高くなっています。 ただし、これらの“平均”というデータの見方には注意もあります。 じわじわと晩婚化に向かっているのは事実だが、都市と地方の格差もあり、実態としては、28歳までに結婚している女性は2018年のデータで57.6%と約6割、32歳では80.3%と8割に到達します。 また、男性もデータでは27歳をピークに結婚をしている現実があるため、「周囲も晩婚だから」では大いに勘違いもしやすいのです。女性は男性と異なり、出産を担うことから、生殖適齢期に関する情報に敏感で、出産と結婚は切り離して考えられません。 働く女性のキャリアプランと出産の時期と婚期のトリプル意識は男女に大きな差があります。女性活躍を考える時、このトリプルの視点を忘れてしまった場合は女性のストレスは増幅し、少子化を止めることもまた難しいと言えるでしょう。 次回は、後半で女性の結婚と出産年齢の上昇から見る影響とそのサービスについてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 変化する女性のデータから読み取る消費の未来

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.10 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第10回目は、女性の就業率のデータから女性の生き方や価値観を読み解いていきます。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 くるくる変わる女性の生き方や価値観 人生のどの時点にいるのかで、価値観がくるくると変わります。なかでも結婚・出産・育児というライフイベントにいる女性は、日常生活に与えるインパクトが大きいため、価値観は目まぐるしく変化しています。 女性全体が今、どんな状況に置かれて、そのなかでどう生きていようとしているのかをデータから読み取っていきたいと思います。特に経年的なデータを見れば、右肩上がりなのか右肩下がりなのか、山なのか谷なのかで、5年~10年先のグラフがどうなるかが大方読めるはずです。 また、私たちは国の政策によってレールが敷かれていきます。今後、国が手を入れていくポイントは、男女差の大きい数値や、国際比較において女性活躍が遅れている分野です。この2つの現状を把握すれば、この先の国の動きは予測できるはずです。 まずは実態を見ていきましょう。 家庭と仕事の両立から見た女性の就業の現状 女性の就業率は過去最高70%を超え、さらに過去最高を更新し続けています。またすべての年代で就業率が上昇しています。 働く女性が増えるということは、時間の使い方、買物の仕方が変わります。この30年で女性たちは自分の生き方を自由に選択するようになったことで、昔のように多くの人が同じ年齢・時期に結婚、出産をして一時期仕事を離れるというようなことはなくなりました。 もうひとつ意識していきたいデータがあります。 それが正規雇用か非正規雇用かです。 以前は女性マーケットを語るうえで、専業主婦と有職主婦の比率を見ていましたが、専業主婦と有職主婦の比率が入れ替わったのは、2004年から2008年あたりです。 ここから一気に「働く女性」という言葉のほうがマジョリティになっていきました。 就業率が上がっていると聞くと、イコール正規社員と思いがちですが、女性の就業率の上昇は、非正規雇用のほうが多いのです。いわゆるパート、アルバイトなど時間や日数で働く人です。 これは見落としがちな大きなチェックポイントです。 女性の半数は非正規雇用で働いている事実 今現在、女性の半数以上は非正規雇用で働いているのです。反対に、男性は圧倒的に正規雇用が多いのです。つまり、女性は男性と比べると不安定な立場にあるということです。 30代40代は、仕事に責任が出てきて忙しくなってくる時ですが、その年代で非正規が多いという数値からは、就業と家事育児の両立の難しさがあるということがわかります。コロナ禍で表面化した女性・非正規に厳しい日本の現実ですが、介護、保育、医療、スーパー、コンビニ、旅行、ブライダル、観光といった分野を支えているのは非正規の女性です。 コロナ禍後の雇用予測 コロナ禍で職を失い、困窮、絶望、自殺増加を起こしました。しかし今後、非正規雇用よりも正規雇用のほうが大きくなっていく流れが予測されます。そうすると、日本の消費社会は変わっていくでしょう。 女性たちのほとんどが、今より家庭時間が減るため、家族との共働連携や代行サービスの利用、効率化のための家電やデジタルツールなどはどんどん活用されていきます。 次回は、今後10年の家事育児と仕事から見た予測についてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 時代と共に変化し続ける女性たちのトレンドを探る(後編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.9 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第9回目は、コロナ禍の中、女性たちがどのように変化し、社会を塗り替えていく主導者となっていくのかをお話しします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 「リカバリーは私たちの手で」自身で動く2020年 2020年の幕開けは、「リカバリーは、私たちの手で」でした。 まさかその後に、新型コロナウイルスで世界中が大変なことになっていくとは思っていませんでしたが、このキーワードは、妙にその後を予見したような言葉となったのです。 正式には、「リカバリーは、私たちの手で。私が動く、あしたの子どもたちのために。未来意思時代へ」ですが、2月には「サステナブル・ブランド国際会議2020横浜」が開催されました。 リサーチ会社のインテージは、「FRaU」に掲載された「今日からできる100のこと」を参考に45の行動リストを作成し、全国15歳~69歳の男女3206人に調査しています。(https://www.intage.co.jp/gallery/sustainability2/)。 その結果から生活者のサステナブル行動を4分類し、サステナブル行動の意識が高い人から、Super層、High層、Moderate層、Low層とした。上位のSuper層、High層は、どちらも男女比4:6で、女性のほうが高くなっていました。 2020年7月、20代向けの女性ファッション雑誌「ViVi」9月号(講談社)が大きくSDGs特集を組んだのですが、それには、吉本の若手人気芸人EXITを起用し、新鮮な紙面で、読んでいるだけでハッピーになる内容でした。一日一善ならぬ一日一SDGsとして、私たちが身近にできる行動を30日分、30daysとして提案した内容でした。 たとえば、「days2: フードロスえぐい。解決アプリを使うなりー」では廃棄予定の食品をテイクアウトできるサブスクアプリの「Reduce Go」や、予約人数と同じ数の子どもたちに寄付できるグルメ予約サイト「テーブルクロス」などを勧め、「days6:つねに低電力モードでよろたの」では、低電力モードにすることで20%~30%も消費電力が節約できること、いらない写真やアプリを削除するのも有効だと伝えていたのです。 ポップなノリで若い読者にわかりやすく書かれてていて、この号では、エシカルコスメ(環境、人、社会に優しいコスメ)の特集もしていました。SDGsは、特別な人たちの高尚な言葉ではなくなってきたのです。新型コロナウイルスの感染拡大に直面した2020年の「ViVi」の特集は、20代の女性たちが、楽しみながらも持続可能な社会を自分たちの手でつかもうとする行動へと変わっていくことの大切さを指南していました。 暮らしから社会を塗り替えていった2021年 2021年が幕開けました。誰も想像していなかった新型コロナウイルス感染拡大という、価値観を大きく変える1年を過ごして迎える2021年となりました。 たった1年で多くの命を失い、経済不況を起こし、グローバル社会は一転して、世界中で鎖国状態が起きたのです。この期間、女性たちの価値観も大きな変化を余儀なくされていました。 女性消費者調査から見えていたのは、新型コロナ禍における「家庭の衛生管理責任者」という自覚と行動でした。 やがてそれは人を「思いやる、気にかけ合う、応援する買物へ」と意識変化し、その後、定着していったのです。SDGsという言葉の広がりとも重なり、次第に社会に目が向いていきます。 また、デジタルネイティブ世代が活躍する年代となり、クラウドファンディングやネットを活用した寄付や応援が気軽にできる社会になったことも大きいです。 「自分の買物が誰かを幸せにする」ことが身近となり、「同じ買うのなら」「どうせ買うなら」という言葉がよく聞かれるようになりました。 女性雑誌の「FRaU」「ViVi」以外にも、「SPUR」(集英社)、「Hanako」(マガジンハウス)などが次々とSDGsの特集を掲載し、サステナブルという言葉がいよいよ大衆へと広がっていったのです。 2020年秋以降の女性たちへのインタビューでは、「お茶は買わずにパックで。ペットボトルは買っていない」「洋服はリサイクルショップに持って行く」、そして「夫や子どもにエコ意識を啓蒙してきたが、やっと行動するようになった」「友達と誘い合いゴミ拾いのサークルに入った」などのコメントが聞かれはじめました。やはり女性たちは周囲を巻き込みながら生活のリーダーシップを取っているのです。 2021年からの女性たちは、身近な暮らしから少しでも社会に役立つことを主導し始めたのです。 次回は、価値観がくるくると変わる女性に関するデータ変化を読むことで未来が見えることについて解説していきます。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 時代と共に変化し続ける女性たちのトレンドを探る(中編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.8 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第8回目は、前編に続き、2017年~2019年にかけての女性トレンドを探っていきます。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 より自分らしい生き方を模索する2017年の女性たち 女性たちの中に広がった空気は、「固定的な価値観から解放されて、自分らしい生き方を探しはじめよう」というトレンドでした。それを表すかのように、2017年2月発売の女性雑誌「an・an」(マガジンハウス)の表紙はアーティストのPerfume(パフューム)の3人。タイトルは「オンナの生き方は、いつも難しい。生き方を選ぶ。」というものでした。 3人を出すことで、3人いれば生き方も三様であるというメッセージも含まれており、副題には、「恋愛/結婚/出産/仕事/転職/起業」という6つのライフイベントが並んでいたのです。 「結婚のメリット&デメリットは?」「出産&子育ての選択とスケジュール」といった言葉が添えられ、女性は、ライフイベントに向き合うべき時が多いことが示されました。女性は都度、分岐点で選択を迫られますが、そのどれが自分の人生にとって正解なのかは分からなかったのです。この頃から「適齢期」や「クリスマスイブ(24歳までに結婚)」といったような固定概念から解放されるムードが広がってきたのです。 「生き方は自由」となってきましたが、それゆえに選択肢が多いという新たなストレスを生んだのも事実です。「私はどう生きたらいいの?その指南書がほしい」というのが女性の本音でした。 インスタ映えで存在証明をし始める2018年 前年の2017年末の流行語大賞は「インスタ映え」となりました。その後、2018年、2019年と「映える」は、女性たちのトレンド行動として浸透していったのです。 前年からの流れで、女性の生き方の選択に正解がない不安感や迷いを抱えている女性たちにとって、インスタグラムの「いいね!」は、互いに承認しあえることで、存在証明の力になっていきました。 また、有名タレントでなくともフォロワーを何万人も持つ「インスタグラマー」と呼ばれる発信力のある女性たちが多数生まれ、消費に影響を及ぼす存在となっていったのです。 この年、女性に対する差別問題なども大きく取り上げられる動きが世界で見受けられました。2018年の流行語大賞には「#MeToo(私も)」がランクインし、「#MeToo」はセクハラに声を上げた女性たちの世界的な運動や米国のニュース雑誌「TIME」は2017年度パーソン・オブ・ザ・イヤーとして、「#MeToo」運動を起こした女性61人全員を写真つきで紹介して、大きな話題を呼びました。 翌1月の第75回ゴールデングローブ賞授賞式では、賛同した女優たちが黒い衣装で参加して連携を意思表示し、女性たちが沈黙を破り、声を発して存在を示す流れができました。世界各地で女性たちは「自らの存在の証を得る動き」を活発化させはじめたのが、この年です。 「ワタシは私」から始まる新たな選択の2019年 「『FRaU』の最新号、買いましたか?」 2018年も終わりに近づく時期、何人もの知人に聞かれました。 「FRaU」は講談社が発行する女性雑誌で、ファッション、カルチャー、ライフスタイルなどを幅広く記事にしています。2019年1月号「SDGs 世界を変える、はじめかた」というタイトルで、一般の女性に「SDGs」という言葉を強く発信した日本では最初の女性雑誌だと思います。なんと、同誌は発売後も重版を重ね続けたとのことです! その後も毎年1月号は、SDGsを特集テーマとして企画は第2弾、第3弾と続いていました。女性たちは、世界の課題を雑誌から学ぶようになっていたのです。そして「自分はどうあるべきか」という消費行動の変化へとつながっていき、近年は、エシカル(倫理的な行動)やサステナブル(持続可能な)を意識したファッションやコスメ、暮らし方を選択することがおしゃれな人というイメージになってきています。 外側を飾るのではなく、中身を磨くことが本物であり、心身が健康で、地球や社会の未来を考えて行動することがもっとも美しい生き方という価値観になりました。選択者はワタシ。自分の目で、品質・美しさ・健康によいモノを選ぶ。そのためには、自らの知識も高めようとする行動も強くなっていたのです。 次回は、2020年から2021年にかけて彼女たちがどのように変化し、社会にどのような存在になっていくのかをお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 時代と共に変化し続ける女性たちのトレンドを探る(前編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.7 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第7回目は、女性視点マーケティングに重要なトレンド(時流)を年代ごとに解説し、女性たちの価値観がどのように変化していったのかお話しします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性視点マーケティングを語るうえで、重要なのは社会のトレンド(時流)です。女性は生活に密着し、些細な変化に気づき、暮らしに反映させていきます。まず、今の日本の女性がどんな状況下にあるかを共通認識として持ちましょう。 日本の女性は、世界一のスピードで変化していると言われています。「最近の女性たちは、どんどん多様化している」「女性といってもいろいろいるだろう」「世の中は、男女共に大きく変わっているはず」「今どき、男女差をいうのはナンセンス」など、さまざまなご意見があるのではないかと思います。 そこで、まずは、日本の女性たちがどのように変化し続けているのかをご説明していきます。弊社は、毎年2月に、その年の女性消費者動向を「女性トレンドセミナー」で、キーワードにして発表し続けてきました。その年間トレンドキーワードの変遷を振り返ってみます。 昭和から令和にかけての女性マーケットの変遷 日本の女性を取り巻く環境はこの30年で大きく変わりました。 昭和、平成、令和と時代が進むにつれ、女性の行動範囲は家庭だけでなく、職場や社会的な場所へとその活躍の場は急速に拡がっています。 幸せの基準が適齢期の昭和から、女性の社会進出が進んだ平成へ 1926年から1989年までの昭和時代、女性は結婚適齢期(24歳前後)を迎えたら結婚して家庭に入り、専業主婦として家族を支えることが当然とされてきました。家庭を切り盛りすることで働く夫を支える妻、子どもの世話をする母という二役にのみ、女性の役割は求められてきたのです。この流れを変えたのが、1986年に施行された「男女雇用機会均等法」です。この法律に後押しされて、続く平成時代(1989年~2019年)では、社会に進出する女性が急増しました。働く女性が増えるにつれ、育児や短時間勤務などに関する法律も徐々に整備され、時代を象徴するかのような「肉食女子」「草食男子」などの言葉が流行したのです。また、仕事を優先する女性が増えたことは、「少子高齢化」「晩婚化」に影響を及ぼしているのではないかと言われるようになりました。 情報発信が進んだスマホ元年の2014年 この年、女性たちが持つ携帯電話は、初めてガラケーよりもスマホのほうが多くなりました。 少子高齢化を実感し始めた2015年 少子高齢化を実感し始めました。子どもは宝。6ポケット(両親と両祖父母)消費に注目され始めてきたのがこのころです。 現実と期待のはざまで悩む女性が激増した2016年 女性の社会進出や発信力が、右肩上がりに増えていくなか、ひとつの分岐点となったのが2016年です。人口減少、つまり「働き手の減少」が叫ばれて以来、女性を積極的に活用していこうとする社会の流れを受けて、女性たちは現実とまわりからの期待とのギャップに悩みはじめます。この頃、話題になったのが、「#保育園落ちた」というSNSの書き込みで、年末の流行語大賞のベスト10に入るほど話題になったのです。 次回は、中編で2017年から徐々に女性たちの生き方や価値観が変化していったのかをお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 「見えないこと」が価値になる「感じる」女性視点マーケティング(後編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.6 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第6回目は、前中編に続いた後編です。トヨタ自動車の事例を交え、女性視点マーケティングの必要性を解説いたします。以前の記事(前編・中編)をお読みの上、こちらもお楽しみください。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 女性視点からの商品価値の再定義 たとえば、男性視点ではスペックの数値で商品を訴求しますが、女性視点では活用シーンがイメージできるような単語や伝え方の言い換えをしました。具体的には、男性視点では「最小回転半径4.6メートル」と伝えるところを、女性視点では「切り返しなしでUターンができます」といったようにです。 その他、店内のテーブルや椅子、観葉植物など快適性の見直し、分煙の工夫、トイレのパウダールーム化、授乳室やおむつ替えルームの設置、キッズコーナーや遊具の衛生管理など、ありとあらゆる場面で女性視点を取り入れ、どんどん改善されていきました。同時に、全国から地方各社の女性が一堂に集まる会議も開催されました。当時、まさに女性活躍を推進する動きとしても注目され、個々のディーラーの中で内包されていったのです。 女性視点マーケティングは、従来のマーケティングを疑う 女性が見ている消費社会とは、 モノを見ながら常に家族や子ども、関係する人々の使用場面を想像する 選択責任者として、家族に、子どもに、社会によいモノかを選定する 購入時に「モノ+人に優しい状態=商品価値」となる感覚が強い この3つが大きなポイントとなります。 女性視点マーケティングは、研究すればするほど横に広く、対象やカテゴリーがぐんぐん広がります。女性の消費行動の基本は、モノとモノ以外の「人に優しいか」という気持ちとセットで動きます。女性は、自分と自分に関わる人のために、日々、膨大な情報をキャッチし、加工し、自らも女性たちに伝えます。 あらゆる場面で消費する女性たち たとえば、家族や友人知人に自分の勝手な気持ちで行なう「おせっかい消費」、家族の使用するモノを代わって購入する「代理購買消費」、友達との話題のために購入する「クチコミ消費」、近々会う友達とのお茶会に持参するお土産やギフトなどの「交際維持消費」など……。あらゆる場面で、自分と自分以外の人を頭に浮かべては買物をするのです。 女性視点マーケティングを研究している間、世の中は、昭和、平成、令和と3つの時代を経ました。20世紀の大量生産、大量消費という時代も終わりを告げ、地球温暖化は進み、災害は増え、疫病に世界が脅かされることになりました。企業は、サステナビリティ(持続可能な)、SDGs(持続可能な開発目標)に向けた姿勢と行動が、いよいよ待ったなしで問われています。同時にマーケティングのキーワードも変化してきました。そこは10年先を感じ取ってきた女性視点マーケティングが大得意とするところなのです。 女性視点マーケティング成功のための4つのお願いと心構え 本コラムをこれから読み進めるうえでのお願い事が4つあります。 男性と女性は同床異夢。互いの視点は異なるということを素直に受け入れて読み進めてください。男女はあきらかに違います。脳科学の数々の本、大学ゼミとの消費者行動研究、そして私自身の実体験から実証を重ねている内容となっています。 女性視点マーケティングは、女性客向けだけではありません。幅広いお客様や男性向けの業界にとっても新しいマーケットの創造になり得るので、周囲にすすめてください。知って損のないマーケティングですから。 ひとりで理解してひとりで行動しないでください。従来のマーケティングとは逆の考え方が多々あるため、理解者を増やさなければ成功しません。上司やチーム、取引先と理解を共有し、できるだけ関係者を巻き込んでください。 女性視点マーケティングは、女性ならばわかるというものではありません。また、女性は「感じる」ことはできても言語化が苦手な場合があります。加えて女性は、ライフイベントが激しく変化します。状態が異なると同じ女性でも理解できないことが発生するので、女性だからこそ女性を俯瞰してほしいと思います。 次回は、時代と共に変化し続けてきた女性のトレンドと生き方について年代を追ってお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 2024年女性視点トレンドキーワード『人離れと人恋し。相反するアンヴィバレンツ消費』を発表。

    毎年大盛況の女性トレンドセミナーを2/15に開催し、2024年の女性消費トレンドキーワードとして「アンヴィバレンツ消費」を発表しました。 ■ベースとなるのは「3つのS」 当社の調査によると、2024年の女性消費トレンドのベースとなるのは、「節約(Savings)」「安心(Safety)」「安全(Security)」の「3つのS」です。これらは、予測不能な災害や物価高騰の影響を受け、消費者の意識に深く根付いています。2023年秋のアンケートでは、楽しさを求める買い物の割合が減少し、代わりに経済的な節約や安心・安全を重視する傾向が明らかになりました。 この背景から、「アンヴィバレンツ消費」というトレンドキーワードが浮上しました。これは、「両極端」や「相反するもの」を意味し、人離れをしたいけれども人恋しいといった両極端な心理状態を表しています。 ■2024年の女性視点トレンドキーワード:「アンヴィバレンツ消費」の背景 ・孤独と不安 SNSの普及により外部との繋がりは容易になりましたが、長引く自粛期間はコミュニケーションの質を変え、「孤独と不安」を感じる女性が増加しています。特に、未来に対する不安を強く抱える20代女性が、自己投資や投資といった新しい行動パターンを採り始めています ・つながりの渇望 同時に、人と深くつながる小さなコミュニティや個性を大切にする空間への渇望も見られます。例えば、地域コミュニティを再生するスナックや友人運営のカフェが、幅広い年齢層からの支持を集めています。これらは、人とのつながりを求める心と、個々の「私らしさ」を尊重する現代の傾向を象徴しています。 ・ひとりひとり個別化 社会の流れに応じて、消費者は「自分だけの」選択を重視し始めており、これは製品やサービスに対する期待にも反映されています。人々はリアルな場所での経験を求めつつも、パーソナルな価値観に基づく消費を好んでいる傾向があります。 2024年の女性消費トレンド「アンヴィバレンツ消費」は、企業が女性消費者の心に深く響く製品やサービスを提供するための鍵となります。相反する感情とその背後にある深いニーズを理解することで、企業にはより女性生活者の心の動きに寄り添うアプローチが求められます。 ■詳細記事は法人クラブ会報誌「HERSTORY REVIEW」内に掲載 2024年4月号はこちら https://www.shop.herstory.co.jp/herstory-review/202404 ■⼥性インサイト研究クラブin herstoryとは 女性インサイト研究に特化した法人クラブのサービス。年会費税込54,000円で3つの特典が受けられます 1.女性月刊インサイトレポート『HERSTORY REVIEW』が会報誌として毎号届く 2.データの自由ダウンロード ・会報誌のバックナンバーの公開 ・調査データのダウンロード、解説動画が見放題 ・調査データのダウンロードおよび自由活用 3.法人会員専用LINEオープンチャットに参加可能!女性インサイトの最新情報が手元に届く

  • 「見えないこと」が価値になる「感じる」女性視点マーケティング(中編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.5 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第5回目は、トヨタ自動車の事例を交え、女性視点マーケティングの必要性を解説いたします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 当初は、「女性マーケティング」と「女性視点マーケティング」という言葉の使い分けを私自身も明確に出来ていませんでした。名刺交換をすると、「女性」ということだけで「うちは化粧品とかではないので」とか「女性向けの商品ではないので」と言われることが多々ありました。 「女性視点マーケティングは、女性モノとか男性モノとかシニアモノといったくくりではない」と伝えたいが伝わらないジレンマと葛藤しました。 新井範彦氏との出会いから見えてきた女性の購買力 女性の見ているマーケットは広く「暮らし」「健康」「教育」「介護」「レジャー」とありとあらゆる分野に関係し、それらの消費財を主に購入し、誰かに渡し、誰かに意見し、クチコミし、SNSで発信しているのです。女性にとっての当たり前は、ビジネスでの当たり前ではなく、さまざまな場面でフラストレーションを持ったのです。 明確に言語化できたのは、2004年、トヨタ自動車国内営業部のカローラ営業本部本部長の新井範彦氏(当時)との出会いでした(詳細は著書『「ワタシが主役」が消費を動かす――お客様の“成功”をイメージできますか?』(ダイヤモンド社)に掲載)。 2004年、トヨタ自動車国内営業部のカローラ営業本部本部長の新井範彦氏(当時)より、「女性が見る購入決定要因と接点となる販売ディーラーのあり方を調査したい」というご依頼がありました。 車を購入する男性の75%は、妻の意見が大きく関与しているというデータがあったからです。さらに調査したところ、女性はたとえドライバーであっても、「車のことはわからない」「興味が低い」「わからないことがわからない」という姿が浮き彫りとなりました。 調査で見えてきた車に求めていたコト 当時、すでに女性ドライバー数は登録者数で見ても4割を超えていたのです。「本人がドライバーであるにもかかわらず、車のことは得意ではない。しかし、夫の車の購入に75%は関与している」という状況は何を指すのでしょうか。 仮説ではありましたが、車を見ながら、車以外のことを関連させて関与するのではないかということが考えられました。 現実に夫婦の購入場面で、夫はレザー張りの内装を求め、妻は子どもが食べモノで汚したり、酔って吐いたりした時の状況に対応できる内装を訴えてけんかになったなど、多くの現実が見えてきたのです。 そして新井氏が発令したのが、「女性視点マーケティング」活動でした。 女性視点マーケティングは、女性向けのキャンペーンやプロモーションではない 従来のマーケティングプロセスのすべてを疑ってかかってみる活動 女性視点から見れば、たとえばメカに強くない男性や高齢者などへのアプローチにも有効になる可能性がある というものでした。 その後、当時の全国のカローラ店ディーラーには、女性社員を中心にプロジェクトが結成され、従来の売り方と並行して、女性の視点から気になることを洗い出して販売に活かすという「女性視点マーケティング」の活動が展開されました。 続きは、後編でお伝えします。 次回は、本記事の後編です。どのようにして女性視点マーケテイングが研究され進化したのか、女性視点マーケティングを成功に導く心構えをお伝えします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 「見えないこと」が価値になる「感じる」女性視点マーケティング(前編)

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.4 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第4回目は、コロナ禍の影響で価値観が変容していく中で、どのようにして「感じる」マーケティング=「女性視点」のマーケティングが研究され進化してきたのかをお伝えします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 「見えないこと」が価値になる2021年からの10年 新型コロナウイルスの感染拡大によって「価値観が変わった」「以前のやり方は通用しない」「この先どうなるのか。消費者の先が見えない」と多くの人々が言っていたのを覚えていますでしょうか。 安心してください。実は、それは女性視点が教えてくれます。女性は、見えていない世界を感じる力があるからです。第六感と呼んできただろうそれは、見えないだけに今までは周囲に上手に伝えることができませんでした。目に見えるモノに価値がある時代がとても長かったこともあります。 マーケティングとは、モノの量を拡大するために必要な視点でしたが、やっと時代が追いついてきました。「見えないこと」が価値になってきているのです。「感じる」マーケティング=女性視点マーケティングを良く知る必要があるのです。 10年先を感じながら価値観を進化させる女性たち 近年、よく言われている「モノからコトへ」という言葉ですが、女性視点マーケティングでは、もともとモノよりは目に見えないコトを重視してきました。また、「共感マーケティング」「共生マーケティング」「共創マーケティング」といった「共」を活用する言葉も見聞きするようになりましたが、「共」は女性視点マーケティングの真髄です。さらに「プロダクトインからマーケットインへ」という言葉ですが、まさに!女性視点マーケティングは、日常の生活から物事を見るマーケティングに当たります。 2010年からの10年。女性たちが見てきた世界は「コトからイミ(意味、背景や想い)」へと移行してきました。そしてコロナによって命の大切さや思いやりなど、社会的な存在意義を強く意識するようにもなりました。2020年、「イミからイギ(意義)」へと進行し、「モノ→コト→イミ→イギ」へと女性視点は本質の変化を受け入れてきました。女性たちは10年先を「感じて」いるのです。2021年からは「イギ」の時代になります。今まで見えなかった女性視点を取り入れて、共に次世代へ「イギ」ある社会をつないでいきましょう。 女性視点マーケティングの気づきと誕生 私が女性視点マーケティングに気づいたのは、広告会社に勤めていた20代の頃でした。会議中のやり取りでは、常にデータが求められ、新人だった私は、説明するための資料づくりに忙殺され、仕上げた資料はコテンパンに否定されていたのです。 毎回、口にはできなかったですが、「こうしたらいいのにな」という根拠のない感覚を持っていました。それを言語化したいと、ビジネススクールや数々のセミナーに学びにいき、そしてある時、気がついたのです。 マーケティングとは、男性視点なのだと。 この気づきはとてもショックでした。そこで独立を決意したのです。 1990年、「感じるマーケティング=女性視点マーケティング」が存在することを実証するための会社、株式会社ハー・ストーリィを創業しました。 続きは、中編でお伝えします。 次回は、本記事の中編です。どのようにして女性視点マーケテイングが研究され進化したのか、女性視点マーケティングを成功に導く心構えをお伝えします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • コロナ禍で見えてきた未来を見据える女性視点

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.3 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第3回目は、常に未来を見ている女性たちの消費様式を例に挙げながら、女性視点とはどのようなものかを探っていきます。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 タイトル「女性たちが見ている10年後の消費社会」を書きはじめたのは、2019年秋でした。もちろんその本のテーマは、「女性視点マーケティング」であり、私が長年研究と実践を重ねてきた内容を集大成にして発表したいと考えてのことでした。 予想もしなかったコロナウイルスとの闘い 半年後の翌2020年春には出版の予定だった「女性たちが見ている10年後の消費社会」ですが、誰もが想像していなかったウイルスとの闘いがやってきました。新型コロナウイルスの影響によって、世界中、そして日本経済も大打撃を受けました。 まず、コロナ禍で私が行ったことは、弊社が月刊で発行している女性消費者動向レポート「HERSTORY REVIEW」をバージョンアップさせ、紙の形式からPDFのダウンロード形式で読めるようにしました。 そして、取材どころではなくなった3月から6月までの自粛環境の中、社内もリモートワークになり、定期的に女性消費者に行っていたインタビューも、個別のオンラインインタビューに切り替えました。 このオンラインインタビューは、20代から60代までの女性たちに個別に行っていたのですが、彼女たちは年齢も住んでいる場所も違うにもかかわらず、世代を超えて、場所を超えて類似した新しいワードを口にしていました。 なんと、女性たちは、いつでも暮らしの最前線で「これから」を感じ取っていたのです。 女性が見ている視点はいつも「これからの未来」 「これからの未来」を見るのは、家族を、自分を守るために、暮らしを守るために「先手」を打つ女性たちの本能なのです。仕事をし、家事をし、子育てをし、学校の支度をし、塾と関わり、地域と暮らし、家族の買物に追われる中で、どう「取りまわし」ていくか、という処世術なのです。 男女平等だ、女性活躍だと言いながら、日本では女性の家事育児労働時間は、先進国中、世界第1位で、男性は世界最下位という事実があります。彼女たちの発言を聞きながら、女性消費者動向レポート「HERSTORY REVIEW」2020年7月号を「無料号外」にして、できるだけ多くの方に配ろうと決めました。 その中で私は「女性消費者7つのWith コロナ様式」を発表し、想像を超える多くのダウンロードをいただく中で、女性たちのリアリティに近づく調査、報告を強化しようと決意しました。同時に、書き進めていた本書も、より女性たちの本質に寄せていく内容に変更していきました。 さらに、「女性たちは未来を見ている」ことを多くの方に実感していただくために、何度も書き直しを加えていきました。幸いなことに、新型コロナ感染拡大によって自宅中心の活動になったことで、執筆環境が整っていたのです。こうして、本のタイトル「女性たちが見ている10年後の消費社会」となったのです。 「HERSTORY REVIEW」2020年下期キーワードの動きを確認 まずは、想定外の年となった2020年の新型コロナウイルス感染拡大の自粛後から年末までの変化を確認し、そこから10年後を考えてみます。 毎月10代から60代までの女性に、アンケートを取り、オンラインインタビューをし続けていくことで、刻々と変化していく気持ちを定点的に追い、その変遷をキーワード化してレポート「HERSTORY REVIEW」で発表し続けてきました。 【2020年7月 女性消費者7つのWithコロナ様式】 女性たちは家族を守るために、家庭防疫大臣のごとく振る舞う。 ①衛生管理:家庭内の衛生管理責任者の意識を持ち、指揮を執る ②家族優先:家族単位での行動を優先。行動管理者となる ③手製向上:時間の過ごし方を工夫。手づくりで楽しさと時間消化 ④内需活性:国内支援、ふるさと支援、災害地支援。近場で遊ぶ ⑤接続連携:SNSで常時、頻繁に遠方の親や知人たちと情報交換 ⑥健康免疫:免疫力を高める食材や発酵食品を摂取、体質改善主導 ⑦内部留保:保険の見直し、貯蓄や運用を学ぶ、意義ある買物へ 【2020年8月 抑えの夏、気分は外へ】 子どもや家族のメンタル、そして自分の体調も考えて気分転換の工夫をする。旅行や外出の制限があるなら、家の中で外出気分を味わおうと、ベランダにテントを張ってキャンプ風、部屋の中に駄菓子や釣りゲームを置いて夏祭り気分、飲み歩きできない夫のために居酒屋風メニューを手づくりして女将さん疑似店舗、ハワイに行った気分のインテリアで、パインジュースにお花をつけてなど、涙ぐましい工夫例が多数、聞かれた。 【2020年9月 気にかけ合う身近消費】 家族の防疫のコツに慣れてきたことで、次第に周囲の人々に目が行く。なかでも実家の両親や遠方の友人知人などだ。SNSやリモートでは思いが届かない。そこでお菓子、果物、手づくりのマスク、子ども向けのスナック、おもちゃなどを贈答し合った。タイミング的に敬老の日も重なったことも大きい。荷物には便箋を使用して手紙を入れるなど、デジタルでは味わえない気持ちを表わす行動が見られた。 【2020年10月 緩みを整える支度消費】 経済が動き出し、防疫術も身につけて、普通の生活に戻れるように努力を開始。ふと気づくと出かける頻度が少なかったことで、髪の毛はパサパサ、お肌は乾燥、運動不足とホームウェアで身体も緩んでいるという自分自身を放置していたことに気づいた。まるで我に返ったかのように自分メンテナンスに動き出した。 慌てて高級シャンプーやトリートメントを購入。エステや美容院へ。 そろそろ他人と会う態勢に自分を整えて、身支度に対する消費が活発に。 【2020年11月 脱コロナ奮起 塗りかえ消費】 今年も残すところあと2ヶ月。GoTo トラベルがスタートし、格安で泊まれる温泉地で少しリッチな部屋を予約。都内在住者でも都内のホテルに家族で毎週末に宿泊。部屋は人数分取って個室で楽しんでいるという声など。1年間、ネガティブだった空気を一気にポジティブな記憶に塗り替えて終わりたいという奮起が見えていた。 【2020年12月 暮らしアップデート サステナブル意識消費】 再びコロナ第三波。しかしもう、これまで得てきた経験を実行するのみ。 暮らしの視座がひとつ上がった。想定以上に長引く自粛生活によって、体験してきた行動の中には、習慣として定着しそうなことも多い。「新しい生活様式」は、人を想い、誰かのために役立つ行動に向かいはじめた。女性はもともと社会貢献意識が高い。女性たちの発言には、サステナブルやエシカル(倫理的・道義的)な行動を意識していることが幅広い世代ではっきりと聞かれるようになった。 【2021年1月 結構いいね! 新習慣2021 ニューノーマルラバー消費】 新しい年が明けた。「ネットフル活用」「家族時間を快適にする工夫」「大切な人を想う」「助け合い協力し合う」「無理をして生きない」。 つらいこともあったけど、いいことも発見できた。この暮らしを愛していこう。明日へつなごうという行動が見えてきた。 次回は、価値観が変化していく時代の中で必要な「感じる」マーケティングについてお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 日本のマーケティングにおける女性視点と消費の未来

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.2 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第2回目は、未来を見据える女性視点がどのように消費していくのかマーケティングの観点からお話しします。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 日本は、先進国の中でも極端に、政治、経済の責任あるポストに女性の参画が少ないです。それは、ビジネスでのマーケティング視点にも、女性視点という存在が見落とされてきたということは間違いありません。 女性視点マーケティングとは、従来とは別の、もうひとつのマーケティングです。 マーケットに大きな影響をもたらす10年先を見ている女性消費者 女性消費者は、マーケットに大きな影響をもたらす消費リーダーであることを考えれば、女性視点マーケティングを今からでも急ぎ実践することは、ワークマンのように、見えなかった世界が広がっている可能性に満ちていることに気がつきます。 それが、女性視点マーケティングの醍醐味です。 それは、女性たちが10年先を見て生きていることです。 しかし、面白いことに当の女性たちにはその自覚はありません。女性同士の共感は、同じ女性同士の中で通じ合うので、特別なことと気づきません。 私は、2009年に『「ワタシが主役」が消費を動かす――お客様の“成功”をイメージできますか?』(ダイヤモンド社)という本を出版した。当時、たくさんの女性消費者にアンケートとインタビューを行ない、大阪市立大学の永田潤子教授に分析をお願いし、女性たちが見ている社会について発表しました。 あれから約10年。今、世の中で起きていること、人々に求められている社会的責任は、当時の女性たちが語っていたことそのものです。当時はあまりCSR(企業の社会的責任)とか、サステナブル(持続可能なありさま)とか、ましてやSDGs(持続可能な開発目標)などの単語は知りませんでした。 女性はどのように10年先を見ているのか 女性たちは、なぜ10年先が見えるのでしょうか。正しくは「感じる」のでしょうか。 その理由は、女性の心身が種を保存し、次世代につなごうとするためです。 言葉や形ではなく、心身が捉えているのです。近年、絶滅危惧種を取り上げた図鑑や本が増えているが、人間もリストアップされるべき方向に向かっているのではないでしょうか。だから社会課題解決の運動が年々大きくなっているのです。 今、社会起業家の女性は多く、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは、15歳の時に活動をはじめたといいます。 日本も含めて世界各国で10代、20代の女性たちが声をあげています。それは10年後の自分たちが大人になった時の暮らしを考えているからです。いきなりマーケティングから生物学的な話になりますが、女性には10歳前後で初潮を迎え、月の満ち欠けのごとく次世代とつながろうとする力が備わっています。 女性は将来を見据えた消費行動をとる傾向がある 米国ゴールドマン・サックスが2014年に発表した「Giving Credit Where It Is Due」からわかったことがあります。女性の支出の優先順位は、男性のそれとは異なり、女性は家族の幸せを向上させる商品やサービスを購入する可能性が特に多く、教育やヘルスケア、栄養などの分野に消費します。これは男性の倍の数字であり、労働生産そのもの以上に、いわば「将来の人材への投資」として、その社会にもたらす影響は絶大なはずです。 また、ハーバード・ビジネス・レビューの「The Female Economy」によると、「女性は男性に比べ、より社会的責任性の強い企業の商品やサービスを購入する傾向にある」と報告しています。弊社が日々行なっている女性へのヒアリングでは、既婚未婚、子どものありなしにかかわらず、女性たちは、「未来の」「子どもたちの」といった言葉をよく発します。女性に向き合えば、10年先に起こり得る課題を口にします。女性視点マーケティングは、まだ未知の領域です。 賢く知性ある読者の方々と、このマーケティングを新たな分野へと昇華させたいと考えています。 「持続可能な」という大きなテーマでなくていい、子どもたちが笑顔で暮らす日本、地球に向けて歩き出しませんか? それが今、もっとも求められているマーケティングであり、ブランディングです。 次回は、女性視点とはどのようなものかさらに掘り下げ、また刻々と変化する消費様式についてもお話しします。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 日本の女性生活者のすべてがココに。「2024年版女性ペルソナ年鑑」を発売しました

    ■時間とコストをかける大規模調査は不要!​ 年鑑を開けばすぐ自社ペルソナがみつけられます 15歳~89歳までの購買力を持つ女性5,515万人を、ライフコースに基づいて10のクラスターと29のペルソナに分類し可視化済み。 ​ ​​大規模調査なく、自社ペルソナ像を見つけることができ、即ビジネスに活かせます。 ■創業1990年 女性視点マーケティング実績NO.1! 信頼性高く最新のデータをもとに作成 ・国勢調査データを使用した調査・分析 ・2万人の女性モニター会員と連携し、女性たちの生声を聞き続けています ・調査、研究実績は3000件以上 ・女性消費者のマンスリー調査レポートを発行し、ペルソナの実像を更新しています ■女性ペルソナ年鑑はこんな方におすすめ →市場を拡大して売り上げを上げたい →自社の既存商品を女性向けに展開したい →女性ターゲット新商品や新サービスを開発したい →自社の商品が売れる、新しい市場を見つけたい →女性に向けた販促や宣伝を成功させたい

  • マーケティングのアプローチに有効な女性消費者の行動

    市場の8割を左右する女性視点マーケティング詳解 vol.1 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第1回目は、今までの記事からリニューアルし、さらに「女性視点マーケティング」が今後のビジネスにいかに重要であるかを実際の具体例を交えながら解説していきます。 HERSTORYは、女性視点マーケティングを専門に事業を展開しています。この連載記事では、「女性視点マーケティング」の重要性に焦点を当て、具体的な事例を交えてわかりやすく解説していきます。 皆様のビジネスに新たな視点やアイデアを提供し、今後の展開に役立てていただける内容となっています。ぜひ、ご活用ください。 マーケティングとは、「常に顧客視点で物事を考えること」です。マーケティングでは、常に顧客起点で物事を考えろと学びます。顧客の立場に立て、ニーズをつかめ、インサイトを掘り下げろなど、さまざまな場面で語られ、そのための手法が取られています。 では、その顧客の主役は誰でしょうか。 女性はあらゆる消費場面で影響を持つ 消費のあらゆる場面に影響力を持つのは女性です。 そのことを知っているマーケターは多いですが、しかしながら、消費リーダーは女性だとわかっていながら、女性の本質の消費行動は研究していません。 「いろいろな調査をするけれど、いまいち満足できない」「いつも同じ結論になる」「アンケートやインタビューをしてもあまり使えない」とマーケターは言います。 もちろん、「うちは男性客が多い」「お客を男女では見ていない」「男女半々のお客だから」と言われることもあります。これらのどの言葉も、とてももったいないのです。何かが足りておらず、スタート地点です。 目の前の顧客を1カウントとし、「男性は男性のモノを買う」「女性は女性のモノを買う」と考えて、目に見える答えを解決しようとしています。 男性の多くは、「自分のモノを買うことを買物」とみます。これが女性視点マーケティングに不具合を起こすのです。女性の多くは、自分のモノを買う時に、「誰かのモノを忘れていないかな」ともうひとつの脳で「考えながら」買物をします。 女性視点で急成長をしているワークマン この数年で急成長し、今、大注目を集めているのが作業着のワークマンです。その成長を後押ししているのは、作業着を着る男性ではなく女性消費者です。女性消費者の増加に伴い、大型ショッピングモールなどに、「ワークマンプラス」という男女が気軽に立ち寄れる店を次々と出店。2020年10月には「#ワークマン女子」という女性モノを増やした初のショップを横浜にオープン。店舗は、整理券を出すほど行列が続きました。 ワークマン側は、最初は実験店舗の予定だったが、すぐに400店舗の出店計画を発表したのです。オープン後のメディア取材に、土屋哲雄専務が興味深いコメントをしています。 「開店から3日間の売れ行きは、男女兼用製品も含め、6割が女性向けに揃えた製品。来店客の8割以上が女性だったにもかかわらず、売上の半分は男性向けの製品だった。レジャー用として、女性が家族の服を購入して帰ったようだ」と話していました。 これが「女性視点マーケティング」です。 女性視点マーケティングの可能性 女性消費者は「自分を取り巻く人たちのモノ」を買う可能性を秘めて商品を見ています。 女性モノ、男性モノ、ジュニアモノ、キッズモノ、シニアモノ、ペットモノ、そしてトモ(友達)モノまで数えきれません。 マーケティングでは、「女性は家族のモノを代理購買する」という表現をします。しかし、代理購買という単純な消費行動ではありません。子どもの塾の先生へのお礼、女子会の手土産など、代理ではなく、関係維持のための買物もあります。頭の中にあらゆる関係者リストを持ち、モノを見ながら人と関連づけて買物を判断しています。 今、世界中が女性視点を求めていると「感じて」います。 それは、「男性だから」「女性だから」という不平等感の話ではなく、存在する者同士がお互いを理解し合い、手を取り合っていくことこそが、世界の課題を解決していくからです。 次回は、10年後を見据えている女性消費者についてのお話です。見落とされがちな「女性視点」のマーケティングについてお話しします。これからのマーケティングに必要な考え方ですので、是非読んでいただけたらと思います。 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 【著書】 「クチコミュニティ・マーケティング」 「女性たちのウェルビーイング」 「女性たちが見ている10年後の消費社会」等ベストセラー多数。 →著書は一覧こちら 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

  • 女性の体内カレンダーと五感を活かしたブランディング

    女性視点マーケティング戦略コラム vol.11 女性視点マーケティングの第一人者であり、株式会社HERSTORYの代表取締役でもある日野佳恵子による、本連載。第11回目は、女性の体内カレンダーと五感を生かした効果的なマーケティング手法について解説します。 HERSTORYでは、長年、女性視点マーケティングを専門に事業を行ってきましたが、 女性視点マーケティングとは具体的に何をどうすることなのか、ということを体系的にお伝えしていきます。 ぜひ、皆様のビジネスにお役立てください。 女性の脳と体は周期性と不安定さには「悩みの共有」が大切 女性の脳は、周期性を持っています。これは排卵など生理との関係が深いです。男性の脳は、胎児期に周期性が不活性化します。女性の脳は、こうした周期性や左右の脳の行き来から、「不安」や「心の揺れ」があるため、女性にとって何より大切なのは「悩みの共有」ができることです。女性同士が、カフェで話す、ロールモデルがいる、相談相手がある、コミュニティサイトで悩みを共有する、傍らで見てくれている人がいる、など、「悩みの共有」をキーワードにすることは、女性脳の本能が求める中枢の「欲求」となります。 体内カレンダーは月単位でカウントされ、ささいなことが目に入る 女性は、体が暦になっています。これを「月経」といい、別名、生理のことです。男女は、共に10歳前後で、初潮や精通を迎えますが、女性の生理は、そこからほぼ毎月約50歳前後まで月単位でカウントがあります。 このように、女性は月単位でカウントする暦のサイクルを体内にもっているのです。この月カレンダーとともに人生の活動的な時代の大半を過ごします。生理の前後から期間中を入れると、月に10日ぐらい「気分が揺れやすい」ときがあるため、心身のバランスを取ろうとします。自らが気持ちを上げる楽しみを探したり、創り出したりするのです。体が暦なら脳も暦を生かしてストレスを癒やそうとします。そのため、日常の小さな変化、ささいな出来事で気分を変えたり、楽しみを見つけだすなどの工夫を取り入れるのです。 季節マーチャンダイジング(MD)を活用が女性の楽しみに 女性は、「もうすぐハロウィーンだから、おばけグッズ買おうかな」「クリスマスだから、玄関にリースをつけよう」「誕生日ケーキをそろそろ予約しよう」身近な暮らしに楽しさを加えることでセルフマネジメントを行っていています。 定期的にやってくる憂鬱な体の変化、それには関係なく毎日が過ぎていくのです。自分のこと、仕事、家事育児、親、知人、地域などさまざまなことが気になるし、だからこそ気を張っています。だからテーブルを飾る、花を生ける、ネイルを華やかにしてみるなど日常に小さなイベントを創り出して気分転換を楽しんでいるのです。 女性視点マーケティングに取り組むときの基本は、季節MDカレンダーを取り入れて、変化を創り出して提案する仕組みを回すことです。女性が集まる店、人気店、売れる商品は、かならず季節MD視点が入っています。 女性は五感が発達している 五感は、筋力やパワーがなく、小さな子どもがいるという状態がある女性たちにとっての予知・察知能力になります。五感は、彼女たちに危険回避を早めにさせるだけではなく、安心さ、心地よさ、幸せ感などを与えてくれます。 女性消費者を引きつけるには、五感に響かせることが重要になってきます。いいモノだけど五感に響かなかったり、使えるけど五感に届かなかったりでは、意味がありません。女性たちの五感を意識したモノづくりサービスづくりはマーケティング戦略で鉄板となります。 <女性の五感> 嗅覚…赤ちゃんの匂い、花の匂いなどを分別します。果物が熟れた匂い、パンを焼く匂いなど、妊娠中に、食の匂いで吐き気を持つなども含めて香りは重要だです。「いいにおい」は、女性には重要な引きつけの要素。それは時に無臭も含まれます。 聴覚…赤ちゃんの泣き声で、お腹がすいたのか、などを聞き分けます。夜中の小さな声でも母親は敏感になっています。鳥の声、水の音、木々の音、風の音、笑い声、料理の音、店内の音楽、上司の声、夫の声それらが「しあわせ」音かを聞き分けます。怒鳴るなど危険音からは出来るだけ遠ざかります。 視覚…女性は、目で見た情報と気持ちが共鳴します。美しいか、違和感がないか、視界に不快はないか、素敵か、おいしそうかなど、見た目の情報はできるだけトータルに「なんかいい感じ」と「感じる」を見ます。いいモノを見た目からも引きつけることができればクチコミも起こりやすいと言えるでしょう。 味覚…おいしいかは男女誰しも大切なことです。女性は自分の食べる物は、子どもにつながっていると本能的に知っています。母親の食べた物で子どもの身体は生まれてくるため、体にいい食べ物に対しては敏感です。味、彩り、栄養バランス、体にいいもの、楽しい雰囲気、そのすべてが「おいしい」につながります。 触覚…「赤ちゃん」の肌触りを基準に、「きもちい」「ザラザラしている」など快不快を判断しています。「まるで赤ちゃんの肌のように」という宣伝文句は、女性に響く言葉です。体に直接あたる商品や食品には大切な感触です。 今号の女性視点マーケティングのポイント 女性の五感を意識したモノづくりサービスづくりが重要 季節マーチャンダイジングを取り入れ、変化を創り出し提案することが大切 次回は、新連載を開始いたします。どうぞお楽しみに! 下記よりメールマガジンの登録をいただくと、次号の更新をお知らせいたします。ご登録のうえ、新連載の配信を楽しみにお待ちください。 日野佳恵子 株式会社HERSTORY(ハー・ストーリィ)代表取締役  1990年創業 タウン誌の編集長、広告代理店のプランナーを経て、結婚、出産を機に専業主婦を経験。女性のクチコミ力、井戸端好きに強い衝撃を覚え、広告よりクチコミのパワーが購買に影響を及ぼしていることを確認。一貫して男女の購買行動の違いに着目したマーケティングを実践し、女性客マーケティングという独自分野を確立。多数のコミュニティや実店舗を自ら運営。10万人の生声、3万件に及ぶアンケート分析、5万人以上の男女購買行動を研究。 女性視点マーケティングについてさらに詳しく知りたい プロジェクトのご相談 弊社サービスへのご質問 上記については無料相談を受けています。下記よりお気軽にご相談ください。

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